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1030SF小説っぽい小説「たった一つ」第九回目!いおり♪6/20 14:16:222184cfLLIShuLI3Y6
 あらすじ
人間と人工民(ロボット)の子供である半人公民のアキラはある日2450年から2004年にタイムスリップしてしまう。
その時代でアキラはりんと太郎に出会い。徐々に心を成長させていく。
そんな中、アキラはりんと太郎の誘拐に巻き込まれて謎の老人に捕まってしまう。
しかし、アキラの活躍で三人は謎の老人から逃げ出すが・・・?

いおり♪6/20 14:17:152184cfLLIShuLI3Y6||596
「はぁはぁ・・・ここまで来れば大丈夫・・・」
長い道を走りぬけ屋敷の外に出た。
「うん・・・アキラ、ちょっと休もうよ」
「そうだね・・・」
「太郎、少し休むよ!アキラから降りなさいよ」
りんはアキラの背中にいる太郎に向かって言った。
「ぐっすり寝ちゃってるよ」
「え?」
太郎はアキラの背中で安心しきって寝てしまったようだ。
「もう・・・そういえばなんであの人達、私達を連れ去ったのかな?」
りんは首をかしげながら言った。
「見張りの人達は誘拐だって言ってたけど・・・」

いおり♪6/20 14:18:252184cfLLIShuLI3Y6||193
「そっか、私達は病院の院長であるお父さんの子供達だから身代金目当てって事かな?でも、あのおじいさんは父さんの事知ってたみたいだけど・・・」
「今はそんな事より、どうやって逃げるかの方が・・」
           アキラ・・・アキラ・・・
(今、誰かが僕を呼んだような・・気のせいかな?)
「どうしたの?アキラ」
「いや、何でもな・・・」
           アキラ!!!!
(やっぱり聞こえる・・・)
アキラは急に立ち上がり、声がする方へ足を運ぶ。
「アキラ?どこに行くの?」
りんは太郎を抱えながらアキラの後を追う。
「誰?僕を呼ぶのは?」
「アキラ〜、どうしちゃったのさ」

花枕6/20 14:18:362202cfuotXbaIMUgg||72
お!はじまったぁ〜
昨日はレスありがと〜(無駄レススイマセン

いおり♪6/20 14:19:262184cfLLIShuLI3Y6||777
「うん・・・誰かが僕を呼んでるような気がして・・・」
「ふ〜ん」
りんは不思議に思ったが、アキラの後を素直についていく。
「あ、変なの見っけ」
りんが何かを見つけたようだ。
「なんだろ?なんか丸っこい玉みたいな・・・」
りんがそれを拾い上げる。半径1センチ程度の金属製の玉だった。
「りん、何を見つけたの?」
アキラがりんの方へ寄ってきた。
「えっとね・・・」
        パァァァァァァァ!!
急にりんが持っていた玉が光だした。
「キャア!」
りんがびっくりして玉を離すと玉が宙に浮き、光の中に一人の女性が映し出された。

いおり♪6/20 14:21:52184cfLLIShuLI3Y6||288
「アキラ!よかった・・・無事だったのですね」
光の中の女の人はアキラを見て喜びと安堵に包まれた。
「な、何なのぉ?これ・・・」
りんは光の中に手を入れてみたが女性には触れなかった。
「お嬢さん、これは立体映像です。だから触れませんよ」
「立体映像・??」
女性はびっくりしているりんにやさしく教えた。
「お・・か・あ・さん・・・お母さん!」
アキラはようやくこの女性が誰か分かった。
「ええ!?この人アキラのお母さんなの?」
「初めまして、アキラの母のリサといいます」
リサはりんに丁寧にお辞儀をする。
「あ・・私は近藤りんといいます。こっちで寝てるのが太郎です」

いおり♪6/20 14:22:562184cfLLIShuLI3Y6||114
りんは寝ている太郎をひっぱたいて起こす。
「太郎、起きなさい!」
「う・・うーん・・・おはよう、おねえちゃん」
「お早うじゃないよ!もう、ほら、アキラのお母さんにちゃんと挨拶しなさいよ」
「え?わ!?・・・すごーい!」
太郎は立体映像を見て関心した。
「この人光ってるよぉ、凄い凄い!」
「・・・・すいません、この子やんちゃで・・・」
「元気があってかわいい男の子ですね」
リサは太郎を見てニコっと笑った。
「お母さん、どうしてここに?」
「アキラを探しによ。2004年に迷い込んでしまったあなたを連れ戻しにきたの。最も、
 時空間転移装置が不十分だから私は核だけここに来てしまったけれど・・・」

