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10203白夜火_第12条キーア3/17 20:37:452191cf/cZWdmfTKcw
EMERLDKNIGHT全集【 http://skytabi.web.fc2.com/memo/emerldnight.html 】
白夜火集9条まで【 http://skytabi.web.fc2.com/memo/hakuyabi.html 】
第10条【 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10156.html 】
第11条【 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10177.html 】


本編前の一言

 『前回はボケるところが無かったので、今回は頑張ります。』

キーア3/17 20:44:232191cf/cZWdmfTKcw||663
第12条 外見がクールな奴やカッコイイ奴は大抵腹黒い

 森の中に少し木々の無い広い空間が広がる。
そばには木の破片や、布などの残骸が残されていた。
そんな場所に1人の男が布の上で寝転び、その近くに2人の人間が居た。
寝転んでいる男は、体中に包帯を巻いている。
近くの2人のうち1人は、チャイナ服を着ている少女。
もう1人は茶色の髪をし、腰に刀を差している少年。

その2人は、寝転んでいる男から少し離れた場所で会話している

キーア3/17 21:26:392191cf/cZWdmfTKcw||918
テン「あぁ・・・・・何もかも全てがパーになってしまいましたよ・・・」
神無「大丈夫アル。元から何もかもパーのお前には何も残ってないアル!!」
テン「1回どつかれたいんですか神無ちゃん

 溜め息を吐く填に、神無はいつものように普通に話す。
空はまだ寝たままだった。
あの時の傷が深手だったため、起き上がる事も困難な状況だった。
填は、何かを思い出したかのように、鞄の中から何かを取り出した。

キーア3/17 21:28:92191cf/cZWdmfTKcw||15
 それは茶色の封筒だった。
中身はすでに空けられていて、止めてあったテープがはがれていた。
その封筒を神無に手渡した。

神無「何アルか?コレ...。借用書?」
テン「いいから開けてみて下さい」

中には一枚の紙切れが入っていた。
二つ折りにされていた紙を拡げ、神無は読み始めた。

キーア3/18 9:56:492191cf/cZWdmfTKcw||619
拝啓 始末屋一同様へ

 はじめまして。私は街の中央部近くにある、小さな一軒の家に住む住人です。
今回、お手紙を書いたのは助けて欲しい事があったからなのです。
最近私の近くで友達がどんどん行方不明になる事件が多発しています。
噂に寄れば、朗瑠伽捌という人を売買する奴等が関わっているらしいです。
その朗瑠伽捌は、今、港の近くにある建物をアジトにしているとか・・・。
私達では怖くて近寄る事もできません。

キーア3/18 9:57:72191cf/cZWdmfTKcw||543
 どうか、私の友達を助けて下さい。
 お礼は少ないですけど、同封しておきました。
宜しくお願いします

キーア3/18 9:59:552191cf/cZWdmfTKcw||758
 封筒の中にはお札が数枚と、小銭が少々同封されていた。
読み終えた神無は、その手紙を封筒の中にしまった。

テン「神無ちゃん・・・今回の依頼、僕達だけでやりましょう。
   空さんの今の状態じゃあきっと無理です」


 填が言い終えると、神無はコクリと頷いた。
そしてその場に立ち上がると、填と神無は空の寝ている所まで行った。

神無「空、私達ちょっと買い物行ってくるアル」
テン「じっとしてて下さいね」

キーア3/18 10:2:152191cf/cZWdmfTKcw||997
 そう言い残して、二人は空に背を向けた。
そのまま港へ向かい、歩き始めた。

 2人が完全に居なくなった頃、空は目を開けた。
そして、填達が歩いていった方向を見ながら、いつものように死んだような眼をしながら呟いた。

ソラ「はぁ...ったく、世話の焼ける奴等だ」

 * * * * *

キーア3/18 10:5:522191cf/cZWdmfTKcw||3
 港近くに聳える建物を填と神無は眺めていた。
所々に小さなヒビが見える。
日当たりは悪く、目立たない場所に立てられているため、
人気が全く無い。

テン「そろそろ乗り込みますか」

 そう言って填と神無が茂みから出たとき、丁度見張りをしていた朗瑠伽捌の部下2人が、
前を通りかかった。
2人を見た部下達は、2人を捕らえようとした。

キーア3/18 10:9:522191cf/cZWdmfTKcw||941
神無「アイヤー!!!!!
テン「フンギャー!!!

