| 10534 | TEN第2章「輝き」最終話 | キキョウ | 5/3 10:50:49 | 2192cfBkVEKUKuVbY |
| 第二章・最終話です。 これから土曜にかけて旅行?に行くので、今のうちに投稿しておこうかと・・・^−^; 帰ってきたら、プレゼントが届いてますように・・・(プレゼント=感想・アドバイス等。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:51:3 | 2192cfBkVEKUKuVbY||737 | ||
| 主人公O石崎 彩(イシザキ アヤ)22歳(ゆうじい様) 刑事O菅井 恭平(スガイ キョウヘイ)23歳(ピマ様) 警部O池崎 裕太郎(イケザキ ユウタロウ)52歳(作者) 隣人O平宮 琉依(ヒラミヤ ルイ)22歳(ピマ様) 容疑者O私利 宮(シリ ミヤ)19歳(法論様) 目撃者O藍川 勇司(アイカワ ユウジ)28歳(ゆうじい様) 被害者O田中 収蔵(タカナ シュウゾウ)77歳(Lucifer様) 被害者の妻O田中 ルリ子(タナカ ルリコ)72歳(作者) 被害者の息子O田中 修(タナカ シュウ)39歳(作者) 被害者の客?O金倉 恵太(カネクラ ケイタ)32歳(作者) 謎の犬Oサチ 9歳(作者) | ||||
| キキョウ | 5/3 10:51:35 | 2192cfBkVEKUKuVbY||916 | ||
| 最終話 私は推理に確信を持った。 犯人はあいつだ。間違いない。 ところで現在、私と平宮、恭平、池崎、藍川、それから田中家の三人とサチは、田中家の前に集合している。 他には、後から宮と金倉がここに来るはずだ。 これが平宮が思いついた作戦の、第1段階なのである。 と、早速宮が到着したようだ。近くの道路にパトカーが停まり、宮と警官が降りてきた。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:51:56 | 2192cfBkVEKUKuVbY||919 | ||
| 「池崎警部、容疑者を連れてきました」 警官が、こちらに向かって歩きながら言った。 池崎は「ご苦労」と言うと、宮を八人と一匹の輪の中に入れた。 「宮ちゃんっ!大丈夫だから、安心してねっ!」 「は、はい・・・」 平宮は明るく言ったが、宮は固い表情で返事をした。 自らが侵入してしまった家の者を前にして、気が重いのだろうか。 でも・・・宝石を盗んだのは、宮ではないはずなのだ。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:52:14 | 2192cfBkVEKUKuVbY||688 | ||
| 「あとは金倉さんだけですね」 恭平はそう言って腕時計を見た。私も同じように時間を見る。 時間は午後四時七分。もうすぐ秒針は十二を指す。 金倉の家はそう遠くないらしく、田中社長が電話で呼び出した時「十分くらいで着きます」と言っていたらしい。 だが、宮より遅いとは・・・何をしているのだろう。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:52:32 | 2192cfBkVEKUKuVbY||335 | ||
| 「あ、あれ、金倉さんじゃありません?」 田中ルリ子が指をさした方向には、一人の男がいた。 私は金倉に一回しか会っていないので顔はうろ覚えだが、あの男はおそらく金倉だろう。 徐々に男が近づいてきて、顔もはっきり見えてきた。 その顔にはバンドエードが数ヶ所に貼られ、右目は腫れていて、目をつぶりたくなるほど痛々しかった。 「ど、どうしたんですか金倉さん!?」 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:52:48 | 2192cfBkVEKUKuVbY||630 | ||
| 田中修が、驚いた顔をしながら言った。金倉は苦笑いをしながらうつむいた。 「ちょっと、いざこざがありまして・・・大丈夫ですから、心配しないでください」 心配されたくないようなことがあったのだろうか。 そう思いつつ、私は藍川の腕の中にいるサチを見た。サチは尾を振って、今にも飛び出しそうに前足をばたつかせている。 「じゃあ、始めましょうか」 私は笑顔を作って緊張を隠しながら言った。心臓の鼓動が早い。 少しわくわくしていて、何故か少し怖かった。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:53:7 | 2192cfBkVEKUKuVbY||215 | ||
