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11021天使の羽は脆い――。氷河10/2 19:54:446034cf73jcklBqwJI
この街に『降りて』から、幾程の時が流れただろうか。
慌しい喧騒から逃れ、闇に潜み、私は形を変えながら目覚めの時を待っていた。

200X年。東京――。

車のエンジン音、人の歩みの音、人の声、喧騒。
それらが鳴り響く中、私は目覚めた。

氷河10/2 19:54:526034cf73jcklBqwJI||810

暫く街を歩いて居ると、声を掛けられた。
「キミ、可愛いね。良い仕事が有るんだけど、やってみない?」

頭の軽そうな茶髪の男は、馴れ馴れしく腕を掴み、歩み寄って来た。
安そうな黒いスーツの襟を摘み、男の腕を掃うと男は少しこめかみを歪ませ、態度を変え離れて行った。

遠ざかって行く時に、ポツリと男が漏らした。
「チッ…。頭軽そうだったからいけると思ったのに」

ふと、この時代は何と歪んで居るのだろうと考えた。


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