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1194夢。ミレイユ6/27 0:30:162223cfBbQWnXhr3Ak
「ゆみぃ〜高校決まった?」
と幼馴染の白川 優が聞いてきたので私は、
「ま、まだ決まってない・・・・」
とうつろな声で答えた。
「・・・そろそろきまたほうがいいよ
出願もあるしさ」
優が心配して聞いてきた。
「わかってる。それより優はやっぱ行くの?あそこに」
「うん。看護師になるの夢だったからね。」
優は嬉しそうに言う。


ミレイユ6/27 0:30:362223cfBbQWnXhr3Ak||238
(いいなあ優は。ちゃんと自分の夢持ってて
私なんか・・・)

私の名前は河合 由美
中学三年生の14歳・・・今年受験・・・
私には夢がない。
特にこれといったこともないし。
人に流されながら今まで生きてきた。
だけど・・・
今度だけは流されるわけにはいかない。
受験はそうあまいもんじゃないし。
はっきりいって勉強とかは嫌いだけど・・・
まあ、就職率が低くなってるいま、中卒じゃどこも雇ってくれないしね。
ま、自分の学力にあったとこいけばいっか。
でも・・・
はあ、なんでこう人生には選択肢が多いんだろう
誰かが適当に決めてくれればいいのになあ・・・

ミレイユ6/27 0:32:102223cfBbQWnXhr3Ak||975
「いいか、おまえらはもう受験生なんだ。
遊んでるひまはないぞ!」
いま教卓の上で怒鳴っているのは担任の
山田 武 なにかとえらそうでクラスのみんなに
嫌われている。
だからといって反発する人はいない。
・・・内申点にひびくからだ。

ミレイユ6/27 0:32:252223cfBbQWnXhr3Ak||377
「こらあ!河合!聞いてんのか!!」
ちょっと外を見てただけなのに・・・
「だいだいお前はな・・・」
また始まった。
声がうるさいだけじゃなく、話も長い。
「おい!聞いてんのか!2学期にもなって志望校が決まってないのは
お前だけなんだぞ!」
(はあ・・・ったくうっせえなあ。そんなことあんたに関係ないだろ。)
「おい!いい加減にしないと・・・」
「はいはい。廊下行きでしょ」
私はあきれながら席を立った。


ミレイユ6/27 0:51:292223cfBbQWnXhr3Ak||733
「由美。もうちょっと態度改めたら?」
「しょうがないジャン。」
帰り道、私は優と一緒に帰っている。
「でさ、高校・・・決まった?」
「まだ。」
「なんかないの?あそこに行きたいとかさ」
「あったらこんなに悩まないって」
「じゃ、せめて夢でも・・・」
(夢・・・か。優は看護師になるんだっけ・・・
いいなあ・・・目標がちゃんとあって)

ミレイユ6/27 0:52:342223cfBbQWnXhr3Ak||572
「じゃ、ばいばい」
「うんばいばい」
駅前で優と別れた。

カシャ カシャ

ふと前を見ると自転車の前で泊まっている人を見た。
(なにやってんだ?セッチャか?)
知らないふりをしてとおりがかると自転車のタイヤに杖みたいなのが引っかかってて
必死にちっていた
(この人・・・目が見えないのかな・・・?)
私は、杖をタイヤから取ってやった。
すると、杖の持ち主は笑顔で
「ありがとう」
と言った。

ミレイユ6/27 0:53:132223cfBbQWnXhr3Ak||720
だけど・・・それと同じに困ってる人をしらんぷりして去っていく人をみて
いて悲しくなった。
(困ってる人がいるのにどうして助けないんだろう・・・)
「あの・・・お礼にジュースでも・・・」
ナンパか?と思いつつも私はOKした。

ミレイユ6/27 1:23:282223cfBbQWnXhr3Ak||336
通称噴水公園と呼ばれるその名の通り噴水がある公園にきた。
近くにあったベンチに座る。
「ごめんなさい。僕から言ったのに買わせちゃって・・・」
「いいよ別に。ウーロン茶でいいんだっけ?」
「ありがとうございます」

しばらくの沈黙の後

「あの・・・」
「ん?なに」
突然話し掛けてきた。
「優しいんですね。」
「え?」
「ほら、僕って目が見えないからいろいろと大変で・・・
初めてだったんです。僕に優しくしてくれた人。」
「そ、そんなことはないよ・・・うん。
だって困ってる人みたらほっとけないじゃん。」
「そう・・・ですね。

ミレイユ6/27 1:24:52223cfBbQWnXhr3Ak||66
あの、ひとつ聞いてもいいですか?」
「なに?」
「いま、あなたの目には何が映ってますか?」
「え?」
「ごめんなさい・・・
僕生まれてから一度もなにも見たことがないので・・・」
(私の目に映ってるもの・・・)
(考えもしなかった。いつも人に言われた通りにしてて・・・
自分のことなんか気にもしなかった・・・
そんなんで将来のこととか考えてた自分が恥ずかしい・・・)
「ごめん。わからないや」
「そう・・・ですか」

ミレイユ6/27 1:24:342223cfBbQWnXhr3Ak||331
「僕には見えますよ。目が見えなくても。」
「え?・・・」
「たとえ目が見えなくても心の目はちゃんと見えてますから。」
「あっごめんなさい。親を心配させたくないのでそろそろ帰ります。
さようなら。今日はありがとうございました。」


ミレイユ6/27 1:24:582223cfBbQWnXhr3Ak||443
彼が去った後も私は呆然としていた。
私は・・・
彼は偉い。目が見えないのに精一杯頑張っている。
自分の足で立っている。
それなのに私は・・・
人の言う通りにして・・・支えられてた。
自分では立とうとも思わなかった。

ミレイユ6/27 1:27:222223cfBbQWnXhr3Ak||134
私は走った。
彼のもとへ。
「待って!」
彼はゆっくり振り向いた。
「輝いてる。」
「え?」
「私の目には見えるよ。きれいに輝いてるよ。
君も私も、世界も」
「そうですか。良かった」
「うん!」


ミレイユ6/27 1:27:322223cfBbQWnXhr3Ak||298
私はもう迷わない。
自分の足で立てる。
自分の足で歩くことができる。
私は輝く明日に、夢に向かって
一歩、足を踏み出した。


                     ーENDー

ミレイユ6/27 1:30:422223cfBbQWnXhr3Ak||782
さすがに長すぎて自分でも読む気しねぇ・・・(自爆
よかったら、感想くださいm(__)m

有紀6/27 12:30:302193cfOTosCKoDt8o||469
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