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10973_兎幕末ニャレン9/10 18:30:16112cf1Wr8exa0S9Y
 
 暗い夜だった。
 
 廃虚と化している町で、一つの大きな「化物」が動いている。
 化物の名は―「黒神」。
 目の色は赤く、裂けた口から牙を剥き出しにしており、背中には黒い羽根、右手には巨大な爪、左手には大砲が装備されている。全体的には黒で統一された体。全長は3mくらいある。
 
 黒神は右手で、廃虚に建っていた建物を壊し、大きく雄叫びを上げた。

幕末ニャレン9/10 19:20:216046cfpDAF5hJfPUs||697

 何処で、雄叫びが聞こえる。
 少年の目の前にある廃虚からその声は聞こえてくるらしい。
 少年の名は、ラルグ。ラルグ・ウィ・ルイト。
 ラルグの右眼は魔方陣のような物が描かれた眼帯で隠されている。右手には刀を持っている。そして、右手の甲には、「兎」と言う字が描かれていた。
 
 「さて・・・、行くか」
 少年は、ため息を吐くと、廃虚の中へと足を踏み入れた。

幕末ニャレン9/10 19:39:336046cfpDAF5hJfPUs||529
 
 黒神は雄叫びを放つと、羽根を広げた。
 その羽根で、空気を叩きつけて少しずつ上昇した。
 が、それはほんの数秒の事だった。
 羽根が引き裂かれ、血が吹き出た。 
 地面に叩き付けられた黒神は、起き上がると左腕の大砲を羽根を引き裂いた人間に向けた。
 気付けば左腕が引き裂かれている。しかも、人間の姿が視界から消えている。
 辺りには誰も居ない。 
 
 黒神が、上を向いた瞬間には既に遅かった。

幕末ニャレン9/10 20:0:366046cfo4vyiqbU8rg||194
 ラルグの刀が、黒神の体を半分の引き裂いた。
 引き裂いた部分から血が吹き出て、黒神は目を閉じた。
 その瞬間、黒神の中から何かが天に昇って行った。

 そして、その何かが次々と天に昇って行く。
 
 ラルグは刀身を鞘に収め、その光景を見ていた。
 廃虚の何処かで猫が鳴いた気がした。
 
 この光景を見たのは久しぶりだ。
 しかしこれを見た後は、良い事がないのを思い出すと、ラルグはため息を吐いた。

幕末ニャレン9/10 20:11:226046cfo4vyiqbU8rg||572
 
  
 
 
 ―呪われた血筋よ。
 ―お前は我に選ばれた。
 ―死にたくなければ契約を結べ。
 ―我が『兎』の契約を―

幕末ニャレン9/10 20:20:526046cfo4vyiqbU8rg||739

 頭を過ったのは、その言葉の羅列。
 
 そう。
 あの時から。
 少年の闘いは始まったのだ。
 
 (懐かしいな・・・)
 心の中で呟く。
 ラルグは、歩き始めた。
 
 ラルグの後ろでは、まだ何かが空へ向かっていた。

幕末ニャレン9/10 20:21:116046cfo4vyiqbU8rg||869

兎 END
 

幕末ニャレン9/10 20:26:446046cfo4vyiqbU8rg||898
後書

まず謝罪。
前作、完結してないのに止めてしまいました。
なんか話しが続かなくなっていうか、自分でも分けが分からなく成ってしまったので。

それと、このタイトルは一五夜だからという分けではないです。
更新が不在に成る時がありますが、そこんとこ御了承下さい。

それでは感想、アドバイスを頂ければ幸いです。
見てくれた方、次回もよろしく御願いします。


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