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10029melancholy_003李亞2/15 8:10:352182cfX1jgjTYluO2

  

あー、もう、なんかもう……こうさ、あれよ。
   


   
全国のスーパーのキャベツというキャベツに芋虫が混入されてればいいと思う。


  

李亞2/15 8:11:122182cfX1jgjTYluO2||311


                  
            
        
                    melancholy_003

         

   
                  

李亞2/15 8:11:342182cfX1jgjTYluO2||751
 私って不幸なんだろうか。


自己紹介で噛む。
そんな地味に恥ずかしく、尚且つベタすぎる失態を晒した私は、その日、結局誰とも喋りませんでした。
よくもまあ、ここまで無口を貫いたものです。
高校にもなれば質問攻めなんて皆無。
自分から輪に混ざるような性格でもありませんし、私は只管机に向かい、寝てみたり、お絵かきしたり、黄昏てみたり、商業科目の教科書引っ張り出して必死に勉学に励んだりしました(これに関しては自分で吃驚だ)。


李亞2/15 8:11:482182cfX1jgjTYluO2||164

前の席の源口君は私に気を遣ってくれたのか、昼休みに一緒に飯食おうぜ、と言ってくれましたが、それは間髪入れずに首を横に振りました。
前の高校の事も含め、男子とは碌な思い出がないからです。


李亞2/15 8:12:52182cfX1jgjTYluO2||45

大雑把に例を挙げてみましょう。

幼稚園のころは只管虐め抜かれました。
でもやり返しました。
小学校のころはブスだのなんだの言われました。
自分の顔鏡で見てみろよ。人のこと言えないから。が口癖になりました。
中学校のころは宿題を何度も奪われました。
先生に告げ口した挙句、休み時間に彼らの宿題を盗み取り、ビリビリに破いてやりました。


李亞2/15 8:12:142182cfX1jgjTYluO2||252

……思い返してみれば、確かに碌な思い出はありませんが、相手の男子にとっても碌な思い出はないみたいです。


李亞2/15 8:12:272182cfX1jgjTYluO2||242

 

**


 

李亞2/15 8:12:422182cfX1jgjTYluO2||393

物思いに耽っていると時間が経つのが早いです。
気がついたら六時間目終了を告げるチャイムが鳴っていて、時は放課後。
授業中は先生の話を聞くだけで精一杯でした。
ノートもただ黒板を写しただけで、全然理解なんてできません。


李亞2/15 8:12:542182cfX1jgjTYluO2||287

だって、5教科の方はともかく、プログラミングとか簿記は、なんですかあれ。
いきなり4つのでぃびじょんを書け、とか言われたって困ります。
いきなり貸借対照表を完成させなさい、とか言われたって困ります。
しかも!簿記にいたっては抜き打ちテストまでありました。
当然白紙で出しましたけどね。

ああもう!なんかもう!なんていうかこう……!


李亞2/15 8:13:72182cfX1jgjTYluO2||63


「……マジやってられない」


誰も居ない廊下。
影を背負いながらとぼとぼと歩く私は異様です。
長い溜め息も、数え切れないくらい吐きました。
なんとかなる、って考えが甘かったんでしょうか。
でも、流石に今時中卒止まりでは、何処の会社にも就職できません。
成績不振でこのまま進学も就職も出来ず、悪くてニート、よくてフリーターになったらどうしよう。


李亞2/15 8:13:202182cfX1jgjTYluO2||28

ちなみに、唯一の救いである補習は、今日はありません。
時任先生が教えてくれるはずだったんですが、今日は労働組合の関係で出張だそうです。
帰りのホームルームが終わった時にその事を告げられ、「その代わりって言ったらなんだけど、「第二図書室」にいる人たちに学校の案内させるね」、とも言われました。
しかし、そんなものなんの慰めにもなりません。
それに、学校を見学しにきたときに案内されたので、大体地理は覚えています。
この野郎、それなら寮で教科書読んでるわ、と拳を震わせる私。
果てしなく可哀想です。


李亞2/15 8:13:422182cfX1jgjTYluO2||425

深い深い溜め息が廊下を巡り、私の機嫌を降下させていきます。
その結果また溜め息、また降下、と繰り返す悪循環。
ポジティブな時は何処までもポジティブなのに、ネガティブな時は何処までもネガティブなんです。

