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10794TEN第三章「誰かのために」第五話キキョウ7/21 12:28:192192cfBkVEKUKuVbY
第五話です。
今回、現場へ強行突入!
・・・とはいきませんが、現場の探索をします。
色々な情報が出てくるので、メモのご用意を・・・!
 *人物紹介*
主人公O石崎 彩(イシザキ アヤ)22歳(ゆうじい様)

容疑者O菅井 恭平(スガイ キョウヘイ)23歳(ピマ様)

警部O池崎 裕太郎(イケザキ ユウタロウ)52歳(作者)

隣人O平宮 琉依(ヒラミヤ ルイ)22歳(ピマ様)

友人O私利 宮(シリ ミヤ)19歳(法論様)

キキョウ7/21 12:30:152192cfBkVEKUKuVbY||365
刑事O守田 エミ(モリタ エミ)27歳(作者)

刑事O輝日 メイ(テルヒ メイ)27歳(作者)

刑事O鳳 稟羅(オオトリ リンラ)33歳(すみれ☆様)

刑事O木藤 貴樹(キドウ タカキ)30歳(作者)

 *あらすじ*
 警察署の廊下で、女刑事・鳳 稟羅と出会った彩と琉依。
彼女は恭平の上司で、被害者・古河の交際相手だったという。
彼女に連れられ、二人は事件現場へ。

キキョウ7/21 12:31:12192cfBkVEKUKuVbY||620
 第5話

 午前十一時半。
鳳刑事に案内されて向かった先は事件現場。
そこは、一見普通に見える食堂だった。
人の形になったロープとこぼれてそのままにしてあるコーヒーさえ発見しなければ、何も気にせず食事ができるであろう。

「鳳刑事!」

 私と平宮が入ってきてすぐ、女性の声がした。
声のした方を見ると、いた。
かの有名な(?)無愛想婦警・舵埜 沙羅。

キキョウ7/21 12:31:442192cfBkVEKUKuVbY||208
「何ですか、沙羅刑事」

 刑事だったんだ、と私は思った。
私の彼女へのイメージはひたすら「無愛想」である。
刑事のイメージは、無かったというより考えなかったといったほうが正しい。
 それより、何故「舵埜刑事」と呼ばないのだろうか。

「一体どういうことですか?一般人を現場に通すなんて・・・」

「彼女たちは特別です。これまでに二件、協力していただいていますし、池崎警部から許可は出ているようですし」

「しかし、だからといって―」

キキョウ7/21 12:32:182192cfBkVEKUKuVbY||476
 沙羅はそこまで言って黙ったが、とても鋭い目つきで鳳を睨んでいる。
横から見ている私にも何となくわかることは、沙羅が私たちのことをあまり好んでいない、ということだ。

