| 10758 | _あたしの道_ | 菜緒 | 7/10 20:57:26 | 1251cf9MOnWwBLLEE |
| えー、戦闘をしていなかったせいでキャラが消えました。 なので、これからは菜緒としてやって行きます。 よろしくお願いします(・∀・) 第1話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10643.html 第2話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10697.html 第3話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10721.html ↑こちらからどうぞ。 ※レスは「後書きらしき」の後にしてください。 | ||||
| 菜緒 | 7/10 20:59:9 | 1251cf9MOnWwBLLEE||979 | ||
| 第4話 —宝物— | ||||
| 菜緒 | 7/10 21:6:20 | 1251cf9MOnWwBLLEE||405 | ||
| 目の前に広がる光景に、目を伏せてしまえばいいのに、背けることさえ出来ない自分。 見たくないのに。見なきゃいいのに。 あたしの想いなんて知らず、楽しそうにじゃれ合う・・・早麻理と祐介。 先週の席替えで早麻理と祐介が隣の席になった。 そのことが決まった瞬間、早麻理は凄く幸せそうに微笑んでいた。 憎くて、憎くて・・・。 それからの夜で枕を濡らさない日はなかったんだ。 | ||||
| 菜緒 | 7/10 21:15:0 | 1251cf9MOnWwBLLEE||686 | ||
| 「もぉ〜祐介ってばぁ!!」 早麻理の甘い声が耳にこびりつく。 地声が女の子らしくて、元々甘い雰囲気の早麻理の声が・・・鬱陶しい。 そして、妙にあたしと居るときより楽しそうな祐介の表情が痛い。 早麻理のこと、好きなの? 何で・・・早麻理がいいの? 何で?好きなの? ねぇ、何でそんなに楽しそうな顔すんの? | ||||
| 菜緒 | 7/11 16:47:10 | 6120cfLbqX9HcKKRU||557 | ||
| あたしの方が好きなのに。 あたしのこと見てよ。 祐介は早麻理が好きなの? ・・・そう思わずにはいられなかった。 追いかけっこも早麻理とするようになったし、何で? あたしじゃ、つまんない? ブスとやってるより可愛い子のほうがやっぱり楽しいの? | ||||
| 菜緒 | 7/11 16:49:29 | 6120cfLbqX9HcKKRU||422 | ||
| 「何で・・・」 歯を食いしばって、ギリギリまで浮かんだ涙を堪えた。 『つらいの』なんて泣いて言えたらどんなに楽かな? でも、あたしの泣き顔は品も無いし、可愛いレベルじゃない・・・キモイ泣き顔。 だから、泣かない。 だから、泣けない。 服の袖で目をこすった。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 16:50:1 | 6120cfLbqX9HcKKRU||848 | ||
| 菜緒 | 7/11 16:53:24 | 6120cfLbqX9HcKKRU||952 | ||
| あれから、また席替えの日。 祐介と早麻理が一緒にいる姿を見ることがなくなる、という安心感に包まれつつも、もしかしたらまた一緒になるんじゃないか、とか自分は祐介ともの凄く離れているんじゃないか、とか・・・。 余計な考えまで膨らませ過ぎていた。 「じゃー、女子はこっちで男子はこっち」 担任の声で皆は一斉にクジを引きに行った。 綺麗に畳まれたクジを一枚、手に取った。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 16:55:59 | 6120cfLbqX9HcKKRU||410 | ||
| 自分の心臓の音しか聞こえない。 隣になれるかな? 班一緒かな? 席近いかな?・・・遠いかも? また早麻理と近いのかな? 早麻理と祐介、遠いといいな・・・。 意を決してクジを開いた。 13 水色の栄光ペンで雑に書かれた数字。 席の図が書いてある黒板を見て、女子の13を探した。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 16:59:30 | 6120cfLbqX9HcKKRU||752 | ||
| 13の数字を見付け、自分のネームプレートを貼って荷物をまとめ、もう一度黒板に視線を向けた。 そして、隣に貼られたネームプレートを見て、目を大きく開いた。 ・・・うそッ!! あたしの席は、祐介の隣だった。 隣とは言え、通路をはさんでだが一番後ろの席ということもあり、なんとなくラッキーな席だった。 パアッと明るくなる表情と、ゆっくりと浮かび上がる涙。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:2:51 | 6120cfLbqX9HcKKRU||933 | ||
