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10479修学旅行≒戦争バルトーク4/21 17:17:572212cfBcsmysAsVME
ほんっとお久しぶりです。
途中でほっぽり出したイベントとか、謝らなければならない事もいろいろあるのですが、最近、全く顔を出してなかったバルトークです。
ついこのあいだ、修学旅行から帰ってきました^^

久しぶりの投稿は、その修学旅行ネタであります。
何故に戦争?まぁ、いいでないの。

バルトーク4/21 17:18:592212cfBcsmysAsVME||631
「敵陣防衛網の展開は風向きを考えて東北東薄く、西南西厚い様子であります。委員長」
「そうですか……ご苦労でした、金森君」
金森と呼ばれた少年は一礼すると、きびきびとした動作で着席した。
ここは旅館の一室である205号室。
赤々と差し込む夕日が、この部屋に集まった男たちの顔を照らしていた。

「さて、我々はこれより重大な作戦を遂行しなければならない。困難の多い作戦ですが、皆さんには是非とも協力していただきたい」
上座に正座している眼鏡をかけた細面の男が、皆に頭を下げた。
彼は、先ほど金森に委員長と呼ばれた男だ。

バルトーク4/21 17:19:262212cfBcsmysAsVME||830

「委員長、頭を下げないでくだせぇ。俺たちの思いは同じでさぁ」
「そうです委員長、俺たちの意地見せてやりましょう」
部屋に集まった男たちが口々に決意の声を上げる。
委員長と呼ばれる男の呼びかけによって集まった十数名は、既に不退転の覚悟を固めていた。
その証拠に、この部屋に集まった男たちの顔には、一切の迷いの表情など存在しない。


バルトーク4/21 17:19:492212cfBcsmysAsVME||559

「皆さん、そうですね。我らの意地見せるときです!では金森、状況説明を」
「はっ!」
金森と呼ばれた男が立ち上がる。
副委員長を務める金森達樹は、筋肉隆々とした体躯に、充実した気概を持つ偉丈夫であった。
この男のことを、委員長も、集まった男たちも信用していた。
そして、金森もその信頼に応えようと奮戦していたのである。


バルトーク4/21 17:20:52212cfBcsmysAsVME||749

「先程もご説明したとおり、風向きを考え、東北東は湯気で視界不良な為、予想突入ルートからは外れている模様です。そして敵勢力はその反対側である西南西に戦力を集中させている模様です」
ホワイトボードに磁石で止められた作戦図に赤いマーカーペンで次々と印が金森の手によって書き込まれていく。
着々と、作戦準備は進んでいた。


バルトーク4/21 17:20:302212cfBcsmysAsVME||262


1700同時刻、自動販売機前
「―――え?覗き!?」
「しーーー、声がでかいぞバカ!!」
大人しそうな顔立ちの少年と、茶色がかった髪を肩まで伸ばした少年が、自動販売機の前で飲み終わった空き缶を弄んでいた。

「そう、二組の奴らがな、極秘裏に計画してるって。普段尻にしかれてるからなー、意地を見せるとか張り切ってたぜ」
「だけど、新田君は何でそんなこと知ってるのさ?」
「ん?俺にも誘いが来たんだよ、協力してくれないかってさ、まぁ断ったけどな」
新田と呼ばれた長髪の少年が肩を揺らして笑う。
あくまでもこの少年は傍観者に徹するようであった。


バルトーク4/21 17:21:362212cfBcsmysAsVME||777

「そのことを、市谷さんたちは知ってるのかな?」
「知ってるだろ、そりゃ。あそこの情報網を舐めちゃいけないぜ。こいつは総力戦だとか張り切ってたから死人が出なきゃいいけどな、うはは―――それよりも、朝霞、お前は興味あるのか?」
「え?」
朝霞と呼ばれた大人しそうな、というよりは女みたいな顔つきの少年は戸惑いの表情を浮かべた。


バルトーク4/21 17:21:562212cfBcsmysAsVME||394

その表情は、明らかに動揺している。
「な、な、なな何をいってるんだか。何で僕が……」
「愛しの佐藤さんだもんなー朝霞君は、君が協力したいんなら、俺も協力してやらんでもない」
二人の視線が一瞬交錯する。
腹の内を読もうと朝霞は試みたらしいが、腹に一物ということでは新田の方が一枚上手であったようだ。
数秒たった後、観念したというふうに朝霞がこくっと頷く。


