戻る
11607幸福な少女。ピゅナ5/4 0:56:551221cfoEM5u4AxgQw



     ある森には孤独な狩人が住んでいました。
     孤独な狩人は小鹿や小兎を捕まえて暮らしていました。
     森の中の薪や木の実を集めたり、
     森の中の川でお洗濯物をしたりして、
     孤独な狩人は独りで孤独に暮らしていました。


ピゅナ5/4 0:57:221221cfoEM5u4AxgQw||221

     ある街には、幸福な女の子が住んでいました。
     幸福な女の子は、母親が作ったご馳走を食べて、
     父親からもらったお金で玩具を買って、
     みんなで幸福に暮らしていました。


ピゅナ5/4 0:57:451221cfoEM5u4AxgQw||839

     ある日、幸福な女の子の家でパーティーが開かれました。
     家を綺麗に飾り立て、たくさんのお友達を招き入れ、
     幸福な女の子の家は、より一層華やかになりました。

     「17歳のお誕生日おめでとう」

     みんなから、幸福な女の子は祝福されました。
     今日は幸福な女の子のお誕生日パーティーなのです。


ピゅナ5/4 0:58:101221cfoEM5u4AxgQw||515

     「どうもありがとう」

     幸福な女の子は、祝福される度に明るい笑顔を返しました。
     優しさに包まれて育ったので、
     幸福な女の子はとても優しく育ったのです。

     「お母様、薪は何処かしら?みんな少し、寒そうだから暖炉をたきたいの」

     「薪はお家にありませんよ。困ったわ」

     「わかったわ。それなら私が薪を集めてくるわ。
      森に行けばたくさん落ちているから」

ピゅナ5/4 0:58:441221cfoEM5u4AxgQw||146

     幸福な女の子は、大変気立ての良い女の子でした。
     今日は自分が主役なのに、みんなの為に薪を集めに行くことを決めました。

     「森と、森の人はとても危ないから充分に気をつけなさい」

     「はい、お母様」

     明るい笑顔で答えると、幸福な女の子は大きなカゴを持って
     家を出て行きました。


ピゅナ5/4 0:59:71221cfoEM5u4AxgQw||661

     「今日はなんて素敵な日なのでしょう。あんなにたくさんのひとが
      私を祝福してくれるなんて。みんなの為に、早く薪を集めましょう」

     森へ着くと、幸福な女の子は夢中で手ごろな大きさの軽い薪を集めていきました。
     するとそこへ、一匹の野兎が走ってやってきました。

     「まぁ、可愛い」


ピゅナ5/4 0:59:351221cfoEM5u4AxgQw||926

     幸福な女の子がそっと野兎に手を触れようとしたその時です。
     どん、という鈍くて大きな音が木の陰から聞こえてきたのです。
     びっくりしてそちらへ向くと、独りの男が銃を持って立っていました。
     幸福な女の子は、その銃に目が釘付けになりました。

     「…ごめんね」

     ふいに男が言いました。
     幸福な女の子は、びくっと肩を震わせて、視線を落としました。
     男の声と表情と眼が恐くなってしまったからです。
     しかし幸福な女の子は大変優しい心の持ち主でしたので、
     そんなことを言ったら傷つけてしまうだろうと思いました。


ピゅナ5/4 1:0:81221cfoEM5u4AxgQw||226

     「…どうして、あやまるのですか?」

     幸福な女の子は上目遣いで男に訊きました。

     「…ごめんね」

     もう一度、男は同じ言葉を繰り返してから言いました。

     「さっきの''ごめん''は君への言葉じゃない。
      今の''ごめん''が君への言葉。
      …さっきの''ごめん''は兎への言葉だよ」


ピゅナ5/4 1:4:241221cfoEM5u4AxgQw||9
………………………………………………………………


「お久しぶり」過ぎて「はじめまして」になります。
以前も此処で小説を書かせて頂いていた者です。
それは続きものでいまだ完結していませんが、
いずれ完結させるつもりでいます。

今回はショートストーリーの様な感じにしてみました。
読む人によって結末が違ってくるようになっています。
本当の幸福とは何か、問いかけるつもりで書いてみました。
続きは近日載せたいと思います。

読んで下さる方がいらっしゃれば、
詩にも挑戦してみたいと思っています。
それでは、またの機会に。


………………………………………………………………

taijun5/4 12:31:372191cfDZokOno3dHY||84
こんにちは。
続きが非常に気になります。焦らすつもりはないのですが、是非よろしくお願いします。
できれば、詩の方も。。

5/4 18:29:121223cfcl92ZiKQU86||605
こんにちはー
読みました。とても文の書き方が上手で
ちゃんと漢字を使ってる所に私はすごいなぁと思いました。
漢字は使うのですが、あまり自分で見てもハッキリ伝わらない
内容だったり「これはありえないだろ」とかいう内容だったり
するので、ピゅナさんの文を見て見習わないと、と思いました。
次を見たいですねぇ。


本文(<>," shift+7使用不可)
 ※メルアドや電話番号を公表してはいけません、荒らしを批判するのは「俺が神掲示板」以外は禁止!
 
特殊文字 by.チビファンタジー 過去ログ
無料ゲーム総合サイト: おもしろフラッシュ総合サイト: PS2:GBA:PSP:NDS:GC:XBOX