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10690本土襲来バルトーク6/24 10:34:492212cfBcsmysAsVME

 この章は幕開けでも、幕引きでもありません。
 転章というべきでしょうか。
 そう、既に槌は振り下ろされました。
 今まで全く無害であった物語は、次第に変容を遂げていくのです。
 もう引き返すには、遅すぎるところまで来てしまった……

 はたしてこの罪の在り処は?
 それは、このページを開いた皆様の罪です。
 その罪に多大な感謝を。


バルトーク6/24 10:35:202212cfBcsmysAsVME||982

 六月末日。
 太平洋沿岸地域
 
 13:00
 六月とは思えないような真夏日。
 その日、沿岸の高台沿いには、ジャングルよろしく砲台が樹立していた。
 国防の主力戦車が、120mm滑空砲を洋上へと向けている。
 当然、主力戦車だけでなく、特科連隊に配属されている自走砲も数門みてとれる。
 全長11m超のほぼ全てを占めるその155mm榴弾砲は、まさに圧巻と言う他ない。

 洋上でロータ音を響かせているのは、戦場の目となる国産の哨戒用ヘリコプター。
 それ以外にも、対戦車ヘリコプターが戦車群上を滞空している。


バルトーク6/24 10:36:332212cfBcsmysAsVME||562

 戦闘機の姿は見て取れない。
 現在の航空機隊には対地攻撃のノウハウがなく、陸自の対戦車ヘリコプターにその任を譲っていた。
 
「このような時に、艦隊が存在しないとは……」

 敵が海中から接近するのなら、洋上で迎撃を行うべきであった。
 しかし、現在の日本近海における洋上戦力は、ほぼゼロに等しい状況にある。
 数日前まで、本土防衛のために洋上艦隊は奮戦していたものの、遂に先日撤退を決定した。
 残存艦隊も、既に完動できる艦艇はなく、この配置の中に艦艇は存在しない。


バルトーク6/24 10:37:92212cfBcsmysAsVME||893

『アンノウン海面へ姿を現します』
 海面が盛り上がり、全長は10m程の巨大な生物が姿を現した。堅牢な緑の皮膚に覆われ、トカゲのように四速歩行をしている。
 その中で、最も目に付くのは、頭部に光る、巨大な赤い一つの眼球。
 口もなく、鼻もなく、その一つの眼球だけが異様な生命感を放っていた。

 ヒトがそれを見て感じるのは、深層からの嫌悪感。
 それは人類が天敵へと感じるもの。
 決して人類は、生態系の頂点に立っているわけではなかった。


バルトーク6/24 10:38:62212cfBcsmysAsVME||779

 大気を震わせるような砲火が響く。
 対戦車ミサイルや主力戦車の放った120mm砲弾などが、姿を現したアンノウンへと殺到した。
「やったか……?」第一波が止み、黒々とした黒煙がアンノウンの姿を隠している。
 誰もが、そこに存在しない事を望んでいた。しかしその期待は、最悪の形で裏切られる。
 
 赤い眼球に、光が集約していく。その光が、一筋の光線となり、一挙に放たれた。
 横幅など、ほんの数十センチにしか満たないような淡い光線が、戦車群を凪ぐ。
 赤い線が車体に入った事を認識したコンマ数秒後、戦車は爆風を上げ火だるまと化した。 


バルトーク6/24 10:39:422212cfBcsmysAsVME||106

『装甲戦車、突撃を開始』
 装甲戦車(armord tank)―――事実上、最後の手段とされるこの部隊は刺し違えてでも撃破を行う。というコンセプトの元に成り立っている。

 そこに現れたのは、流体的なフォルムを国防色に染めた、全長6mの巨人。
 二本の足で大地を踏みしめるその姿は、まさしく神話の戦士である。
 両手には、高度なマニュピュレータが採用されており、現在手にしている大型のアサルトライフル状の物から、様々に扱う事ができた。


バルトーク6/24 10:40:282212cfBcsmysAsVME||919

 装甲戦車が、複雑な沿岸部の地形を苦もなく走破し、アンノウンを射程に補える。
 五両の装甲戦車の内、三両がライフルを両手保持によって射撃を開始。残りの二両は、ホバーシステムを使用し、更にアンノウンへと肉薄する。
 

