| 11269 | 白夜火―第1条謎の男― | キーア | 12/29 10:13:50 | 2191cf/cZWdmfTKcw |
| **まえがき** おはようございます。半引退中のキーアです。 えー・・・まず初めに、ころころ中途半端に小説を終了させてしまい、 本当に申し訳御座いませんでしたm(__*)m 半引退中の身でありながら、なかなか話をすすめる事ができず・・・。 その度に話を変えてしまうという・・・。 それでも読んでくださる方がいましたら、とても感謝します。 2008年から半引退から少しずつ復帰できるよう努力します。 小説もまた変わるかもしれませんが、出来る限り続けていきたいと思っております。 白夜火は、少し心を入れ替え、NEW白夜火として書かせていただきますので、 応援宜しくお願いします。 | ||||
| キーア | 12/29 10:17:37 | 2191cf/cZWdmfTKcw||425 | ||
| 白夜火 ― 第1条 謎の男 ― 辺りはしんとした暗い夜を迎えていた。 太陽はとっくに沈みきり、不気味なほどの静けさのある森に、時折梟が鳴き、 時折コウモリが飛び立っていく。 そんな森の奥深く、いくつかの足音が聞こえてくる。 ―タッタッタッタ・・・・タッタッタッタ・・・ その足音は、早くなったり、遅くなったり、様々だったが、 荒々しい息音と共に、森の中をさ迷っていた。 | ||||
| キーア | 12/29 10:24:28 | 2191cf/cZWdmfTKcw||629 | ||
| ―ハァハァハァ・・・・・クッ・・・・・ハァハァ・・・ 歯を喰いしばり、1人の少年が走り続けていた。 その数メートル後から、3人ほどの男達が少年を追うようにして走っていた。 必死で走り続ける少年の目の前が暗闇と化した。 壁だった。大きな崖でとてもじゃないが、今の少年では昇りきる事は不可能だろう。 後から走っていた男達が、少年に追いつき、ゆっくりと走っていた足をゆるめた。 「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・・・」 「よぉ、・・・少年。行き止まりだ、さっさとソレをこっちに渡しな」 「渡したら命だけは・・・半殺しで済ませてやるよ」 | ||||
| キーア | 12/29 10:28:20 | 2191cf/cZWdmfTKcw||20 | ||
| ジリジリと男達は少年に迫っていった。 しかし少年は、逃げるすべも無いまま、荒い息をして男達を睨むように目を細めた。 手にはそれほど高価な物ではないような指輪がはめられ、それを握り締めていた。 「ハァ・・・ハァ・・・誰・・・が、お前・・・らなんかに・・・・・」 「どうやらお前は、殺されてぇみてぇだなぁオイ」 男達は、腰に差してあった刀を抜くと、少年に向けた。 暗い夜空には、月が現れ、月の光で刀の刃が光っていた。 少年は目を瞑った。死ぬのだ。そう直感した。 コレを渡すくらいなら・・・死んでも構わないと思っていたからだ。 でも、刃は一向に俺に刺さろうとはしない。 | ||||
| キーア | 12/29 10:32:11 | 2191cf/cZWdmfTKcw||920 | ||
| ゆっくり目を開けた。 そこには、さっきの男達が無様にうつ伏せで倒れこんでいる姿があった。 男達の後ろには、平然と刀を鞘に収め、夜空の月を眺めている男が立っていた。 年齢は20代ぐらいだろうか。 灰色の髪をしていて、どこか眠そうな目をしていて、背丈は170ちょいあたりだった。 「あ・・・・・・あんた・・・・・・」 少年は、口を少し開け男を見ていた。 男は夜空の月から視線を外し、少年へと視線を移した。 「あ・・・・・・ありがとう・・・・・・ございます・・・・一応ですけど」 | ||||
| キーア | 12/29 10:35:17 | 2191cf/cZWdmfTKcw||196 | ||
| 「勘違いすんなよ。俺はおめぇを助けたんじゃねぇ。 こいつらに俺の財布取られたから取り返しに来ただけだ」 男はそう言い捨てた。 そう言うと、男は少年に背を向けて、元来た道を戻り始めた。 その男の背に、少年はどこか心を引かれた。 走って男の後を追いかけた―・・・。 **あの日から1週間が過ぎようとしていた | ||||
