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10007あたしはナポレオン。+第19話+Kozue2/12 17:21:292182cfJQkWOv158wM
第一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9589.html
第二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9612.html
第三話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9633.html
第四話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9656.html
第五話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9680.html
第六話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9705.html
第七話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9736.html
第八話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9758.html
第九話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9780.html
第十話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9803.html

Kozue2/12 17:22:152182cfJQkWOv158wM||870
第十一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9824.html
第十二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9847.html
第十三話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9873.html
第十四話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9895.html
第十五話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9916.html
第十六話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9940.html
第十七話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9963.html
第十八話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9984.html

こんにちは、作者です。
まだまだ終わらなさそうです…
ああ、次回作が書きたい…。

Kozue2/12 17:24:402182cfJQkWOv158wM||381
oOこれまでのあらすじOo

スアの上で気絶したマルコスを抱えて、
一代たちはトリゼット村へ帰る。
その途中でヴェールは空が飛べるようになり、成長を遂げた。
そしてマルコスを村長に預けた一行は、次なる土地を目指し、前進する。
一方、エオリーヌは、弟・ギュイユの元へと向かっていた。

Kozue2/12 17:25:92182cfJQkWOv158wM||500
【ギュイユ】

 エオリーヌとメイティは、程なくしてギュイユの館に着いた。この館には呪いがかけられており、ギュイユに歓迎されない者は、永遠の苦しみを背負わされる。

エオリーヌ「まぁ…。困りましたわねぇ…。永遠に苦しむなんて、嫌ですわ。ねぇ、メイティ?」
メイティ「そりゃあ誰だって嫌さ。」
エオリーヌ「そうですわよねぇ。ねぇ、ギュイユ。」

 館の奥から、ギュイユが出てきた。

Kozue2/12 17:25:372182cfJQkWOv158wM||249
ギュイユ「ようこそ姉君。」
エオリーヌ「歓迎してくれているの?その割にはご大層な歓迎の仕方ですわね。こんな低級な呪いをかけるなんて。」
ギュイユ「姉君なら、この程度の呪いは解けるだろうと思いまして。」

 薄気味悪い笑みをたたえる。エオリーヌの横で、メイティは体の毛が逆立つのを感じた。

エオリーヌ「その読みは外れていませんわよ、ギュイユ。」

 エオリーヌは、腕を上品に伸ばし、館に向かって光を放った。館に光があふれた。呪いが解けたのである。

Kozue2/12 17:25:542182cfJQkWOv158wM||632
メイティ「ブラボー!」
ギュイユ「さすがですね姉君。尊敬いたします。」
エオリーヌ「あなたに尊敬されても嬉しくないのはなぜかしら?」

 ギュイユと、エオリーヌが見つめあう。

ギュイユ「ここでお話しするのもなんですね。どうぞ中へお入り下さい。」
エオリーヌ「その必要はございませんわ。」
ギュイユ「ほう…。何故ですか、姉君。」

 ギュイユは、姉君、のところで歪んだ笑みを漏らした。

Kozue2/12 17:26:182182cfJQkWOv158wM||169
エオリーヌ「中へ入れば、中にいる方々が危険だからですわ。すぐに、逃がしておやりなさい。」
ギュイユ「いくら姉君の命令といえども、それはきけません。」
エオリーヌ「あらどうして?大事なしもべたちだからですの?」
ギュイユ「いかにも、姉君。」
エオリーヌ「そうには思えませんわ。だって、つい先ほどオクォ殿を殺そうとしてい
      たではありませんか。」

 ギュイユは、後ろを向いた。

Kozue2/12 17:26:532182cfJQkWOv158wM||794
エオリーヌ「どうです?図星ですわね?それにあなたは、この私さえも亡き者にしよ
      うとしましたわよね?」

 ギュイユはもう一度エオリーヌのほうへ向き直った。

ギュイユ「さすがですね、姉君。その通りですよ。
エオリーヌ「あなたは知恵が働くのね。でも、まだ甘かったようですわ。」
ギュイユ「ほう…。何ですか?」
エオリーヌ「私が統べる者だということ。そして、私にはこの猫・メイティがいると
      いうこと。そして、もうすぐ仲間がやってくるということ。」

