戻る
10424セイクリッド・ブルー第五部(プロローグ)istint4/10 23:24:582182cfy5MXMo5kvNE
前回までの話     http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10330.html

istint4/10 23:25:292182cfy5MXMo5kvNE||383
「大海は永遠に囁きつづけ
 嵐は吹き、風は流れ
 星々は冷淡に瞬きつづけ
 そして愚者は答えを待ち続ける」

istint4/10 23:25:432182cfy5MXMo5kvNE||335
賢者はどうか?賢者は、明日には実在となるかも知れぬ今日の虚構を紡ぎ出すという生業を続け、思考の源を背後に隠した遠くの山並みを最期に一目見つめ、そして師の言葉を繰り返すのだ。

istint4/10 23:25:542182cfy5MXMo5kvNE||349
第五部
プロローグ

istint4/10 23:26:152182cfy5MXMo5kvNE||468
最早人類の最期の砦となったエスタシアの白い塔にも、闇の力が及びつつあった。
闇王の何万年にも及ぶ封印が解かれようとしている。
人類は闇の勢力に対抗するため、開けてはならない扉を開け放とうとしていた。
最高決定機関”デバイサー”の11人はついにそれを使用することを決定したのだ。

istint4/10 23:26:262182cfy5MXMo5kvNE||257
外にはもう暗黒の軍団が迫っており、聖獣兵器群の壁も打ち破られるまで時間の問題だった。
聖獣兵器群は四聖獣と呼ばれる独立稼動システムによって制御されていた。
青龍が大気を凍りつかせ、白虎が嵐を呼び、玄武が大地を割り、朱雀が全てを灰にする。
そしてそれら四聖獣によって統率された生ならざる者の軍団は闇の使途を相手に善戦していた。
だが、闇ソーサラーの魔力はデバイサーの想像をはるかに超えていたのだ。

istint4/10 23:26:452182cfy5MXMo5kvNE||209
そこで新たに投入されたのが、完全な無機物から創造された擬似生命体の聖獣とは違い、人体をベースに大量の魔力と薬品を投与し、遺伝子を改造されて一日で百年分の進化を無理矢理させられて作り出された大量殺戮用生体兵器『ラロッシュ』だった。
彼らはデバイサーの予想以上に高い戦闘能力を誇り、別の次元と自らの体内を繋げる事でほぼ無限の出力を出す事が出来た。

istint4/10 23:26:592182cfy5MXMo5kvNE||610
しかし、やがて自我を持ち始め、暴走した一体のラロッシュがいた。
彼はナンバー0の数字を与えられたアーキタイプ(雛形)で、その他のラロッシュと違い、リミッターを外し、自らの肉体を更に自己改造したターミネーターだった。
なにはともあれ、彼らと聖獣のお陰で大きく戦局は好転する。
完全な形で復活していなかったとはいえ、闇ソーサラーを五人まで封じる事に成功した。

istint4/10 23:27:162182cfy5MXMo5kvNE||154
六人目を封じようとした時だった。
ナンバー0はその闇ソーサラーと対峙していた。
完全に闇ソーサラーを追い詰め、とどめを刺そうと冷たく無慈悲なノスリの紋章の剣を闇の使徒へ向けた。
その時、感情を持たないはずの彼がその手を止めた。

istint4/10 23:27:302182cfy5MXMo5kvNE||568
闇ソーサラーは笑っていた。
「お前のその力は…クックック、そういうことか。
 人形では無いのだな。
 さあ、その刃を我に付きたてろ。
 内臓を抉り、肉を裂き、首を刎ねよ。
 勝者のみに許される甘美な時間を堪能しろ。
 ククク、偶然とはいえ人間がその扉を開くとはな。
 王には少し眠っていて頂こうか。
 さあ、闇の公爵よ、混沌の子よ、目の前にいるのはお前にとってはただのボロキレだろう。」

istint4/10 23:27:412182cfy5MXMo5kvNE||475
次の瞬間、闇ソーサラーの頭は消し飛んだ。
その後、ナンバー0は姿を消す。
デバイサーの捜査の甲斐なく足取りを掴む事は出来なかった。

istint4/10 23:27:542182cfy5MXMo5kvNE||591
その後、更に戦争は激化し、彼らは恐ろしい兵器を使用するのだ。
それは生体金属の原理を利用し、更にそれらから抽出した魔力を起爆剤にした爆弾だった。

istint4/10 23:28:172182cfy5MXMo5kvNE||72
「我等が生き残れば新しいヒトを作り出せる。
 彼らは神話の造物主として我等を崇めるだろう。」
デバイサー達のその言葉が何を意味するのか。
一般市民には彼らの崇高な決定を知る由も無かった。
次の日、ただ一人反対派だったデバイサーの男はその都を去って、真っ白な自分の研究所へと引き篭もってしまった。

istint4/10 23:28:332182cfy5MXMo5kvNE||65
デバイサーは星全体に無色透明だが揮発性のガスを散布した。
そして、例の爆弾を起爆させたのだ。
計画通りそれは爆縮し、臨界温度に達して反応が最適な状態で行われた。

istint4/10 23:28:422182cfy5MXMo5kvNE||824
大陸の形を変えるほどの爆発は隙間無く充満したガスを媒介にこの星を一瞬にして火の玉にした。
どんな隙間に隠れても満遍なく散布されたガスを伝って高速で広がる炎から逃れる術は無かった。
それどころか呼吸によって、体内にもガスを取り込んでいたため体内から爆発を起こすものもいた。
ジスティも、闇ソーサラーも、ラロッシュも皆焼き尽くされた。

