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1062小説 IRU 「大きな夢」イクス6/21 17:56:572202cfwKIgBablNMk
深緑の森を縫うように走る一本の道があった。
そこは作り物のように美しい、整った針葉樹が立ち並ぶ森だった。
草はと言えば、専らシダ植物が生い茂っている。
道はそこだけ陽光が照っていて、暗い森と対照的でよく目立っていた。
 そんな道を一台のスクーターが土埃を巻き起こしながら走っていた。
運転手の男はくたびれた茶色い帽子に黒いワイシャツ、白いベストを着ている。
ベルトにはホルスターとポーチをいくつも付けていた。

イクス6/21 17:57:162202cfwKIgBablNMk||798
男がハンドルを切りながら言う。
「のどかなところだね、レフィリス。」
「そうだねイル、気分がいいよ。」
帽子が上機嫌な声で言う。
スクーターは道を順調に進んでいた。
「ところでイル。何処に向かっているの?」
「さあ?私にも分からない。」
「・・・・・」

イクス6/21 17:57:402202cfwKIgBablNMk||893
レフィリスは沈黙する。
 やがて木々の間から大きな時計台が見えてきた。
スクーターはそこを目指して走り始める。

 「ドン!」
ドアが吹き飛んだ。
室内に土足のまま入り込んだイルは、焦げて砕けたドアを見て言う。

イクス6/21 17:57:552202cfwKIgBablNMk||620
「ここにも誰もいないよ。レフィリス。」
「生きている人がいないのは分かるけど、骨までないのはおかしいなあ。」
レフィリスが訝しげに独り言ともつかない事を言う。
「とりあえず外に出よう。」

イクス6/21 17:58:192202cfwKIgBablNMk||294
イルはそう言って赤煉瓦で美しく舗装された、住宅街の通りに出る。
 街は洒落た街灯によく整備された道を持つ、機能的な街だった。
道は敷いた、と言うより、ただ煉瓦が置いてあって成り立っていた。
所々にまるでオモチャのようなレストランや商店が立ち並んでいる。
「ところで、どうして骨まで無いと思う?イル。」
「さあ。骨が風化して無くなる位昔に全滅した、とか?」
イルは言いながら時計台を見上げる。5時16分、イルのぜんまい式の時計はちょうど
9時を差している。
「だったらこんなに街が整ってる分けないでしょ。」

イクス6/21 17:58:442202cfwKIgBablNMk||237
レフィリスは少し苛ついた声を上げる。
「そうだけどさ。それよりもうここを出よう。私たちがいくら考えたところで何も分からない。」
帽子は賛同の意を告げる。

 街を抜けるとそこはなだらかな丘が連なる草原だった。
陽光のおかげでより一層のどかに見える。
三qは度先の景色は・・・見えない。

イクス6/21 17:58:492202cfwKIgBablNMk||636
視界は上が見えない程高く、どこまでも続く黒い壁で遮られていた。
スクーターの運転手は仕方なさそうに壁に沿ってスクーターを走らす。
その様子を楽しそうに眺める巨大な子供がいた。
 そこは箱庭だった。

イクス6/21 18:5:242202cfwKIgBablNMk||136
          <あとがき>
まいかいどうもーー^^
ちょっとブランクにはまり込んでしまって、書けませんでした^^;
今回の落ちを考えるのは至極難しかったです。
 ここから個人的な話になりますが、毎回感想を書いて下さる銀月さん!
ありがとうございます^^
そこで次回は番外編を書きたいのですが、そこに銀月さんに出演していただきたいのです。
毎回感想を下さる銀月さんにはお礼の意味も込めて次回作をより楽しんでもらいたいです^^
では返信をお待ちしております^^

祥大6/21 18:23:122192cfFAoGgZTTVaA||346
お疲れ様でした!
初めまして!
「祥大」っていいます
では早速感想を・・・
落ちにびっくりしました!俺は孤島かなにかかと思ってたのに・・・
結局、この二人は子供のおもちゃなのでしょうかね・・・?
少しずうずうしいかもしれませんがイクスさんの次の作品を楽しみにしときます
でわ^^

イクス6/21 19:1:112202cfwKIgBablNMk||6
早速の感想ありがとうございます^^
ちなみに一話や二話を見ていただけるとまた違った
雰囲気で読んでいただけると思います^^

胡月★6/21 19:34:472196cftvtqiBuq4NA||79
こんばんわヾ(´∀`*)ノ
イクスさんの小説は、場景の見せ方がとても上手いのでつい入り込んでしまいます
でも私の頭の中に、イクスさんが伝えたかった場景が浮かんでいるかは謎です
・・・何分、想像力がないもんで(汗

今回はいつもにも増して続きが気になります^^
銀姉が番外編の小説に出てくるとなると、ますます楽しみですな(まだ決まってねぇだろ

イクス6/21 19:42:472202cfwKIgBablNMk||932
胡月さん、前回とともに感想ありがとうございます^^
こんなに感想来るとは思わなかったので一つ感想のレスが立つととても嬉しくなります^^
今後も感想を寄せていただけるとがぜん書く気になれます^^

胡月★6/21 19:48:392196cftvtqiBuq4NA||891
こんな拙い感想でよければ、いくらでも書かせていただきますよ^^
では、今後とも宜しくお願いします(ぇ

銀月6/21 22:53:62182cfLMvpixotkc6||689
こんばんは^^ノシ
やはり、続きが予想できずに、オチで感動してしまいます( ̄□ ̄;)!!
うったんの言うように、臨場感が溢れると言うか・・・w
次回作が毎回楽しみです。
番外編に出していただけるとは、かなり嬉しいです(〃▽〃)
こんな自分で良かったら、出してやって下さいm(__)m

イクス6/22 5:29:12202cfwKIgBablNMk||341
ありがとうございます。
キャラの性格や口調など、要望があればレス立てて下さい^^
レスが立たない場合は大変勝手ながら決めさせて頂きます^^;
でわ。

銀月6/22 5:47:402182cfLMvpixotkc6||745
おはようございます^^ノシ
性格や口調ですか・・・のんびりキャラ希望です。
口調はイクスさんの方で決められて結構なのでw
とても楽しみです。
改めて、もう一度、ありがとうございます(o_ _)o))

イクス6/22 6:41:72202cfwKIgBablNMk||936
はい^^
りょうかいしました^^
では構想がまとまり次第書き始めたいと思います^^


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