11013 | この道の先には_*1.出会い | キーア | 9/29 16:19:43 | 2191cf/cZWdmfTKcw |
俺の周りにキャーキャー言いながらまとわりつく女は、ただのバカだと思う ただ、外見に連れられてやってくる、 中身を見ようとは誰1人としてしない。 だから愛想よく振り向けば、女は余計に声をあげる。 だけど、そんな事は俺はしない。 |
キーア | 9/29 16:33:31 | 2191cf/cZWdmfTKcw||46 | ||
この道の先には *1.出会い その日は、薄暗く空は暗い雲に覆われている。 しかし、地上では暗いという事は決してなく、いつも女子生徒の声が沸きあがる。 その声の源になる人物、それは・・・ 「あぁ、もう、うっぜぇな!俺について来るんじゃねぇ!」 1人の男子生徒だった−・・・。柳瀬準(やなせじゅん)それが彼の名だった。 外見は、一般男子生徒に比べ、背が高く、顔立ちも良かった。 「キャーッ!!準さんが怒ったわ。怒った顔もまた素敵ですわ!」 |
キーア | 9/29 16:42:42 | 2191cf/cZWdmfTKcw||961 | ||
そう叫ぶ女子生徒。その数はざっと30人以上はいるだろうか。 授業を終えた柳瀬準は、暗い雲の下、急ぎ足で走っていった。 * その頃、暗い雲を眺めながら、1人の女子生徒が呟いた。 「今日、雨降るかなー・・・・・・雷は・・・・・・嫌・・・だなぁ・・・・・・」 女子生徒は、呟き終えると、そのまま走って林の中へ消えた。 |
キーア | 9/29 16:53:36 | 2191cf/cZWdmfTKcw||51 | ||
ポツー・・・ 女子生徒の頬に1粒の水滴が落ちてきた。雨だ。 その雨粒は数を増し、それほど経たないうちに、次々に降ってきた。 「あー・・・降ってきた。早く帰らなきゃ」 そう言って彼女は、歩く速度を速めた。 雨は次第に強くなり、彼女の帰る道は、土砂崩れが起き塞がれていた。 ここからしか、帰る道を知らない。 無理に通れば、滑ってケガをするかもしれない。 |
キーア | 9/29 16:55:46 | 2191cf/cZWdmfTKcw||622 | ||
「うーん・・・どうしよう。せめて・・・雨宿りだけでも・・・したいな」 辺りを見回せば、小さな洞穴のような穴があった。 女子生徒は、その穴へ駆け込むようにして、入っていった。 中はそれ程暗くなかった。 何かの光が、此方を照らす。 「ん?誰だ!!?・・・・・アレ、お前・・・同じ中学の制服・・・」 それは柳瀬準だった。 雨の中、帰り道を塞がれ、穴の中でペンライトを持って座っていた。 |
キーア | 9/30 19:0:40 | 2191cf/cZWdmfTKcw||505 | ||
「あ・・・先客居たんだ・・・」 二人は、少し距離をとって、洞穴の中で座っていた。 雨は、まだ降り続けていた。 何の会話もなく、雨の音だけが洞穴に響き渡る。 ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・・・ 柳瀬準のお腹が鳴った。 もうすぐ、6時になろうとしていた。 「あ・・・・・・ヤベッ」 |
キーア | 9/30 19:19:27 | 2191cf/cZWdmfTKcw||483 | ||
少し顔を赤くして、慌ててお腹を抱え込んだ。 その様子を、女子生徒は見ていた。 そして、自分の鞄から布で包まれた何かを取り出した。 「お腹・・・すいてるの?・・・だったら・・・コレ・・・あげるよ」 そう言って、渡された物を準は受け取った。 中を見ると、少し冷めているクッキーがどっさりと入っていた。 「今日、調理実習で作ったんだけど・・・・・・食べなかったから・・・あげる」 準は、自然とクッキーに手を伸ばした。 |
キーア | 9/30 19:26:6 | 2191cf/cZWdmfTKcw||882 | ||
手にとったクッキーを少しながめてから、口に運んだ。 ほんのり甘い味がした。冷めてはいるが、とても美味しかった。 「うめぇ・・・」 そう言葉をこぼした。 その言葉を聞いているのかいないのかは、分からなかったが、 女子生徒は外を眺めていた。 準は、次々にクッキーを平らげていく。 「あ・・・、お前、いいのかよ」 |
キーア | 9/30 19:30:6 | 2191cf/cZWdmfTKcw||797 | ||
「別に・・・・・・いいよ。お腹すいてないし・・・」 そっけない答えだった。 でも、何故かおかしい気がした。 普段、いくらでも女子が何かを手渡そうとしてくる。それをいつも断っている自分が、 めずらしくも、自分から受け取って、それを食べているのだから・・・。 「あ、ありがとな」 そう小さく呟いた。 |
キーア | 10/2 19:12:7 | 2191cf/cZWdmfTKcw||145 | ||
それからしばらくして、雨粒は次第に小さく無くなっていった。 空から雲が消えていく。 眩しい程の太陽が現れ、地を照らしていく。 「晴れたー。最初ッから晴れればよかったのにな」 「通り雨か・・・」 二人は同時に洞穴から出た。 辺りはさっきと一転して違い、道もはっきり見えていた。 「じゃあ、私、こっちだから・・・」 |
キーア | 10/3 6:55:0 | 2191cf/cZWdmfTKcw||267 | ||
準が進む道とは、別の道を指差した。 そして女子生徒はそのままスタスタ歩いていった。 「あ・・・・・・ありがとな!」 最後に一言、準は礼を言った。 すると、女子生徒は振り返り、準を見て微笑んだ。 「またね」 そう言い終えると、再び歩き出した。 準の右手には、クッキーの包まれていた袋が握られていた―・・・ |
キーア | 10/3 6:57:36 | 2191cf/cZWdmfTKcw||103 | ||
「(な・・・なんだ・・・、何か・・・アレ・・・え・・・)」 女子生徒が去った後、何故か異変に気がついた。 何かが変な・・・胸が・・・行き詰ったような、ドキドキする・・・。 「あ・・・名前をききそびれた・・・」 そして、準は自分の家の方へ帰っていった。 準が、その異変の正体に気づくまでには、もう少し、時間がかかった。 *1.出会い 完 |
キーア | 10/3 6:59:58 | 2191cf/cZWdmfTKcw||335 | ||
*あとがき* はい...お久しぶりです...。忘れ去られしキーアです。 最近、話の内容が忘れ去られ、コロコロと話を変えてしまう―・・・。 ご勘弁を;; またテストとかあるので、書き込みできないかもですが、 HPの方に更新はしていきます...。 |
すみれ☆ | 10/3 19:19:27 | 2204cfnacloQpOVtw||616 | ||
こんばんは^^ 準くんはモテモテですか! 女子はそう言うクールな人に惚れるのってありますよね。 私にはその気持ちがよく分かりませんが^^; そんな準くんを知らなさそうな(興味なし?)女子生徒! どんな名前何でしょうか…(*ノノ) |
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