istint4/10 23:28:552182cfy5MXMo5kvNE||889
世界を崩壊させたのは闇ソーサラーでは無く、権力におぼれ、狂った人間だったのだ。

istint4/10 23:29:42182cfy5MXMo5kvNE||633
だが崩壊していく世界のある場所で青白い光が閃き、その周囲にいた生物だけは助かったという。
生き残った人々はその光のことをいつしかこう呼ぶようになった。
「セイクリッド・ブルー」と。

istint4/10 23:29:202182cfy5MXMo5kvNE||933
デバイサーは歴史から自らの存在を消し、新たな人類を次々生み出した。
エルフ族、ドワーフ、半獣、そして人間。
そして、崩壊の火から364万9635回、太陽と月を数え、再びその日が近付こうとしていた。
果たして今度は崩壊か、滅亡か、再生か…

istint4/10 23:29:292182cfy5MXMo5kvNE||548
白の塔の賢者は言った。
「水源は知られていないが
 それでも小川は流れ続ける」

istint4/10 23:29:562182cfy5MXMo5kvNE||344
<登場人物など>

istint4/10 23:30:182182cfy5MXMo5kvNE||160
ファディル=アークスベイン AGE(外見は20代前半)
マシュルシティの裏社会を牛耳る男。
表向きはバーやショービジネスを生業とする実業家で、その総資産は小国の国家予算に匹敵する程。
その収益の一部は聖蒼教団に納めている。
しかし、それは自らの目的の為の投資に過ぎない。
また、彼は不老不死の肉体を持っており、その外見は常に二十代前半の姿を保っている。
他にも多くの謎がある人物である。

istint4/10 23:30:312182cfy5MXMo5kvNE||79
ミュウリ=ブレン AGE(27)
ファディルの秘書。
論理的な思考と、冷静な判断力で女性ながら彼には欠かせない部下となっている。
元はショーモデルで、仕草の一つ一つが美しい。

istint4/10 23:30:412182cfy5MXMo5kvNE||725
ムラサメ=キサラギ AGE(34)
聖蒼教団の五聖将軍の一人。
元はズパングの士官だった。
マサムネの剣の師でもある。
国宝でおる、下弦乃皇閻と、居合いの奥義書『絶』を盗み出し、国外追放となった。
だが、追放されたと言うよりも自ら国を捨てたというべきだろう。
マサムネは国王の命でムラサメを追っている。

istint4/10 23:30:532182cfy5MXMo5kvNE||991
マジェリッド=ニールス(37)
五聖将軍の一人で、多彩な魔力を操る男。
残忍な性格で、教団の魔法師団の全ての兵力を掌握し、闇の力に汚染された町を感染した住民もろとも焼き払った。
シェリフェルを目の仇にしていたので、十神老の計画には積極的だった。
ムラサメとともに三神将となり、残りのカーティス、ソロネ将軍、そしてセルレイス元帥を殺そうと目論む。

istint4/10 23:31:12182cfy5MXMo5kvNE||325
十神老の計画
未だ計画の全貌は明らかにされていないが、彼らは自らを『人を導くモノ』と称している。
現在軍部はセルレイス元帥が統治していたが、ムラサメ、マジェリッドを含む三人の将軍を新たに三神将とし、教団軍部すらもその手中に収めようと動き出した。
なお、最期の将軍の姿は謎のベールに包まれたままだ。

istint4/10 23:31:102182cfy5MXMo5kvNE||982
神の雷(かみのいかずち)
十神老は数千年に渡って自らのエネルギーを星を周回する巨大な人工衛星に蓄積してきた。
教団本部のメインフレームによってその衛星の活動は制御されている。
神の雷はその衛星から膨大なエネルギーを地上に向けて放射する兵器の事で、その破壊力は闇ソーサラーを一撃で葬り去るほど。
しかし、一度に膨大なエネルギーを消費する為、発動には十神老のメンバー全てのコードを必要とする。

istint4/10 23:31:332182cfy5MXMo5kvNE||367
聖蒼教団
教団組織は、軍部と教義会に分かれている。
事実上、教団のトップは教義会の議長である十神老だが、軍部に対する発言力は低かった。
しかし、今回の計画で新たに発足された三神将は教義会に従属するものなので、十神老は軍部を含め、教団全ての実権を握る事となった。

istint4/10 23:34:282182cfy5MXMo5kvNE||469
今回はここまでです。
プロローグは本編とは直接繋がりの無い時代の話です。
一万年前の大戦時の話ですね。
お気づきかとは思いますが、逃げ出したラロッシュはルヴィンの直系の祖先です。
次回から本編に入りますので、しばしお待ちを・・・。

シェイラ4/11 20:24:422184cf1xNP0hfvAW6||555
なんとも、微妙な時間に失礼します;
読ませていただきました!
istint さんも詩うまいですよ〜☆
最初の始まりの言葉に壮大な世界観を感じました♪
中味もそれに劣らず、濃くてとっても面白かったです!
人物説明も解り易くこれからの話の展開が本当に楽しみです〜。


本文(<>," shift+7使用不可)
 ※メルアドや電話番号を公表してはいけません、荒らしを批判するのは「俺が神掲示板」以外は禁止!
 
特殊文字 by.チビファンタジー 過去ログ
無料ゲーム総合サイト: おもしろフラッシュ総合サイト: PS2:GBA:PSP:NDS:GC:XBOX