| キーア | 12/29 10:48:26 | 2191cf/cZWdmfTKcw||753 | ||
| 「ちょっと空さん!!真面目に仕事してくださいよ!!」 「んー・・・仕事って何すんだよ。依頼ねぇじゃん」 ここは、森の中にある1軒の家の中。 少し先にいけば、街が見える。 家の中には少年と、空(そら)と呼ばれる男の2人が居た。 「・・・何でこんな森の中に家建てて仕事しようとしたんですか、そもそも」 「建てたんじゃねぇよ。拾ったんだよ。考えろよな填」 填(てん)と呼ばれた少年は空を見ながら言う。 「ひ、拾った??え・・・この家をですか?」 | ||||
| キーア | 12/29 17:17:9 | 2191cf/cZWdmfTKcw||61 | ||
| 「おうよ。空家だったからな。勝手に住み着いてるだけだ」 そんなに狭い訳でもなく、それほど大きな家でもなかった。 初めてココに来た時、森の中にある家としては、とても立派な建物だと思えた。 見た目は、少しぼろいかもしれないが、2階建てであって、 1階は応接場とされていて、2階は自分が住むためのキッチンや和室などがあった。 「誰が住んでたのか分からないんですか?」 「当たり前だ。俺がこれまで綺麗に掃除して、貯めてた金使って家具揃えたり、 拾ってきたりしたんだぞ・・・」 「拾ってきた・・・ってあんた、拾いっぱなしですか!!?」 | ||||
| キーア | 12/29 17:23:28 | 2191cf/cZWdmfTKcw||885 | ||
| 僕がこの男についてきたのは、恩返しをするためだった。 あの時、不審な男達に狙われていたのは、紛れもなく自分が手につけている指輪だった。 見た目は宝石も何も付いていない、ただのアクセサリーの指輪だが、 これはとても大切な物だった。 死んだ母親が、死ぬ間際に僕に渡してきた物だった。 「ハァ・・・仕事がねぇと、3食パンの耳だぞオイ」 「森の中で仕事する方がおかしいですよ。僕達は狩人ですか」 この男の仕事は、掃除屋。まぁ万事屋に近いかもしれないが、 依頼が入ればとりあえずは、仕事をしていく | ||||
| キーア | 12/29 17:28:16 | 2191cf/cZWdmfTKcw||286 | ||
| 獣を始末して欲しいなど、働くらしいのだが、 僕がココで働くようになってからの1週間、その仕事が1度も来ない。 「おめぇが来なければ・・・依頼来てたのかもな・・・」 「僕の所為ですか!?僕が悪いって言うのか!!?ホント、人の所為にするのは やめてくださいよ!!まったく・・・・・」 依頼なんて、来るのだろうかと思うほど、辺りは静かだった。 こんな森の中でも電気が通っていることには驚かされる。 ピーンポーン・・・。 インターホンが鳴った。僕は慌てて1階まで降りると、玄関の扉を開けた。 | ||||
| キーア | 12/29 17:53:17 | 2191cf/cZWdmfTKcw||33 | ||
| ドアを開けた先には、自分よりほんの少し背が低く、 チャイナ服をきた10代半ばほどの女の子が立っていた。 「えっと・・・どちら様ですか??もしかして・・・依頼しに来たんですか??」 「お前、ここの大将アルか?」 背中にはバズーカを背負っていた。 その女の子は僕の目を見て、指を差していた。 「いや・・・僕は、ここで働いている者で・・・大将は・・・えっと・・・今、呼びにいきますね」 | ||||
| キーア | 12/29 17:55:43 | 2191cf/cZWdmfTKcw||424 | ||
| 2階のソファーで寝転んでいる空を呼んだ。 なかなか降りてこないので、自分で叩き起こしに行った。 その間、少女は応接場のソファーで座っていた。 「んーなんだよ・・・。せっかく人がテレビ見てるってのによぉ・・・」 「仕方ないでしょ。依頼なんですから・・・多分」 「多分ってなんだよ。多分て」 会話をしながらも、その少女のいる部屋へ向かった。 僕達が入ってくると、少女は視線を空と僕に向けた。 最初は僕にも目線があったが、次第に空だけに視線を向けるようになっていた。 | ||||