「沙羅刑事」

 突然、男性の声が沙羅を呼んだ。
沙羅が振り向くと、少しだけ離れたところから、きれいな顔をした男性が歩いてきた。

「何でしょう・・・レイサ刑事」

 沙羅が男性を睨みながら言った。

 レイサ刑事というのは―池崎と鳳が言っていた、舵埜令差か。
話によると、彼は沙羅の兄で、そして、恭平がコップに白い粉を入れていたところを見たという目撃者だ。

キキョウ7/21 12:32:522192cfBkVEKUKuVbY||168
「落ちついてください。彼女たちは信用できる方々ですよ。大丈夫です」

 穏やかな声で、令差が言った。
沙羅はむすっとした顔をすると、兄と鳳に向けて敬礼をし、くるりと後ろを向くと部屋の奥の方に向かって歩いていってしまった。

「妹が失礼致しました。石崎さん、平宮さん」

 令差が苦笑しながら言った。
鳳が沙羅を下の名前で呼んでいたのは、「舵埜刑事」が二人いるからだ、と気付いたのは何故かこの時だった。

キキョウ7/21 12:33:112192cfBkVEKUKuVbY||176
 さて、妹さんもいなくなったことだし、訊いてみますか。

「令差刑事。私たち、ちょっとお聞きしたいことがあるのですが、お時間よろしいでしょうか?」

「うーん・・・今は忙しいので、十二時でどうでしょう?昼食を食べながらなら、お話しできます」

 私は腕時計を見た。十二時というと、今から三十分後だ。

「十二時ですね。わかりました」

「そうですか。では、十二時に六階の休憩室に来てください。それでは、僕は仕事に戻らせていただきます」

 令差は会釈をすると、もといた場所に戻った。

キキョウ7/21 12:33:502192cfBkVEKUKuVbY||402
「さてと。私も仕事に戻らなくては」

 鳳が言った。

「えっ・・・鳳さんって、この事件の担当じゃないんですかっ?」

 平宮が首をかしげながら言った。

「ええ。私にも、疑いの欠片が残っているんですよ。元恋人として、色々ね」

「そうなんですかぁ・・・」

「じゃあ、そうですね―現場のことは、木藤刑事に聞いてください。そこにいる、体つきの良い男です」

 そう言うと、鳳は左を向いた。私も左を見る。
そこには、手袋をはめて鑑識官と何やら話している、鋭い目つきの体格の良い男性がいた。

キキョウ7/21 12:35:232192cfBkVEKUKuVbY||981
「彼は、木藤貴樹刑事です。この事件の担当のひとりで―そうですね、輝日と守田という女刑事がいるのでうが、その二人と仲が良いです」

「ああ、輝日さんと守田さんなら、先ほど会いました。仲の良いトリオの話は池崎さんに聞きましたよ」

 私が言うと、鳳はにっこり微笑んだ。そして「木藤くん、ちょっと」と体格の良い男刑事を呼んだ。
木藤は、さっきまで話していた鑑識官に、じゃあ後でというように手を上げると、こちらに向かって歩いてきた。

「木藤くん、こちらは石崎さんと平宮さん。現場のこと、色々頼みますね」

「え、石崎さんと平宮さんといいますと、菅井とトリオの・・・?」

「あ―はい、一応」

キキョウ7/21 12:35:452192cfBkVEKUKuVbY||939
 本当に有名なトリオになってしまっているようだ。私は適当に答えると、「では」と言った鳳に視線を戻した。

「私はこれで失礼します。事件の真相、必ず。炙り出してください」

「ええ、そのつもりです」

 鳳はまた微笑むと、私たちに背を向け、食堂を出ていった。

 鳳が食堂を出るのを見送った後、私たちと木藤は向き合った。

キキョウ7/21 12:36:312192cfBkVEKUKuVbY||679
「ご紹介を頂きました、石崎です」

「平宮ですっ」

「木藤です。
えー・・・まず、何を説明しましょうか」

 木藤の問いに、少し迷ってから答えた。

「あの・・・ちょっと、現場を見てもいいですか?それでみつけた物について説明していただけるとありがたいのですが」

「いいですよ。ただ、むやみに触れないでくださいね。まだ細かい物全て調べたわけじゃありませんから」

 木藤は言うと、「こちらへどうぞ」と言って私たちを誘導した。
着いたところにはカップや食器かご、コーヒーなどが置いてあり、思わず休憩したくなる。

キキョウ7/21 12:38:122192cfBkVEKUKuVbY||893
「木藤さぁんっ。この食器かごの中のカップって、触っちゃ駄目ですかっ?」

「ああ、えーと―それはまだ触っちゃ駄目ですね、多分」

「じゃあ、あのぉ〜、一つだけ柄つきのカップがありますけどっ、あれは・・・?」

 平宮の言葉を聞き、私は食器かごに目をやった。
食器かごは二つ並べて置いてあり、一つのかごの中のカップは全て濡れていて、もう一つのかごの中のカップは濡れていなく、きっちり並べて置いてある。
平宮の言う柄もののカップは濡れていない方のかごに入っていて、確かに、周りが無地なのに対して柄があり、目立っていた。

キキョウ7/21 12:38:402192cfBkVEKUKuVbY||800
「白地に青い花柄のカップですか。えーっと・・・・・・・・・・・・・・・誰のだったか・・・ど忘れしました・・・」