バルトーク4/21 17:22:22212cfBcsmysAsVME||450

「ま、そういうことなら俺も張り切ってやろうかな。あっちには市谷もいるし、久々に腕が鳴るぜ」
よっと新田がソファーから起き上がると、男たちの集まる205号室へとゆっくりとした足取りで向った。
それに並ぶ朝霞は不安そうな面持ちで新田を見つめている。
「新田、そんなムリしなくても」
「なぁに、愛しの朝霞君のためならこの新田君、多少のムリは厭わないぜ」
「―――頼むから辞めてくれ」



バルトーク4/21 17:22:262212cfBcsmysAsVME||437

1730
305号室

「あの新田が男子陣営に協力したというのね、参ったわこれは……」
冷たい感じのする美少女が頭を抱える。
彼女の名は市谷悠、女子委員長であった。

現在、女子の大半は彼女の指令によって、防衛陣地の構築を急いでいる。
次々と設置される射撃陣地、そして旅館の一室にはライフル弾などが所狭しと並べられていた。
「対人地雷の設置はどうなっているの?」
「ええ、あと10分で終了するけど」
「5分で終わらせなさい。反論は許しません、いいですね?」
不幸にも、八つ当たりの的にされた工作班の班長に無理難題を押し付けると、市谷は現状を整理するべく考えを纏めた。


バルトーク4/21 17:23:162212cfBcsmysAsVME||457

男子陣営、特に男子委員長である大林が率いている雑兵など、たいした問題になるはずもなかった。
女子の圧倒的な戦力差を見せ付けるだけで終わるはずだったのだが、一組の新田が出てくるとなると、話は分からなくなってくる。
新田がキレ者であることは、それとなく知っていた。
学年順位が一番である大林以上に危険な存在であるかもしれないが、全くの見掛け倒しであるかもしれない。
私を不安にさせる不確定要素の存在は、不愉快であった。


バルトーク4/21 17:23:472212cfBcsmysAsVME||978

「悠、配置は完了したよ。あとは―――」
「そう、佐藤さん、流石の手際ね……」
副委員長の佐藤の手際に、市谷は素直に感嘆する。
才気溢れるこの少女には主力の指揮を任せてあった。

「あとは、男子が来るのを待つのみ。人影を確認したら即座に殲滅しなさい。勝負は既に始まっています」


バルトーク4/21 17:24:152212cfBcsmysAsVME||777

しかし、佐藤の表情が、すっとなくなったように感じた。
その鋭い眼光が、市谷を射抜く。
「だけど、男子陣営には朝霞君もいるらしいよ……それでも、あなたは撃てるのかしら?彼を……」
自分は全てを指揮する身として試されている。そう思った。
朝霞君は、そりゃぁ男の子だし、やっぱり興味あるのかなーとも思うし、怪我とかもさせたくないけど、今の私は委員長、市谷悠。
女子の入浴の平和を守らなければならない身だ。


バルトーク4/21 17:24:412212cfBcsmysAsVME||591

「撃てるわ。全ての敵は殲滅なさい、我らの安住のために」
感情のこもらない声でそう返答する。
それが、今の私が口にするべき答えだ。
「そう、それでこそ、私が仕えるに足る女。あなたの期待には、少なくとも応えて見せるわ」
佐藤は、悠然とスカートを翻し、前線指揮のために浴場へと向った。


「あなたたち、ノってるわねー」
「そりゃそうよ、こんな時にノらないでどうするの!!」


バルトーク4/21 17:25:22212cfBcsmysAsVME||973

1900(作戦開始30分前)
「新田君、あなたがきてくれれば心強い……大歓迎ですよ」
突然の来訪者である新田は歓迎された。
彼の持つ数々の逸話、その中でも募金で数十万集めた話や、予想問題で本番と全く同じ内容の予想問題を作成した事などで、知られていたからだ。
だれもが、この男には少なからず畏怖の念を抱いていた。

「では作戦の説明を頼む、金森、ヨロシクな」
「ああ、お前がいれば心強い!頼むぞ」
長身な二人の少年ががっちりと握手を交わす。
この二人が手を組めば、恐れる物など何もないように思えた。


バルトーク4/21 17:25:242212cfBcsmysAsVME||247

「新田君、僕は……?」
「お前はゆっくり風呂にでも入ってろや、安全なルートを確保するまで待ってろ。確保したら呼ぶから」
朝霞は、不服そうに頷く。
この女みたいな少年も協力させる。
それが新田の出した条件であったが、それを大林は快く了承した。

「では時間がありません。もう一度作戦と装備の確認を行いましょう」
―――決戦のときは、近づいていた。


バルトーク4/21 17:25:492212cfBcsmysAsVME||385


「うーーんいい湯だなぁ」
朝霞光は、男風呂に入りゆっくりと伸びをしている。
朝霞のほかにも、数名の男子が浴場にいるが、その時、爆音が大気を揺らした。


『くそ、クレイモアだ。なんだってこんな物が……ザーーーー』
『こちら第二小隊、だめだ、両側から敵が、うぁぁーかあさーん!』
『支援を頼む、支援を!!ダメだもう持たない!』


