10991 | Cinderella_Complex | ティアラ | 9/16 23:7:29 | 2191cfq6vVeTFA2C2 |
*:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:* ヒロインと5人の兄と1人の姉 7人兄弟の(彼らにとっては)日常のお話 1**http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10923.html 2**http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10945.html 3**http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-10969.html *:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:**:;;;:* |
ティアラ | 9/17 20:16:33 | 2191cfq6vVeTFA2C2||834 | ||
*:..。o○ 三男(16)と次女(15) ○o。..:* |
ティアラ | 9/17 20:18:11 | 2191cfq6vVeTFA2C2||542 | ||
何となく、嫌な予感がする。 女の勘とかは持ってないけど、僕の勘って結構当たるんだよね。 さてと、帰るとしますか。 「こ、こら!神崎!今は授業中だぞ!どこに行くつもりだ!」 「鞄持ってるんだから、帰るに決まってるでしょ」 「何を言っているだ!は、早く座りなさい!」 「はぁ…。そんな下らないこと言ってる暇があったら、少しはテストで難しい問題出せるように考えなよ」 「なっ…!」 「じゃぁね、センセ」 |
ティアラ | 9/17 20:18:41 | 2191cfq6vVeTFA2C2||802 | ||
皆は、これ以上難しくなったらどうするんだ!みたいな顔してたけど、僕には関係ないね。 あーあ、こんなことになるなら学校なんて行くべきじゃなかったな。 何で今日は行く気になったんだっけ…あ、かおりに言われたからか。 なら、仕方ないよね。 一応万が一のことを考えて、カナ姉さんの教室を見る。 ちゃんと授業受けてるんだ…偉いねぇ。 そう思いながら、校門を見てってメールを送るとカナ姉さんはすぐにこっちを見た。 「今日も鋭い睨み方するね。あー怖い」 |
ティアラ | 9/17 20:20:54 | 2191cfq6vVeTFA2C2||675 | ||
なんて呟きながら、馬鹿にしたようにウインクして軽く手を振ってから校門をくぐった。 これでカナ姉さんはすぐに怒って、すごい勢いで帰ってくる。 それから、そんなカナ姉さんを宥めながらタケヤも帰ってくる。 分かりやすい兄弟って、本当に助かるよね。 「さてと、今日は何分で追いつかれるのかな?」 何て楽しみながら、手を振って来る女の子に笑顔で手を振り返しながら歩き出す。 家の200mくらい前まで歩いたとき、やっとカナ姉さんの声が聞こえてきた。 ホント、賑やかで何よりだね。 |
ティアラ | 9/17 20:23:6 | 2191cfq6vVeTFA2C2||311 | ||
「ちょっと!待ちなさい!」 「何?カナ姉さん」 「何?…じゃないわよ!いい加減、馬鹿にしたような態度やめなさいっていつも言ってるでしょ!」 「自分の姉に手を振るのって、いけないこと?あと、僕だって怒ると皺出来るよっていつも言ってるじゃない」 「い、い、いい加減にしなさい!!」 「僕はいつだって、いい加減だよ」 「まだ馬鹿にする気?!」 「ね、姉さん落ち着いて…」 「タケヤは黙ってなさい!」 「ご、ごめん…」 |
ティアラ | 9/17 20:23:43 | 2191cfq6vVeTFA2C2||922 | ||
