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10451あたしはナポレオン。+第35話+Kozue4/15 12:19:442182cf.WVhb78b176
第一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9589.html
第二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9612.html
第三話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9633.html
第四話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9656.html
第五話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9680.html
第六話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9705.html
第七話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9736.html
第八話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9758.html
第九話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9780.html
第十話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9803.html

Kozue4/15 12:19:572182cf.WVhb78b176||676
第十一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9824.html
第十二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9847.html
第十三話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9873.html
第十四話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9895.html
第十五話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9916.html
第十六話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9940.html
第十七話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9963.html
第十八話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9984.html
第十九話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10007.html
第二十話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10030.html

Kozue4/15 12:20:62182cf.WVhb78b176||347
第二十一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10054.html
第二十二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10075.html
第二十三話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10096.html
第二十四話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10118.html
第二十五話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10139.html
第二十六話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10167.html
第二十七話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10194.html
第二十八話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10215.html
第二十九話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10239.html
第三十話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10260.html

Kozue4/15 12:22:252182cf.WVhb78b176||743
第三十一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10284.html
第三十二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10348.html
第三十三話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10382.html
第三十四話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10415.html

HPのURL→http://www30.atwiki.jp/bluesky-dreamer/
道 the road連載中☆

更新遅れて申し訳ないです…。
現在同時進行で3つ書いてるので;
では35話です。

Kozue4/15 12:23:352182cf.WVhb78b176||953
 シア・ディテ――一見聞くとヒトの名前のようであるが、実は警備隊の一派の名前である。
 とはいえ、名前の由来は、隊長であるシア・ディテの名前から取られている。(ようするにヒトの名前じゃねーか!という突っ込みは無しで。)シア・ディテは、近年の警備隊の中で最強隊長との異名をとる、伝説の(まだ存命だが)女隊長である。シア・ディテの管轄は主にブルッハムン近郊の中小の町であり、シア・ディテの名を知らない者は、まずいない。

リージェ「……もし窃盗事件あったら、その犯人もう捕まっただろうね。」
ヴェール「うん……。」

Kozue4/15 12:23:532182cf.WVhb78b176||184
今頃半殺しの刑に処せられている可能性も高い。

ヴェール「とりあえず行ってみよ!」

 宿から少し道を行って、細い道を曲がったところに、アルヘンティー警備隊シア・モア隊の事務所がある。その中に、最強隊長:シア・ディテがいらっしゃる。(笑)
 ヴェールは、恐る恐る戸を叩いた。木の、湿った嫌な音がした。

ディテ「誰?」

Kozue4/15 12:24:122182cf.WVhb78b176||508
 中からは、若い女の尖った声が聞こえた。だがその声は、尖っていながらも、何故か優しく耳に響く。小鳥が囀っている様にさえ聞こえるのだ。
 意外な、ディテと思われる女性の声に半ば驚きながら、ヴェールは答えた。

ヴェール「あのぉ……名乗るほどのものじゃないんですけど……。シア・ディテさんですよね?」
ディテ「ハァ?意味わかんないよ、アンタ!ちょっと誰なんだよ?!怪しい!」

Kozue4/15 12:24:412182cf.WVhb78b176||348
 いや、あの、そのッとヴェールが弁解しようとしたところで、ドアが勢いよく開いた。と同時に、ヴェールは壁に打ち付けられた。早くもシア・ディテの必殺技・ムチ打ちの刑が処せられたのかと思うほどの痛さだった。目に涙が滲む。
 ディテは、辺りを見回して、やっとドアの後ろに誰かいることに気づいた。慌ててドアを引く。

ディテ「おっと……すまなかったね……。あたしはシア・ディテ隊隊長のシア・ディ
    テだよ。まあ知ってるだろうけど。それで、あんたたちは、一体何の用があ
    ってこの事務所の戸を叩いたの?」

Kozue4/15 12:25:62182cf.WVhb78b176||223
 ヴェールは、痛さでまだ顔がじんじんしている。とても話せる状況ではない。
 ヴェールを横目でちらりと見てから、リージェは徐に口を開いた。