バルトーク6/24 10:40:562212cfBcsmysAsVME||632
 
 二両の装甲戦車の手には、高電圧の電熱線によって赤銅色に輝く太刀が握られていた。
「行くぞ」
 足裏と、股間部に搭載されたホバーブースタによって得られる高機動と無限軌道をフルに活用し、

アンノウンへと装甲戦車が迫る。
 肩に03とペイントされている装甲戦車が、太刀を水平に構え、アンノウンの眼球へと突き刺す。
 皮膚が焼けるような異臭が、立ち込めた。
 しかし、まだアンノウンは活動を停止してはいない。赤い眼球へと光が集約して行く。

「だぁぁぁー!!」02とペイントされた装甲戦車が、太刀を大上段に振り上げ、首を一気に切り落とす。
 じゅっと焼ける音と共に、どす黒いような血が噴出した。
 

バルトーク6/24 10:41:452212cfBcsmysAsVME||793
 
「つぅっ……」
 断末魔の叫び声が、脳内に木霊する。
 アンノウンは、声帯器官を全く持たないものの、死の間際には現場にいた全員が断末魔を耳にするのだった。
 それは、耳にしたら数日は、何物も喉を通らないと言われるほど、おぞましいもの……


バルトーク6/24 10:42:272212cfBcsmysAsVME||536


「なんとか……やりましたね」
 しかし、この断末魔が発せられたならば、戦いが終結したこととなる。
 その事実に、大林は安堵の表情を見せた。

「委員長、装甲戦車隊の損害は02、03が脚部に23パーセントのダメージです」
「実働五分でそのような物ですか。欠陥品もいいとこですが、良くやってくれました。とても初陣とは思えない動きだ」
 現状で装甲戦車は、正式採用には至っておらず、特別訓練を受けた部隊によって試験的に運営されている。
 

バルトーク6/24 10:43:272212cfBcsmysAsVME||830

 アンノウン(不明生命体)と人類によって、全世界的に生存戦争が行われている中で、政府が義務教育期間を二年短縮したのは、それほど昔のことではない。
 遂に本土に侵攻を許した現状で、新兵器の導入は賛否が分かれていた。
 乗員の育成。新たな生産ラインの確立。
 その中で、新たな乗員は教練途中の新兵に求められたのだった。


バルトーク6/24 10:44:402212cfBcsmysAsVME||714


 夕日を背にして、巨人が五体、立ち並んでいる。
 それは浮世離れした、到底現実とは認識できないような光景だった。
「はぁ……はぁ……」
 パイロットスーツに身を包み、所狭しと計器が並んだコックピットの中で、佐藤涼子は震えていた。
 感じていたのは、紛れもない恐怖。
 それは、他の試験パイロットも大小あれど同じようなものだった。

「みなさん、やはり出て来ませんか」
「初陣……でしたしね」
 
 初陣
 
 それは数々の思いを複雑にはらんだ始動
 
 始まりの終わり

「全ては……これからですよ」
 大林は、誰に聞かせるでもなく呟いたのだった。
 
 fin

バルトーク6/24 10:46:212212cfBcsmysAsVME||455
過去物

学園シリーズ
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10479.html 修学旅行≒戦争
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10556.html 花粉症に対する実力行使とその妨害
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10600.html テスト前夜狂想曲
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10600.html デイ・オフ
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10668.html 体育祭順延予定

超人戦争(更新停滞中)
第一章
1〜10話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9937.html
第二章
15話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10198.html

バルトーク6/24 10:50:392212cfBcsmysAsVME||437

後書き
なにやら今回は、やってしまった感がとてもあります。
てかやっちまいましたよ。趣味の世界。
最初からテンションもあれだしねぇ。
一応これも学園シリーズです。パクリとかは、分かってても言っちゃだ・め・だ・よ・……w

とりあえず、こんな変な奴が書いてる趣味的な作品、読んでくださったかたは、とてもありがとうございました!


