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1655キミの声が聞こえるたけし7/16 18:26:472211cftSqWgpWefDU
人は到底理解しきれることのない物をみたとき2つの感情を抱く。
それは、尊敬と畏怖だ。
例えば、神や悪魔なんかがそうだ。
前者は崇高の念をもたれ、後者は畏怖される。
いや、結局は神も祟りというものがあり、恐れられる。
「結局、仲間はずれにされるんだろうなぁ。」
少年はそうぼやいた。

たけし7/16 18:36:142211cftSqWgpWefDU||917
・浩介「ふー。いつのまにか寝ちまったようだな。」
夜の帳がおり、窓の外は静寂が支配していた。
浩介は帰ってから、ベッドにくずれるように倒れ、そのまま寝てしまったのだ。
【しかし、あんな昔のことを思い出しちまうなんて。】
そして、浩介はベッドから降りながら思い出していた。
浩介が自分の能力が覚醒してから一月後に聞いてしまった母の心の声を。

たけし7/16 18:39:362211cftSqWgpWefDU||646
【やっぱり愛することなんて出来ない。だって、化け物なんですもの。】
両親の寝室隅にいた母の心の声。
浩介はそれを、ドアの向こうでに聞いていた。

たけし7/16 18:49:442211cftSqWgpWefDU||453
少年の胸に、かろうじて押さえられていたなにかが、
溢れ出した。
あとは、ただ自分の惨めさに哄笑するする少年の声と
その声を聞き、今まで隠し通してきたのが、バカらしくなった中年女の
すすり泣きが聞こえてくるだけだった…

たけし7/16 18:58:12211cftSqWgpWefDU||15
・浩介「結局、テロを起こされんのが怖くて家に縛り付けていたけど、やっぱり化け物と一緒も怖かっただけのこと。」
【人の心の声が聞こえるってことは、不便だなぁ。本当は知らない方が幸せだったってときもあんのに。】
浩介は背伸びをし、欠伸をしてまたベッドに入った。
とてもじゃないが、晩飯を食べる気にはなれなかった。

たけし7/16 19:5:292211cftSqWgpWefDU||797
━翌日━
学校の教室でいつも通り漫画を読んでいた。
すると、ニヤニヤした少し顔の崩れた男がやってきた。
その笑顔からのぞいている、ゆがんで黄ばんだ歯が気持ち悪い。
名を竹下という。
・竹下「よぉ。また朝っぱらから漫画か?」
中学のころからなにかとつけて絡んでくる変人だ。
まぁ佐野や森田と同様、まともに話せる人間だ。

たけし7/16 19:10:242211cftSqWgpWefDU||676
・女子ABC「竹下、あんたクラス違うんだから入ってこないでよ。臭くてたまらないわ。」
クラスの女子に非難ゴーゴーである。
【ちぇ、そんないい方しなくてもいいだろ。】
浩介は竹下の心の声が聞こえた。
心の声は誰でも同じ声なのだが、竹下のだとどこか汚らしい声に聞こえる。

たけし7/16 19:39:252211cftSqWgpWefDU||904
騒がしくなってきたので、浩介は教室を出ることにした。
後ろではクラスの女子が竹下に暴言をはいていて、
竹下が「助けてくれー」と言っていたが、
とりあえず、そのまま無視をして廊下に出た。

たけし7/16 19:43:62211cftSqWgpWefDU||553
今は昼休み中で、グランドでサッカーをしている生徒が多いせいか、
廊下にはほとんどだれもいなかった。そこに、
ピリリリリッ
浩介の携帯がなった。
着メロには興味がないのか、ただ面倒くさいだけなのか普通の音だった。


たけし7/16 19:48:482211cftSqWgpWefDU||551
・浩介「はいはいもしもし誰ですか?」
あからさまに相手を挑発したような受け取り方だが、
不思議とそれが原因で口論となったことはない。
・嵐山「はい。僕は嵐山翔といいます。突然のお電話お許し下さい。」
ところが、
・浩介「許さん。きる。」
と言ってきってしまった。

たけし7/16 19:55:432211cftSqWgpWefDU||469
ピリリリリッ
またかかってきた。
・浩介「まだなんかよう?」
・嵐山「まだって、まだなんも言ってませんよ。これからお話することは、私達能力をもつ者についての話です。」
・浩介「…。」
浩介の表情が険しくなる。
・嵐山「上田浩介君ですよね。あなたの能力についても知っています。あなたの能力は電話ごしじゃ使えないことも。あなたが能力を得ると同時に、発達した体の部位が脳だということも。」

たけし7/16 20:3:162211cftSqWgpWefDU||118
これは警察や政府の一部や能力を持っている人しか知らないことだが、
能力が覚醒すると体のどこかの機能が飛躍的に上がるのだ。
しかし、だれがどんな能力でどの機能が上がったかなんて通常では
知ることのできない情報だった。
しかし、この男は知っていた。
どうやらこの男、やさしそうな声とは裏腹に油断のならない者みたいなようだ。

たけし7/16 20:13:552211cftSqWgpWefDU||342
・嵐山「私達と組みませんか上田さん。あなたの力は私達に必要な力です。
私達とともに25年前のテロを再現しましょう。そして、私達にとって理想の世界を作り上げるのです!!」
・浩介「なっ…」
・嵐山「後日、連絡の者をそちらに送ります。いいお返事を期待してますよ。」
ツーツーツー
浩介はそのまま携帯を耳に当てたまま、ずーっと固まっていた。
ずーっと…

第三部 完


たけし7/16 20:15:532211cftSqWgpWefDU||313
いやー最近暑いですね。
少し短めですがここで終わります。
読んでくださった方感想よろしくお願いします。

祥大7/16 21:20:212192cfjwWTQQyXEQ.||896
こんばんは^^祥大です
そうか・・・だからよくないんだ・・・
だったらほしいとは思わないですよね・・・
後は、浩介が協力するかどうかが気になります
では、次も待ってます^^


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