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10645.-------.完了・解決.-------.ウラキ6/10 0:0:362218cfDBe/iRTSkzE
これはとあるおじいさんのお話です。

おじいさんは、73歳です。

おじいさんは、リーマンだった頃の癖がたまに出ます。

おじいさんは、足腰が強くはないです。

おじいさんは、孫に会いに行こうとしています。

そして、おじいさんは・・・

ウラキ6/10 0:0:502218cfDBe/iRTSkzE||676
午前4時、今日も朝早い・・・。
今日は孫に会いに行くから、余計に早起きだなぁ。
おばあさんも起こさなきゃ・・・。
あ、そうだった。
おばあさんは、もうこの世にいないんだ・・・。
3年前に、旅立ったんだっけ。
毎朝、すぐ隣におばあさんがいると思う。そして、その度に寂しくなる。
しかし、今日は孫と会える日。楽しみだ・・・。
また寝るとしようかな・・・。

ウラキ6/10 0:1:262218cfDBe/iRTSkzE||275
午前8時
しまった。30分寝過ごした。
急いで駅に行かねば・・・。

おじいさんはタクシーを呼んだ。

「駅までお願いします。」

・・・数分の沈黙。それを破ったのは、運転手だった。

「楽しそうな顔してますね。」
「孫に会いに行くんです。」
「それで楽しそうな顔をしてたんですね。」
「はい、それは楽しみですよ。」
「あ、着きました。また帰りも、聞かせてくださいね。」
「うむ、また絶対ここにきてくれよな。」

ウラキ6/10 0:1:492218cfDBe/iRTSkzE||446
午前10時
駅に着いた・・・。
さてと、電車に乗るか・・・。

ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・

今日はいちだんと混んでるなぁ・・・。
あ、あそこに若いサラリーマンが・・・。
若い頃のわしにそっくりじゃ。

ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・

到着のアナウンスが流れた。
よし、降りるとするか。
あれ、さっきの若者は・・・忘れ物がある。
どうしようか・・・、届けるとするかな。

ウラキ6/10 0:2:122218cfDBe/iRTSkzE||308
「そこの君。」

・・・まだ気づいてないらしい

「君じゃよ、君。」
「俺っすか。」

そういって振り返った顔は、実にわしの若い頃に似て、美男であったと思う。

「忘れ物じゃよ。」
「あ、これ大事な書類だったんですよ。ありがとうございます。」

そういって見せた笑顔は、とても活気があった。
こういう元気な若者は、もっといてほしいものだ・・・。

「いいんじゃよ・・・。これからはちゃんと気をつけるのじゃよ?仕事も頑張れな。」
「はい、ありがとうございました。」
そういって、また笑顔を見せたその若者に、わしも元気をもらった・・・。

ウラキ6/10 0:2:302218cfDBe/iRTSkzE||202
午前11時30分
いろいろあったが、お昼前に孫の家に着いた。
おみやげも持ってきている。
きっと喜んでくれるだろう・・・。

ピンポーン

「あ、きっとおじいちゃんだよ。」

孫の、元気の良い声が聞こえた。

「そうじゃよー。おじいちゃんだよ。」

ドタバタドタバタ・・・ガタガタ

孫の、元気な足音が聞こえた。

「今開けるね。」

バタン

可愛い孫との、久しぶりのご対面。
年をとって、これほど嬉しいことが他にあるだろうか。

「わーい、おじいちゃんだ。」

遅れて、息子夫婦がきた。

ウラキ6/10 0:2:512218cfDBe/iRTSkzE||623
「こら、ちゃんと、こんにちはって言ったか?」
「こんにちはー」

こんな、息子と孫のやりとりが、実に楽しげだ。

「おうおう、こんにちは。」
「親父、飯できてるから、早くみんなで食おうよ。」
「久しぶりに1杯やるか。」
「そうだな。」

実に豪華な食卓だった。
こんなに料理の上手い人は、はじめて見る。

「今日は、ちょっと奮発してみました。」

こんな素敵な人と結婚できて、毎日和気藹々としていて、息子は幸せだろうな、と思ってみた。
わしなんかは、若い頃は単身赴任で、定年退職後は、趣味に没頭してきて、嫁に散々迷惑をかけた。
この2人には、わしみたいになってほしくない。

ウラキ6/10 0:3:122218cfDBe/iRTSkzE||443
午後12時15分
「それでは、いただきます」
「いただきまーす」

ゴクンゴクン・・・プァー

やはり、酒は美味い。
それに、料理も美味い。

「うむ、いつもこんな美味いものが食えて、お前は幸せじゃろうなぁ。」
「いつでも来てくださいね。」
「遠慮はしないぞ?」
「お待ちしております。」

実に、今日はいい日だ。

ウラキ6/10 0:3:242218cfDBe/iRTSkzE||620
午後15時
とうとう、帰る時間となった。

「おじいちゃん、いつでも来てね。待ってるよ。」
「うむ、楽しみにしておれ。」
「それじゃあ、またな。」

・・・これでいい。これで良かったんだ。

午後15時20分
わしはタクシーを呼んだ。

ウラキ6/10 0:6:42218cfDBe/iRTSkzE||398
「お、待ってましたよ。どうでした?」
「うむ、とても楽しかった。これで、もう悔いはない・・・。」

う・・・、そろそろ・・・

「何をおっしゃいますか。」
「・・・。」
「お客さん、お客さん!曾孫まで見るんでしょう?」
「・・・・・・。」

ピーポーピーポーピーポー

ウラキ6/10 0:6:192218cfDBe/iRTSkzE||209
午後17時09分
「お亡くなりになりました・・・」
「親父ぃ・・・。」
「おじいちゃん・・・。」

わしは、今まで幸せじゃった。
本当に・・・。
そして、これからも・・・。
おばあさん、やっときたぞ。
これからも仲良くしような・・・。

「私のほうこそ、よろしくお願いしますね・・・。」

ウラキ6/10 0:6:342218cfDBe/iRTSkzE||341
わしに悔いはない・・・。
今日はとても良い日であった。
良い運転手に出会えた。良い若者とも会った。孫と息子にも会えた。最期を、見られなくてすんだ・・・。そして、おばあさんと会えた・・・。
これ以上の幸せが、どこにあるのだろうか・・・。
きっと、わしは今、世界で一番幸せなのであろう。
この幸せが、どうか、どうか長続きしますよう。
そして、今地上にいるすべての生き物にも、この幸せが分け与えられるよう・・・。

ウラキ6/10 0:6:452218cfDBe/iRTSkzE||118
これが、とあるおじいさんの、とある1日です。
変なところもあると思われますが、勘弁してやってください。
一応、感想なんかも募集しております。
それでは、失礼しました。

ウラキ6/10 0:11:462218cfDBe/iRTSkzE||365
あぁ、他の人のスレを汚してしまった・・・。
申し訳ないので、完了します。


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