タケヤも可哀想に…あと、いつもご苦労様。 ま、そろそろカナ姉さんの怒りを抑えないと、いい加減本当に皺出来ちゃうかな。 「嫌な予感がした」 「あっそう!今日は何言っても無、駄…?」 「い、嫌な予感って…玲兄さんも?」 「も…っていうことは、タケヤもなんだ」 「そう、なんだけど…僕の勘はあんまり当たらないから、勘違いなのかなって思って…」 「タケヤの勘が当たるときは、かおりに何かあったとき…早く帰ろうか」 「ちょっと待って!」 |
ティアラ | 9/17 20:25:22 | 2191cfq6vVeTFA2C2||596 | ||
踵を返して家に向かって走ろうとすると、カナ姉さんが止めた。 今はかおりが気になるから、早く帰りたいんだけどね…。 振り返ると、カナ姉さんは真剣な目で僕を見ていた。 うーん…いくら姉でも、やっぱり女の人の真剣な目ってどうも苦手だな。 「何?説教を続けたいなら、お断りだよ」 「嫌な予感がしたから…ここまで連れて来たの?」 なかなか芸術的な言い方をするね。 でもね…そう簡単に僕が素直になるワケないでしょ。 |
ティアラ | 9/17 20:26:7 | 2191cfq6vVeTFA2C2||665 | ||
「さぁ、どうかな?」 こんなバレバレな返しは、普段の僕ならまずあり得ないんだけどね。 今は他のことを考えてる余裕なんて、生憎今の僕にはない。 「そう…」 そう言って僕とすれ違う瞬間、小さな声で ありがとう と囁かれた。 嗚呼、やっぱり…勝ててるようで、いつもカナ姉さんには敵わない。 らしくない…そう思えば完全に勝てなくなりそうで、僕は何も聞かなかったように走り出した。 いつも馬鹿にしてるカナ姉さんからの仕返し…かな? (姉を見くびると、こうなるのよ。覚えときなさい!) |
ティアラ | 9/17 20:30:58 | 2191cfq6vVeTFA2C2||787 | ||
*〇゚+・。.。・+゚〇**〇゚+・。.。・+゚〇**〇゚+・。.。・+゚〇**〇゚+・。.。・+゚〇* こんばんは@ 焦ってスレを建てたものの下書きが出来ていなかった、ティアラです* 全くと言って良いほど、何も進んでいません(え…) それにこの話、三男と次女じゃなくて三男と長女ですね…えへw はい、すみません。次からは色々と気を付けます。 次回は、熱い男な百輝くんを…* (また前回の続きですー) 付き合って下さり、ありがとう御座いました^^* |
ティアラ | 9/17 20:33:37 | 2191cfq6vVeTFA2C2||163 | ||
*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-*-。-* |
ティアラ | 9/24 19:8:5 | 6041cfDNAwiiENm52||480 | ||
*:..。o○ 次男(17)と次女(15) ○o。..:* |
ティアラ | 9/24 19:8:28 | 6041cfDNAwiiENm52||184 | ||
何とか家に竜也とかおりを連れて帰ると、竜也はかおりに抱きついたまま離れなくなった。 この状態は、あんま良くねぇ。 「離れろ、竜也」 「いやー」 「離れろっつってんだろ!!」 「何そんなに怒ってるのー?僕とかおりが一緒に居ちゃいけないのー?さっきのことで頭にキテるのー?一つ言うけど、僕は悪くない。悪いのはアイツらだよ。だって、そうでしょー?僕は子猫を助けただけー」 「お前っ…!」 「いいの、百ちゃん…。…たっちゃんは、悪くないよ」 |
ティアラ | 9/24 19:9:1 | 6041cfDNAwiiENm52||845 | ||
自分に言い聞かせてるみてぇなかおりの言葉に、俺は何も言えなくなった。 隣で誇らしげに笑う竜也も、膝を抱えて大人しく竜也に痛いくらいの力で抱き締められてるかおりも、俺には分かんねぇ。 全部が遠のいていく感覚しかもう、分かんねぇんだ。 そっとかおりから流れた涙の意味は何だ…俺を睨んでくる竜也の本心は何だ…そんな2人の前で立ち尽くす俺は何だ…。 俺は、どうすりゃいい…。 「ただいま…」 |
ティアラ | 9/24 19:9:41 | 6041cfDNAwiiENm52||567 | ||
