| 10639 | 何故ぼくが?〜一人の勇者の物語3〜 | 由比 | 6/4 19:40:47 | 2182cfzrLALioE3CY |
| 第一話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10590.html 第二話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10611.html 〜登場人物〜 秋野千火(あきのチビ) フェアリーLV500(自称) 今回新キャラ登場する(かも)??? | ||||
| 由比 | 6/4 19:48:51 | 2182cfzrLALioE3CY||366 | ||
| 第三話:『視点・・作者』 ここはどこ? わたしはだれ? そんな千火のつぶやきに、答えてくれる者はいない。真っ白な世界に、言葉は吸い込まれていく。 千火は、傍らに倒れている金髪の女性を助け起こした。この金髪はフェアリーという。自称Lv500の、ほら吹き野郎だ。 そう・・彼女に、千火は連れてこられたのであった。 | ||||
| 由比 | 6/4 19:53:57 | 2182cfzrLALioE3CY||578 | ||
| 「ぼくは・・、何をしたらいいの?」 「・・ん・・」 千火の微かなつぶやきに、フェアリーが体を起こした。 「はー、やれやれ。こんなにショックが大きいとは思わなかったわ。やっぱり、行くときと帰るときでは違うのねー。・・で、あんただれ?」 どうやらフェアリーも、少々記憶が混乱しているようだった。記憶がすっかり回復した千火は、 「だれじゃないよっ。あんたがここに連れてきたんじゃないか!!」 「・・ああ、チビね!!」 ようやくフェアリーが自分を取り戻した。早くもとの世界へ返せとわめく千火に、なだめるように言う。 「ごめんねー、任務を成し遂げるまで、もう入り口は開かないわ」 | ||||
| 由比 | 6/4 20:0:38 | 2182cfzrLALioE3CY||991 | ||
| 千火は口をOの字に空け、放心したようにしばらく固まっていた。と、思うとしくしくと泣き出した。先程のフェアリーのうそっぽい涙とは、似ても似つかない本物の涙。 フェアリーはさすがに慌てたらしく、 「安心して、あんただけじゃないから」 と言った。それは、『切り札』じゃなかったっけ? 「だってさっき・・ぼくしかいないっていったじゃん」 「それは勇者としての話。違う職業の子が来てるわよ。もう着いてるかも・・。あんたもよく知ってる子よ。魔法使いなんだけど・・」 そう。千火の淡い片思いの相手、 「草摘穂夜(くさつみほよ)って子よ!!」 | ||||
| 由比 | 6/4 20:7:12 | 2182cfzrLALioE3CY||298 | ||
| 「草摘穂夜!!???」 千火は面白いくらい飛び上がった。 「そそ・・その子って、髪が長くて、肌が白くて、左目に泣きボクロがある、あの草摘穂夜????」 「そうよ。ついでに言えば、髪は一つに縛っていて、そのゴムはピンク」 千火は顔を輝かせた。 「草摘穂夜だ!!本物だ!!!」 お前そんなにその子が好きなのかよ、と言った目でフェアリーが千火を見ているが、千火はそんなのを気にした様子もない。 千火はただ、『草摘穂夜』に会えるのを楽しみにしていた。 | ||||
| 由比 | 6/7 18:53:26 | 2102cfWPY17rL2mik||311 | ||
| 「じゃ・・行くわよ」 呆れたような顔を崩さぬまま、フェアリーが言った。 「うん!いつでもOK♪」 うきうきの表情で千火が答える。さっきの涙はどこかへ行ってしまっていた。『草摘穂夜』は、それほどに大きい存在なのだろうか? 「じゃあ・・フェアリーの村へワープ!!」 ワープがそんなに簡単に出来るものなのかは知らないが、二人は一瞬でのどかそうな村へ着いた。 「ここが・・フェアリーの村?」 | ||||
| 由比 | 6/7 19:0:9 | 2102cfWPY17rL2mik||793 | ||
| 千火は辺りを見回した。不思議な植物がところどころに生えていて、時々吹く風にそわそわと揺れている。いかにも『村』という感じの建物が建っていて、本当にのどかなところだった。 千火はフェアリーを見た。彼女も、故郷に帰れて嬉しいだろうと思ったのだ。 しかし。 「間違えたー!!」 と、フェアリーは絶叫した。金髪を振り乱してそう叫ぶ姿はかなり異様だった。 「は?」 「ここはゲロック村だったー!!」 「作者はかなりカエル祭りの影響を受けているみたいだね」 「は?」 「いやこっちの話」 とにかく、じゃあ自分達はどうなるのだ?と、千火は不安な思いだった。 | ||||
| 由比 | 6/7 19:5:46 | 2102cfWPY17rL2mik||195 | ||
| 「・・あんたは、しっかりとチェンジできてるみたいね。間違えたのは場所だけか・・」 フェアリーにそう言われ、え?という顔で千火は自分の体を見下ろした。 そして、絶句した。 全身は銀の鎧に覆われていて、腰には一振りの剣がささっている。取り出してみると、それが本物なのは明らかだった。ぎらりと、刃が怪しく光る。 とにもかくにも、その姿は現実世界では白い目で見られる格好のことこの上ない。 「・・こっ、これは・・」 「チビ君の体よ」 至極あっさりと、フェアリーはそう答えた。 | ||||
| 由比 | 6/14 16:23:24 | 2111cf90/zJ70HbDo||369 | ||
| 「うそだ・・・。じゃあぼくの体には」 「チビ君の魂が♪」 フェアリーは楽しそうにそう言うと、辺りを見回した。 「う〜ん。ゲロック村に来たのはいいものの、これからどうしようかしら」 「・・・」 千火はなんだかいやな予感がした。 「ここからフェアリー村までの道、しらないのよねー」 予想通り。だからといって、当たったらいいってもんじゃない。 「どうしよう?」 千火は泣きそうになりながら、空を見上げた。 | ||||
| 由比 | 6/14 16:24:30 | 2111cf90/zJ70HbDo||749 | ||
| 第三話終わりました^^ 長かったー。。。 | ||||
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