 2人は思いっきり叫び、神無は1人に蹴りを顔面にいれ、
填はもう1人を拳で顔面にくらわせた。
填達2人はかなり驚いていたようだった。
しばらくして、2人は元のように落ち着くと、深呼吸を1度した。

神無「今のはちょっとした準備体操ネ。これからが本番アル」
テン「そ、そうです。乗り込みましょうか」

キーア3/18 10:14:152191cf/cZWdmfTKcw||219
 2人は朗瑠伽捌が着ていた服を盗み、自分達が着用し、変装した。
朗瑠伽捌の部下達は、近くの木に縛り付けておいた。

 * * * * *

 建物の中はとても静かだった。
廊下を歩くだけでも、足音がよく響く。
僕達は息を殺し、なるべく音を立てないように歩いていった。

「おい、貴様等。見かけない顔だな。新人か?」

キーア3/18 10:17:432191cf/cZWdmfTKcw||856
 すれ違った異人に話しかけられ2人の心臓は、今にも飛び出しそうだった。
慌てながらも会話を続ける。

神無「そうでありまする。先ほど、見張りを交代したばかりでーありまする」
「そうか。そうだ、今度は今回の捕獲した獲物の見張りでもしとけ」

そう言って異人は填達に鍵を投げ渡した。
それを填が受け取ると、異人はその場を去った。
とても運がよかったみたいだ。
僕達はそれから誰にも会わないよう、隠れながらも掴まっている人達の居る部屋を
探した

キーア3/18 11:8:362191cf/cZWdmfTKcw||311
テン「あ、何かココじゃないスか?」

 テンが小声で言った。
そして、手前にあったドアを前へとゆっくり押した。
中は暗くてよく見えないが、小さな子供が泣く声が少しした。
神無は壁を探り、電気をつけるボタンを探す。
そして、一つのボタンを押した。

ジリリリリリリりリリリリリリリリ!!

大きな音が鳴り響き、室内に居た全員が驚いた。
そしてすぐに、部下のモノがかけつけてきた。

キーア3/18 11:11:372191cf/cZWdmfTKcw||82
「どうした!!」
神無「すいませんス。私達新人のモノで間違えたッス。今後気をつけますッス」

 何とかその場を切り抜けた僕達は、本当の電気のスイッチを押した。
辺りはパッと明るくなり、はっきりとあたりが見えるようになった。
填達の前方には、牢屋の鉄棒をはさんんだ向こう側に、数人の人間が居た。
全員、子供で泣いている子供も居れば、しんみりした顔をした子も居る。
誰もが笑っている顔をしている子など誰一人としていない。

テン「皆さん、もう大丈夫です。僕達が助けに来ました」

キーア3/18 11:13:342191cf/cZWdmfTKcw||393
填と神無は上から着ていた服を脱ぐと、
元の服装に戻った。

神無「私達は始末屋アル。依頼によって、助けに来たネ」
 「始末屋さん・・・・!」

子供たちの顔が明るくなった。
泣いている子もだんだんと減り始め、喜びの顔をしている。
神無は鉄の棒を手に、左右に引っ張り始めた。
しばらくして、人一人が通れるくらいにまで広がった。

キーア3/18 12:48:82191cf/cZWdmfTKcw||776
テン「でも・・・・・こんな大勢でどうやって助け出したら・・・」
  「あの!・・・・アレなんてどうでしょうか?」

 1人の少女が天井を指差した。
そこには四角い穴が軽い板でふさがれていた。
その大きさは1人が余裕で通れるくらいの大きさだった。

神無「あそこから外に出られるかもしれないネ」

そう言って、神無と填が土台になり、全員を脱出させる。
続いて填がのぼり、最後に神無がジャンプし、登り終えた。

キーア3/18 12:50:342191cf/cZWdmfTKcw||952
 穴をちゃんと閉め、暗くて狭い場所を全員で通り抜けた。
何とか屋根の上まで上りきった全員は、填が持っていたロープで下まで降りた。
そのまま全員に逃げるよう指示をした。

