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1544第三章〜魔剣〜「町の中の戦闘」いおり♪7/11 18:56:442202cfhV7hX6H1aPo
三作目です!前作は

第一章〜http://chibifantasy.com/bbs/t12-1482.html
第二章〜http://chibifantasy.com/bbs/t12-1515.html
                                です。
読んでくださった人は感想、意見、印象などお待ちしています!

 あらすじ
私は見習い魔術士の一穂。たまたま、町に向かう途中であった山賊を倒したら、その人がレン君っていう道場で気術を習ってる男の子と知り合いで敵と言わんばかりとってくれと言い出した。レン君もレン君で私の話しを聞かずに決闘することになっちゃうし・・・お師匠様、助けて〜!

いおり♪7/11 18:56:592202cfhV7hX6H1aPo||288
1000年前、魔界と人界の間に戦争が起こった。人間と魔族が戦い、ある人間の活躍で魔王は倒れ、魔界と人界は完全に隔離してしまった。
人界には魔物も魔族もいなくなったのだ。

そして、今、昔起こった戦争は皆の記憶には伝説としてしか残ってないが、ただ一つ唯一、この世界に魔王がいた痕跡が、
              『魔剣』
しかし、その存在もまた謎であり、ほとんどの者からは伝説の一つとして信じられる事はなかった。

しかし、ここに魔剣を持つ少女がいる・・・

いおり♪7/11 19:20:332202cfhV7hX6H1aPo||630
 ここはスピリト町のある一角の大通り。そこにローブを身にまとった20前後の年のハンサムな青年が歩いていた。
「やれやれ・・・一穂さんはまた迷ってるようですね」
男は深くため息をついた。どうやら、誰かを探しているらしい。
             ざわざわざわざわ・・・・
いつも色んな人で賑わっている大通りが今日は特にたくさんの人が集まっていた。
「なんだなんだ!?」
「喧嘩だ〜」
「いいぞ〜!」
どうやら何かの騒ぎらしい。

いおり♪7/11 19:21:152202cfhV7hX6H1aPo||670
「やれやれ、どこでも騒動はつき物ですね・・・」
青年は騒ぎに興味を持つことなくそのまま通りすぎようとした。
だが、ふと青年が騒ぎの中心となっている方を向くと・・・・思わず足を止める。
そのまま、しばらく固まって動かなかった。青年が探していた人物を見つけたからだ。

いおり♪7/11 19:23:72202cfhV7hX6H1aPo||730

 どうしよう・・・本当に戦う事になっちゃったよ。私はレン君と戦う事になったのだが・・・
「今から道場に言って兄貴の剣を持ってきますぜ」
レン君の事を「兄貴」と呼んでいる男がそのまま立ち去ろうとする。
「ちょっと待った!」
レン君が男を呼び止める。
「なんですか?」
「『あれ』は俺が直接取りに行く」
「え?でも・・・」
「あれはお前が扱えるようなものじゃないからな・・・」
あれってなんだろう?でも、もしかしたらレン君が剣を取りに行っている間に逃げ出せれるかも・・・
「いいから、あれには絶対に触っちゃだめだっていつも言っているだろう?」

いおり♪7/11 19:24:162202cfhV7hX6H1aPo||866
「・・・わかりました」
よーし、レン君がいなくなればその隙に・・・
「よし、取ってきたぞ」
いつの間にかレン君は右手に剣を持っている。ってか速すぎ!瞬間移動でもした!?
「なんだなんだ?レン兄貴が決闘するって?」
あれ?なんだか、道場の人らしき人が出てきたけど・・・あ、ここって道場の目の前だったんだぁ。だからレン君ここにいたんだね。
「さて、待たせたな・・・先ほどは俺の後輩が世話になったようだ・・・」
やっぱりレン君と戦う事になりそう・・・どうしよぉ。
「後輩って、もしかして、その人も道場の人?」
私はレン君の後ろに隠れている男を指して言った。

いおり♪7/11 19:25:502202cfhV7hX6H1aPo||86
「そうだ」
その人がなんで山賊まがいな事をしているのよ!しかしそんな事を言ってもしょうがないみたい。こうなったらやるしかないか・・・
「一穂さん!何やってるんですか?」
私が決心を決めかけたその時、私は聞き覚えのある声に呼ばれた。
「あ、お師匠様!」
やった!救世主だ!ここはお師匠様に何とかしてもらおう。
「じ、実はさっきやっつけた山賊さんが、例の道場の人らしくて・・・そこのレン君って言う男の子と決闘する事になっちゃったんです」

いおり♪7/11 19:27:432202cfhV7hX6H1aPo||636
一応財布のことは隠しておこっと。もし、ついでに財布を盗ったからなんてお師匠様に言ったら・・・
「自業自得じゃないですか。自分でどうにかしなさい」
って言われ・・・ってかもうすでに言われてるよぉ。
「そんなぁ〜」
「これも修行の一つだと思えばいいんです」
お師匠様はそのまま野次馬達の中にとけこんでしまった。ああ、誰か私を助けて・・・
「よーし!こうなったらもうやけだ!」
私は背中に背負っている剣を手に取った。
「やっとやる気になったか・・・じゃあ行くぞ!」
・・・!?レン君はもの凄いスピードで私に向かってきた。レン君は右手の剣を振りかざす!
            カキキキキキィン!

