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10361春爛漫_サクラサク芸術の春舞緋紅4/5 17:54:471251cfzD8fkBMhlbI
バルトーク様主催の小説大会の参加作品です。
タイトルは、【桜吹雪の伝説】

舞緋紅4/5 19:27:405919cfCVnFKMbJ/rQ||127
―舞う桜吹雪
淡い薄ピンクの花びらが舞う。
大きな桜の木が一本、植えてある。

その前にいるのは、私、華宮 桜姫(かみや おうき)。

この桜は、【恋幻灯】と呼ばれている。
それは、この地での古くからの伝承で、『桜吹雪が夜渦巻く時。桜の精の祝福により、永遠に結ばれるだろう。』という事が残っているからである。

で、一体私は何しているかと言うと。
爺・・もとい、私のお父さんがこの桜の周りが荒されないよう見張っててくれとのこと。
この周りは、いつも春になると、いろんな人が花見とかに来るから荒れる。

なら、自分でいけとも私は思うけど。


舞緋紅4/5 19:36:285919cfCVnFKMbJ/rQ||904
と、そう考えてた時。

「・・・そこで何してる?」

「・・・何って、見張ってるのよ。荒らされないように。」

声が何処から聞こえてきたとも、知らないのに反射的に答えてしまう。

ふと、上を見ると灰色の髪、茶色の瞳の少年が居た。

「・・・・てか誰?いつのまに登ってんの?」

「・・・俺は桜精 宿樹(さくらせい やどき)。」

「・・・ふーん。変わってるのね。私は華宮 桜姫。」

「御前が来る前に此処に居て、寝てた。」

気付かなかった。

舞緋紅4/6 13:31:565919cfqASk1KiEvEM||141
「・・・てか、御前、俺がいるから此処はいいから、さっさと帰れば?邪魔。」

きっぱりという宿樹に私はムカつく。

「あぁ、そうですか。じゃあ帰る。」

私は家にむかって駆け出す。
・・・気配も何も感じなかった・・・。
人がほんとに前からいたなら音とか聞こえるはずなんだけど。

何やかんや思いつつ家につく。

「・・・只今。」

「桜姫、何や今日は早ようないか?」

「何か同い年位の男の子がいてー。『俺がいるし帰れば?邪魔』とか言われた。」

「ほんで帰ってきたんか。でももしその男の子が荒らしてたらどない?」

「・・・私はそうは思わなかった。」

だって、荒らそうって雰囲気が無かったもの。

舞緋紅4/6 13:41:375919cfqASk1KiEvEM||570
でもそれにしてもあの宿樹っていうの?
ムカツク。
・・・でも明日は居ないよね。
きっと。