テン「さぁ、これから思いっきり暴れましょう」
神無「今度こそちゃんと始末するアル」

 捕獲した獲物が逃げた事に気がつき、建物の中が騒がしくなった。
そして、填達は武器を手に、走っていった。

* * * * *

キーア3/18 19:15:462191cf/cZWdmfTKcw||314
 数分後。
勢い欲何かが森に向かって走ってくる。
先頭に2人の人間が。
後に30人以上もの異人や刀を持った人間が追いかけるようにして走ってくる。

テン「無理無理無理無理!!」
神無「填!!お前が行くヨロシィ!!元はといえばお前が言い出したことアル〜!!」
テン「アンタも頷いただろーがあ!!」

2人とも慌てて逃げ続ける。
攻撃する姿も見せず...

キーア3/18 19:21:72191cf/cZWdmfTKcw||250
後に居るのは朗瑠伽捌の部下や手下の異人達。
刀を持つ人間がほとんどだ。

テン「思ったよりもキツイ!!絶対死ぬ」
神無「お前があいつ等に飛び込めヨ。きっと星になれるアル」
テン「あんたが行けぇ!!戦闘民主族だろーが」
神無「違うネ。銭湯民主族アル!!」
テン「なんじゃそりゃあ!!」

恐れた顔をする2人は懸命に走り続ける。
そのスピードは、だんだんと加速し、後の異人達との距離を少しずつ離していく。

キーア3/18 19:26:442191cf/cZWdmfTKcw||733
そして、一つの木の近くを通りかかったときだった。
填達は気がつかなかったが、木の上に男の姿があった。

「はぁ...ったく、世話の焼ける奴等だ」

そう呟くと、腰に差してあった刀を抜き、手に持った。
木から飛び降りると、填達の後ろへ着地した。
そのまま後を追いかける朗瑠伽捌の連中達相手に叩き斬る。

テン「・・・・・!!」
神無「そ・・・・空!!?」

キーア3/18 19:37:472191cf/cZWdmfTKcw||823
 体に包帯を巻いている空は、上から上着のような服を着、
腰に刀を差すように黒い紐のようなベルトを巻いている。
背中にはいつものように、ランス(槍)を背負っている。

ソラ「朗瑠伽捌って食べ放題してんだろ?どこだ?」

 朗瑠伽捌の部下達がこちらへ向かってくる。
それをギリギリまで待っている空。
何を考えているのか全く分からない。
少しして、大きな音が聞こえてくる。いや、こちらに向かってくる

キーア3/18 19:39:582191cf/cZWdmfTKcw||377
ソラ「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 空だった。
あっという間に填達を抜かし、前に劣り出る。

テン「何してんですか空さん!!」
ソラ「無理無理無理無理無理!!あんなん相手にしてたら命がいくつあっても
   足りねぇよ!!バカヤロー」

神無「馬鹿はお前ネ!!」

3人は猛スピードで走り続ける。

キーア3/19 16:50:492191cf/cZWdmfTKcw||926
そのうち、空の右足に核石がつけられ、空1人、かなりのスピードで
走り抜ける。

テン「卑怯者!!」
ソラ「なんとでも言いやがれ!!逃げた者の勝ちだ」

すると、目の前に長髪の男が飛び降りてきた。
その顔には見覚えがあった。
空達は手前で止まり、にらみ合いになった。

伽捌「やぁ、久しぶりだね。斬裂白夜」

キーア3/19 16:55:332191cf/cZWdmfTKcw||635
ソラ「填、神無、後の奴等を頼んだ」
神無「任せるネ」

 神無と填は再び朗瑠伽捌の部下達や異人の群れに、飛び込んでいった。
いや・・・たまに逃げている時もある。
そして空は、目の前に現れた伽捌と向き合った。
腰から刀を抜き、強くにらみ合う。

伽捌「あの時、俺を何故殺さなかった?」
ソラ「・・・・・から」

聴こえにくい大きさで言った。

キーア3/19 17:11:182191cf/cZWdmfTKcw||903
伽捌「あぁ?聴こえねぇよ」
ソラ「ビデオ予約するの忘れてたからだ!!