いおり♪7/11 19:28:242202cfhV7hX6H1aPo||86
私はなんとかそれを剣で受け止める。この時、私は悟った。レン君がもの凄く強い事を・・・
「なかなかやるな」
レン君が私に向かって言い放つ。
「そちらこそ」
私も負けじとレン君に言葉を返す。
「ならばこれならどうだ!」
レン君はそのまま剣の押し合いだった状態から一歩下がり、目に止まらないほどの速さで私の周りを回る。
            カキィン!・・・カキィン!・・・
その状態で攻撃を仕掛けてくるレン君だが私も剣で何度も防ぐ。これじゃあ向こうの動きが速い上に私は身動きができない。こうなったら・・・

いおり♪7/11 19:29:302202cfhV7hX6H1aPo||92
「どりゃあ!」
私は高くジャンプしてレン君が回ったいる場所から抜け出した。しかし、私の着地と共にレン君が私に向かってきた。だが、私だって黙っちゃいない。
「乱舞撃!」
私は向かってくるレン君に向かって連続突きを繰り出す。常人では見切れないほどの速さで・・・
             ゴオオオオオオオォォッ!!!
轟音が鳴り響く。しかし、手ごたえがない。確かにレン君は私の攻撃を食らってるはずなのに・・・いや、よく見るとレン君は私の連続突きを素手で・・・しかも剣を持っていない方の左手だけで受け流している。私は目を疑った。乱舞撃は自分でもよく分からないほどの速さなのに・・・

いおり♪7/11 19:30:202202cfhV7hX6H1aPo||353

               ゴオォッ!
レン君が右手の剣で連続突きの間を縫って突きを繰り出す!
「・・!?」
私はすかさず後ろに飛んだ。レン君の剣があやゆいところで私の服をかする。
私がなんとか体制を立て直し、レン君の方を見ると、左手がぼんやりと光ってるような感じに見えた。
「な、なんなの・・・?」
私は目を凝らす。すぐに光は消えてしまった。
「ほう、気術を使うんですか」
完全に野次馬を決め込んだお師匠様が独り言の様に言った。気術!?あれが?気術で私の乱舞撃を受け流したっていうの?信じられない・・・でも、そっちが気術を使うっていうなら・・・

いおり♪7/11 19:31:22202cfhV7hX6H1aPo||877
『・・・我が一穂名において、魔界の汝と契約を交わす・・・汝の意思に基づき灼熱の炎よ・・・我が世界に躍りいでよ・・・」
私の周りに炎が現れ始めた。レン君はそれを見て驚いているようだ。
「か、一穂・・・お前魔術士だったのか?」
「うん」
レン君が聞いてきたのでつい私は返事をしてしまった。
「ほらほら、一穂さん。呪文の詠唱を途中で止めてはいけませんよ」
あ、しまった。お師匠様が忠告したときには時すでに遅し。中途半端に出現した炎はそのまま私に降り注ぐ。

いおり♪7/11 19:31:412202cfhV7hX6H1aPo||955
「熱い!?あちちちっ!!!」
私は思わず転げまわる。あちい!?あちいよぉ・・・・しばらくして火は消えた。
私は黒こげになりながらもゆっくりと立ち上がる。やばい・・・これでは私はお間抜けさんになってしまう。なんとかごまかさなければ・・・
「よくもやってくれたわね!」
私は堂々とレン君に向かって言い放った。
「へ?お、俺は何もしとないと思うんだけど・・・」
「いや、呪文の詠唱中に話しかけて相手のミスを誘う。見事な作戦だったわ」
              おお・・・・
野次馬から歓声が漏れた。
「そ、そうだったんですか。兄貴・・・」
「いいぞ〜もっとやれ〜レン兄貴!」
道場の仲間が次々と応援する。

いおり♪7/11 19:32:292202cfhV7hX6H1aPo||598
「お、おう・・・」
レン君はあまり釈然としてないようだ。
「はぁ・・・」
ああ!お師匠様今ため息をついたぁ。うう・・・ちゃんとごまかしたのに・・・
「だけど私もやられてばかりではないわ!今度は私から行かせてもらう!」
決まった・・・なんて思ってる場合じゃない。本当にレン君は強い。さあ、どうしたものか・・・・『あれ』を使えば勝てるかも知れないけど、お師匠様が許してくれないだろうしなぁ。ええい!悩んでもしょうがないなるようになれだ!
私は思いっきり地面を蹴った。私は大きく剣を振りかざす。