リージェ「あのぉ、僕たち実は探しものをしてて……。それがこの町にあるらし
      いんです。それを探しているんだけど、中々見つからないんです。もし
      かしたら誰かに盗まれちゃった可能性もあるので、それを聞きにきたんです。」


 ディテが興味深げに2人を注視する。その視線に気づいたリージェは、言葉を切った。

Kozue4/15 12:25:412182cf.WVhb78b176||279
ディテ「ああ、続けな。」
リージェ「あ、はい。それで、ここ数日、何か窃盗事件はありませんでしたか?
      大切なものが盗まれちゃったとか……。」


 リージェが話し終わると、ディテは少し考え事をしていた。多分、そんな事件があったか思い出しているのだろう。
 その内、何かに気づいたのか、ディテはまたまっすぐにリージェたちを見つめた。

Kozue4/15 12:26:02182cf.WVhb78b176||857
ディテ「確か、墓荒らしがあったねぇ。それで何がとられたのかは分からないけ
    ど……。ま、とりあえず中に入んなさい。何か訳アリのようだから。」 

 ヴェールはこっくり頷いて、中に入った。リージェもそれに続く。

Kozue4/15 12:26:202182cf.WVhb78b176||453
 もっと乱雑なのかと思っていたが、事務所の中は案外きちんと整理されていた。だが、よく見ると床の隅には埃の塊がある。机が四つ並んだところの隣にあるゴミ箱は、満杯になっている。忙しくて、ちゃんと掃除をしている暇も無いのだろうか。そういえば、シア・ディテ隊には隊長のディテを含めて5人が所属しているのだが、あとの4人の姿は無い。調査にでも出掛けているのだろうか。

ディテ「汚い部屋ですまないね。あいにく、あたしは掃除中だったんだよ。まったく
    うちの野郎共ときたら、掃除なんてしたこと無いんだ。全くもう……。ただ
    でさえ忙しいのに……。」

Kozue4/15 12:26:432182cf.WVhb78b176||997
ヴェール「はあ……。」
ディテ「ああ、あんたすまなかったね、さっきは。痛かったでしょ?」

 まだ顔が少し痛む。ヴェールは曖昧に笑った。

ディテ「で、だ。墓荒らしはまだ逮捕されてないんだよ。今、うちの野郎共が血眼に
    なって探してるんだけどねぇ……。こんなこと初めてだよ。もう3日経って
    るのに捕まらないなんてさ。」

Kozue4/15 12:27:122182cf.WVhb78b176||464
リージェ「すごい検挙率なんですね〜……。」
ディテ「そ。この辺の町はシア・ディテ隊がいるから安心して夜眠ることができるん
    だよ。ゼウサラノ様が死んじまってから、他の地域じゃ犯罪が5倍の数起き
    てるらしいけどね、この辺りはあたしたちが目を光らせてるからむしろ減っ
    てるんだけど。」

 統べる者の影響力は超弩級である。
 ディテは机の引き出しから、分厚い書類を出して二人に見せた。

ディテ「これが最近の犯罪データなの。酷いもんだろ?前の月に比べて5倍さ。ヒト
    殺しなんてほら―全体の1%だったのが、この月は19%まで上がってる。」

Kozue4/15 12:28:72182cf.WVhb78b176||894
 数字では実態がよく掴めない。例を挙げて、よく考えてみよう。
 1000人の町があったと仮定すると、今までは犯罪100件に対し1件の殺人事件があった。しかしこの月は、犯罪が500件に増加し、95件の殺人事件が起きた、ということになる。少し大げさな表現ではあるが。
 ディテは、その例を二人に語った。

リージェ「それって……すごくマズイですね。」

Kozue4/15 12:28:282182cf.WVhb78b176||71
ディテ「そうさ。ま、この辺りは例外だけどね。全く他の隊は何やってるんだろうね
    ぇ。検挙率もぐっと落ちちゃって。」
ヴェール「これ、やっぱりお父様のせいなんですよね?」