やがて、廊下の突き当たりに第二図書室と書かれた古いプレートが見えてきました。


李亞2/15 8:13:552182cfX1jgjTYluO2||865

第二図書室は十数年前、生徒がより読書に励むように、と保護者からの寄付金で作られたそうですが、結局図書室に通う生徒なんて、第一で充分事足りる程しか居なかったそうです。
無駄遣い無駄遣い、と散々保護者になじられた挙句、今は掃除すら行き届いていない始末。
こういう所で大人の金遣いの荒さを垣間見る所為で、子供は節約を知らなくなるんだろうな、と切に思いました。

さあ、第二図書室に辿り着いてしまいました。
咳払いを一つして。


李亞2/15 8:14:122182cfX1jgjTYluO2||57


「……失礼します」


最初に教室に入ったとき程の緊張感はありませんでした。
でも、声は少し震えます。
やはり引きこもっていた所為でしょうか。


李亞2/15 8:14:252182cfX1jgjTYluO2||368


「んぁ、どぞー?」



李亞2/15 8:15:82182cfX1jgjTYluO2||920

下を向いて扉を押し開いたので、そこはかとなく間抜けな雰囲気が漂う声がいきなり耳を掠めた時には驚きました。
びくりとして顔を上げれば、私に背を向ける形で座っている男子生徒が、首を目一杯反らした状態で私を見ています。
その男子生徒は、(彼から見て)右側の前髪を赤いプラスチックの玉が二つついたゴムで縛っていて、首を反らしたときの反動なのか、ぴょこぴょこと揺れるそれが異様に目に付きました。
これから、彼の事を前髪の人、と呼ぶことにしましょう。


李亞2/15 8:15:452182cfX1jgjTYluO2||789


「あ、あのっ……私……」
「もしかしてさ、トッキーの言ってた転校生さん?」


転校生の部分はいいとして、トッキーが誰なのか、答えにたどり着くまでに数秒程の時間を要しました。
トッキー、即ちそれは時任先生を指す識別記号なのだ、と漸く理解した私は、小さく頷いて後ろ手に扉を閉めます。


李亞2/15 8:16:92182cfX1jgjTYluO2||419


「そっかそっか。じゃーちょっと待っててね。今すえ君呼んで来るから」
「(すえ君って誰よ)あ、はい」


前髪の人はとたとたと、高めの身長に似つかわしくない可愛らしい動作で奥へ走っていくと、すえくーん、と大声を出しました。
本棚の数は多いけれど、そんなに広くない第二図書室。
走っていく意味、なかったんじゃないでしょうか。


李亞2/15 8:16:472182cfX1jgjTYluO2||145


「すえ君すえ君、あのさ、転こ―――」
「煩い黙れ近寄るな口開くな息吸うな。ていうかもう、俺と同じ空間にいないでください。ホントにもう、なんか不愉快極まりないです。帰っていいですか」
「うわちょ、帰られたら僕一人ぼっちじゃん!僕寂しいと死んじゃうんだよ!すえ君の鬼!」


だんだん、と地団駄を踏む音が聞こえます。


李亞2/15 8:17:482182cfX1jgjTYluO2||526


「いい加減黙らないとケツの穴から人参食わせますよ」
「け、ケツの穴って―――……やぁっだもー、すえ君ったらエッチだなぁ。そんなに僕のヌードが見たいなら素直に言ってくれればいいのに、うっふーん」
「……すいません、トイレ行っていいですか。昼食の梅干お握りが食道をせり上がってくる気配がします」
「なんだよ!それは何か!暗に僕の裸体が気色悪いって言ってるのか!吐くほどに!」



李亞2/15 8:17:592182cfX1jgjTYluO2||606


「いえ、裸体だけじゃなく、なんかこう、全体的にこう……言葉に表せないような気色悪さが」
「僕って言葉に出来ないくらい気色悪いの!?失礼だなすえ君は!親の顔が見てみたいわ!」
「写真見ますか?」
「この前見せてもらったから要らないよ!」



李亞2/15 8:18:172182cfX1jgjTYluO2||351

まるで、漫才のCDを聞いている気分です。
「すえ君」が前髪の人に対して敬語を使っているという事は、彼より「すえ君」の方が立場が低いという事でしょうか。
会話を聞く限りではあまり納得できませんが。


「そーれーよーりぃ!トッキーが言ってた転校生が来たの!到来したの!came here!」
「……ああ、自己紹介で噛んだ人ですか」



李亞2/15 8:18:312182cfX1jgjTYluO2||85

あれ。すえ君なんで知って―――


「え、何それ。僕聞いてないよそんな面白エピソード!秘密にすんなよ!ムッキィイ!」
「なんで会長に何でもかんでも話さなきゃいけないんですか。俺にだってプライバシーがあるんですからね」
「ぬぅうっ……正論突きつけられた……」


いや、ここは私のプライバシーを重視して、噛んだ事を一生の秘密にして欲しかったです。
是が非でも、お墓まで持って行って下さい。
過去の汚点を他人に引き摺られたくありません。


李亞2/15 8:18:592182cfX1jgjTYluO2||460


「で、その人何処にいるんですか」
「入り口で待っててもらってるよ」
「……会話丸聞こえじゃないですか。もっと気ィ遣ってあげて下さいよ」
「え?あ、え?なんで?」


すえ君偉い!

