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1343ダンデライオンloveless7/3 20:6:416112cfax8vzrr3Pt2
『これなら大丈夫でしょ?』

 彼女はそう“言った”。
 地面から目を離して、彼が頷いたのを見てもう一度、へらりと笑う。
 続けて文字を書いた。

『あたしの名前は、飯塚 萌。』
「いいづか、もえ」

 嬉しそうに何度も頷く。
 棒きれを地面に置いて、手で何かを示そうとして、はっと彼女は気付く。
 急いで、

『ゴメン、手話わかんないもんね』

 “言った”。

loveless7/3 20:7:56112cfax8vzrr3Pt2||378
「あ、うん、よくわかんねえ。 ごめんな」
『気にしないで。
 普通の人は、手話なんて知らないしさ』

 その地面を見つめる顔が、余りにも切なそうで。
 彼は居たたまれなくなって、

「マジごめん」

 謝った。
 彼女は再び笑顔で、

『ううん、いいんだよ。』

 そう“言う”。

『それよりも、』

 続けて、

『あなたはだあれ?』

 “言われて”気付く。
 ああ、そう言えば名乗ってない。
 いや寧ろ、名乗る必要が無かったはずだ。
 思いつつ、彼は優しげな笑顔を作って言った。

「俺は、叶。 織々叶。」

 女みたいな名前で、余り好きじゃない。
 その名前を彼は口にする。

loveless7/3 20:10:226112cfax8vzrr3Pt2||188
『おりしき、きょう?』

 萌は理解して、その音だけを繰り返す。
 めずらしい名前だね、字はどんな風に書くの?
 萌は“言って”、
 こう書くんだ
 彼は“言った”。

『へー、織々 叶かあ。
 カッコイイ名前だねえ』

 にこにこと笑いながら、文字と叶を見比べる。
 叶っていい名前だねえ。
 ぽつりと“呟いた”。

「何でだよ?
 女みたいな字ィばっか使わねえ?」
『そんなことないよ。カッコイイ。
 萌の名前よりずっといい』

loveless7/3 20:23:376112cfax8vzrr3Pt2||621
「何でだよ。
 萌って、アレだろ? 芽が出るとかそゆ系。
 良いじゃねえか」
『よくないよ。
 萌は芽のまんまで成長しない』

 頬を膨らませて、彼女は“言った”。

「成長してるだろが」

 叶の言った言葉は正しく。
 しなやかに伸びた四肢。
 腰まで伸びる、ふわふわの金髪。
 顔こそまだあどけないが、あと2、3年もすれば、立派なレディに育つだろう。

『してないもん』

 だが、彼女はそれを否定する。

loveless7/3 20:28:96112cfax8vzrr3Pt2||800
『だって萌、こないだから身長のびてないんだよ!?』

 確かに、小柄な叶よりもさらに小型。
 10cmくらいの差がある。

「女は小っせえ方が良いだろが」
『よくないもん。
 小さいと子供扱いされるもん』
「じゃあその子供臭い喋り方をまず辞めろ」
『ガキっぽいんじゃなくて、これはかわいいしゃべり方だと思う』
「自分だけだ。
 勘違いはほどほどにしといた方が特だぞ」
『叶、酷い!』

 難しめな漢字を“言って”、僅かに語学をアピールしたのか否か。
 言葉とは裏腹に、少しだけ嬉しそうに見えるのは気のせいか。
 寧ろデフォルトか?

loveless7/3 20:35:346112cfax8vzrr3Pt2||723
 などと思いつつ、

「あーあーごめんな。」

 苦笑して頭をぽんと叩く。
 また子供扱いして!と言いたげな表情で、それでも叶の手は止めない。
 2、3回叩いたところで手を止める。
 そうすると少し名残惜しそうな顔を一瞬だけして、萌は再び地面に向かう。
 そしてこう“言う”。

『叶は、なんでここに来たの?』

 叶の表情が、一瞬揺らぐ。
 目を見開いた彼の表情を見逃さず、萌は首を傾げて無邪気に微笑んだ。

 さあて、如何に答えよう?

