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10716とある恋人達の話6/29 22:27:126040cfezNuaFD36L.
僕らは幸せだった 私達は幸せだった

だからこそ

幸せの裏に隠れた闇に 幸せで麻痺した僕達は気づかなかった

6/29 22:30:226040cfezNuaFD36L.||830

アルタイルが川の向こうに消えてから

私は布を織れなくなった

どんなに美しい絹糸でも

どれほど柔らかな羊毛でも

アルタイルの抜けた穴を

ふさぐことは できなかったの

6/29 22:30:296040cfezNuaFD36L.||793
*

6/29 22:33:66040cfezNuaFD36L.||925
ベガが川の向こうに消えてから

僕の牛達は元気が無くなった

僕の表情も仕事がうまくいかないストレスと

ベガへの想いが募りに募って

洞窟の奥より 谷の底より

影を深くしていった

6/29 22:39:446040cfezNuaFD36L.||954
*

 

ねぇカミサマ

僕を 私を

愛しい者のところへ

ねぇカミサマ

絶対僕らは 絶対私達は

二度と闇にはのまれませんから

ねぇカミサマ

お願いです お願いよ

僕を 私を

あの人のもとへ

 
 
*

6/29 22:41:566040cfezNuaFD36L.||679
ねぇ アルタイル

貴方は私のことを覚えているかしら

私は貴方を忘れたことなんて無いわ

ねぇアルタイル

届かない手紙を私は

何通書けばいいのかしら

ねぇアルタイル

いつか私達は会えるかしら

きっと会えるわよね

ひっそりと息を引き取っても

次の世界でも

その次の世界でも

私は貴方以外を愛する気はないわ

6/29 22:42:126040cfezNuaFD36L.||636
*

6/29 22:44:156040cfezNuaFD36L.||189
なぁベガ

僕は君の事を誰よりも想い愛しているけれども

君も僕のことを愛し続けてくれているのかな

なぁベガ

一度でもいいから声がききたいよ

君の笑顔を声をこの身で感じたいんだ

なぁベガ

いつか絶対

必ず会おう

何年たとうと

何世紀過ぎようと

僕の想いは永遠だから

6/29 22:44:246040cfezNuaFD36L.||741
*

6/29 22:45:436040cfezNuaFD36L.||509
天高くにカササギは飛び

首に下げられた神の第二の耳に

愛と

想いが

共鳴し

本体である

神のナカへ響く

6/29 22:45:516040cfezNuaFD36L.||588
*

6/29 22:49:266040cfezNuaFD36L.||69
涼しい風と共に

僕の手に 私の手に

カササギからの贈り物が届いた

僕はそれを握り締め

私はそれを握り締め

巨大で

美しくて

この世で最も尊く

この世で最も憎い

川へと

走った

6/29 22:49:336040cfezNuaFD36L.||604
*

6/29 23:1:266040cfezNuaFD36L.||966
川岸について

咽て

咳き込んで

額に浮かんだ脂汗を拭って

そっと

カササギから受け取った

一枚の

短冊を

笹の葉に乗せて

ミルキーウェイへと

浮かべた

6/29 23:3:336040cfezNuaFD36L.||798
*

 

笹の葉から光が溢れ

短冊は姿を変え

ミルキーウェイを横断する

二人を

ベガとアルタイルを

つなぐ橋と

変化し

周りを

カササギの群れが

取り囲む

 

*

6/29 23:5:26040cfezNuaFD36L.||868

 

ああ アルタイル

 

ああ ベガ

 

 

 

 
ああ 愛しい人

 

 

 

6/29 23:5:106040cfezNuaFD36L.||310
*

6/29 23:7:346040cfezNuaFD36L.||664

 

こうして僕らは年に一度 こうして私達は年に一度
涼しい風の吹く7月7日に 涼しい風の吹く7月7日に
カササギの使いの案内で カササギの使いの案内で


――愛しい人と会うんだ

 

 


 

 

 
END.


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