 ディテが驚いたように目を見開き、ヴェールを見つめた。

ディテ「それじゃあんた、ゼウサラノ様の娘なの?」

 ヴェールが固まった。不用意に、自分が次の統べる者だということを漏らせば、それは自分の命に関わる。

Kozue4/15 12:28:572182cf.WVhb78b176||164
 ゼウサラノ生前に、次の統べる者はヴェールと半ば決まっていたのだが、ヴェーダはヴェールの命を守るために、アルヘンティー国民に向けて、顔を出すことはしていなかった。

ヴェール「いや、違うんです……。あの、その……。」
ディテ「いいよ、大丈夫だよ。あんたが誰であろうとあたしは別に気にしないからさ。」

 ディテが軽快に笑う。からからと笑い声が部屋に満ちた。

Kozue4/15 12:29:232182cf.WVhb78b176||538
リージェ「ぼく、リリスのディアナの息子の、リージェです。」
ディテ「これは驚いたね!お2人さんとも神の子?!あら〜……。」

 椅子の上でひっくり返るディテを無視し、リージェは続けた。

リージェ「で、こっちはゼウサラノとヴェーダの娘・ヴェール。」
ディテ「リージェにヴェールね……何だかご大層な名前だねぇ。さすがだわー。で、
    一体何を探してるんだい?それを教えてくれなきゃ、捜査の仕様が無いからね。」

Kozue4/15 12:29:542182cf.WVhb78b176||690
 ヴェールは少しためらった。教えてしまっていいのだろうか。この話がどこかで漏れてしまったら、また混乱が広がらないだろうか。
 躊躇するヴェールを見て、ディテは微笑した。

ディテ「大丈夫。あたしは捜査目的以外には情報を使わないからさ。そんなに信じら
    れないなら、ほら、このピアスを持ってなよ。見つかったら返してもらうから。」

 ディテは耳からピアスを取り、ヴェールに握らせた。それはだいたい親指の爪くらいの大きさで、意外な重みがあった。

Kozue4/15 12:30:252182cf.WVhb78b176||171
ヴェール「これ、何で出来てるんですか?重いけど……。」
ディテ「それはね、【女神さまの涙】っていう石から作ったものなんだよ。知ってる
    でしょ?ピアスの名前も【女神さまの涙】さ。」
リージェ「【女神さまの涙】!最近は希少価値な石ですよね?!しかもこれだけ
      の量があるとなると……。」

ディテ「5000万ティくらいじゃないかね。(ルーラ・マンティーでは5億円ほど)」

 5000万ティ!ヴェールでさえ、そんなお宝は手にした事が無い。驚きを隠せないヴェールとリージェを見て、ディテが満足気に笑った。

Kozue4/15 12:31:362182cf.WVhb78b176||173
ディテ「どうだい。これなら安心して話せるでしょ?何たって5000万ティのお宝さ。    一体何を探しているんだい?」

 ここまでされたら、おとなしく話してしまう方がいい。ヴェールはこれまでの経緯を一通り語った。

ヴェール「――ということなんです。あのパムによると、この町に会ったらしい
      んですけど……。」

リージェ「さっきパムを見てみたんですけど、この町にあった印が消えてるんです。しかも忽然と。」

Kozue4/15 12:32:62182cf.WVhb78b176||596
ディテ「そうか……。こりゃ、只者じゃないね。シア・ディテでもまだ捕まえられてな
    いんだから。きっと、何か特別な力の持ち主だねぇ。こうなるとますます大変だよ。」

 ディテは腕を組み替えて、唸った。ヴェールが溜息をつく。

ヴェール「やっぱり……無理かなぁ……。」
リージェ「でも、何とかしなきゃ……。」

 ヴェールは、また溜息をついた。今度は、前よりも長い溜息だった。万事休す。もうだめだ――。

Kozue4/15 12:33:262182cf.WVhb78b176||328
□■休憩time■□

皆様こんにちは、作者です。
最近全くチビやってないです;
しかも更新遅いし…。
申し訳ないです。

感想等ございましたらお書きくださいませm(__*)m


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