バルトーク4/21 17:26:202212cfBcsmysAsVME||97

佐藤の読みは完璧に当たった。
傍受している無線からは男子の悲痛な悲鳴が聞こえてくる。
「他愛もない……所詮はこの程度ですか」
「伝令!!七班が苦戦しているようです、支援を求めていますが……」
男子の主力部隊と思われる部隊と交戦状態に入っている七班が押されつつあることは、意外な驚きであった。
既にこの部隊が戦線を維持しているようなもの、裏を返せばこの部隊を失えば男子は瓦解するということである。
勝機は今だと、佐藤は指揮官の感でそう感じた。
そして、そのまま指令を下す。
「全軍、突撃を敢行。一挙に殲滅しなさい!!」


バルトーク4/21 17:26:482212cfBcsmysAsVME||798


「いよいよもって苦しくなってきたな……」
金森がマガジンを交換しながら、隣で弾幕を張る新田へと声をかける。
どうやら敵は総攻撃へと移ったようであった。
既に退路がふさがれている身となっては、玉砕しか道は残されていないのか。
いや、まだ勝負を諦めたわけではなかった。
その道にたった1パーセントでも勝利の可能性があるのであれば、そこへと突き進む。
それがこの戦いであった。


バルトーク4/21 17:27:202212cfBcsmysAsVME||886

「なぁ、新田よぉ、なんでお前がこの戦いに参加したんだ?勝てないってことは想像がついていただろうにさ?」
「……ふ、あえて言うなら愛のため、かな」
この銃弾飛び交う戦場にあってつまらないギャグを言う奴だな、と金森は一蹴しようとしたが、その表情が真剣なことに、言葉を失う。


バルトーク4/21 17:27:282212cfBcsmysAsVME||604

「なんで覗きが愛の為なんだよ……まぁ、良く分からん奴だとは思ってたがな」
「お前みたいに粗野な男にこの気持ちがわかってたまるかっと、落ちろ!!カトンボ」
徐々に包囲の輪を縮めてくる武装した女子へと弾丸を叩き込むが、まるっきり効果があるようには思われない。
「防弾ベストを着込んでやがるな……こいつは」
金森がおもわず歯噛みする。
既に大局は決していた。


バルトーク4/21 17:28:162212cfBcsmysAsVME||516

「そんな……勝負がついたのか」
徐々に終結しつつある銃声を聞きながら、朝霞はタイルへと膝を突いた。
残された男子も全員が悲痛な面持ちをしている。


バルトーク4/21 17:28:252212cfBcsmysAsVME||45

「俺が、俺が悪いんだ!!」
二組の真田という生徒が、突如突っ伏して泣き出した。
「二組の佐藤って奴に配置を探ってくれって頼まれて……それで俺は、俺は!!仲間を売ったんだ!!」
「それは違うよ……確かに君は不利な事をしたかもしれない。だけど、こうなったものは仕方がないんだ、だから、今は彼らを救出する事を考えないと。幸いに生き残りともう少しで合流できるし、その中には委員長もいる、これまでを後悔する暇があったら、明日がよりよくなるように、死ぬ気で努力しなきゃダメなんだよ!」


バルトーク4/21 17:28:452212cfBcsmysAsVME||847


「くっそ、ここまで追って来やがるのか!!」
追っ手に対してスモークグレネードなどで目を紛らわしながら逃走を続けてきたが、既に限界を迎えた。
金森と新田しか戦える者がいない状況で、負傷兵を引き連れての逃亡戦である。
反撃する力のない男子に対し、女子は執拗に、獲物を狙う狩人の如く追い詰め、そして男子は逃げ場を失った。
「ここまで逃げた事は誉めてあげる、だけど、もう終りみたいね」
指揮官らしき女が短銃を構えている。
既に覚悟を決めた新田が目を瞑るが、その時聞き慣れた甲高い声が場に響いた。


バルトーク4/21 17:29:232212cfBcsmysAsVME||444

「諦めるな!!」
突如、銃弾が包囲の輪に降り注ぐ。
そして現れたのは、撤退した委員長や、戦闘に参加しなかったはずの朝霞達。
「朝霞!!なんで出てきたんだ!?」
「助けに来たんだよ、さぁ、全軍突撃!!仲間を見捨てるな、どこかの誰かの未来のために」
「うぉぉぉーーーー!!」
既に気合だけの男子が、突撃を開始する。
しかし、女子も、それを指揮する佐藤も負けてはいなかった。
「応戦しなさい、絶対的な実力の差を見せ付けてあげる!!」