loveless7/3 20:40:216112cfax8vzrr3Pt2||113
続く。

 

中途半端なところで終了。
前回から間が空いて反省。
言い訳ですが、ここ3日ほど部活が揺らぎに揺らぎまくってるのです。
自分の精神状態も、あまり宜しくないです。
浮きまくったり、激しく沈んだり。
あーもう、告白なのか部活が好きなのかよく分からない発言をしないでください部長!
そのせいで今吐き気を伴うほどに悩んでるのですよ!
ゴメンナサイ、また間が空くかもです><

嗚呼、心底萌に癒されます。
叶は次回、どの様に言うのでせう?
乞う、ご期待。

ぷっち7/3 20:43:02224cfTGvSs7G.qn2||973
ゎー!
キタキタキタキタ!!
lovelessサマの小説大好きです!!
続き・・・まだっすか?w(ぁ

loveless7/3 20:50:236112cfax8vzrr3Pt2||501
『DEAR ぷっちさま。
 はじめまして、萌ですv
 ホントに愛無はのっとり企画が好きなのです。

 続きはのんびり書いてくと思う。 ゴメンネ、トロくて……。
 愛無の小説なんかを、気に入ってくれてありがと。
 それじゃあ、またね』

(可愛らしく手を振る)

銀月7/3 21:56:422182cfLMvpixotkc6||889
こんばんは^^ノシ
同じく、萌ちゃんに癒されます~~旦_(。-_-。)
感情のままに一気に書くのもいいけど、のんびり書いていくのも
いいと思います^^
間が空いても、銀は確実に読みますのでw
簡単に頑張れとはいい苦しいのですが、愛ちゃんの悩みが
一日も早く良い方向へ解消されますように^^

7/4 0:24:332191cfucFkjzFdlqo||851
壁〕△・){lovelessさんの小説さりげなく読んでます。隠れファンです

いぃですねvv上の二人に激しく同意。
続き楽しみにしてますvv

ベベル7/4 2:55:582191cf7a46z1P2.iw||849
lovelessちゃん(*・ェ・*)ノ~☆コンバンワ♪
銀つんとほぼ同意見で申し訳ないんだケドゆっくり自分のペースで^^
前もこぉ言ったかもしれないケドヾ(;´▽`A``アセアセ
頑張ってる人に頑張れというのはベベルは言わないようにしてます(ココも銀つんと一緒だw)ホントに大切な事なんだと思うから悩んでも焦らずゆっくりと考えてみて(^ヮ^)
lovelessちゃんのペースで少しずつ・・・ねヽ(=´▽`=)ノ

loveless7/5 20:33:162201cfUoRZnnW7DBc||408
『DEAR 銀月さま。
 はじめまして、萌ですv

 ええと、どうもありがとございます。
 愛無はここ5日ほど、いろいろありすぎて疲れたらしいの。
 でも、小説は書きたいんだって。
 矛盾してるんだけどね、頑張るらしいよ、色々。

 それでは、ありがとうね。 バイバイ』

(少し名残惜しそうな顔で)

loveless7/5 20:35:32201cfUoRZnnW7DBc||356
『DEAR 鼎さま。
 はじめまして、萌ですv

 かくれファンさんなの?
 愛無がとてもよろこぶよ。ありがとう。
 続き、頑張って書くらしいから、見てあげてね?

 それでは、ありがとう。
 じゃあね』

(笑顔で小さく手を振る)

loveless7/5 20:37:332201cfUoRZnnW7DBc||503
『DEAR ベベルさま。
 はじめまして、萌ですv

 色々あって、ちょっとふっきれたみたい。
 多分だいじょぶ、結果も出たみたいだしさ。
 あとは、ちょっと休んでつたえるだけらしいの。
 心配かけてゴメンネ?

 ほんとうに、ありがとう。
 それじゃあ、またね』

(寂しそうに微笑む)


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