いおり♪6/20 14:25:82184cfLLIShuLI3Y6||695
「核ってこの丸い球体?」
「ええ、それは人工民の重要な機関、今はこうやって立体映像しか見せれないけど、核が未来に戻ればちゃんと私は元の体に戻れるわ」
「ええ!?アキラって未来からきたのぉ?」
りんは目を丸くした。
「それに・・・僕は普通の人間じゃないんだ。この時代で言えば、ロボットと人間を組み合わせたみたいなものかな」
アキラはさらに付け加えた。
「そうなんだぁ、じゃあアキラが天才なのも当たり前だったのかぁ」
りんは納得したようだった。
「・・・人間じゃないんなんて、この時代じゃ普通じゃないんだよね?それでも、りんと太郎は僕と友達でいてくれる?」

いおり♪6/20 14:27:142184cfLLIShuLI3Y6||466
「うーん、なんかむずかしいけど・・・ぼくはアキラにいちゃんのこと、すきだよぉ」
「もちろん!ロボットだろうがなんだろうがアキラはアキラだもん!」
「ありがとう」
アキラはりんと太郎を見てにこっと笑った。
「アキラ・・・喜んでいるところ悪いけど、あなたは未来に戻らなきゃいけないわ。時間因子の
 関係でいつ戻れるか分からない。でも、私が時間因子の急激な乱れをキャッチしたら、5秒後に
 未来に戻らなきゃいけないのよ。それに、時空間転移装置も完璧じゃないから、いったん戻っ
 たらもうここに来れないかも・・・」

いおり♪6/20 14:29:412184cfLLIShuLI3Y6||641
「ええ!?そんなの嫌だよ!せっかく友達になれたのに・・・」
「アキラにいちゃん・・・行っちゃうの?」
りんと太郎は今にも泣きそうになった。
「ごめん・・・僕もお父さんや元に戻ったお母さんに会いたいんだ」
アキラは顔を伏せた。
「アキラ・・・私、さっきから変なの。なんかアキラの事を見ていると胸がドキドキして、多分アキラの事好きになっちゃったのかも・・・だから、私も一緒に行く!アキラのいた未来に!」
りんはアキラに泣きながら叫んだ。
「す・・き?」
アキラはりんが急に放った言葉に驚いた。
「でも、僕はロボットだから・・・」
「そんな事ないわ」
リサはアキラにやさしく言葉を掛ける。

いおり♪6/20 14:31:192184cfLLIShuLI3Y6||518
「アキラは私と違って完全な機械仕掛けじゃない、半分は機械でも、もう半分は人間なのよ」
「うん・・・僕も最初にりんを見たとき胸がドキッってしたんだ。最初は何か分からなかったけど、
 今は分かると思う・・・僕もりんの事が好きだよ」
「じゃあ・・・」
「でも、未来に来るのは駄目だよ。りんのお父さんだって太郎だって悲しむよ」
「でも!」
りんはアキラにすがりつく。
「りん・・・」
アキラは何も言えなかった。
「見つけたぞ!」
アキラ達がいた場所から少し離れたところに老人と黒服を着た男達がいた。
「さあ、お前達、観念するんだ・・・」
老人と黒服の男達はじりじりとアキラ達に近づいていく。

6/20 14:39:242202cfPyMuqVRJKrw||569
どうなる!?
続きが気になりますー

花枕6/20 14:42:242202cfrmK8UC.lbnA||726

がっがんばれ・・・!!

いおり♪6/20 14:56:92184cfLLIShuLI3Y6||608
「ん?見たところ、女が一人増えてるな・・・しかし、そんな事はどうでもよい!あいつらを捕まえろ!」
黒服の男達が一斉にアキラ達の元へ迫ってくる。
「な、何なのあの人達?」
リサはアキラに聞いた。
「分からないけど、追われてるんだ」
「・・・わかったわ、私があの人達を食い止めるからアキラ達は逃げて!」
「え?でも、お母さん・・・」
「大丈夫よ。向こうは立体映像だって気づいてないみたいだし、本体は宙に浮いてる小さい球体だもの。捕まりっこないわ」
「うん・・・お母さん、どうか無事でいてね」
アキラはりんと太郎をつれて再び逃げ出した。
「さあ、私が相手よ!かかってらっしゃい!」

