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1177短編小説σ(´∀`)σ6/26 16:35:442191cf4oHrLbfV8xg
短い小説です。興味があったら読んでみてください!!!

題名言う事をなんでも聞くロボット

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佐々木さんは、あるカタログを見ていた。
それは、「おもしろいロボット」の通信販売のカタログだ。
それに興味を持ったのがつい最近。
試しにとってみたのがこのカタログだった。
最近は色々な場面で、様々な特徴を持ったロボットが次々に登場している。
そこで、佐々木さんは考えた。
「誰も持っていないようなすっごくおもしろくて役に立つロボットを買って自慢してやる」と。

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佐々木さんはそれをパラパラとめくっていると、興味深いページが目に飛び込んできた。
『邪魔にならないロボット』という題名だった。
いくらおもしろくて役に立っても、邪魔になっては話にならない。
そのページをじーっと見ていると、『言う事を何でも聞くロボット』と書いてある所が目に止まった。
「これはすごい。邪魔にならなくてしかも言う事を聞くロボットなんて。そう、こういうのが欲しかったんだよ。」
そして佐々木さんは、この商品を買うことにした。

σ(´∀`)σ6/26 16:59:222191cf4oHrLbfV8xg||584
数日後…。
「やっと届いた!!! どれどれ、さっそく使ってみるか。」
でっかいダンボールの中には、ちょうど3歳〜4歳児の子供くらいの大きさのロボットが入っていた。
「こんなに大きいのに、二万円なんてなんてお手頃なんだ。」
そう言いながらそれを取り出した。
顔はあんまり可愛くないが、きっと使えるだろうと佐々木さんは思った。

σ(´∀`)σ6/26 17:9:422191cf4oHrLbfV8xg||962
佐々木さんには、説明書を見る暇は無い。
ロボットをクルクル回して、スイッチらしきものを見つけると、さっそくポチっと押した。
すると、急に「ビー」と音が鳴り出して、
「ボクハ オトコ デス。ナマエヲ ツケテ クダサイ。」
と、喋り出した。
「では…。ロボ1号と命名しよう。主人は私だ。私の命令にはしたがってもらう。」
佐々木さんは、もうすでに偉そうな主人になりきっていた。
今度は、また急に「ピー」と鳴り出して、ロボットのおでこの部分に『ロボ1ゴウ』と表示された。

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「ではさっそく命令を出すぞ。そこにある新聞を取って来い。」
佐々木さんは、偉そうに座椅子に腰掛けて言った。
しかし、ロボ1号は動こうとしない。
「どうした?俺は11時までに新聞を読んでおきたいんだ。」
実は、佐々木さんは、このロボットを見せる約束を、近所の人や友人としていたのだ。
だから、ロボットが届く前の夜に、明日のスケジュールやどのようにして皆に自慢するかなどの計画を立てていた。
しかし、まだ動こうとしない。
「なんだ。あのカタログは! インチキじゃないか。」
佐々木さんは、仕方なくテーブルの上においてあった新聞を自分で取りにいった。

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新聞を取りに行った佐々木さんは、新聞ではなく、その横に置いてあったロボットのカタログに目をやった。そういえば、佐々木さんは、このロボットの特徴や使い方をまだよく知らなかったからだ。
「たしか…。132ページ…」
そのページを開いて説明を読んだ。
『このロボットは、介護の必要なお年寄り用のものです。介護の必要なお年寄りは自由に動く事ができず、お年寄りの好きなこと第1位の「お喋り」の相手もあまりいない事がわかりました。そんな時にこの商品を使っていただきますと、そのロボットに話しかけると自然と自分だけ話している状態になりますから………。』

σ(´∀`)σ6/26 17:32:332191cf4oHrLbfV8xg||879
すると、約束の12時。佐々木さんは、チャイムが鳴っても居留守を使い、それからもずっと、誰にも気づかれないようにそっと暮らしたそうです。

あのロボットは、言う事を何でも聞くロボット。つまり、人の話をきくだけのロボットということ。


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