戻る
10316春爛漫_サクラサク芸術の春華音月姫4/2 13:53:542111cfjprEwknMxhI
桜が咲き誇る大和の国の都、荏菟(えと)。
町並みは桜並木が並び、桃色に染まっていた。

しかし、毎年数多くの人が訪れていた荏菟に今年は例年と違い人の数が少なくなっていた。
それは、殺人鬼が荏菟の都を駆け巡り、人々を恐怖のぞん底に落しいれていたからである。
桜を真っ赤な血で染めることから、その殺人鬼の事を人はこう呼ぶ。
血染めの桜鬼神と……。

―桜吹雪と血染めの殺人鬼―

華音月姫4/2 17:40:592182cf9zhKBq3SZ82||110
朝、荏菟の郊外にある田舎、田間。
ここには大きな桜と賑やかな露天街があった。

そこを、黒い影が飛び回る。
銀の短髪、漆黒の瞳で朱色烏帽子と漆黒の翼が特徴の少女が桜の上空に浮かび、桜を見下ろしていた。

彼女の名前は―烏丸 麗(からすま うらら)―
人間達が住む田間で何でも屋として働く鴉天狗。

大和の国には妖怪が跋扈し、人々に害を与えているといわれている。
しかし、中には麗のように人と共存する妖怪も存在するのだった。

華音月姫4/2 17:45:82182cf9zhKBq3SZ82||984
「いい天気です。こんな日には花見をするのが一番です。」

麗が桜を見下ろしながらそう言った。
この日はまだ仕事がなく、暇だったのだ。
そんな時、麗は1人の若者を見つけた。
田間では見かけない顔だった。

「あら? 異人さんかしら?」

見つけたのは金髪で1本に結わいた髪が特徴の若者。
西洋の異国民の雰囲気を持つが、彼は真っ白な装束を着ており、手には鎖鎌、背中には大きな十字手裏剣。彼は忍者のようだった。

華音月姫4/2 17:51:452182cf9zhKBq3SZ82||215
若者は田間の外れの小さな家へと向かっていた。

「ちょっと後を追ってみましょう。凄く気になります。」

麗はそう言って、彼の後を追い始めた。
彼女は音を出さないようにゆっくりと空を飛び、少しずつ若者の後を追う。

「ごめんください。」

若者が家の前に着くと、そう言った。
その家の住民に用があったようだ。

「セレス、やっと来たんだね。」

家から現れた女性が若者をセレスと呼んだ。
彼女はセレスが来るのを待ってたようだった。

華音月姫4/4 13:47:202182cfBHqLI/UDYK2||490
銀髪のセミロングで桃色の着物を着た若い女性。
紅く鋭く妖艶な瞳を持っていた。

「春香様。大丈夫ですか? 正体はばれてないでしょうか?」

「大丈夫だ。荏菟の中でも田舎の田間ならあたいを知る奴はいないはずだ。」

セレスが心配そうに春香と呼ばれた女性に言った。

若者の名は―岡里(おかざと) セレス―
女性の名は―伊吹 春香(いぶき はるか)―

「まさか、あの2人ってかつて神饌組(しんせんぐみ)を崩壊寸前まで追い込み、今では滅んだとされる聖魔組の八番隊隊長と副隊長!?」

2人の顔を確認した麗がびっくりしながらそう言った。

華音月姫4/4 13:57:442182cfBHqLI/UDYK2||871
麗は田間を中心に活動しているが、生まれも育ちも荏菟の天狗。
荏菟の都で起こった事件をある程度は知っており、半年前に起きた神饌組と聖魔組の間で起こった抗争も知っていたのであった。
血濡れの桜鬼神があわられたのもちょうどその抗争が終わり、聖魔組が崩壊した直後のことだった。

「何奴!?」

セレスがふと、上空のほうを見上げ、鎖鎌を投げる。
麗は慌ててそれを避ける。

「翼の生えた少女……。荏菟にはまだ変わった奴らが入るみたいだねぇ。」

春香が麗の姿を見てそう言った。

「ごめんなさい、つい気になって後を追ってしまいました。」

華音月姫4/4 14:17:292182cfBHqLI/UDYK2||972
「気になって、某の後を追うとは……。まさか、貴様、殺人鬼の事件を!!」

「ちょっ違います。私は殺人鬼の事件は追ってません。ただ、あなた方のことは知ってます。
まさか、聖魔組の生き残りがいるとは思ってなくて。全滅したって聞いたから。」

地上に降りてきた麗を手裏剣で切り裂こうとするセレス。
麗は必死で事情を説明する。
麗は種族問わず荏菟の住民を守る為戦う聖魔組に憧れていた。
神饌組は荏菟幕府直属の集団で妖怪妖魔の類を嫌い、悪人共々討つ連中であった。
今では取り方集団葵組が今は無き聖魔組の意思を継いでいる。


本文(<>," shift+7使用不可)
 ※メルアドや電話番号を公表してはいけません、荒らしを批判するのは「俺が神掲示板」以外は禁止!
 
特殊文字 by.チビファンタジー 過去ログ
無料ゲーム総合サイト: おもしろフラッシュ総合サイト: PS2:GBA:PSP:NDS:GC:XBOX