キキョウ6/24 11:54:532192cfBkVEKUKuVbY||393
さ・・・最初何かと思ったら、やっぱり大林さんと佐藤さん・・・(゚Д゚;)!!
義務教育が二年短縮!?嬉しいような、嬉しくないような。

なんか、物凄いことになってきてますね・・;
巨人とか、あんのうんとか、なんとか。
世界が終わりに近づいている!!感が計り知れませんけど・・・

これから、一体どうなっていくのでしょうか^−^;

バルトーク6/24 19:13:122212cfBcsmysAsVME||255
何かって、書き終わってから自分でも何だこれと思っとります。
いや、はい、とても物凄い事になっちゃってますよw

あんのうんとか、用法がろくにわからないのに使っちゃったりして、もう大変です。
やっぱし、ろくに分からない物は使うべきじゃないっすね^^;
そんで、確かに分かりやすい形で世界がおかしくなってきてたり。
はたして、大林さんやら佐藤さんはこの世界を元に戻す事ができるのか!……っていう展開に持っていきたいんですけど、恐らくムリ(アハハ

これからは、多分変わらない日常が待っていると思います。
案外逞しく生きていけるものですって、うん。

シェイラ6/24 22:17:42182cfuHNlRIUSvEs||24
こんばんわ〜♪
おっ、ロボ物ですね〜。
新鮮で面白いです☆
金森クンとかは何処に行ってしまったんですか?
も、もしや、機体の掃除とかですか?
彼も装甲戦車に乗れている事を祈るばかりです♪
遅ればせながら、企画に参加させていただきました〜。
雨の時期はとうに過ぎましたが(汗)
素敵な企画ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。

バルトーク6/25 18:26:522212cfBcsmysAsVME||767
こんばんわっ!
いや、やっちゃいましたよ、ロボ物です。
自分大好きなんですよ、こういうの。どういう反応来るかなーなんて戦々恐々していたんですが…新鮮。なるほど、そういう見方もあるよなーと感じ入ってしまいました。

金森君の役職は、当然メインキャラなんでパイロットを予定しています。
だけど、整備ってのも大事ですから、そこら辺のマニアっぷりも存分に発揮しようかな、なんて野望を抱いているのは内緒です。

企画のほう、参加ありがとうございました。雨の季節はコレからが本番ですよ!
そんなわけで、こちらこそよろしくお願いします♪

りゅ6/25 19:32:522184cfAU0jy/xyg/w||997
こんばんわ〜
冗談で言った大怪獣がこんな形で出現するとは・・・
しかもそれに立ち向かう機械・・・ん〜と、エヴァ+ガンダムといった感じがします。
それにしても学園シリーズがこんなところで出現とは!
MS・・・じゃない装甲戦車の活躍を楽しみにしております。
っとここで疑問。装甲戦「車」人型ですよね・・・なんで車ですか?
あとひとつ、太刀は基本的に切れ味を重視した物のため、実際強度の高いものを斬ろうとするのには無理があります。
そのため、未確認生物に対応させるのであれば、出血死を狙う太刀ではなく、強度と重量により叩き切る剣のほうが適任かなと思います。
ちなみにこれは友達からの受け売りですので・・・

バルトーク6/25 20:27:332212cfBcsmysAsVME||681
りゅさんこんばんわー☆
うへへ、そう、やっちゃいましたよ。
機体のイメージは、エヴァとかよりもフルメタのガンスレイブとかフロントミッションのヴァンツァーみたいな感じが強いかなってのがオイラの中ではあります。
だけど、どういうのをイメージするかは人それぞれですしね^^

バルトーク6/25 20:28:22212cfBcsmysAsVME||677
そっれと、質問にお答えしましょう。
Q 何故人型なのに、装甲戦『車』?
A この時代、まだ二足歩行兵器という観念は今ひとつ一般的ではありません。故に二足歩行兵器というカテゴリは存在せず、どこへカテゴライズするかが問題となりました。
 その際の解決策として出たのが、戦車の派生であるのだから、戦車には違いないだろうという観念です。
 故に、特別装甲(足や腕)を施した陸を這う戦闘兵器ということで、装甲戦車という命名がなされたのです♪

バルトーク6/25 20:41:92212cfBcsmysAsVME||510
それと太刀についてのご指摘は感謝です。
しかぁし、捻くれ者はそういうのを素直に受け入れないんだな、これが!!