 ギュイユは、少したじろいだ。

Kozue2/12 17:27:322182cfJQkWOv158wM||399
ギュイユ「馬鹿な…。仲間なんて来るものか…。」

 ギュイユがそう吐き捨てたように呟いたとき、上空からギュイユに二つ影が落ちた。

エオリーヌ「ほら、来ましたわ。私の言った通りでしょう?」
メイティ「あの方たちだね。」

 二つの影は、ゆっくりとギュイユの前に着地した。

ヴェーダ「お久しぶりですわね、ギュイユ。」
ヴェーラ「いきなり来てしまってごめんなさいね。」

 そう言って二人は、ゆっくりと微笑んだ。

Kozue2/12 17:28:82182cfJQkWOv158wM||694
ギュイユ「ほほう…。おば様方、お久しぶりですね。」
ヴェーダ「早速言いますわ。」
ヴェーラ「あなたが以前誘拐し、軟禁しているジェト・ルーを引き渡しなさい。」

 今までの親密な雰囲気は消え、辺りは凍りついた。館の窓から、ジェトが心配そうに眺めていた。

ギュイユ「ジェト・ルーを?何故ですか?」
ヴェーラ「それはあなたが一番知っているはずですわ。ジェト・ルーは、『ユニ
      コーンについての諸説』の著者、ルイ・ルーの娘ですわよね?」


 ジェトが、館の中でハッと息を呑んだ。

Kozue2/12 17:28:452182cfJQkWOv158wM||131
ギュイユ「ほう…。そこまで知っているとは…。大したものですね。」
エオリーヌ「何故上からものを見るような言い方をするの?あなたは私の弟で、ヴェ
     ーダ様とヴェーラ様の甥ですわ。」

 エオリーヌが優しく、けれども険を持って諭す。

ギュイユ「ああ、これは姉君、申し訳ございません。」

 ギュイユの声に、反省の色はなかった。

ヴェーラ「ジェト・ルーを今すぐに引き取ります。」
ギュイユ「それはできませんよ、おば様。ジェトは大切な下僕ですから。」

 こんどは、ニタリと笑った。

Kozue2/12 17:29:202182cfJQkWOv158wM||748
ヴェーダ「ジェト・ルーは、何も知りませんわ。ただ、ルイ・ルーの娘だという
      だけ。私たちは、情報が知りたいのではありません。ジェトを、保護し
      たいだけなのです。」

ギュイユ「いや……。ジェトはきっと、何かを知っているでしょう。ただ口を割らないだけだ…。」
ジェト「それは違います!私は、誓って何も知りません!」

 ジェトは、館の窓から叫んだ。

Kozue2/12 17:29:532182cfJQkWOv158wM||582
ギュイユ「ジェト!何をふざけた真似を!」
ジェト「私の父は、人生の大半をユニコーンの研究に費やしました。私が最後に父を
    見たのは、私がまだ5歳くらいのことでした。そんな子に、父は何を残せたっ
    て言うのです?!私は、何も知りません!」

 ジェトは、目に涙を浮かべた。

エオリーヌ「ねえ、ギュイユ。ジェトもそう言ってるじゃないですか。ヴェーダさま
      やヴェーラさまにお預けなさい。」

 エオリーヌはまだ、優しげな表情を保っている。

Kozue2/12 17:30:202182cfJQkWOv158wM||671
ギュイユ「いいや、あの小娘は嘘をついているのだ!絶対に何か知っている!」
ジェト「私は何も知りません!父は、今どこにいるのか、何を調べていたのか、私が
    知りたいぐらいなのです!」

 ヴェーラは、ジェトのいる窓まで飛び、ジェトを抱き上げて地上へと運んだ。
 地上にたったジェトは、ギュイユの目の前に、立った。そして、ギュイユの瞳をしっかりと見つめた。

ジェト「私は、何も知りません。もう、馬鹿なことはおやめなさい。」
ギュイユ「お・お前!何様だと思ってるんだ!」

 ギュイユは、ジェトに詰め寄った。ジェトは少したじろいだが、すぐに気を持ち直した。

Kozue2/12 17:30:422182cfJQkWOv158wM||873
ジェト「私が誰ですかって?私は、ジェト・ミーニャ・リトル・ルイ・ルーです。」
ヴェーラ「そしてあなたは、【民神子】ですわ。」

