1052 | 小説『不思議の国のアリスと僕と』2話 | とめ | 6/20 23:2:17 | 2191cfte7ivKSj9E. |
黎と話したあの時みたいに、丘は静かで空は晴れ渡っていて心地の良い風が僕の髪を撫でる。ただ違うといえば僕の隣に黎がいないという事だけ。ボーっと考えているとだんだん友紀が言った事が分かってきた。あの時、よく考えれば分かったはずだ。息子が行方不明で心配している親のところへ行って話を聞こうだなんて僕の考えの方が馬鹿げている。それなのに、僕は正しい事を言ってくれた友紀にあれだけ怒ってしまった。きっと友紀は僕の事をとても怒っているだろう。これからも前みたいに僕と口をきいてくれるだろうか。僕は、だんだんと先の事が心配になり孤独な気持ちが僕の心の中で渦を巻いた。 |
とめ | 6/20 23:2:49 | 2191cfte7ivKSj9E.||674 | ||
もう、僕はこの世界にはいたくない・・・。違う世界へ行ってしまいたい・・・。」 僕の口から大粒の涙と同時にその言葉が零れた瞬間だった。僕の周りを眩しすぎる光が被った。僕は目を瞑り、瞼を両手で覆い、その場にしゃがみこんだ。 |
とめ | 6/20 23:4:33 | 2191cfte7ivKSj9E.||693 | ||
それから何分経ったのだろうか。指の間から入ってくる光が消えたのを確認すると瞼を被っていた手を話し、そっと目を開けてみた。すると、目の前にはさっきと同じ光景があった。あの光は一体何だったのだろうか。もしかしたら何かが変わっていたりするかもしれないと思って丘の1番高いところに登って街を見てみた。すると街は、僕の住んでいる町では、なくなっていた。家は、童話に出てきそうな家が少し建っているだけ。店は、帽子屋が1件あるだけ。人の気配は、全く感じられなくウサギやリスが木々のそばにいるだけ。そこは、まるでアリスがいた“不思議の国”に見えた。 |
とめ | 6/20 23:5:42 | 2191cfte7ivKSj9E.||674 | ||
僕は一体どこへ来てしまったのだろうか。誰かにここはどこなのか聞かなければ。そう思って家のある丘の麓まで下りてみた。人がいそうなのは帽子屋だけだった。僕は、そっとその帽子屋に入った。 「すみません、誰かいませんか?」 尋ねてみると店の奥から老人が出てきた。 「・・・帽子なら今は売っていないよ。」 帽子屋なのに帽子を売っていないとはどういう事なのだろう。おっと、いけない。そうじゃなくてここはどこだか聞かなきゃ。 「おじいさん、ここはどこなんですか?」 「・・・・・・。」 |
とめ | 6/20 23:6:27 | 2191cfte7ivKSj9E.||917 | ||
おじいさんは答えてくれない。 「おじいさん、ここはどこなんですか?」 僕は根気強くおじいさんに尋ねた。すると、ようやくおじいさんが口を開いた。 「ここは、変わってしまった不思議の国さ。」 おじいさんは、そう告げるとまた店の奥へと戻ろうとした。 「待ってください、おじいさん!!変わってしまったっていうのは、どういうことなのですか!?」 僕はおじいさんを急いで引き止めた。おじいさんはそれに気付き、その場でゆっくりと話し始めた。 |
とめ | 6/20 23:8:51 | 2191cfte7ivKSj9E.||588 | ||
「この国は名前の通りで不思議な国。住人は年をとるのが普通の人間よりもずっと遅い。300年ほど前に来たアリスは今でも14歳の少女のまま。どうも普通の人間でも、ここにいる間は成長が遅くなるようなのさ。」 おじいさんの話を聞いていても変わったというような点は、ない。 「おじいさん、一体どこが変わってしまったのですか??」 |
とめ | 6/20 23:9:55 | 2191cfte7ivKSj9E.||137 | ||
「まぁ、そんなに慌てるな。変わってしまったのは、ここからさ。300年ほど前にアリスがここへ来た直後、唯一人間の世界と繋がっていた穴が塞がってしまったんだよ。そこを通らないと人間の世界へは行けないし戻れない。アリスは元の世界へ戻れなくても我慢して孤独を耐えてきた。だが最近になってから、穴は塞がっているはずなのに人間の子供が、あんたも入れて7人も降ってきた。アリスは友達が出来たといって歌を歌わなくなってしまった。・・・。」 「アリスが歌わなくなった事が変わった事なのですか?」 |
とめ | 6/20 23:10:24 | 2191cfte7ivKSj9E.||498 | ||
「ああ。この世界でアリスは孤独を紛らわせるために歌を歌っていた。その歌声はとても綺麗で、住人達はそのアリスの歌声を聞くとがんばって働こうという気になっていた。これは、どういうことか分かるか・・・?」 おじいさんは、涙を流しながら僕に問いかけてきた。 「人々は心の支えを失い、働かなくなったのですか・・・?」 「その通りだよ、少年。見てみろ、この街を。枯れてしまったこの町を。」 店の窓から外の街を見てみると世話をする人が誰もいなくなって枯れた花々、壊れて動かなくなった機械、元気のない人々の姿があった。その光景は、童話に出てくる街とは思えないような光景だった。 |
とめ | 6/20 23:10:55 | 2191cfte7ivKSj9E.||129 | ||