Q 太刀とか切れ味重視じゃダメポ
A アンノウンに対する最も有効な攻撃手段としては、核の破壊が挙げられます。あの眼です。それは露出している場合もありますし、体内の奥深くに隠れている事もあります。
  それに加え、アンノウンは爆発反応装甲(リアクティブアーマー)と酷似した機構を外殻に仕込んでおり、戦車砲などを数回は無効化することが可能なんです。
 

バルトーク6/25 20:51:112212cfBcsmysAsVME||996
  よって、より確実に核部分へとダメージを与える兵器の開発が必須となり、その結果が高電圧の電熱線によって外殻装甲部分を焼き切り、直接核へとダメージを与えるという案でした。
  それを可能にしたのは、装甲戦車の機動性あっての賜物でしょう☆
  まずが切れ味ではなく、貫通弾以上の貫通力を製鉄技術と高熱の融解力に求めたとわけですよ。ちなみに消耗率がとても高いため、太刀は基本使い捨てです。  
  ドムのヒートサーベルみたいな物です。

うおっほん!後付け設定なんていくらでもできるんだよ。うははは

バルトーク6/25 20:51:492212cfBcsmysAsVME||178
―――エキサイトして下らない設定を書き綴ってしまいました。
この設定にも多くの誤りがありそうですが、気が付いたら指摘してみてください。
ちなみに、本編にはかなり関わってこない予定です。

陽炎6/26 1:58:572195cfIqLZCySeLLY||198
凄いですw
装甲戦車に戦車の名残が残っているところも流石ですw
型の番号ペイントにもかなりそそられましたw
ガンスレイブと聞くと黒光りする破壊天使を思い出します・・・(ぇ

りゅ6/27 18:53:332184cfAU0jy/xyg/w||613
 外殻が爆発反応装甲と似た構造になっているのであれば、ハンマーなどの鎧の破壊を狙った装備などでの外殻を破壊できるはずです。
そうなれば戦車隊などの砲撃も効くはずです。
 

りゅ6/27 18:53:392184cfAU0jy/xyg/w||244
ほかには、核部分へのダメージでしたら、個人的にはランスをおすすめします。
ちなみにボクの言うランスは、モンハンで使用されるランスです。
 というのは、上記のランスはもともとは騎乗の戦士が馬の突進力による勢いで高い威力を発揮します。 
 しかし、騎乗していない場合では、その重さのために満足にふるうこともできません。
 しかし、装甲戦車にはホバーブースターでの機動力があります。
その勢いをフル活用し、敵への突進をかけ、一撃必殺を狙う方法があります。
 なにかと長文ですが、とりあえず参考にしていただければと思います。

バルトーク6/27 22:12:62212cfBcsmysAsVME||721
陽炎さんどもっす!!
ショルダー部分のナンバーペイントには、やはり惹かれるものがありますよね^^オイラもですw
黒光りする破壊天使……ちょっと分からないかも;
ガンスレイブとか言う単語を出しておきながら、実はそんなに詳しくないんす。
小説を借りようとか、アニメを見ようとは思ってるんだけど、なかなか時間がなくてorz

バルトーク6/27 22:17:302212cfBcsmysAsVME||569
りゅさん、意見をどうもー。
大変参考になる意見でした。その意見を受けなければ考えなかったであろう事とかもいろいろありましたし。

設定とか書いてみたんですが、もともと設定厨はオイラの最も嫌うところであると気が付いたわけですよ。
あぁ自己嫌悪;;

ハンマとかランスは確かに面白そうっすね!
そう設定による縛りを多くする気もあまりないですし、それに作者もこんな感じですから、気楽に行こうかななんて思いますw
いい加減で申し訳ない!
だけど、これからもヨロシクノシ
気が向いたら、また設定とかレスしちゃってくださいよv


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