バルトーク4/21 17:29:572212cfBcsmysAsVME||182

男たちのロマンを求め戦いは失敗したのだろうか、いや、現段階で失敗したと決め付けるのはいささか早計であろう。
彼らはまだ諦めていない。
諦めなければ希望は失われない。
これは、終わらない戦いの序章に過ぎないのだ。

ノーマルEND

NO26 終わらぬ戦い

バルトーク4/21 17:34:492212cfBcsmysAsVME||219
後書き

久々の投稿がこんな感じって、どうなんすかね。
修学旅行は楽しかったですよー。
宿泊はビジネスホテルだったので、こういうことはなかったっすよ……そういう目で俺を見ないでくれ!!
いや、確かに、こういうの投稿するとイメージダウンかなぁとも思うけど、ネタだし、ネタ。
うん。

中途半端な終わり方は、ノーマルエンドってことで万事解決。
ノーマルエンドはすっきりしないもんですから。
それと、GMPは好きです。

バルトーク4/21 17:39:552212cfBcsmysAsVME||141
お詫び

春爛漫_サクラサク芸術の春 についてなのですが、ほっぽり出してました。
ホントごめんなさい!!
参加してくれた方には、全て感想をつけさせていただこうと思ってるんですが、なかなか難しくって。
参加して下さった方、ホントに感謝です。
こんな人間ですが、またイベントを開催する事がありましたら是非次の機会もよろしくお願いします。

りゅ4/21 17:59:72184cfAU0jy/xyg/w||394
こんにちは〜
お久しぶりです。
久々の投稿はなにやら一風変わった作品・・・ちとびっくりです。
なんで生徒が物騒なものを持っているのは疑問ですがそこら辺はネタということで万事解決ですね。
とりあえずは次回からも面白い作品を期待して待ってますので〜

バルトーク4/21 20:28:462212cfBcsmysAsVME||513
りゅさんこんばんわー
お久しぶりっす^^

変わってる?おかしなこと言っちゃいけませんよ。
こういうネタでこそ、本領発揮。
勢いだけでキーボードに向います。

そう、何でこんな物騒な物を持っているかだなんて、考えちゃダメですよ。
期待に応える為にも頑張らねば、日々精進あるのみです。
次回は、超人戦争の方の外伝的な話を書こうかなんて思ってます。
いつになるか分かりませんが、次回がありましたら、是非ヨロシク!!

シェイラ4/21 23:20:202184cfml0KgR09S92||316
お久しぶりです♪
修学旅行お疲れ様です〜。
おお、また味の違う作品ですねぇ。
風呂覗きと言うテーマをここまでかっこよく書けるとは、さすがバルトーク様です☆
朝露君とかナイスキャラが多くていいですね。
これからも、応援してます。
それと、すいません;
詩のお題書いてしまいました……
下の方へかなり流れてしまっていますが覗いてくださると嬉しいです。

バルトーク4/22 16:17:442212cfBcsmysAsVME||679
シェイラさんお久しぶりです!
修学旅行土産の雷おこしでもいかがっすか?

風呂覗き、それこそ男のロマ(ry
僕は修学旅行を書こうとしたんです。
それなのに、なぜかこういう状況に。

―――ぐはー、応援ありがとうございます!!
その一言でやる気が120%増しっすよ。

詩の方も読ませていただきました^^
リクエストしておいて、この返信のスパンはお許しください;
ホント、いつになるか分かりませんが、次回もよろしくお願いしますv

istint4/22 23:31:66056cfDJUw6SgkqkM||453
風呂覗きイクナイ(・A・)
でも楽しく読ませていただきましたー。
普段の連載とはまた違う雰囲気で、でもいつものテンポのよさは変わらず…すごいなあ、バルトークさんは。
読み物ってエンターテインメントですからね、楽しくなくっちゃ!
また連載の続きも楽しみにしてます。

バルトーク4/23 21:31:372212cfBcsmysAsVME||770
まったくistintさんの言われるとおりであります。
しょうもない奴で。

ですが、楽しく読んでいただいたの一言で全て報われますよー
ありがとうございますmm

そうですよ、エンターテイメントです!!
何だかんだ言って、書いている本人が一番楽しんでいる感じなのですけど^^
連載
……連載
いや、当然考えてますよ。外伝とかサイドストーリなんかに逃げたりしません……だけど、最近はサイドストーリー的な短編に凝ってるんですよ(イイワケ

次回はどうなるか分かりませんが、是非次回もヨロシクお願いします!


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