前髪の人の声色から想像するに、彼はきっと、今現在真顔で首を傾げているんだと思います。
天然は嫌いではありませんが、人への配慮を欠くというのは人間としてどうなんでしょうか。
今度は私が首を傾げる番です。
あ、いえ、前髪の人が本当に首を傾げているのかは分かりかねますが。


李亞2/15 8:19:292182cfX1jgjTYluO2||673


「転校生さんお待たせー!すえ君呼んできたよー!」
「すみません。この莫迦が気を遣わないばっかりに、聞き苦しい会話を聞かせてしまいました」
「(分かってるじゃないか)あ、いえ……別に……」



李亞2/15 8:19:392182cfX1jgjTYluO2||831

すえ君は、さらさらキューティクルな黒髪に、眇められた双眸。
それに、女の私ですら思わず触ってみたくなる柔らかそうな桜色の頬を持った、正統派美少年でした。
首の辺りに乗っているヘッドホンから、かすかに音楽が漏れ聞こえてきます。
私が入ってきたときに出てこなかったのは、音楽を聴いていたからでしょうか。
ふっくらとした彼の唇が、「俺と同じ空間にいるな」だの「ケツの穴から人参食わす」だの、汚い言葉をぽんぽんと形作るなんて、あまり思いたくありません。


李亞2/15 8:20:02182cfX1jgjTYluO2||691


「ねね、転校生さん、名前なんていうの?」
「結浜さつきさんです。会長、時任先生に言われたんですよね」
「え?あ、あれ、そうだっけ?」


さっきも思いましたが、なんですえ君は私のこと知ってるんでしょう。


李亞2/15 8:20:162182cfX1jgjTYluO2||422

少し気になりましたが、前髪の人がすぐさま顔に浮かんでいた疑問符を消して笑顔で口を開いたので、あまり考えない事にしました。


「僕は黛勇。2年3組の出席番号20番。肩書きはオカルト同好会会長と保健委員会書記。好きな物はお菓子と小さい物と女の子で、嫌いな物はコンタクトです!」


よろしくね、と握手を求められたので、握り返しておきました。
日本にはあまり握手文化は根付いていないのではなかったでしょうか。
とりあえず、前髪の人改め、黛先輩はグローバルな人間だ、と仮定しておきましょう。


李亞2/15 8:20:412182cfX1jgjTYluO2||364


「ほら、すえ君も!」
「……長瀬末広。末広がりって書いて「まつひろ」。隣の席ですけど、覚えてます?」
「え……?」


ながせ?


李亞2/15 8:20:562182cfX1jgjTYluO2||177

  

―――そ、それじゃあ結浜さん、席あそこ、源口君の後ろで、長瀬君の隣ね。


  

李亞2/15 8:21:222182cfX1jgjTYluO2||890

………………あ。


「ああ、はい、うん。あの、あれですよね。隣の席の」
「覚えてなかったんですか」
「…………ごめんなさい、ちょっと忘れかけました」
「……別にいいです」


美少年は女の子に優しい!

少し感激しました。
黛先輩は全体的にいい人だし、長瀬君は美少年で優しいし、いい人尽くめです。


李亞2/15 8:21:452182cfX1jgjTYluO2||12


「それじゃあ、学校の中見て回ろー。さつきちゃんは僕の隣で、すえ君は僕の後ろに控えててね」
「会長、歩いてる途中後ろから殺されるのと、今面と向かって殺されるの、どっちがいいですか?」
「ごめんなさい調子に乗りました拳握り締めないで下さいお願いします許してくださいもう言いません」


弱い。


李亞2/15 8:22:62182cfX1jgjTYluO2||171

170後半くらいの身長を誇っている黛先輩と、160前半で、男子にしては少し小さいかなってくらいの長瀬君。
明らかに黛先輩の方が背が高いので、こうやって長瀬君にぺこぺこ頭下げて、息継ぎなしで謝罪している所を見ているとなんだか不思議な感じがします。