 木藤は腕を組み、首をかしげながら言った。

「誰かの専用カップなんですかっ?」

「そうなんですよ。でも、どなたのだったか―」

 平宮が訊くと、木藤が答えた。
他と違う柄のカップ ―何か意味があるのだろうか。

キキョウ7/21 12:40:532192cfBkVEKUKuVbY||587
「それより、こちら。砂糖入れです」

 木藤が指さしたのは、無地の青で取っ手つきのコップだった。
そのコップには、数十本のスティックシュガーが立ててある。

「この中に、毒の入った袋があった可能性があります。これは後ほど、毒がないか検査するものです」

 木藤が言った。

 もし今ここにあるスティックの中身が全て青酸カリだったら、恭平は確実に被害者のカップに毒を入れたということになる。
仮にスティックを取っ手つきのコップに仕込んだ犯人が恭平ではなかったとしても、結局カップに毒を入れたのは恭平だ。

キキョウ7/21 12:41:462192cfBkVEKUKuVbY||898
 恭平を「人殺し」と考えないには、考え方を変えるしかない。
つまり、「恭平がカップに入れた粉は、毒ではなかった」と考える。

キキョウ7/21 12:42:362192cfBkVEKUKuVbY||510
「彩先輩っ」

「ん?何?」

「只今、十一時五十五分でありますっ」

 はっとして自分の腕時計を見ると、確かに平宮が言った時刻が示されていた。
舵埜との約束の次間が迫っていたのだ。

「木藤刑事、申し訳ありませんが私たち、これからちょっと用がありまして・・・」

「あ、はい、わかりました。いつでもいらっしゃって結構ですよ、協力させていただきますので」

「ええ、ありがとうございます」

 私は木藤に礼を言い頭を下げると、平宮と目を合わせて現場を立ち去った。
食堂を出て廊下を歩きながら、私は考えた。

キキョウ7/21 12:42:552192cfBkVEKUKuVbY||788
 ―今まで会ってきた人はほとんど、私たちに協力してくれている。
守田と輝日は池崎のところへ案内してくれて、池崎は事件のあらすじを説明してくれ、鳳や木藤は詳細を教えてくれた。
更にこの後、令差が話をしてくれる。

 ただ、一人だけ―。
一人だけ、非協力的な人物がいる。
 私の思いこみだけで決めつけるのなら、怪しいのは―・・・

キキョウ7/21 12:43:292192cfBkVEKUKuVbY||780
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キキョウ7/21 12:43:462192cfBkVEKUKuVbY||436
終了でございます。
最近、寝苦しくなってきたと思うのは私だけでしょうか?
もしかして地球君、キミは直に感じているのではないか?
この地球温暖化という壁の厚さ(←?)を・・・。

さて、それはともかく。
彩さんの思いこみの中での犯人は・・・おわかりでしょうか?
まぁそれがわかったとしても、あんまり気にしないでやってください。
真相を導き出すのは、読者様様あなた様です。

あれ・・・?後書きが長くなった・・・。
・・・次回予告、やってないなぁ・・・まぁ、忘れているふりでもしておこう。

キキョウ7/21 12:44:72192cfBkVEKUKuVbY||141
それでは感想プリーズ(・w・)ノシ

バルトーク7/27 19:52:472212cfBcsmysAsVME||428
こんちわー。
ホント最近寝苦しくて困ってます。毎年この時期になると地球温暖化を真剣に考えてしまうオイラなわけですが><

思い込みの中の犯人、まるで捜査を妨害するような言動をしている彼女ではないですかね。怪しいですが、実はブラフなのではないかと疑う気持ちもあります。
怪しい奴を見せておいて、実はぁ……なんてパターンも警戒してますよw
徐々に状況証拠が揃ってきている感じですが、まだ決定的な何かが欠落しているのではないでしょうか。それは、何なのか。次回を楽しみにしとります^^

キキョウ7/28 11:23:212192cfBkVEKUKuVbY||575
こんにちは^−^

やっぱり・・・・・やっぱり、寝苦しいですかッ!!(騒々しい

お。バルトークさん、どうやら良い線いってるみたいですよ^皿^
彼女が本当にホシなのか、バルトークさんが疑うように別人なのか・・・
っというところは、これから推理していただきたいと思いますヽ(´ー`)ノ

決定的な何かが欠落・・・流石でございます・・・(´ー`)フフフッ
次回をお楽しみに!


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