リビングのドアが開いて、ゆっくり目を向けると玲とタケヤとカナが居た。 それを確認すると、何かよく分かんねぇけど焦りが消えた。 一瞬で状況が分かったんだろうな。 玲は溜め息を吐いて、タケヤはショックで動けなくなってやがるし、カナなんて今すぐに竜也に殴りかかりそうだ。 |
ティアラ | 9/24 19:10:3 | 6041cfDNAwiiENm52||128 | ||
「さ、竜也。かおりを離してくれないかな」 「いやだ。何でそんなこと玲に言われなきゃいけないのー?かおりは僕から離れたくないんだよー。見て分かんないのー?」 「かおりは気分が悪いんだ。今かおりに無理をさせて、明日かおりの体調が悪くなったらどうするの?」 「それはもっといやー!…かおり、ホントー?ホントに体ヘンなのー?」 「…うん、ごめんね」 「じゃぁ行っていいよ」 |
ティアラ | 9/24 19:10:32 | 6041cfDNAwiiENm52||723 | ||
急に竜也の声が冷たくなった。 その声に、かおりは更に俯く。 竜也が他人なら、間違いなく俺は今すぐ殴りかかる。 「かおり、立てる?」 「平気…」 ゆっくり歩きながら、玲とかおりは出ていった。 その瞬間タケヤはその場に蹲って、カナは竜也の前に立つ。 俺は…動けないまま。 |
ティアラ | 9/24 19:10:59 | 6041cfDNAwiiENm52||976 | ||
「前に、もうかおりの前で人を傷つけないって約束したこと、忘れたとは言わせない」 「…」 「何とか言いなさいよ!!」 「…」 「どうして…!!」 「やめるんだ、カナ」 |
ティアラ | 9/24 19:11:30 | 6041cfDNAwiiENm52||749 | ||
探しに行く前に、念のために電話をしておいた菊斗が帰ってきた。 兄妹の誰かに何かがあったら集まるのが鉄則な俺らは、驚くこともなくカナは静かになった。 「竜也、何があったんだ」 「僕は悪くないよ」 「何も言っていないだろう。何があったと聞いてるんだ」 「でも、みんなは僕が悪いって言う。僕の味方はかおりしか居ないのに、かおりは体がヘンだから部屋に行っちゃったー」 「いいか、竜也…」 |
ティアラ | 9/24 19:11:59 | 6041cfDNAwiiENm52||502 | ||
この家の父親みたいな菊斗は、竜也をゆっくりと落ち着かせてる。 少しずつ竜也が落ち着いてんのが分かって、やっぱ菊斗は凄ぇんだって思い知る。 「カナ姉さん…落ち着いて」 「落ち着いてるわよ、充分」 「いつもの姉さんなら1人で突っ走ったりしないよ…」 「タケヤ…そうよね。ありがとう。タケヤこそ、落ち込むのを許すのは今日だけだからね」 「ん…分かってるよ」 |
ティアラ | 9/24 19:12:37 | 6041cfDNAwiiENm52||624 | ||
その間に、タケヤはカナを落ち着かせてやがる。 宥めるのに慣れてるとはいえ、自分がこんな状態でもカナを気遣う余裕はあんだな。 …ま、それが良いところか。 カナもカナで、全員が思ってたことを何の躊躇いもなく言いやがった。 本心隠して、綺麗事吐くほど器用じゃなくて良かったと思う。 かおり以外の全員が揃って落ち着いて、やっと自分も落ち着けたと思てったらいつの間にか隣に玲が立っていた。 |
ティアラ | 9/24 19:13:8 | 6041cfDNAwiiENm52||189 | ||
「よぉ、かおりはどうだ?」 「睡眠薬をダメ元で勧めたら、いつもは嫌がるのにあっさり飲んじゃってねぇ…今は寝てる」 「そうか…」 「…ま、百兄さんにしては頑張ったよね。お疲れ様」 「あぁ?」 「だって、僕らが帰って来るまで焦ってたでしょ」 「は、はぁ?んなワケねぇだろ」 「僕にはバレバレだよ。これに懲りたら、これからはサボるのは控えなよね」 「うっせ…」 |
ティアラ | 9/24 19:13:38 | 6041cfDNAwiiENm52||481 | ||
コイツは相変わらずだ。 人を馬鹿にしてんのかと思いきや、後で考えると良いこと言ってたりするしな。 それに、一番何事にも敏感で頭がキレるのも玲だ。 一言コイツが喋るだけで状況や物の見方が一変するってのも、よくあること。 今回も俺が何か余計なこと言って煩わせるより、他の奴らに任せた方がいいな。 |