「いいですか会長。所詮会長は莫迦でしかないんですから、少しでも思い上がったりしたら容赦なく生命活動止めてやりますから」
「い、いえっさ!」



李亞2/15 8:23:02182cfX1jgjTYluO2||706

……まるでというか、まんま先輩虐めです。


「そ、それじゃあさつきちゃん、玄関からスタートね!」
「は、はい」
「あ、結浜さん」


黛先輩に手を引かれて小走りになりかけたところで、長瀬君に呼び止められました。
なんですか、と振り向けば、彼は薄っすらと笑みを浮かべて。


「俺、今後は敬語使わないけど、結浜さんは使ってくれるよね?」
「えー、あー…………分かりました」


李亞2/15 8:23:152182cfX1jgjTYluO2||487

仲良くなったと思うべきか、目下の人間だと判断されたためなのか少し考えましたが、後半部分の発言から察するに、明らかに後者なのでしょう。
きっと、私の記憶力の悪さからして、自分より上の人間ではない、と判断したためだと思います。

美少年は女の子に優しくありませんでした。
少女マンガの定義が覆されたのを感じます。


李亞2/15 8:23:332182cfX1jgjTYluO2||559


この人たちに案内してもらうのが、唐突に不安になった放課後の一幕。



李亞2/15 8:23:512182cfX1jgjTYluO2||523
−−−−−−裏話をあとがきと言い張る−−−−−−

●ある日、私が友人に尋ねた。
 「会長と長瀬君の力関係は、松尾と曽良君みたいな感じでいいと思う?」
 友人は即答した。
 「いや、曽良君っぽい子には可愛いオッサンではなく、可愛い男の子を虐めて欲しい」
 「え」
 「いやだから、ショタ系っぽい男の子」
 「……ごめん、あれ、そういう小説じゃないんだけど」
 「じゃあそういう小説に書き換えろ」

 頑張って抵抗した結果、会長はショタではなくなりました。
 言動は実年齢より結構幼いですが。


完成日 H19/2/3(土)

李亞2/15 8:25:02182cfX1jgjTYluO2||102
もう学校行く時間過ぎてるので過去ログやらさつきちゃんの設定画は明日うpります。
今日もバイト、明日もバイト、明後日バイト、明々後日もバイト……労働基準法何処行ったの。

2/15 17:23:92191cfc5EzxHkn3To||570
シュールっていいよね・・・

李亞2/16 18:12:202182cfX1jgjTYluO2||898
未だにシュールの意味がよく分からない私が登場しました。
家のスキャナが壊れて一人で大慌てです。
ひぇええ、とか素で叫んでました。自分が怖い。
とりあえず落描いた画像持って着ましたが、携帯で撮ったので画質悪いです。
きちんとした設定画は、スキャナから「ピーガガガガ」なんて奇怪音がしなくなったら持って来ます。
がついてるのは、ちょっと抵抗ある人がいるかもしれないという罠。

URLを記載するときは文字制限がきつい。

李亞2/16 18:12:462182cfX1jgjTYluO2||159
基本はさつきちゃん総受け、若しくは総弄られ。

http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/m-satuki001.jpg
フランスパンが好きなさつきちゃん。

http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/m-cp001.jpg
黛とさつきちゃんの絡み。

http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/m-cp001.jpg
すえ君とさつきちゃんの絡み。(

李亞2/16 18:14:102182cfX1jgjTYluO2||641
もろコピペだったので、すえ君とさつきちゃんの絡みのURL間違えたorz

http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/m-cp002.jpg

李亞2/16 18:15:302182cfX1jgjTYluO2||833
とりあえず、は自分が「うわ、これ嫌だ」とか思った物を書いたりしたときにつけます。
後はちょっと胸が見えそうだったり、服が肌蹴てたりとか、そういう微エロい時に使います。
抵抗ある人は見ないでね。

李亞2/16 18:18:532182cfX1jgjTYluO2||852
交互に執筆中。

melancholy

001:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9865.html
002:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9913.html


alacarte(短編)

___安楽椅子を揺らして
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9891.html
___昔の噺。
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9935.html

李亞2/17 21:45:232182cfX1jgjTYluO2||943
お絵かきログ。

基本はさつきちゃん総受け、若しくは総弄られ。
)はちょっと注意め。

http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/m-satuki001.jpg
フランスパンが好きなさつきちゃん。

http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/m-cp001.jpg
黛とさつきちゃんの絡み。

http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/m-cp002.jpg
すえ君とさつきちゃんの絡み。(

李亞2/17 21:47:152182cfX1jgjTYluO2||457
普通にログをうpるスレ間違えたorz


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