「このままだと、街は完全に枯れてしまう。どうにかならないだろうか。」 確かにおじいさんが言う通りで、このままだと街は枯れてしまう。アリスは孤独な気持ちを紛らわせるために歌を歌っていた。そして今は、人間の世界から来た子供たちを友達にして、孤独ではなくなり歌わなくなった。だからといって子供たちとアリスを引き離して、アリスをまた孤独にして歌を歌わせるというのは可哀想だ。こうなったら、アリスを説得するしかない。僕は、そう思った。 |
とめ | 6/20 23:11:13 | 2191cfte7ivKSj9E.||111 | ||
「おじいさん、アリスはどこにいるんですか?」 「アリスは南の城にいるよ。」 という事は、南の城へ急いで行かなくちゃ。 「だけど、南の城へ行くには西の城の王が持っている鍵がないと行けないよ。アリスのいる南の城に行くなら、まず西の城へ行きなさい。」 「じゃぁ、僕は西の城へ行って鍵をもらってアリスのいる南の城に行ってきます。」 僕がそういうとおじいさんが店の奥から地図と方位磁石を持ってきて、僕にくれた。 「少年よ、アリスを説得して街が枯れるのを阻止してくれ。頼んだぞ。」 そして僕は、おじいさんに見送られて西の城へと出発した。 |
とめ | 6/20 23:13:26 | 2191cfte7ivKSj9E.||46 | ||
多分2話目終わり、多分(ナニ まぁ、これは私が考えたんではなく、友達が考えた作品なんですよ。ちょこっといじっただけです^^; あと、感想いただけると私もウレシイですww |
銀月 | 6/20 23:17:18 | 2182cfLMvpixotkc6||927 | ||
リアルタイムで読めましたw 先が読めない・・・そして、世界観が面白いです^^ いじっただけでも、凄いです。 一日のうちに、2話分も読めてしまいましたw 3話も楽しみにしてます〜^^ノシ |
とめ | 6/20 23:19:51 | 2191cfte7ivKSj9E.||718 | ||
姉さんありがとですww(またまた感激 改行したほうがよかったとか思うんですが、私があまりにもめんどくさがりなためやってません(ぇ んー、、、やっぱ次から直したほうがいいですかね^^;; |
銀月 | 6/20 23:21:32 | 2182cfLMvpixotkc6||970 | ||
改行なしでも、夢中になって読んだよ^^ 面白い作品はどんな風に書いてあっても読めるので、大丈夫だと思います。 でも、どちらかというと改行してある方が読みやすいのは確かかな^^;; (銀も改行するの、かなりめんどくて嫌いですw) |
末羽 | 6/20 23:33:1 | 2199cfMVUEARja7cc||108 | ||
とにかく面白いです^^ そんなありきたりな感想しかかけない自分が恥ずかしい|l||_| ̄|●|l|| |
とめ | 6/20 23:39:12 | 2191cfte7ivKSj9E.||239 | ||
よし、今度から改行を心がけます^^姉さんアドバイスどうもですm(*_ _)m 末たん感想もらえればなんでもウレシイさぁ〜ヽ(*^▽^*)ノありきたり?んなことナイナイww |
いおり♪ | 6/21 17:51:29 | 2184cfLLIShuLI3Y6||986 | ||
面白いです!続き書いてくださいね |
胡月★ | 6/21 18:43:37 | 2196cftvtqiBuq4NA||881 | ||
面白いです 土台がしっかりしてるんで、お話しに矛盾もないし^^ 銀姉と同じく、いじっただけでもすごいと思いまする ・・・(゚Д゚ ){今までの芸術板の小説で1番面白いかも(ボソッ |
とめ | 6/21 21:33:50 | 2191cfte7ivKSj9E.||907 | ||
いおり、いつもアリガトねw次も頑張るよ〜^^ うったん、土台がしっかりしてるんは、私の友達がすごいからですよ〜^^私は全然すごくないんさぁ;; Σ(`∀´;)1番面白くないと思いまっするw私がいじったせいで|||●| ̄|_ ホントにアリガトぅ^^ |
かずちゃ | 6/22 15:8:55 | 2111cfl.GKJJ63aUk||451 | ||
とめちゃん!!一話から続けて、うわーーーっと勢いで 読んでしまいましたよ^^。 設定も、ストーリーの流れも、かなりしっかりと作りこんである ので、めちゃめちゃ読みやすいし、何よりオモシロイ!! 私の好きなジャンルでもあるし・・・ww 何度でも、繰り返して読める^^。 続きが楽しみだわ〜〜! 最終話まで、頑張ってね〜^^。 |
とめ | 6/22 20:9:46 | 2191cfte7ivKSj9E.||14 | ||
かずちゃさん有り難うございますo(*^▽^*)o 読みにくいですよ^^;やはり改行必要かな・・・面倒だけど^^; 最終話まで多分あと5章くらいあると思いますが、読んでいただければ光栄ですww |
みりん | 6/23 17:23:7 | 2191cfB4/DM0jVNxA||365 | ||
1話の時から面白いなーと思ってましたがホント面白い! 先が読めないとこがイイ! 読みやすいし |
とめ | 6/23 20:29:49 | 2191cfte7ivKSj9E.||22 | ||
みりん様、またまたレス感謝です^^ 先が読めないとこ・・・私も読めませんでした^^;(友達の原文読んだとき 読みやすいなんてことないです^^;;;改行してないんで今度から改行しますww |
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