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1336小説「DeathLost」イクス7/3 17:1:482202cfwKIgBablNMk
 一人の男が街のアケードをくぐった。
男は黒い髪に長い、黒いコートを着た男だった。
首にはペンダントを付けている
男は人混みの中を歩き始める。
 街は古風な商店街の集まりだった。
狭い、レンガで舗装された通りを人が行き交う。
「いつにも増して賑わってるね、キル。」
「結構なことだ。」
キルは興味なさそうに言う。
店は主に、薬草や宝石などを売っていた。


イクス7/3 17:2:42202cfwKIgBablNMk||860
中には危ないモノを売っている店もある。
キルは細い裏路地に足を運ぶ。
そこは、暗くて、湿っていて、ゴミが散乱していて・・・
キルはそんなことにはお構いなしに進んでいく。
行き止まりだった。
そこでキルは行き止まりの壁に両手をつく。
キルの腕に力がこもる。
すると、壁が埃を散らしながら奥へと滑り始める。


イクス7/3 17:2:202202cfwKIgBablNMk||710
「ふん!」
キルがかけ声と共に壁を押すと、壁は一気にスライドして
ガコン、と言う音と共に固定された。
下には階段が見えていた。

「いるか〜?おーい、じじい〜。」
「こんにちは〜。」
「失礼な小僧だな、相変わらず。」
憎まれ口と共にドアを開ける老人。
メガネをかけた白髭の老人だった。
中に入ったキルは室内を見回す。
「相変わらず汚ねえな。」
「余計なお世話じゃ。」
部屋は鍛冶場だった。


イクス7/3 17:2:372202cfwKIgBablNMk||728
強引に壁をくり抜いて作った炉や、
寝床らしいむしろが敷いてあったりする。
他にはハンマーや大きな台など、どれも煤けた物ばかりが雑然と置いてある。
「で?何の用じゃ?」
「これを見てくれ。」
老人はキルから差し出された大剣のなれの果てをまじまじと見つめる。
「無茶したな。まあ年代物だったから当たり前と言えば当たり前じゃが。」
「そういう事はもっと早く言え、早く。・・・それで、直せるのか?」
「まあ無理じゃな、この剣の素材であるオリハルコンがもう無い。」
「何?」


イクス7/3 17:3:02202cfwKIgBablNMk||18
「ああ〜あ。」
「他ので代用できないのか?」
「無理じゃ、こんな常識はずれの剣、他ので創ったらすぐに折れる。
第一純オリハルコン製の剣でなきゃ神に当たらん。それでもいいか?」
「・・・・・」
「本末転倒だね、そんなんじゃ。」
「どうすればいい?」
「とにかくオリハルコンじゃ。無きゃ知らん。」

「で?・・・ここですか。」


イクス7/3 17:3:212202cfwKIgBablNMk||66
「何か文句でも?」
低い声で脅す。
キルは警察署の門前にいた。
「他に当たる所がない。ここにオリハルコンがある。」
「だまされてたら?」
「くどい!ここに押収されてるんだよ!ここに!」
キルは門をくぐる。
建物はこの街に相応の左右対称の煉瓦作りの物だった。
敷地は馬鹿らしいほどに広く、整えられた庭と共に、パトカーが止めてある。
キルは足音を立てずにドアに近づき、ドアノブをひねる。
開かない。
「ちっ、まあこんなところだろう。」
三十秒後、ドアが音もなく開く。
「今度はもうちょっとましな鍵にしとけよ、お巡りさん。」


イクス7/3 17:3:412202cfwKIgBablNMk||575
キルはつきあたりの廊下を左に折れて、階段を上る。
上にいた警官を殴り倒して廊下を覗き込むキル。
そして進む。
「うっ。」
急に警官が曲がってきた。
キルは一瞬でそばのドアをくぐる。
「危なかったな。」
「え?」
そこには笑顔で頭に血管を浮かべた、禿の刑事がいた。
後ろには警官がたくさん。
「侵入者だ〜!」
「全員配置に付け〜!」
「逃がすなよ〜!」
警官達はキルに向かってなだれ込む。


イクス7/3 17:3:562202cfwKIgBablNMk||671
「早速見つかっちゃったねぇ。どうすんのさ?」
「うるさい!逃げる!」
キルは言いながら最初に飛び込んできた警官を掌底で仕留める。
その後ろの警官を左回し蹴りで。
そしてコートに手を突っ込み、ビー玉ぐらいのボールを取り出した。
部屋に、焼き切れんばかりの白い閃光が溢れる。
その隙に逃げ出すキル。

「ここか・・・」
「在ればいいけどね。」
肩で息をしているキルは「取り調べ品・倉庫」と書かれたドアを開ける。
それはすぐに見つかる。
黒い、整った形の大きな石、それだった。
「よし、行くぞ。」
「これでキルも晴れて犯罪者。」
ハウルの皮肉にかまわずキルは広間にでる。


イクス7/3 17:5:122202cfwKIgBablNMk||681
「そうはさせん。」
円形のホールの中心に初老の男がいた。
制服ではなく、格闘技を着ている。
「は!古い台詞だな。・・やろうってのか?」
「ふ、おのが未熟さ、知るがいい!」
「ぬぁぁぁぁぁ!」


イクス7/3 17:5:482202cfwKIgBablNMk||580
男は突撃した。
桁外れのスピードから打突系の掌底が繰り出される。
半分ぶれた手を紙一重でかわしたキルは、男の追撃、
左手のアッパーを殴って軌道を替える。
それでもそのパンチはキルの肩に食い込む。
キルはわずかに浮き上がり、男の蹴りをたたき込まれる。
「ほう!あれを後ろに跳んで威力を殺すか。」
「野郎・・・調子に乗るな!」
キルは起きあがりざまに反動を利用して地面を蹴る。
浮いた状態から二段回し蹴りを放つ。
男は身体を後ろに反らせてかわす。
次の瞬間に男は空中に浮いていた。
二発目の蹴りを打った後、キルは身体を反転、
地面に手をついてかかと顎を蹴り上げたのだった。


