| 10414 | ショートショートセレクション | 冒険王キング | 4/9 12:15:25 | 2221cfePyZNTFBLAo |
| おーい でてこーい 台風が去って、素晴らしい青空になった。 都会からあまり離れていないある村でも、被害があった。村はずれの山に近いところにある小さな社(やしろ)が、がけくずれで流されたのだ。 朝になってそれを知った村人たちは、 「あの社は、いつからあったのだろう」 「なにしろ、ずいぶん昔からあったらしいね」 「さっそく立て直さなくてはならないね」 と言いかわしながら、何人かがやってきた。 「ひどくやられたものだ」 「このへんだったかな」 「いや、もうすこすしあっちだったようだ」 その時、一人が声を高めた。 | ||||
| 冒険王キング | 4/9 12:46:49 | 2221cfePyZNTFBLAo||191 | ||
| 「おい、この穴は何なんだ、いったい」 みんなが集まってきたところには直径1mくらいの穴があった。覗き込んでみたが、中は暗くて何も見えない。なにか、地球の中心までつきぬけているように深い感じがした。 「狐の穴かな」 そんな事を言ったものもあった。 「おーい でてこーい」 若者は穴に向かって叫んでみたが、底からは何の反響もなかった。彼は次に、そばの石ころを拾って投げ込もうとした。 「ばちがあたるかもしれないから、やめとけよ」 と老人がとがめたが、彼は勢いよく石を投げ込んだ。だが、底からはやはり何の反響もなかった。村人たちは | ||||
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