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11429さる司令官の話バルトーク3/8 3:19:142212cfBcsmysAsVME

 今回の作品は、氷河さんのhttp://bbs.chibicon.net/bbs/t12-11408.htmlに激しくインスパイアされたりしてます。
 いわゆる二番煎じってやつですね^^ 

バルトーク3/8 3:19:342212cfBcsmysAsVME||473

 作戦行動の目的は、ゲムル川上流に位置するエルフ防衛陣地の攻略であった。
 総指揮をとったのは、エルオム・カーフィー男爵。半獣防衛戦の功績を買われての大抜擢である。


バルトーク3/8 3:19:542212cfBcsmysAsVME||55

 闇に乗じてゲムル川を北上する多数の機影。
 機動精霊を中心とした、グランデュール第21混成旅団である。
 エルフ防衛陣地攻略のために急遽編成された部隊であるが、作戦連携に一糸の乱れもない。いずれも実践の中で練磨された精兵揃いであった。

 今回の攻略目標であるエルフ防衛陣地―――通称、狼陣地は狼谷と呼ばる渓谷に建造された陣地である。
 左右は小高い丘になっており、無理に攻めようとすれば左右の丘から遠距離魔法の洗礼を浴びることになる。


バルトーク3/8 3:20:172212cfBcsmysAsVME||469

 陣地自体も、ほぼ要塞といっていい造りであり、多数の魔道砲台は言うに及ばず、エルフの保有する機動精霊も相当数が配備されているらしかった。
 
 しかしこれは、エルフ深縦防衛網と呼ばれる防衛網のほんの一端に過ぎない。
 エルフ本拠地へは、これと同規模ないしそれ以上の要塞をあと三つ攻略しなければならないのだ。

 人類側は何としても四高天攻略戦以前に、エルフという後顧の憂いを絶っておきたかった。本作戦の目的は、エルフへと人類側の力を見せ付け、和平を有利に進めるのが一つ。それともう一つ……四高天攻略戦を展開する期間は作戦行動を取れないほどに、エルフの軍備を消耗させることである。


バルトーク3/8 3:20:512212cfBcsmysAsVME||296
    
 いずれにしても難しい作戦だ。
 指揮官のカーフィー男爵は、作戦図を見すぎて疲れた目頭を揉み解していた。
「お疲れのようですね」
「ええ、慣れないことですから」
 見目麗しい副官に声をかけられ、男爵は苦笑しながら応える。
 
 エルオム・カーフィー男爵は、その歳30で旅団規模の部隊を指揮するまでになっていた。
 しかも四高天攻略戦の地盤固め、とも言うべき重要な作戦である。書類上での指揮官は中央の伯爵だが、それはパトロンのようなもので実質の指揮官はエルオムといってよかった。


バルトーク3/8 3:21:182212cfBcsmysAsVME||278

 エルオムは軍人にしては、やけにひょろ長い体つきの男だ。武芸という点に関してはからっきしで、腰に吊っている軍刀もいざというときには、あまり役に立たないであろうことは予想がつく。
 彼の父親は政治屋であり、本人も政治の世界に進もうと思っていたのだが、何をどう間違ったのか機動精霊に認められ、操者となってしまった。
 若いときから機動精霊を駆っていたエルオムの戦果は並程度だった。しかし、徐々に指揮官としての頭角を現していく。
 半獣の村防衛戦では、戦死した基地指令に代わって指揮を取り、見事防衛に成功する。それが“中央の伯爵”に認められ、今回の大抜擢だった。
 

バルトーク3/8 3:21:432212cfBcsmysAsVME||269
 
 しかしなぁ……。エルオムは頭を抱える。
 防衛戦であれば、限られた戦力をどのように活用し、持ちこたえるかを考えればよかった。しかし今回は攻勢作戦である。
「お茶をお持ちしました」副官が、エルオムの卓上に紅茶を置く。
「あ……ありがとうございます」
 いきなり指揮官に任命され、こんな美人の副官をつけられても、エルオムは戸惑うばかりだ。
 まぁ、彼女は“中央の伯爵”に自分を監視する役目も仰せつかっているのだろうが。うん、常に監視されているようで落ち着かない。


バルトーク3/8 3:22:112212cfBcsmysAsVME||673

「しかし……やけに機動精霊が多いですね」副官が、前方を進軍する巨人達を見ながら呟く。
「ええ、そうかもしれませんね」
 エルオムは紅茶をすすりながら応じた。


バルトーク3/8 3:22:172212cfBcsmysAsVME||488

 エルオム達は最後尾の魔道指揮車に乗車していた。指揮車……と言ってもホバー機構が搭載されており、車内も相当に広い。なにせエルオムと副官、そして魔道ディスプレイに向かう二人のオペレータと一人の操舵手をいれても車内はまだ余裕があった。
 狭い機動精霊のコックピットに慣れているエルオムは、ダンスを踊ろうと思えばここで踊れるな……なんてことを思ったものだ。
 車体は亀のようにノッペリとしていて可愛げな印象だが、魔道防壁などを展開することも可能である。この指揮車も実は精霊搭載機であり、精霊に認められた操者しか操舵をすることはできなかった。