| すっごい嬉しい!! ウキウキしながら荷物を持って、席に座ると、すぐに祐介も座った。 「やほ♪」 陽気にヒラッと手を祐介に振った。 「あ、何?お前隣だったの?」 「え〜、それは酷くない!?あたしどんだけ存在感薄いわけえ?」 祐介の素っ気ない発言に対し、サラッと受け流す。 祐介はこういう性格だから。 あたしは祐介の全部が好きだから。 だから、どんな祐介でもいいと思った。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:7:7 | 6120cfLbqX9HcKKRU||401 | ||
| 次の日、早起きして急いで洗面台へと向かう。 髪をいつもより丁寧にブローして、いつもは付けないリップを塗った。 そしてコッソリ手首と首もとにコロンをつけた。 恋する乙女は綺麗になる そんな言葉、誰が考えたんだろう?と思いながら、いつもより少しだけ違う自分を見つめ、ニンマリと頬を緩めていた。 それを見ていた兄に『変態』と投げられ、『ウルサイ!』と怒鳴って家を出た。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:10:47 | 6120cfLbqX9HcKKRU||555 | ||
| 教室に着いて、席に座ると祐介が駆け寄ってきて、二人で喋っていた。 ああ・・・本当にこの席最高!! 朝っぱらから祐介の最高の笑顔見れちゃうし、祐介も話しかけてくれるし・・・。 「ねぇ、祐介〜」 一人喜びに慕っていると甘い声が再び耳に入った。 ・・・早麻理だ。 早麻理は祐介の斜め前の席で、祐介の同じ班だった。 でもあたしの方が喋ってるし♪、なんて優越感を感じているほどだった。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:15:3 | 6120cfLbqX9HcKKRU||858 | ||
| 授業中、算数の問題で首を傾げていると、急に祐介があたしの椅子に手をかけてきた。 「ひゃはぁっ!?何?」 「筆箱忘れちゃってさぁ!鉛筆貸してくんない?」 あたしの変な態度もスルーして、祐介は何故かわざわざ耳元で囁いてくる。 「あ、良いよ!でもとんがってるの無いかも・・・」 慌てて筆箱をあさっている中、祐介は『とんがってなくていいから』と、いつも通りのくせで小さく笑った。 その笑顔だけで、心が満たされる。 恥ずかしさを感じながらも、ロケット鉛筆を見付けてそれを差し出した。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:18:34 | 6120cfLbqX9HcKKRU||292 | ||
| 「・・・はい。」 祐介の細くて冷たい手があたしの手に触れて、離れた。 「さんきゅ」 「いえいえ、どういたしまして」 笑顔の祐介に、恥ずかしさを隠して笑顔を見せた。 触れただけで、息が苦しかった。 離れて欲しくない。今握ってしまいたい。 でも、そんな事は勿論出来なくて、離れた時瞬間的に思いっ切り寂しそうな顔を出してしまった。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:21:51 | 6120cfLbqX9HcKKRU||539 | ||
| 「これありがと」 五時間目まで授業が終わると、祐介はポトッと鉛筆を机に置いた。 「あ、うん」 あたしはその鉛筆を筆箱にしまった時、ふと思った。 祐介は何で隣にも女子がいるし、早麻理のほうが近いのにあたしに借りたんだろう? 変な期待しちゃうよ。 そんな事するならさぁ、期待・・・ちょっとぐらいしても、良いよね? | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:24:7 | 6120cfLbqX9HcKKRU||197 | ||
| 次の日も、次の日も祐介は筆箱を忘れた。 その度あたしはまたあのロケット鉛筆を貸した。 次の日、祐介の机には筆箱が置かれていて、少しガッカリした。 でもその日以来、そのロケット鉛筆はあたしの宝物になった。 それを見る度胸が苦しくて、熱くなって・・・ 愛しいって思ったんだ。 | ||||
| 菜緒 | 7/11 17:25:49 | 6120cfLbqX9HcKKRU||238 | ||
| ***後書きらしき 多分6話からは小5に突入します。 これからがメインですのでどんどん進んでいっちゃいます(・∀・) 宜しければご感想お願いします。 | ||||
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