1609 | キミの声が聞こえる | たけし | 7/13 22:34:53 | 2211cftSqWgpWefDU |
望んではいなかった、生まれることを。必要などなかった、こんな能力。 自分を産んだ親を恨んだ。友人を恨んだ。世界を恨んだ。そして、自分を恨んだ。 しかし、そんなことは何も意味のないことだと知っていた。 「もう他人なんか信じることはやめよう。」 少年はそう誓った。 |
たけし | 7/13 22:41:0 | 2211cftSqWgpWefDU||709 | ||
ここは都内のとある高校。ここに少し…いや、かなり変わった少年がいる。 なまえは上田浩介。黒髪黒目で端整な顔立ち。体系は太すぎず痩せすぎず、 要するに普通だ。 背はこの年頃ならば普通ほどの高さだ |
たけし | 7/13 22:55:35 | 2211cftSqWgpWefDU||753 | ||
そんなどこにでもいそうな少年だが、一応この物語の主人公である。 今は数学の授業なのだろう、教師が何やら数式を黒板に書きこんでいる。 しかし、浩介は平然と漫画を読んでいた。 そんな浩介の態度に教師は気分を害したのだろう、教師は上田の方を見て、 教師「おい、上田!!いやお前じゃない。後ろの方で漫画を読んでいるキサマだ。」 上田「なんですか?」 こんな態度だから、教師のカンに触らないはずもなく 「前に来て、この問題を解いてみろ!!」 と言われる。普通なら解けるはずはなかった。高1が東大の入試の問題をいきなり見せられて、解けるはずがない。 |
たけし | 7/13 23:6:32 | 2211cftSqWgpWefDU||318 | ||
しかし、3分後 上田「できました。」 いつも通りのやや抑揚に欠いた声で、浩介は教師にそう言った。 ・教師「な……くっ正解だ。」 黒板にはなにやら意味不明の数式がところ狭しと踊っていた。 教師はそれを乱暴に消すと ・教師「つぎの単元に進むぞ。」 と乱暴に言った。 【生意気な青2才がっ】 ふいに、空耳のような声が浩介の耳に入った。他の誰にも聞こえない声。 |
たけし | 7/13 23:11:20 | 2211cftSqWgpWefDU||644 | ||
しかし、浩介は 【またか。】 そう思っただけで、気にもとめなかった。 ≪放課後≫ キーンコーンカーンコーン 浩介は帰り支度をしていた。彼は部活にはいっていないのでこのまま帰宅する。 するとどこからともなく 森田「よっ」 |
たけし | 7/13 23:25:54 | 2211cftSqWgpWefDU||324 | ||
気軽に声をかけたこの少女。なまえは森田愛といい浩介の幼馴染である。肩まで伸びた茶髪。 端整というよりはどことなくかわいげのある顔だ。背は低い方だがでるところはでている。 ・森田「入学2週間目にしてもう有名人じゃん!!みんなあんたのうわさしてたよ。」 ・上田「で?」 ・森田「あんたねえ、少しは喜びなさいよ。小・中・高たて続けに有名なんのあんたぐらいよ」 森田は、昔からことあるごとに浩介にちょっかいを出していた。 正直、浩介はそれに少々うんざりしていたが、口には出さないでいた。 あまり人との馴れ合いは好みでないからだった。それでも、森田を含めたほんの数人だけは 関わりを持っている。 |
たけし | 7/13 23:34:40 | 2211cftSqWgpWefDU||514 | ||
・森田「東大の問題解くなんてすごいじゃない。やっぱあんたは天才だわ。中学のときも学年で1・2を争う秀才だったもんね。」 【天才?この俺が?あれは俺の本当の知識じゃない。こんな欲しくもない能力のせいさ。】 浩介は出来るだけ普通の表情のままそう思った。 【お。あいつらまたラブラブかよ。】 また空耳のような声が聞こえる。後ろには佐野一郎という森田と同じく幼馴染がいた。 体格はごつく、ちょっとワイルドな感じの魅力を持った男げある。 |
たけし | 7/13 23:40:45 | 2211cftSqWgpWefDU||23 | ||
・佐野「お仲がよろしいことでお二人さん。」 ・上田「消えろ。今すぐ目の前から。」 佐野のからかいに対して、浩介はきつい一言を浴びせた。 見た目の割にナイーブな彼は傷ついたようで、教室の隅っこの方で落ち込んでしまった。 ・森田「かわいそうよー浩介。それは言いすぎよ。」 【でもちょっとおもしろかったけど。】 森田の声と同時にまたあの声が聞こえてくる。 |
たけし | 7/13 23:52:40 | 2211cftSqWgpWefDU||900 | ||
もう気付いた方も多いだろう。浩介の能力とは人の心の声が聞こえてしまうことなのだ。 その能力は先天的なもので、10歳のころから聞こえだしたのだ。 彼に対して強く心で働きかけてくる人の声しか聞こえないのだが、彼はその声に悩み、苦しんだ。だから、森田や佐野のように裏表のない人間しか付き合うことができなくなってしまったのだ。 いや彼らも心の奥底では信じられていない。 後ろで森田が佐野を慰めているのをよそに、 浩介はふと、窓の外を見ながら自分の能力のことを考えていた。 そして、あの日の誓いを思い出していた。 第1部 完 |
たけし | 7/13 23:54:56 | 2211cftSqWgpWefDU||563 | ||
前作途中のままですが、「キミの声が聞こえる」始めます。 下手ですが、読んで下さった方、感想よろしくおねがいします。 |
イクス | 7/14 6:53:5 | 2202cfwKIgBablNMk||577 | ||
こんにちは^^ かなりおもしろいです やはり台詞中心の物より こういう文体のほうが好きだなあ これからもがんばって下さい^^ |
common | 7/14 12:43:54 | 2221cfULhDxHvrNVI||754 | ||
はじめまして^^タイトルに惹かれて読ませていただきました☆★☆とても読みやすく、いつの間にか読みきってしまいました♪第2部、期待しています〜^0^ それでは☆★☆ |
パワポケZ | 7/14 18:6:16 | 2206cfb/3NNI8fasY||190 | ||
すごいおもしろい♪ これからも読ませて頂ます^^ |
たけし | 7/14 20:14:41 | 2211cftSqWgpWefDU||672 | ||
みなさんありがとうございます 俄然、やる気が出ました。 これからもよろしくおねがいします。 |
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