| キーア | 12/29 17:57:54 | 2191cf/cZWdmfTKcw||449 | ||
| 「なんだよ。子供(ガキ)じゃねぇかよ。依頼は大人の人・・・親がいねぇとできねぇよ」 「空さんふざけてるんですか。子供でも依頼ぐらいできるでしょ」 座っていた少女はその場に立つと、空の目の前に来ると、空の顔を眺めてから、 再び指を差した。 「お前がココの大将アルか?」 「んぁ?そうだけど何か文句でもあんのかコノヤロー」 「ちょっと空さん。何喧嘩うってるんですか!!」 | ||||
| キーア | 12/30 7:2:20 | 2191cf/cZWdmfTKcw||523 | ||
| 少女は差していた指を下ろした。 そして、懐から何か紙を取り出すと空へと突き出した。 「何ですかコレ・・・履歴書?」 「私、ココで働きたいネ。やっとってもらえるように履歴書持ってきたアル」 名前:神無 性別:女 年齢:14歳 その他:鋼夜族・・・・・ 少し汚い字で、それでも必死で書いたように見えた。 空はその履歴書を眺めると、ゴミ箱へと捨てた。 「んー・・・3人になると、給料がねぇ・・・っていうかもうやべぇよ2人ってだけでも」 | ||||
| キーア | 12/30 7:8:26 | 2191cf/cZWdmfTKcw||151 | ||
| 「私あきらめないアル・・・」 言いかけた時だった。 外から荒い息と共に、1人の人間が走りこんできた。 背はそれほど高くなく、黒い髪の短髪で、服装はボロボロに切れた服装をしていた。 「た、助けて・・・ください!!俺の・・・俺の友達が!!」 「!!!?」 少年は、事情を全て話した。 とても荒い息が落ち着かないままだったが、必死で喋っている。 | ||||
| キーア | 1/1 15:46:28 | 2191cf/cZWdmfTKcw||622 | ||
| この森の奥深く、南に位置する場所に大きな塔のような建物があった。 その建物の中に数知れない売人である、“鮫”と呼ばれる集団が住み着いている。 鮫は、街の子供や売れそうなものを連れ込み、金と引き換えに売りさばく奴等だった。 そんな鮫に、少年の友達が捕まってしまったらしいのだ。 少年は自ら自力で逃げ出したが、友人は未だ塔の中にある牢獄の中で閉じ込められているという。 「ハァ・・・めんどい仕事だな」 「ちょっと空さん。仕事っていうのはめんどくさいものですよ」 「フォローになってないアル」 | ||||
| キーア | 1/1 17:38:53 | 2191cf/cZWdmfTKcw||749 | ||
| 壁に立てかけてあった1本の刀を手にすると、填へと向かって軽く投げた。 それを填が慌てた様子で、両手でキャッチすると、 空の顔を見た。空は既に、玄関先へと歩いていた。 「行くぞ填。初仕事だ」 何処かやる気のなさが見える表情だったが、填は黙って空の後をついていった。 その二人を見送るようにして、神無と少年は立っていた。 どこか不満そうな顔をして、空を見ている神無。 外の風は冷たく、木の葉を揺らしていた―・・・。 ―第1条 謎の男 完― | ||||
| キーア | 1/1 17:42:21 | 2191cf/cZWdmfTKcw||333 | ||
| ***あとがき*** 第1条は、多分よく分からない点がたくさんあるかと思います。 初めの填と空の出会い・・・。そして、填の指輪がどうして狙われていたのか。 空の過去など、まだまだ書き加えなければいけないことがたくさんあります。 ですが、今回は少し時間が足りず、ここまでしか書き上げられませんでした。 次回から少しずつ分かるよう、頑張って書き上げていけたらな・・・と思っております。 メインの3人の設定は、前白夜火とは変わらず、 空は相変わらずやる気がなく、神無はアルアル娘で。 時間はかかりますが、頑張って書いていきますので、 応援宜しくお願いしますm(*vωv*)m | ||||
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