*******************翌日
また私は桜の元へ行く。桜は荒れてなかった。

「げ。また居た。」

「・・・・御前、また来たのかよ。」

宿樹はあきらかにうっとしそうで、『帰れ』という表情を見せている。
・・・でも負けないもん。

「・・・いちゃ悪い?後、私、『御前』って言う名前じゃなくて、ちゃんと名前あるから。てか昨日教えたでしょ?」

「悪い。邪魔。うっとしい。名前忘れた。」

・・・・ほんとにムカつくわね。

「じゃぁ、もう一度だけ言う。私は華宮 桜姫。」

舞緋紅4/6 13:44:35919cfqASk1KiEvEM||438
「・・・分かった。御前な。」

「・・・・・・ムカツク。」

どっと押し寄せるのは敗北感。
宿樹は私をあざ笑うかのように此方を見る。

「てか、桜の上に乗るのやめたら?いつか折れるかもよ?」

「俺は大丈夫。」

・・・自信過剰。

「自分だけはとか思うなッ。」

「思う。」

・・・話にならない。
もう言うのが馬鹿らしくも、惨めにもなる。

舞緋紅4/10 15:8:205870cfPrGNJHNuRy.||310
そして、同じ様な状態のまま、2日、3日と過ぎていく。

「・・・しぶといな。」

「そっちのがしぶといわよ。」

「・・・・てか此処まで言って帰らなかったのは御前が初めてだ。」

「え?」

「追い払ってたのに、逆効果だったな・・。」

ざぁっと桜が舞う。

「何で私が追い払われなきゃいけないのよ。」

「・・・この頃桜を傷つける者ばかりだから。だから御前も嘘ついてたと思った。」

ぶっきらぼうに宿樹が言う。

舞緋紅4/10 15:10:475870cfPrGNJHNuRy.||262
「でも、今は違う。俺は桜姫の事が・・好きだ。」

宿樹の顔が、赤くなる。
でも初めて名前呼んでくれた。

ぇ・・。
私は戸惑う。
告白された事なんてないし。
でも、心臓がドキドキする。
ずっと宿樹の事考えてたし・・

これって・・恋 なのかな。

「・・・私も、好き。」

舞緋紅4/10 15:13:135870cfPrGNJHNuRy.||878
「・・・ありがとうな。」

「え?」

桜が雪の様に舞う。

「・・・・・・・・・もう、俺は明日には居ない。」

「え、嘘言わないでよ。」

私の顔が強張る。

「俺は、人じゃない。」

舞緋紅4/10 15:15:275870cfPrGNJHNuRy.||680
「俺は、この桜の樹の精なんだ。でも、頑張って今日まで生きてきた。」

「でももう持たない。この樹が枯れれば俺も死ぬ。」

嘘だ ウソだ うそだ

何で ナンデ なんで

せっかく気付いた気持ちなのに。

何で?

「・・離れたくない。側にいてよ・・・」

「・・・ゴメンな。でも運命なんだ。」

桜が舞い散り始める―

舞緋紅4/10 15:20:275870cfPrGNJHNuRy.||631
**********

そして最後の一個が 散った。
桜の樹が 塵と化し始める。

「嫌だ・・・行かないで・・・・」

涙がこみ上げてくる

そして 溢れる

「・・・・もう行かなきゃ。」

「もう会えないの・・?」

「・・ああ。」

ヤダ。居たい。死んでもいいから。

神様がいるなら、叶えてよ・・・

「ごめんな・・・・。桜姫の事、結構好きだった。」

宿樹が私の頬にキスする。

そして 桜が塵と化す。

「・・・じゃあな。また来世で会えたらいいな。」

宿樹も消えていく。

「やぁ・・・。行かないで・・・」

神様なんかいないんだ・・・

居たいのに ずっとずっと居たいのにっ・・・

舞緋紅4/10 15:25:125870cfPrGNJHNuRy.||698
私は呆然と其処にいた。
家に帰っても 何も喉に入らない。

何で突然居なくなるの?

涙が 毎日 毎日 溢れる―

枯れそうなほどに。


そして3年たった今。

私は桜の樹があった場所に毎日通ってる。

「・・・また会えたらいいな・・・」


貴方は死んでない

ずっと私の心の中で生きているから。


寂しい 悲しい 涙が溢れる

けども 来世に 貴方が居る事を信じて 私は生き続ける―

舞緋紅4/10 15:26:75870cfPrGNJHNuRy.||490
ふぅ・・終わりました。
良かったら感想下さいませ。

ハッピーなのかバッドなのか分かりませんが;;

一応二人は来世で会えたってことで。(ぁ

では。

バルトーク4/22 15:6:182212cfBcsmysAsVME||792
こんにちわー
感想遅れて申し訳ない><

くそー切ないっす!!
やっとお互いを認め合ったってのに、最後は、涙々のお別れ。
だけど、この桜の精。あのタイミングでの告白ってありかぁ!?
だって、もうすぐ消えるんですよ。
もうすぐ消えるからって事かもしれませんが。
てか、苗字からして人間じゃないだろ。と

【恋幻灯】が本当だったのに驚きと、御前という呼び名がナイスです。
いいなー御前。
参加して頂いてありがとうございました!!
これからも創作、がんばってくださいv


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