いおり♪7/11 19:33:132202cfhV7hX6H1aPo||863
「遅い!」
レン君は後ろに大きく跳び難なくよける。レン君が再び私に向かってくる。私はいったんレン君に背を向けて逆方向に走る。逃げている訳じゃない、考えてるいるのだ。相手に勝つ方法を・・・それまでなるべく時間を稼がなければいけないのだ。しかし、レン君は私よりはるかに速いスピードで向かってくる。そして、まだ距離はあるが私の後ろに回ろうとしていた。
「・・・!?」
私は一瞬恐怖に似たような物を感じた・・・そして、つい使ってしまったのだ。『あれ』を・・・

いおり♪7/11 19:34:82202cfhV7hX6H1aPo||111
「!?」
レン君は思わず横に飛びずさる。少し驚いているようだ。それもそのはず、まだ剣の間合にはほど遠いはずなのに、レン君に向かって飛んできたのだ。私の剣先が・・・
別に私が剣をレン君に向かって投げたわけじゃない。
「な・・・・」
レン君は絶句したようだ。
「お、おい・・・今延びなかったか?剣・・・」
野次馬の一人が恐る恐る言った。
「あ、ああ・・・」
となりの野次馬も恐る恐る答えた。そう・・・私の剣は延びたのだ。
「し、しまったああぁぁ!つい、使っちまった!」
叫んでももう遅し。恐る恐るお師匠様を見ると・・・・

いおり♪7/11 19:35:162202cfhV7hX6H1aPo||410
「・・・・」
私は言葉を出せなかった。お師匠様は顔こそ、にこやかにしてはいるものの・・・お師匠様のバックにでかでかと「後でおしおきです」という魔法文字が浮かんでいた。
ひえぇぇぇぇ!?お師匠様のお仕置きだなんて・・・なんてことだ・・・私の命もここまでか。私は内心泣きながらも、「こうなったのは全部レン君のせいだ」という怒りをあらわにした。こうなったら、やけくそだ!本気でやってやる!私は地面を思いっきり蹴って、高くジャンプした。
「『延』・乱舞撃!」
私は空中いる状態からさっきの連続突きを繰り出す!しかし、今度は剣が延びた状態で・・・

いおり♪7/11 19:36:52202cfhV7hX6H1aPo||57
          ドドドドドドドドドドッッッ!!!
さっきよりもはるかに大きな轟音が鳴り響く。
「・・・!?」
レン君もこれはたまらないだろう。普通の剣の間合いから大きく離れたところから、もの凄い速さの連続突きがくるのだから。私はゆっくり下降しながら剣の長さを戻していく。しかし、敵もさることながら、レン君が気術で私の攻撃を受け流している。しかし、片手では辛そうだ。仕方なくレン君は右手から剣を落とし、両手で私の攻撃を受け流していた。
「それでいつまで持つかなぁ?」
私は半ば悪役っぽいセリフを言いながら攻撃を続ける。この「延・乱舞撃」を使っている以上、私は負ける気はしなかったが・・・・

いおり♪7/11 19:36:252202cfhV7hX6H1aPo||185
                パシッッ!
おおお!?レン君が私の剣を両手で挟んだ!?し、しまった。これでは私は空中でレン君に支えられている状態になってしまった。
「おおおぉぉ!」
レン君が大声を出しながら私の剣思いっきり引っ張った。私は剣に引っ張られて思いっきり下降する・・・絶体絶命!
               ゴンッ!!!!
思いっきり加速した私は回転も加わってしまい、見事に私の頭とレン君の頭がぶつかってしまった。
「・・・・」
私は目の前が真っ暗になった。

いおり♪7/11 19:37:202202cfhV7hX6H1aPo||455
おおっと!結局どっちが勝ったんだぁ?ということで今日はここまでです。
感想、意見、印象があったらください!待ってます。

祥大7/11 20:45:162192cfjwWTQQyXEQ.||850
こんばんは^^祥大です
戦闘シーンもとてもいいです
うーん、どうやったらうまくなるんだろう・・・
では、次も楽しみに待ってます^^

マジュニア7/11 21:33:12031cfrCElKs3k6LI||523
いいね〜おもしろい

いおり♪7/11 21:36:402202cfhV7hX6H1aPo||431
祥大さん>ありがとうございます!祥大さんの小説も楽しく読ませていただいてます。

マジュニアさん>いつも応援してくれて嬉しいです!マジュニアさんも頑張ってください

o.y7/12 21:40:192111cf34e1e8B2qao||799
剣が延びた!

いおり♪7/13 17:55:82202cfhV7hX6H1aPo||64
o.vさん>ありがとうございます!そうなんです。一穂の剣は延びるんです。理由は後ほど出てきます。
お楽しみに

転生卿7/14 16:28:282202cfqlZi.AMW2Pc||915
凄い剣だなぁ

いおり♪7/15 22:30:532184cfk7q.DRsa.P.||262
ありがとうございます!いつも感想してくれて嬉しいです。


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