いおり♪6/20 14:59:122184cfLLIShuLI3Y6||692
「あの女を捕まえろ!」
老人が黒服達に命令する。しかし、黒服男がリサを捕まえようとすると、すり抜けてしまう。
「私を捕まえたかったら、こっちまで追いで!」
リサはそのまま逃げて行く。
「待て〜!!」
黒服達と老人はリサの映像を追いかけていく。しかし、本体の球体は映像とは別にアキラ達の後追う。
「あれ?お母さん?」
アキラは自分を追いかけてきた球体に気がついた。
「大丈夫、あの人達は私の立体映像の方を追いかけてるわ」
球体からリサの声が響く。
「よかった・・・」
「そっか、あっちの映像は偽者でこっちの丸っこいのが本当のアキラのお母さんなんだね」
りんは球体を眺めながら言った。

いおり♪6/20 15:2:402184cfLLIShuLI3Y6||573
「丸っこいのって・・・一応私も元はあの立体映像のように美人なんですけどね・・・本体の体は未来に置いてきてしまっただけよ」
「あ、ごめんなさい〜分かりました!」
              ビィィィィビィィィ
急にリサの球体から音が聞こえてきた。
「何?この音・・・」
アキラがリサに不思議そうに聞いた。
「これは・・・アキラ、残念な知らせだわ。時空間の急激な乱れをキャッチしたわ・・・」
「え?それじゃあ・・・」
「未来に戻るわよ!」
「そんな!?まだ、ちゃんとお別れも言ってないのに・・・」
「りん・・・ごめん」
アキラとリサが光に包まれた。
「そんな・・・アキラ・・・」
「アキラにいちゃん〜」

いおり♪6/20 15:28:22184cfLLIShuLI3Y6||435
「りん、太郎、絶対にまた会いに来るから・・・」
アキラはそう言ってリサと共に光の中に消えてしまった。
「アキラ!!」
「見つけたぞ!」
りんは悲しむ間も無く老人達に見つかってしまった。
「ねえ、どうして?どうして、私達をそんなに付け狙うの!?」
りんは老人に向かって泣きながら叫んだ。
「あなた達のせいで、アキラにちゃんとお別れだって言えなかった!」
「何故かだって?それはだな、君の父親に私の大事な孫を殺されたからだ!」
老人もりんに負けじと叫んだ。
「え?」

いおり♪6/20 15:29:92184cfLLIShuLI3Y6||311
「三年前、私の孫は急に盲腸で苦しみだして、近藤病院に連れていかれたんだ。ちゃんと手術していれば助かっていたはずだ!それなのに・・・私の孫は手術したにも関わらず死んでしまった。近藤という医者が手術ミスで私の孫を殺したんだ!」
「違うよ!あの時・・・運ばれた時すでに手遅れだったんだ。お父さん言ってたよ!もう少し早く病院に運ばれていれば助かったのにって!」
「嘘だ!助かりたいからって嘘を言っても無駄だぞ」
「うそじゃないよ!」
太郎が老人に向かって叫んだ。
「だって、あの時、お父さん泣いてたもん。すっごく悲しそうだったよ」

いおり♪6/20 15:30:352184cfLLIShuLI3Y6||85
「おじいさん、私達を誘拐するのなら、最初から無理やり連れて行けばよかったのに、わざわざ
 お腹を空かせた太郎にパンを上げてくれたじゃない・・・もうよそうよ。おじいさんそんなに
 悪い人じゃない!」
「黙れ黙れ!」
「おじいちゃん、あのパンすっごくおいしかったよ。ありがとぉ」
「う・・・」

        拓也・・・どうしたんじゃ?
      あ、おじいちゃん!あのね、僕お腹空いちゃったんだ
        そうか・・・ならこのパンをお食べ
  ありがとう!このパンすっごくおいしいよ!おじいちゃん・・おじいちゃん・・・


いおり♪6/20 15:31:332184cfLLIShuLI3Y6||500

「た、拓也・・・・」
老人はその場に膝をついた。
「たくやぁぁぁ!」
そのまま太郎を抱きしめて泣いた。昔、太郎と同い年くらいだった孫の笑顔を思い出しながら・・・

いおり♪6/20 15:58:272184cfLLIShuLI3Y6||171
「アキラ・・・また、会えるよね?」
りんは一人空を見上げながらつぶやいた。

あれから五年たち・・・・アキラがりんの前に再び現れる事はなかった。しかし、りんはアキラの言葉を信じて待ち続けた。
「ねえ、ねえったら、りん!」
女子高校生がりんに話しかけた。
「何?」
りんは不機嫌に答える。セーラー服を着ていて、すっかり高校生活になじんでいるようだった。
「今度、私達のクラスに転校生がくるって知ってる?」
「知ってるよ」
「それでね。その子とってもカッコイイんだって!しかも、転入試験で満点とっちゃってるんだよ!
 頭も良くて更にカッコイイんなんて完璧よね!りんも気になるでしょ?」
「ん〜別に〜」