| 「始めるって、何を始めるんですか?」 何も知らない田中収蔵が、不思議そうな顔をして言った。 先ほど平宮が立てた作戦を知っているのは、私と平宮本人、池崎と恭平の四人だ。 犯人候補である他の六人には、内容を言わないように、ばれないようにと努めてきた。 「皆さん、間をあけて一列に並んでいただけますか」 池崎が言うと、六人は途惑いながら動き出した。 作戦開始だ。 「あ、藍川さんっ、サっちゃんお預かりしま〜すっ」 平宮が藍川の腕からサチを抱き上げた。藍川はサチが落ちないように手を添えながら、平宮にサチを渡した。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:53:25 | 2192cfBkVEKUKuVbY||175 | ||
| 「一体何をするんですか」 少々苛立たしげに、金倉が言った。すでに犯人候補六人の列は出来ている。 「これから、このサっちゃんの飼い主探しをするんですよっ。 サっちゃんと飼い主さんは、とっても仲が良いんじゃないかとおもうんでっ、今からサっちゃんを放して、 サっちゃんが向かった先が飼い主さんってワケですっ」 平宮はそう言うと、サチを地面に下ろした。 サチは嬉しそうに尾を振りながら、一直線に走っていった。 その先にいたのは・・・やはり、金倉だった。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:53:43 | 2192cfBkVEKUKuVbY||398 | ||
| 「金倉さんが、サっちゃんの飼い主さんなんですかっ?」 作戦はスムーズに進んでいる。平宮が金倉に訊くと、金倉は戸惑い、こちらに目を向けずに横を見る。 「えっ・・・いえ、違いますけど」 金倉が言った。ここに来てまで、自分と事件との関連性をきっぱり否定するつもりなのだ。 「実は私たちは、こういった推理を立てました。 事件当日、サチの飼い主は田中さん宅にいて、サチは飼い主の臭いを嗅ぎつけて田中家の敷地内に入っていったのではないか、と」 私が言うと、田中社長は顔をやや赤くした。 「じゃあ何です!わたしたち家族の中の誰かが、自分の家の宝石を隠したとでも言いたいんですか!」 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:54:0 | 2192cfBkVEKUKuVbY||326 | ||
| 「落ちついてください、田中さん。私どもが言いたいのはそんなことではありません」 池崎が、苛立つ田中社長をなだめた。そして、私の話の続きを話した。 「私どもの推理は、つまり、サチの飼い主が田中家の敷地内にいた、ということです。 田中家のどなたかということではなく、部外者の侵入と考えればどうでしょうか」 「じゃあ・・・サチというお犬の飼い主が、犯人ということですか」 ルリ子が言った。 「お犬」という表現はどうかと思ったが、私は構わなかった。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:54:16 | 2192cfBkVEKUKuVbY||454 | ||
| 「でも、そいつは一体どうやって我が家に入ったのでしょう? 我が家には防犯カメラがたくさん設置されているのに、映っていないなんてことはないでしょう」 修が言った。 「犯人は、田中さん宅に入ったことがあるのではないでしょうか。もちろん、侵入ではなく用事があって、です。 その時に防犯カメラの位置を把握して、死角を見つけたのではないでしょうか」 「ないでしょうか」という自信のなさそうな言葉を二度使って、恭平が言った。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:54:36 | 2192cfBkVEKUKuVbY||393 | ||
| 「この中で田中さん宅に入ったことがあるのは・・・田中収蔵さん、ルリ子さん、修さん、そしてティータイムにいた金倉さんの四人です。 従って、藍川さん、私利さんは容疑者から除外されます」 私が言うと、藍川と宮は安堵の表情を浮かべた。 一方残った四人はそわそわした感じになり、更に緊張した表情になった。 「次にですねっ。藍川さんの証言によりますとっ、犯人は若い男だったそうですっ。 これは、宮ちゃんの証言と一致してますっ。っというわけで、田中さんご夫婦は可能性無しですっ」 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:54:54 | 2192cfBkVEKUKuVbY||524 | ||
| 平宮は、明るい能天気な声で言った。だがその顔は、緊張のせいか強張っている。 田中収蔵・ルリ子夫妻は一瞬安堵したようだが、二人の顔はすぐにもとの顔に戻った。 何せ残った犯人候補の中に、息子がいるのだから。 私は心の中で夫妻に、ご安心くださいと言って、最後の条件を突き付けた。 「最後に。犯人が宝石を盗んだ動機についてです。 一億円の赤ダイヤ・・・手に入れたいと思うのなら、魅力は値段にあると思いませんか?普通に考えて」 そこまで言うと、私は一度金倉の表情を伺った。 金倉は、そう― 一ヶ月前の事件、ブラウンズマンション前の殺人事件の真犯人・近藤と似たような表情だった。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:55:8 | 2192cfBkVEKUKuVbY||5 | ||