イクス7/3 17:6:462202cfwKIgBablNMk||114
そのままキルも浮き上がり男の両足の関節を極める。
そして下に投げる。
威力は無いが、相手に受け身を取らせない素早い投げだった。
それでも男は着地の瞬間転がり、ダメージを減らす。
上を見た男の目に映っていたのはブーツのかかとだった。

「悪いな、貴様と遊んでいる時間はない。」
キルはネリチャギを食らって伸びている男に言う。
「見事なもんで。」
「行くぞ。脱出だ。」

「持ってきたぜ、これでいいだろ。」


イクス7/3 17:6:522202cfwKIgBablNMk||825
キルは鍛冶屋の老人に言う。
「フムフム、よし!申し分ない。これでいけぞ。」
老人は両手を差し出す。
「なんだ?この手は?」

しばらく後、キルは漆黒の大剣を握っていた。
空の財布をしまって言う。
「もう二度と来ないからな。」
「毎度あり〜。」
キルは地下室から出る。
「どうするのさ?これから?」
「いつもと同じだ、神を探して斬る。」
「あいよ!。」
彼らの旅は続く。

イクス7/3 17:15:282202cfwKIgBablNMk||853
         <あとがき>
今日は^^
読んでくれてありがとうございます。
文体が幼稚にならなにように極力注意したつもりですがもし在ればご指摘下さい。
さて、二話目です^^
今書き終えた疲労感でくたばりそうになりながら
この「あとがき」を書いている(打っている?)イクスです
ここから見始める人にも優しいように、短編連作の影を残しての二作目ですが、
どうでしょうか?
感想、ストーリーの展開が遅い早いなどのアドバイス等々をお待ちしております^^
前作との比較でも結構です(これは前作知っている人しかできませんがご容赦下さい^^:)
では、お待ちしております^^

アルジュナ7/3 17:23:236112cfRAAzsp5Iv0Q||921
お〜!おもしろいですね!
アクションが多いからわかりやすかったです!
これからもアクションな小説かいてくださいな!

イクス7/3 19:2:362202cfwKIgBablNMk||909
今晩は^^
感想ありがとうございます〜^^
初めての人に感想もらうのはいつだってとても嬉しいです^^
アクションは特に注意して書いてますが、戦闘の流れがいつもワンパターンで
ちょっと物足りないかもしれないです。
こんな小説ですが、これからもよろしくお願いします^^

銀月7/3 22:2:302182cfLMvpixotkc6||420
こんばんは^^ノシ
コミカルなテンポから、戦闘シーンへ・・・。
ちょっと禿げの刑事さんの所で吹き出してしまいました(ノ∇≦*)
続きを楽しみにしてます〜(* ̄∇ ̄*)

祥大7/3 22:40:172192cfjwWTQQyXEQ.||115
こんばんは〜^^
読ませていただきました
戦闘シーンがとにかくすごいと思います!
ほんと、俺のとは比べると俺が恥をかくぐらい・・・
続き、楽しみにしてます

イクス7/4 6:10:52202cfwKIgBablNMk||852
銀月さん>おはようございます^^
感想ありがとうございます。
ストーリーの雰囲気をいきなり替えてシリアスな戦闘シーンを引き立てた
つもりなのですが、そう言ってくれると私も救われます^^
これからもよろしくお願いします。
銀月さんの詩がすごく見たいです^^
がんばって下さい^^

イクス7/4 6:14:252202cfwKIgBablNMk||361
祥大さん>感想ありがとうございます^^
祥大さんの小説もとてもおもしろいですよ
比べて恥をかいているのは私の方ですよ^^:
すっごくおもしろいのでもっと自信を持って、がんばって下さい^^
それでは、読んでくれてありがとうございました^^
お互いがんばりましょう^^

ベベル7/4 15:8:322201cfX0GZVn6qxd.||372
感想遅くなっちゃった(汗
空の財布をしまいながらちょっと憎まれ口を叩くキルが可愛かったですw
次回も楽しみにしてます(*- -)(*_ _)ペコリ

イクス7/4 18:21:572202cfwKIgBablNMk||112
ありがとうございます^^
どんなに遅くても私は自分のレスを期待と共に
のぞいているのでかまいませんよw
これからもどうぞ宜しく^^

イクス7/4 18:23:332202cfwKIgBablNMk||880
一つのスレに最大感想新記録記念










l何も無し

銀月7/4 19:24:532182cfLMvpixotkc6||874
記録を伸ばしてみたり・・・ヘ(-.-ヘ;)コソコソ

戦闘シーンはやはり、頭に思い浮かべながら書かれるのでしょうか?
銀はめっぽう弱かったりします。実戦経験がないので(当たり前ですが;;)
既存の本からちびっと拝借してアレンジしたり、足りない脳みそから
ひねり出してみたりしてます。
イクスさんの戦闘シーンは、読んでいると想像力の少ない自分にも
その迫力のシーンが思い描けるような描写ですよねw
・・・感想っていうより、質問でした( ̄∇ ̄*)ゞアレマ

イクス7/5 7:30:92202cfwKIgBablNMk||344
感想ありがとうございます^^
ちなみに戦闘シーンは
想像しながら書いてます
幼稚園のころは戦隊ものを見て想像力を
養っていたので細かい説明でを付けて書いています
記録更新ありがとうございました^^


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