いおり♪6/20 15:59:422184cfLLIShuLI3Y6||765
りんはそのまま机に突っ伏した。
「なんでよ?りんっていつもそうじゃない。男の子の話しにだって無関心だし・・・」
「私の王子様はもう決まってるの!他の男なんて目じゃないわよ・・」
りんは机に顔をつけて今にも寝そうな体勢だった。
「ふ〜ん、私はいつもりんと一緒にいるけど、りんの王子様とやらを見たことはないけどね・・・」
「ほっといてよ・・・」
りんがふてくされていると、教室の扉が開いて先生が入ってきた。
「ええ〜、もう知っている人もいるかと思いますが、今日転校生がこのクラスにやってきます。入りなさい」

いおり♪6/20 16:1:42184cfLLIShuLI3Y6||189
転校生が教室に入ると女子から、ため息がもれるのが聞こえた。りんは無関心なせいか全く転校生の顔を見ようとすらしない。
「ほらほら、すっごくカッコイイ!見なさいよ、りん」
「いいわよ。別に」
「もう!りんったら」
「ええ〜じゃあ、アキラ君の席は・・・」
先生が言い終わる前に転校生は歩き出す。
「ほらほら、こっちに来る!ちょうどりんの席の隣空いてるし、もしかしたら・・・」
(アキラ?私の王子様と同じ名前・・・)
りんが考え終わる前に転校生がりんの隣の席までやってきた。
「りん・・・・」
転校生が声を漏らす。りんには聞き覚えのある声だった。
「え?」
転校生とりんの目があった。

いおり♪6/20 16:1:282184cfLLIShuLI3Y6||67
「あ、アキラ・・・?」
「ただいま、やっと戻ってきたよ」
「・・・・遅いよ・・・ずっと待ってたん・・・」
その後は言葉にならなかった。しかし、しばらくして
「おかえり」
とだけ言った。

いおり♪6/20 16:7:382184cfLLIShuLI3Y6||169
     終わりです。
SF小説っぽい小説で最後は恋愛小説みたいになってしまいました。ややこしくてすいません。
最後にアキラがどうしてまたこの時代に来ることができたかというと、アキラは未来に戻った後、一生懸命勉強して、軍の研究室科に入って不完全だった時空間転移装置を完成させたのです。
それにかかった時間が5年でちょうど、アキラが高校生ぐらいの年になってしまったので、りんが高校生ぐらいになった時代に合わせてやってきたという設定です。
本当は小説の中で書くつもりでしたが、最後をこの場面で終わりにしたかったのであとがきで書きました。

いおり♪6/20 16:9:72184cfLLIShuLI3Y6||765
枕ちゃん、応援ありがとう!一生懸命書きました!今まで読んでくれて本当にありがとう

一さん、前回に続き感想ありがとうございます。また新しく小説書くのでその時もよろしくお願いします

6/20 18:27:552202cfPyMuqVRJKrw||413
あぁ! 終わっちゃった・・・
なんか スゴイ大作でしたね!(見たの 途中からだけど

いい話でした!
それと お疲れ様でした
 次回作に期待してます^^

いおり♪6/20 20:5:12184cfLLIShuLI3Y6||142
ありがとうございます!次回もがんばりますね!

★スロット☆6/20 22:52:182202cfuotXbaIMUgg||140
終わっちゃったよ・・・(泣
おもしろかったよ〜(*´∀`*
お疲れ様!!!!
次回作がんばってね!


・・・なんか一さんと感想が一緒(泣

★スロット☆6/20 22:52:462202cfuotXbaIMUgg||610
↑花枕です!妹の使いました・・・

いおり♪6/21 17:10:552184cfLLIShuLI3Y6||180
いつも、感想書いてくれて本当にありがとう!また別の書くつもりです。
頑張って書きますね

シェーラ6/21 17:57:352182cf8Mk5aJab9.s||30
わぁ、すごい!面白かったです

いおり♪6/21 19:48:02184cfLLIShuLI3Y6||578
シェーラさん>ありがとうございます!シェーラさんの小説もとても読みやすくて面白いのでいつも読ませてもらってます


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