| ふと、十年前の記憶が蘇る。あの時の私も、こんな醜い姿だったのだろうか・・・。 そんなことを思った。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:55:41 | 2192cfBkVEKUKuVbY||154 | ||
| 「そこで、です。修さんが犯人だったとして、動機がありません。 保険金目当ての犯行だとしても、保険金は収蔵さんの手に渡ってしまうわけですからね。 修さんにとっての利益は、何もないわけです」 修と田中夫妻は、「勝った」とでも言うかのように、満面の笑みを浮かべた。 そして、視線を浴びることになったのは・・・金倉恵太だった。 私は金倉と向かい合い、言った。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:55:58 | 2192cfBkVEKUKuVbY||497 | ||
| 「犯人の一つ目の条件は、若い男であるということ。 二つ目は田中家に出入りしていること。 三つ目はサチと仲が良い飼い主だということ。 四つ目は、お金が必要だったということ・・・ 金倉さん。あなたに当てはまるのは、いくつですか?」 金倉は、恐ろしい目で私を睨んだ。 「い・・・一体、何なんですか・・・! 大体、俺はこの犬の飼い主でもなんでもない。 違う。違うんだ・・・!」 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:56:18 | 2192cfBkVEKUKuVbY||718 | ||
| 「金倉さん・・・残念ながら。 ゲーム・オーバーなんですよ」 金倉は目を泳がせ、震えた。歯がガタガタと音を鳴らしている。 それでも何か言おうとしているのか、何度も大きく息を吸い、辺りの人たちを見まわしている。 だが、その最後の気力は、小さな吐息となって崩れていった。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:56:37 | 2192cfBkVEKUKuVbY||578 | ||
| 金倉は、サチを置いてけぼりにして、パトカーに乗った。 走り去っていくパトカー、大好きな飼い主を乗せた車を追いかけようと、平宮の腕の中でもがくサチが、哀れに見えた。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:56:54 | 2192cfBkVEKUKuVbY||587 | ||
| 後から聞いた話では、私が思ったとおり、金倉は田中社長にお金を借りていた。 金額は・・・八千万円。「必ず成功させる」と言って事業を立てたものの、失敗。 借金をはしごして返せなくなり、今回の事件となった。 金倉が捕まった日に、彼が傷だらけだったのは、そのはしごした金融会社に金を返すよう要求され・・・その後は、ドラマでよく見ることだ。 ただ・・・一つ、私が想定していなったことがあった。 それは、田中社長にも落ち度があったということだ。 事は、一ヶ月前・・・私が丁度、ブラウンズマンション前の事件を解決した時あたり、田中家で起きた。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:57:27 | 2192cfBkVEKUKuVbY||311 | ||
| ―金倉さん・・・一体いつ、返してくれるんですか。 か、必ず返します!ただ、こうなってしまった以上、少しずつということに・・・ 少しずつ!?月々一万や二万というこのペースで返して、何年かかると思ってるんだ! まったく・・・金倉恵太なんて名前の割には、大金を得るほどの器ではないようですね。 名前を付けた親の顔が見たいもんですよ・・・ !!・・・ いっそのこと、ご両親に払っていただきましょうかねぇ・・・ 残りの、七千九百九十四万円!! ッ・・・!! | ||||
| キキョウ | 5/3 10:58:40 | 2192cfBkVEKUKuVbY||353 | ||
| これがきっかけで、金倉は犯行計画を立て始めたのだとか。 「いやぁ、またやってくれましたね、石崎さん」 池崎が、にこにこしながら言った。 「いえ、何て言うか、放って置けなかっただけです」 宮のことなど始めは知らなかったくせに、と自分で思った。 「あの、サっちゃんってどうなるんですかっ?」 サチを腕に抱いた平宮が言った。飼い主がいなくなる以上、サチに行き場所がないことを気にしているのだろう。 恭平が問いに答えた。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:59:9 | 2192cfBkVEKUKuVbY||285 | ||
