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11475雨音の聞こえる病気バルトーク3/22 13:57:242212cfBcsmysAsVME

なんとなくホラーテイストな話を書こうと思いました。
雨を題材にしようと思いました。
―――なんか、この板の色々な作品とかぶってるけど大して気にしないでくれると嬉しいんだ。

バルトーク3/22 13:57:522212cfBcsmysAsVME||592

 いつからだろうか。
 夜になると、雨の音が聞こえるようになったのは。
 

バルトーク3/22 13:58:322212cfBcsmysAsVME||151
 
 布団に入ると、必ず雨の音が聞こえる。
 私はその音が気になって布団から起き上がり、カーテンを開けるが、空には雲一つない。それどころか、月明かりが暗所になれた目に眩しいほどだ。
 雨など降っているわけもなかった。それなのに、私の耳には雨音が聞こえる。
 
 気のせい……で片付けられる状況ではないと思う。
 最初のうちはそれで片付けていたけど、それが一週間、二週間も続くとさすがに寒気がしてきた。
 私は脳のどこかに異常があるんじゃないのか。もしそうなら、取り返しのつかなくなる前に治療でも何でもしなくてはならない。


バルトーク3/22 13:58:512212cfBcsmysAsVME||922

 仕事でなかなか医者に行く時間が取れなかったが、明日はきちんと予約も入れてあるし、特別な予定もない。きっと医者にかかれば治るだろう、そう私は確信していた。

「脳に……特に以上はありませんね。最近なにか悩み事などはありませんか? そちらの専門家に話を聞いてみてほうがいいと思いますよ。よろしければ、私が紹介状を書きますが」
 安っぽい椅子に座った医者が、私の脳の断面を見ながらそう言った。

「お願いします……気になってしょうがないんです」
 私はその医者へと向かって頭を下げる。
 

バルトーク3/22 13:59:212212cfBcsmysAsVME||884
 
 既に雨の音は夜だけでなく、ふとした静寂を縫って私の耳朶を打つのだった。
 これが病気ならば、その症状は確実に進行している。
 雨の音が聞こえる病気……聞いたこともないが、私はその病気に確実に感染していた。
 
 その病気にかかったのはいつからだろうか。私が雨を避けるようになったのはいつからだろうか。
 とにかく私は、雨に良い思い出がなかった。

 小さい頃に飼っていた雑種の大型犬は、雨の日に行方をくらまして、そのまま帰ってこなかった。
 母親が出て行ったのも、こんな雨音が聞こえる日だった気がする。  


バルトーク3/22 13:59:512212cfBcsmysAsVME||239

『明日の降水確率は―――』
 家に帰って、テレビを点ける。
 ニュースでは見慣れた地方局のキャスターが、天気予報を読み上げているところだった。

『明日は傘を持ってお出かけください』
 明日の降水確立は80%、どうにも雨が降るらしい。この地方では実に二週間ぶりの雨だ。
「雨……か」
 既に夕日は沈み、周囲には夜の帳が降り始めていた。私は夕食の準備をする気分にもなれず、医者からの帰りがけにコンビニから買ってきた缶チューハイのプルタブを開ける。
 

バルトーク3/22 14:0:172212cfBcsmysAsVME||998
 
「はぁ……」
 一息で350の半分ほどを飲み干した。口の中には、まるでジュースのような甘ったるさと清涼感が広がる。酒にそこまで強くない私は、350を一本空けるとすっかり顔が真っ赤になってしまうが、今日に限って、酔いが回る気配はまったくなかった。

 小さい窓枠が切り取った暗い空を見上げて、私は呟く。
「雨が……降る」
 私の耳を苛んでいる雨音が、一段と強くなった気がした。


バルトーク3/22 14:0:432212cfBcsmysAsVME||377

 その日、私は携帯で警察へと電話をかけていた。
「はい―――はい。よろしくお願いします」
 電話越しの国家権力へと向かって、私は何度も頭を下げる。雨の日はいつもこうだ。

 人気のない橋の欄干下で、私は人の死体を見つけた。これが雨の音の原因だったのだろう。本当の雨音に混じって聞こえる、偽りの雨音。それは死者が人を呼ぶ声。

「雨は……思念が通りやすいな」
 私は車内で、一人瞑目する。死体を見つけるのは気持ちのいいものではない。しかし……私は期待しているのだ。
 いつか、私が雨で失ったものに再び出会えるのではないかと。


バルトーク3/22 14:1:12212cfBcsmysAsVME||759

 雨音が聞こえるのは、私が聞きたいと願っているから。
 きっとまた、雨音は私の耳に聞こえる。

 雨音の聞こえる病気は完治しない。私が、私の求めるものを見つけるまでは。
 
 
fin


バルトーク3/22 14:8:112212cfBcsmysAsVME||394
後書き
ザッツ三文小説。ロボットばかりでなくて一般受けする作品を書こうと試みたのですが……いや難しい。
それに題名に色文字を使ってみましたが、これも見事にスベッタ感じがorz
慣れないことはするもんじゃないっすね。

一応ホラー仕立てにするつもりだったのですが、オチが思いつかない!!作者はオチの思いつかない病に取り付かれてます。

読んでくださった方、ありがとうございました!!
でわっ!

りゅ3/22 15:2:432184cfAU0jy/xyg/w||691
ちわーっす。
もう何が何だかーって感じですね〜。
今までの作品とは変わっていて、コレはコレで好きですよーっと。

オチの思いつかない・・・・・。自分もです。ついでに部屋が永遠に片付かない病気も現在進行形です。

ではでは〜。

バルトーク3/23 11:11:262212cfBcsmysAsVME||54
こんちわーっ。
いや、自分でも読み返したけど分けわかんねぇよっ! こういうのって、人が書いてるのを見ると簡単そうに見えるけど、自分で書くと……いや難しかったorz
書き上げた当初は傑作に見えるんだけど、それだけ一日後のリバウンドとかバッグラッジが酷い。

部屋が片付かないのは、まぁ好事家の宿命みたいなもんじゃないのかい。
自分の部屋は本が本棚から溢れてきてます。誰か広い部屋をくれ!!
本を売れば片付くんでしょうけど、なかなか……それも難しい相談なんですよね^^;

でわ〜っ。

シェイラ3/25 22:11:562184cfUD/78QoU1uU||945
こんばんわ〜☆

遅くなって申し訳ありません;

早速ですが、こんな作品待っていました!って感じですよ!
ホラー物が臆病な割りに好きなんで、夏の暑い時期には、よく借りてきて見てます。
家族に白い目で見られますね;
ただホラー物、ってだけではなくて、色々と考える事が出来るので好きです。
自分も夜に書いた作品はかなり、うわちゃ〜な事になっている事が多いです;

右に同じく、部屋のあちこちにカオスが広がっております。
片付けのうまい方法なんてあるんでしょうか?(泣)


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