 そう言って空は、伽捌に飛び掛っていく。
刀で刀を押さえた伽別は、再び空に言う。

伽捌「え、何?お前、そんな事で男と男の真剣な斬り合いに決着つけたのか?」
ソラ「あれ見逃すと訳分かんなくなるからいやなんだよ。うん」

キーア3/19 19:56:322191cf/cZWdmfTKcw||944
伽捌「何一人で納得してんだよっ!!」

 伽捌は刀で空を弾き飛ばす。
空は一度宙を浮き、そのまま地面に着地すると、少し後へ引きずった。
右手を同時に地面につくと、核石をつけた右足を軸に、ダッシュした。
伽捌は刀を構え直す。
空は伽捌の手前まで来ると、飛んだ。

伽捌「な、何を」
ソラ「俺は一度撮り忘れた傷はなかなか忘れられないんだよ!!」

キーア3/19 20:2:142191cf/cZWdmfTKcw||849
 そう口にしながら、刀を上から思いっきり振り下ろした。
伽捌は上からくる空の右足に装備されていた核石をめがけ、刀を差した。
核石は粉々に砕け散ったが、空の刀が次に伽捌の刀に当たった。
そのまま伽捌の刀は半分に折れ、地面に欠けた刃が突き刺さる。

伽捌「ふっ。さすが斬裂白夜だな。人間ハンターをやっただけの事はある」
ソラ「何が言いたいんだよ。コルァ」

キーア3/19 20:5:312191cf/cZWdmfTKcw||833
 伽捌は、刀を折られても不気味な笑をしている。
肩にかかっていた長い髪を後へとどけると、持っていた刀の一部を投げ捨てた。
そして、右袖から一本の鋭い刀を取り出した。

伽捌「だが、人間ハンター松葉を倒しただけで満足するのはまだ早い」

 空に向かって刀を振り上げた。
勿論、空も刀を防ぐように構えた。
だが伽捌の行動は違った。
右手を刀から離し、空の胸辺りを思いっきり殴りつけた。

キーア3/19 20:9:132191cf/cZWdmfTKcw||993
最後に空を突き放すため、右足で蹴りを入れる。
空は遠くへ飛ばされた。
胸辺りからは、傷口が開き、血がだらだらと流れ出る。

ソラ「・・・・・・っ」
伽捌「ふっ。甘いもんだな、斬裂白夜。これがあの時の力か?」
ソラ「何だよ斬裂白夜って・・・。そんな名つけられてたっけ―・・・」

 空は開いた傷口を手で押さえながら、刀を地面に突き刺し、
それを支えとしてよろよろと立ち上がった。

キーア3/19 20:13:482191cf/cZWdmfTKcw||178
伽捌「お前の仲間もそろそろ終りだな」
ソラ「・・・・・もう、仲間を死なせたりはしねぇよ。クソが」

 空はそう呟いた。
そして、痛みに耐えながらも背中に背負っていたランスを抜き、
伽捌に向かって走っていく。
刀を振り下ろす伽捌の遥か上に飛び、そのまま伽捌を切倒す。

ソラ「俺があの時背負った重さは、こんなもんじゃねぇよ」

キーア3/19 20:14:532191cf/cZWdmfTKcw||656
 神無達は全てを倒し終え、空の下へと駆けつける。
空を支えながら、ゆっくりと始末屋へと帰っていくのであった―・・・。


→第13条へつづく

キーア3/19 21:43:432191cf/cZWdmfTKcw||429
**あとがき12**
 こんばんわ(*´ω`*)
何故に今日はこんなに長くなったんだろうか...。
わからぬ...。
ここまで見ていただいて有難う御座いますm(__*)m
今回は長くなったので、あとがきはこの辺で。


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