 【民神子】……モンデントの意思は受け取れなくても、自分の思いがそのままモンデントに伝わる体質のヒト。
 エオリーヌが、ジェトにしっかりと微笑んだ。

Kozue2/12 17:31:212182cfJQkWOv158wM||128
エオリーヌ「あなたには隠された素質がありますわ。【民神子】としてのね。」
ジェト「…私に、【民神子】の素質が…?」

 ジェト本人も、驚いていた。

ヴェーダ「あなたは、モンデントさまからの意思は受け取ることができなくて
      も、あなたの思いはすべてモンデント様に伝わっていたのです。」

ヴェーラ「モンデント様は、あなたの思いをよくご存知でした。そして、あなた
      がルイ・ルーの娘であることも。」


Kozue2/12 17:31:402182cfJQkWOv158wM||868
ジェト「そんな…恐れ多いこと…。」

 ジェトは、うつむいて泣いた。

ギュイユ「では…私が…ジェトに教えた…あの力のことも…。」
エオリーヌ「モンデント様はすべてご存知ですわ。」

 くすりと笑った。

Kozue2/12 17:32:232182cfJQkWOv158wM||17
エオリーヌ「残念でしたわね、ギュイユ。」
ギュイユ「そんな…馬鹿な…。」
ヴェーラ「ところで、あの力とは一体…?」
エオリーヌ「この館に命を吹き込んで、新しい世界を創造する力ですわ。間違った者
      が使えば、大変なことになりますの。」

 エオリーヌは、『間違った者』のところで、少しギュイユを睨んだ。

エオリーヌ「具体的には、新しい世界がこの世界を侵食してしまう、ということですわ。ねぇ、ギュイユ?」

Kozue2/12 17:32:422182cfJQkWOv158wM||7
ギュイユ「姉君は全てご存知ですね。」

 ギュイユは、動揺を隠し、エオリーヌを睨んだ。次の瞬間、エオリーヌに向かって黒い光が放たれた。その光線を、エオリーヌは白い光で防いだ。

エオリーヌ「私を殺そうなんて、1万年早いですわ、ギュイユ。」
ギュイユ「ほほう…いや、その前に私はあなたを倒せますよ、姉君。」

 姉弟の視線がぶつかり合う。依然、それぞれの指の先から出た光線は2人の立つ真ん中で交わったままだ。光線は、激しい火花を散らしている。

Kozue2/12 17:33:122182cfJQkWOv158wM||159
エオリーヌ「このままでは勝負がつきませんわね…。馬鹿馬鹿しいですわ、やめましょう。」
ギュイユ「ならば姉君のからやめて下さい。」
エオリーヌ「いいえ、それは出来ませんわ。そんなことしたら私がやられてしまいま
      すものねぇ…。仕方ありませんわ、メイティ!」

 メイティは、光線の真ん中に飛び込んだ。

ジェト「まあ!猫が…。」

Kozue2/12 17:33:342182cfJQkWOv158wM||810
エオリーヌ「心配は要りませんわ。メイティは、魔猫ですから。」

 指をまっすぐギュイユに伸ばしながら、優雅にジェトのほうに振り向いた。神だけに、神業である。(笑。いや、笑っている場合でもないのだが…。
 メイティが飛び込んだ所で、光線は千切れ、空に飛び散った。ジェトは、思わず見とれてしまった。
 エオリーヌのところへひらりと戻ったメイティを、エオリーヌは愛おしそうに眺めた。

エオリーヌ「よく頑張りましたわね、メイティ。あなたは素晴らしい猫ですわ。」

 メイティの頭を、ゆっくりと撫でた。

Kozue2/12 17:34:02182cfJQkWOv158wM||623
ギュイユ「姉君はいい下僕をお持ちですね。」
エオリーヌ「いいえ、メイティは下僕ではありませんわ。私の大切な家族です。下僕だなんて、とんでもないことをいうのね、ギュイユ。」

 エオリーヌのいままでの笑顔は崩れ去った。殺気が体中から漲る。

ギュイユ「家族ですって?馬鹿馬鹿しいにも程がありますね、姉君。そいつはただの
     猫でしょう?屑みたいな物だ。」
エオリーヌ「何ですって…?今、なんて言いました…?」