ティアラ | 9/24 19:14:2 | 6041cfDNAwiiENm52||266 | ||
「アイツら…子猫をイジメてた。僕がそれを最初に見つけたー」 「そうか…それは非道いな。しかし、何故殴る必要がある」 「…僕も、あんまり覚えてないもん。でも、かおりがそれ見て泣きそうな顔してた。僕はそこまでしか、ちゃんと覚えてないしー」 「殴ったことを、覚えていないで済ませる気か?」 「もーしつこいよー!確かに、かおりの顔見る前にアイツら消えちゃえばいいって思ったー!これでいいー?!」 「そのときは、どうやって子猫を助けるつもりだったんだ?」 「うざーい。思いだすの面倒だから、もう部屋行くー」 |
ティアラ | 9/24 19:14:27 | 6041cfDNAwiiENm52||895 | ||
そう行って竜也が立ち上がった瞬間、カナがドアの前に立って道を塞ぐ。 タケヤは黙って竜也の腕を掴んで、玲は竜也に向って歩いて行った。 「何なのみんなー。すっごいうざーい」 「あのね、竜也。今ここでちゃんと質問に答えないと、かおりとはもう一緒に外に出させないよ」 「何で!いやだ!そんなの絶対やだ!」 「無責任な人に、かおりは任せられないからね」 「ちゃんと説明したら良いんだよね!絶対だよ!」 「うん、分かってるよ。じゃぁ、座ってさっきの質問に答えて」 「はーい」 |
ティアラ | 9/24 19:14:58 | 6041cfDNAwiiENm52||862 | ||
あやす様な玲の説得に、竜也は素直に座りなおした。 それを確認して、タケヤは腕を掴んでた手をすっと離した。 「すまんな、玲」 「ツメが甘いんだよ、菊斗兄さんは。かおりの様子も気になるから、早く終わらせてくれないかな?」 「ああ、そうだな。分かった」 長男にまで上目線って…アイツに、尊敬する人間っていうのは居ねぇのかよ! |
ティアラ | 9/24 19:18:35 | 6041cfDNAwiiENm52||613 | ||
「僕は、自己紹介してーそれから、子猫に土下座させるつもりだったー。これでいいー?」 「自己紹介?」 やべぇ…菊斗が本気で反応しやがった…。 竜也!これ以上余計なこと言いやがったらシメるぞ! 目で竜也に脅しをかけてみっけど、アイツすぐ目を逸らしやがった…! マジで黙れって!本気でもう何も言うな! |
ティアラ | 9/24 19:19:48 | 6041cfDNAwiiENm52||9 | ||
「僕たち強いから、ちょっと有名なんだー。いつもは名前だけで変な目で見られてうざいけど、こういうときは役に立つよー」 「僕…たち?」 「僕でしょー、百でしょー、玲でしょー…3人だもん。僕たちで合ってるよね?」 「そうか…まぁ、その話はまた違う日にしよう。…学校をサボっているだけかと思っていたが…一度シメるときがついに来たか…」 さ、最後の菊斗の独り言は、聞こえなかったことにするか…。 (何も言っていない、何も言ってない。菊斗は最後にボソッと独り言は言ってない…) |
ティアラ | 9/24 19:25:25 | 6041cfDNAwiiENm52||248 | ||
*〇゚+・。.。・+゚〇**〇゚+・。.。・+゚〇**〇゚+・。.。・+゚〇**〇゚+・。.。・+゚〇* こんばんは@ 最近やたらとストックを作りたがる、ティアラです* 菊斗くんの腹黒さにより、シリアスが台無しーw それにしても、芸術板のスレって流れ難いですねー(迫ャした まぁ、今回はその流れ難さに助けられたから良いんですけどね♪ 次回は、オドオドしてるタケヤくんを…* (この事件は次回で解決〜) 付き合って下さり、ありがとう御座いました^^* |
ティアラ | 9/24 19:26:17 | 6041cfDNAwiiENm52||144 | ||
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