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10799迷い子の揺りかご慟哭の角7/22 19:56:242182cfD7fPtDSYleU
名前とかそういうのは何か話を進めつつ考えたい派

慟哭の角7/22 20:8:342182cfD7fPtDSYleU||390
神々しさを孕んだ陽光の中から足音がせまって来る。
ひたすらの閑寂、それは気付かれずに侵食する病魔のように。

そして……それは訪れた。

「起ぉぉっきろぉおおおお!」

聞き覚えの女の声が俺の寝沈む精神を一喝した。

「ぐあぁっ……?…朝?昼?夜?」


慟哭の角7/22 20:18:442182cfD7fPtDSYleU||96
「朝だ!寝ぼけるなっ!」

こいつは二つ隣の家に住んでる同級生。
隣の家にも同級の男子が住んでいてソイツを起こしつつ、その屋根を経由してついでに俺も起こしに来る。

「朝か…あぁ長谷川…っ…俺はお前が誰だか思い出せないっ!」

刹那、『!』マークの影響で下を向いていた俺の耳に風を切り裂く痛快な音が届く。
慌てて顔を持ち上げると、そこには……

「…っ!……ぐはぁっ!」

慟哭の角7/22 20:25:422182cfD7fPtDSYleU||129
高速で迫る足があった。過去形。つまり当たった。

景色が、目を閉じても見えるタイプの景色が見える。
俗に「お星様がまわる〜」と言うヤツだ。

「〜〜〜〜っ!………グハァ…」

「起きた?」

俺が無理やりに出した最後の言葉に「朝一番っ!」と叫びかねないサワヤカボイスで聞いてきた。

慟哭の角7/22 20:31:262182cfD7fPtDSYleU||817
起きた?と聞かれれば、もちろん起きたが。

「……起こしたい?寝かせたい?」

俺は本気だった。その言葉に嘘は無かった。冗談でもない。
でも、通じないんだろうなぁ。と、そう感じていた。
経験が。

「あはは、もう1度起こそうか?」

長谷川女子は笑いながらそう言った。

慟哭の角7/22 20:35:582182cfD7fPtDSYleU||390
笑えば美人なのに。少しだけ。
だが状況は一刻を争った。

「あ〜あ〜あ〜っと!?起きた。起きましたよ?」

にこやかな早朝の暴力悪魔が片足を一歩引き、今にも先ほど以上の蹴りを放とうとしているのを見て飛び起きる。

「ヨロシ。」

「なぜ中国人風?」

慟哭の角7/22 20:38:82182cfD7fPtDSYleU||272
その問いに、

「今日は絶好調だからねっ!」

わけが分からない。

「で、時計見てごらん?」

時計を見る。
現在時刻、8時15分。

「遅刻だろ、この時間に起きたら。」

慟哭の角7/22 20:44:372182cfD7fPtDSYleU||338
我が校の登校時刻は45分まで。
そして我が家から高校まで25分かかる。

着替えも食事もしなければ間に合うだろうが、さすがにそんな勇気は無い。

「うん。だと思うよ?」

本当にわけが分からな……いや、分かったぞ……

「で、俺は何をすれば良いんだ?」

その言葉に長谷川は、ただただ笑っていた。

慟哭の角7/22 20:51:42182cfD7fPtDSYleU||877
しばらくクスクスと笑っていた長谷川はついに口を開いた。

「これなーんだっ?」

手の中に折りたたんであったチラシを勢い良く開く。
それは明らかに映画のパンフレットだった。

海外制の映画だが日本での人気は眼を見張るものがある。
ちなみに俺もその映画をなかなか気に入っている。

「紙?」

慟哭の角7/22 20:58:412182cfD7fPtDSYleU||22
答えた瞬間、顔に異常なほど近づけられていたパンフレットの裏側に巨大な威力が迫るのを感じた。

ヤバイッ!

顔を右に大きく反らしパンフレットの前方から逃げる。
するとパンフレットは大きく弾け、影から寸止めを予定したと思われる拳が突き出された。
もちろん避けていなければ直撃だ。

「映画見に行きたいんだよね〜…」

慟哭の角7/22 21:3:02182cfD7fPtDSYleU||446
「ふぅん。それに俺を連れて行こう…と?」

「うん。」

いや、うん。じゃねぇよ。とか言いかけたが実は俺も凄く見たい。
実際こんな状況にならなければ今週末にでも見に行く予定だった。
毒を喰らわば…というヤツだろうか。あれ?ちがうか。

「じゃあ行くか?」

「おお!いいの?」

慟哭の角7/22 21:7:412182cfD7fPtDSYleU||789
「俺も見たかったからな。」

長谷川の目がキランキランしている。
エサを目の前にした子犬に例えるべきか。
生餌に喰らい付く寸前の鮫に例えるべきか。

とりあえず生き生きしてる。

「へぇ〜今日は付き合いがいいじゃん」

「お前が絶好調だからだろ?」

慟哭の角7/22 21:10:312182cfD7fPtDSYleU||680
「!…そうかっ!」

なんとなく納得したようだ。
とりあえず俺達は今日が普通に授業のある平日である事を忘れて映画館に行く事になった。

慟哭の角7/22 21:11:402182cfD7fPtDSYleU||140
第1完

このあとどうしようかなぁ。
とりあえず感想あったらくださいなぁ〜

空夕9/18 3:41:312202cf5UZxRcTh/Y.||336
明るいし、積極的だし、自由きままだし。
なんか、ふざけあう二人って、お似合いだなー。

一歩しりぞいて、こんな楽しい二人を慕う同級生でも、
十分楽しいだろうなあって思いました。


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