バルトーク3/8 3:22:442212cfBcsmysAsVME||609

「機動精霊が多いのは、ご自身も機動精霊乗りだったから……でしょうか?」
「やはり、無関係ではないでしょうね」
 副官の疑うような目、確かにそうなのかもしれない。自分は機動精霊の力を過信している?
 しかし、今回の作戦を成功させるには機動精霊の力をフルに活用しなければならないとエルオムは考えていた。


バルトーク3/8 3:22:492212cfBcsmysAsVME||809

 機動精霊の長所は、その打撃力と突破力である。
 各精霊の個性にもよるのだが、機動精霊は一点に集中して運用したほうが効果的だとエルオムは思っていた。まとめて運用し、目的を達成したらさっさと撤退する。
 今回のように正面に絶対的な防御力を誇る陣地の場合、マトモに正面から撃ち合うのは当然不利だ。だからこそ、弱い部分を機動精霊で狙い打つ。


バルトーク3/8 3:23:122212cfBcsmysAsVME||443

「司令、先行していた機動精霊が目的位置に到達しました!」ディスプレイを注視していたオペレータが声を上げる。
 エルオムは今回の侵攻に際し、隠密性の高い部隊を選りすぐって先行させていた。
 今回の作戦の成否は、敵陣地の魔道障壁をどれだけ早く無効化できるかに掛かっている、といっても過言ではない。要は、次の作戦フェイズに掛かってくるのだ。 


バルトーク3/8 3:23:232212cfBcsmysAsVME||272

「では、作戦をフェイズ3へと移行。機動精霊隊は精霊を通常(ノーマル)から戦闘形態(アクション)へ」
「了解! 作戦はフェイズ3へと移行した、各員は―――」
 さて……巧くいくだろうか? とりあえず成功を祈るしかあるまい。
 傍らでは美貌の副官が、試すようにエルオムを見つめていた。


バルトーク3/8 3:23:542212cfBcsmysAsVME||988

一応な用語説明。

 機動精霊―――二足歩行の兵器。精霊はダンバインみたいな奴じゃなくて、人工知能とか補助AIみたいな感じ。

 四高天―――青龍、玄武、白虎、朱雀。人類の敵。 


バルトーク3/8 3:30:62212cfBcsmysAsVME||268
後書き
夕食前にしたはずの昼寝?……起きたらこんな時間でしたorz あぁー、腹減った。


今回の舞台はこのチビファンタジーの世界です。といっても、今回はまったく大立ち回りもなくて地味な物ですが。
まぁ……個人的にはこういう地味な戦略パートが大好物だったりもするのですけど^^

当然次回へ続くという形になります。それと、このお話を書くに当たってお世話になった方と、読んでくださった方には多大な感謝を!!
次回はどうなるか分からないけど、次回もよろしくです。

りゅ3/8 8:31:52184cfAU0jy/xyg/w||865
こにちわ〜。
バル先輩、また異色な作品を・・・・・・・。
機動精霊・・・・・・、また面白いものが浮かびますね・・・・・・・・。
いや、感動通り越して尊敬ですよ。
あー、今日はこれから部活なんで時間がないのです。
感想が少ないですがご容赦を。
ではでは。

氷河3/8 17:38:12201cfB9KHRrRuuWc||818
さすが…という感じですw 俺には絶対書けない…w
ガンダムとか見なきゃ書けない物なんだろうか・・。

次回にも期待しておりますっ!

バルトーク3/9 10:36:582212cfBcsmysAsVME||554
りゅさん、こんにちわー。
異色……なのかな?個人的には結構正当派な軍事モノのつもりだったり……。
機動精霊は、ファンタジーっぽくしつつもメカモノをやりたいっていうまさしく苦肉の策です!!精霊とか魔道とか名前にいれるとソレっぽくなるから有り難い限りですね。

尊敬だなんて、そんなそんな。部活を頑張ってるりゅさんの方が偉いって。
自分なんかもう部活を引退して久しいから、きっと今の体で部活をやったら生きて帰れないと思う^^;;

感想なんていただけるだけでガッツポーズものですよ。
でわーッ

バルトーク3/9 10:45:482212cfBcsmysAsVME||809
氷河さん、どもっす^^
そんな自分には書けないなんてご謙遜をww 

自分はボンボン派だったんで、物心ついたときから身近にガンダムがあったとかなかったとか。ほら、兄弟の影響とかって大きいですよね。

影響はアニメよりもむしろ名もないロボット小説とかそこ等辺から受けてるかも。ソレっぽい表紙の文庫を読むと、氷河さんならこれ以上のものが書けるんじゃないんすかー。

返信の内容が逸れまくってますが気にしない方針で^^;;
では、次回は血沸き肉躍るロボット戦が……書ければいいなぁ。


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