| 「金倉さんのご家族に預けるとか、それを断わられたら施設に・・・」 「えーっ!?シセツですかっ!?」 平宮は、「施設」という響きが気に食わないらしく、批判を含んだ声を上げた。 「施設ってっ。ヒドイじゃないですかっ!!」 「そっ・・・そんなこと、ぼくに言われても・・・」 平宮と恭平が口論(というより平宮の一方的な批判)をしている間に、宮が私に近づいてきて、言った。 | ||||
| キキョウ | 5/3 10:59:44 | 2192cfBkVEKUKuVbY||811 | ||
| 「あの・・・石崎さん。本当にありがとうございました。 石崎さんが助けてくれたおかげで、あたしはこれまでと同じ生活、送れるんですよね」 「そうですね。お父さんもお母さんも、きっと喜んでくれると思うわ」 「!」 その時、宮の表情が一瞬だけ変わった。さっきまでの微笑みが消え、驚いたような、哀しいような・・・ 「あ・・・私、何か悪いこと・・・」 「いえ!何も・・・。あ、そうだ。石崎さん、携帯持ってますか?」 「ええ・・・持ってるけど」 「じゃあ、あのぅ・・・メールアドレスと電話番号、教えてください!」 | ||||
| キキョウ | 5/3 11:0:2 | 2192cfBkVEKUKuVbY||758 | ||
| まさかそんなことを言われると思っていなかった私は、一瞬ひるんだ。 それが、宮からして躊躇いに見えてしまうかもしれないと思い、少し大袈裟に喜んだ。 「あら、いいわよ。何か相談事があったらいつでも言ってね! 私も宮ちゃんとは気が合うかもって思ってたから、そう言われると嬉しいわ」 大袈裟とはいえ、言ったことは事実である。 宮は照れ笑いをしていたが、もしかしたら私も・・・ それは、鏡でもないとわからないことだ。 | ||||
| キキョウ | 5/3 11:0:23 | 2192cfBkVEKUKuVbY||437 | ||
| こうして、私は二つ目の事件を解決し、また平凡な生活に戻ることができた。 宮という友達ができ、平宮の意味不明な行動(一日一回私に手紙を出す、一日二回電話する・・・等。同じマンションの隣の部屋なのに)はエスカレート、恭平はまた一歩刑事として前進・・・ 全てがもとに戻ったと思ったら―二度あることは三度あるものである。 | ||||
| キキョウ | 5/3 11:0:45 | 2192cfBkVEKUKuVbY||670 | ||
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| キキョウ | 5/3 11:4:56 | 2192cfBkVEKUKuVbY||415 | ||
| 長い・・・・(゚Д゚;) 自分でびっくり。 次回からは、第三章を始めたいと思います! 容疑者は、多分かなり以外な奴かと思われます。 まさかアイツが捕まっちゃうなんて的な・・・。 まぁ、そこを彩さんが助けようとするわけですが^−^; ちなみに、第三章はプロローグから始めたいと思います。 | ||||
| キキョウ | 5/3 11:5:12 | 2192cfBkVEKUKuVbY||762 | ||
| ではでは、感想プリーズ(・w・)ノシ | ||||
| バルトーク | 5/7 21:29:8 | 2212cfBcsmysAsVME||498 | ||
| こんばんわー 最終話、読ませていただきましたよっ!! 探偵の推理で犯人を追い詰めていくのは、まさに探偵小説のお約束であり、醍醐味でもあるところなんで、まさに理詰め。 さすが名探偵。蝶ネクタイのガキにも負けちゃいませんぜ。 犯人の動機とかは、犯人である金倉さんに自白して欲しかったかなー。 「あいつが、あいつが悪いんだ!!」 とか言って欲しかったかも。そこらへんは、オイラの欲望でもあるわけですが( ~∇~) 次回は、アイツが捕まっちゃうなんて、いったい誰が捕まるんでしょうか。次回も頑張ってくださいっ。 | ||||
| キキョウ | 5/10 22:1:14 | 2192cfBkVEKUKuVbY||7 | ||
| バルトークさん はい、お約束を何の躊躇も考えもひねりもなく入れました( η´∀`)y━┛~~(コラ 蝶ネクタイのガキって・・・あのこどもたちに人気なあのガキですね(ぁ なるほどなるほど(´▽`) 「あいつが悪いんだ!!」ってか。 まさに、罪を他人になすりつける悪役ですなw その台詞を吐く犯人はすごい格好悪いけど、その分追い詰めてる主人公側がちょー格好良くなったり・・・! 最後の「次回も頑張ってくださいっ。」という文・・・平m(強制終了 | ||||
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