Kozue2/12 17:34:242182cfJQkWOv158wM||917
ギュイユ「だから、あの猫はただのみたいな物だと…。」

 エオリーヌは、両手を強く握り締めた。綺麗に整えられた爪が、掌に食い込む。肩が小刻みに揺れ、怒りのこもった瞳でギュイユを真っ直ぐに見つめている。

エオリーヌ「よくも…よくも…メイティを貶したわね…許さないわ…。」
メイティ「エオリーヌ?!」

 エオリーヌは、空へ飛び立った。そして、ギュイユの真上で止まった。

Kozue2/12 17:34:482182cfJQkWOv158wM||306
ギュイユ「姉君…?」
エオリーヌ「私を貶したいのならば、なんとでも貶しなさい。私はそれでも許します
      わ。けれど、メイティを貶すのだけは許しません!」

 その途端、ギュイユに雷が落ちた。

ギュイユ「う゛!!」

 ギュイユは、その場にうずくまった。肩から煙が出ている。

メイティ「あちゃー…。」
ジェト「これは…【落雷の呪文】…。」

Kozue2/12 17:35:172182cfJQkWOv158wM||791
ヴェーダ「罪人に戒めを与えるときに使うものですわね…。」
ギュイユ「姉君…何故…?」
エオリーヌ「あなたは私の大切なメイティを貶しましたわ。許しません。」

 エオリーヌは地上へ降り立った。

エオリーヌ「これ以上、エナミーと関わるのは止めなさい。何故あなたはこんなにな
      ってしまったの?」

 エオリーヌの目から涙が落ちた。昔は、この弟は、私に良く懐いて、とてもいい子だった…。それなのに…何故こんなにも荒れてしまったのだろう。一体どこで、間違ってしまったんだろう。

Kozue2/12 17:37:132182cfJQkWOv158wM||200
エオリーヌ「目を覚ましなさい。もう、馬鹿なことは止めなさい。それだけを言いに
      きました。メイティ、帰りましょう。」

 ギュイユは、恨みのこもった目でエオリーヌをにらみ付けた。その視線を交わして、メイティへ微笑みかけた。自分に心を開かないギュイユが、腹立たしくもあり、悲しくもあった。同じ父親から生まれた神同士なのに、分かり合えないのは、何故?
 メイティは、エオリーヌの感情を読み取ったのか、何も言わなかった。

メイティ「うん…。」

Kozue2/12 17:37:392182cfJQkWOv158wM||615
エオリーヌ「ヴェーダさま・ヴェーラさま、ジェトを私の館へ案内しておいてくださいますか?」
ヴェーダ「お安い御用ですわ。」

 エオリーヌは、最後にギュイユを見つめた。

エオリーヌ「いい加減に目を覚ましなさい。あなたも、あなたのお母様と同じ運命を
      辿ることになりますわ。」

 ギュイユは、何も言わずに、去っていく姉の姿を見ていた。
 エオリーヌたちが去った後、ギュイユは誰ともなしに呟いた。

Kozue2/12 17:38:452182cfJQkWOv158wM||462
ギュイユ「母上と同じ道など…この私は選ばない。有り得ない…。」

 自分に言い聞かせるように、呟いた。
                                                                                                                  ―狂気は誰にもとめられない。

Kozue2/12 17:40:362182cfJQkWOv158wM||366
□■休憩time■□

皆様こんにちは、作者です(´・ω・`)ゞ

既にWordでは、この回で96枚目を記録しています。
すごいことになってきました…;
そのせいかどうか、私のPCは非常に重いです。

感想等ございましたら出来るだけお書き下さい。m(__*)m

すみれ☆2/12 20:55:522204cfnacloQpOVtw||847
こんばんは〜☆

ギュイユが優しかった?
そんな馬鹿みたいな、はなs(殴
そのころのギュイユが見たかったわ…。

ジェトにそんな力が!?
モンデント様は、何もかもがお知りになっていたのか…。

次回も楽しみにしてるね^^

Kozue2/13 17:0:182182cfJQkWOv158wM||237
□■すみれ☆■□

感想ありがとね☆

ギュイユは、一体どこで間違っちゃったんでしょうね。
こっちとしても聞きたいくらいなものです。(ぉぃ。
作者's Worldは作者自身でも分からないくらい広がっていますから…。
ごめんなさい、変人で。(笑)

ジェトはホントいい人役で登場です。
この世界はクロイ人多いので、こんな人いてくれると助かりますね。
ああ、一体モンデント様はどっからどこまで知ってるんだろう……。

次回もお楽しみに♬


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