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1662KIA―堕天使様と聖なる悪魔様―』ピゅナ7/16 22:1:572211cfHh6KYqVbqRY
○●プロローグ●○

グランデュールが成り立つ、ずっとずっと昔のこと。
人々は『国』や『町』に縛られる事なく暮らしていたそうな。
そんな中、悪のバットマンは現れた。
バットマンは平和を害し、人々から食物などを奪い、
沢山の人を死に至らしめたという。
そこへ現れたのはエンジェル様だった。
エンジェル様はバットマンとの死闘の末、バットマンに勝利したそうな。
そして、エンジェル様は神様から永遠の命を貰い受けたという。

そして――
今もなお、私たちの平和を守り続けていらっしゃるという。


ピゅナ7/16 22:2:452211cfHh6KYqVbqRY||101
綺麗に澄み渡った快晴の下、鬱蒼と生い茂る木々の中に一人の黒ずくめの人間がいた。
顔には怪しげな黒マスクを被り、そこから出ている銀に輝く髪は軽く、肩につく位で
左右、耳の辺りの髪だけが妙に長かった。
背中には悪魔のような羽と大きなマントをつけて、両手に水晶の杖を持っていた。
それはまさに、おとぎ話に出てきそうな悪役のような姿をしていた。
「水竜よ、我の味方となれぇ〜!」
濁ったような子供っぽい声がした。
それは、その悪魔のような人のすぐ近くにいたモンスターだった。
青い小さなトカゲのようなモンスター『ブルーチビどら』だった。
ゴオオォォォ
その、ブルーチビどらから水しぶきが起こった。

ピゅナ7/16 22:3:142211cfHh6KYqVbqRY||32
それは数メートル先にいた、ピンク色のミミズ『ポイズンワーム』に命中した。
「上手いぞ!どら」
ポイズンワームは水で飛ばされ、姿が見えなくなった。
「まぁね〜」
得意げに、どらと呼ばれたブルーチビどらは答えた。
「やっぱ、キアと一緒にいる時が一番いい攻撃ができるぜ」
キアと呼ばれた、悪魔のような人間は、そりゃ良かったと言いながら黒マスクを取った。
「ふぅ」
キアは短くため息をついた。
マスクを取ってあらわになったキアの顔は、『美貌』といっても過言でないほど
整った顔立ちをしていた。
瞳は淡いオレンジ色で、普通にしているだけで、何処か優しげな雰囲気をもっていた。

ピゅナ7/16 22:3:532211cfHh6KYqVbqRY||313
「キュウー…」
もう1匹、どらと同じ姿をしたモンスターがキアを見ながら可愛らしい鳴き声をあげた。
「あぁ。ルー、もぅ疲れちゃったのかい?」
そう言うと、キアはルーと呼んだもう1匹のブルーチビどらを抱き上げた。
「なぁ、キア。…一体何処に行くつもりなんだ?この先は《半獣の村》だけど…?」
抱き上げられたルーをちょっぴり羨ましげに眺めながら、どらが尋ねた。
「ん…。…なんかさ、今日ヘンな夢をみちゃってね。不安になって…さ」
キアは答えになってない応答をした。
「はぁ〜?…意味判らない!ちゃんと説明しろよぉ」
どらはムスッとした。

ピゅナ7/16 22:4:112211cfHh6KYqVbqRY||153
「あはは、ごめん…。…なんか妙にリアルな夢でさ…。今もハッキリ覚えているんだよね」
キアは見た夢の内容を適切に話し出した。
「主にでてきたのは2人。恋人同士でさ、女の方が《フリシア》、男が《ギラム》。
 フリシアは病に倒れ、ギラムは罪を起こして命の薬を手に入れて、
 フリシアに使わせた。しかし、余命は延びたものの、容体は相変わらずだった。
 ギラムが新たな薬を求めて旅に出ているうちに、フリシアの病は治る。
 フリシアはギラムを探し出したものの、すでにギラムは力尽きて死んでいた。
 彼女はギラムの隣にそっと添い寝した…」
これが大体の説明だった。

ピゅナ7/16 22:4:332211cfHh6KYqVbqRY||795
「ふぅ〜ん。…で、なんでココに来たわけ?夢に出てきた奴を探そう!とか?
 その死体を」
どらは、キアの考えがまったく読めないことにイライラしながら言った。
そんなどらを見ながら、キアは苦笑した。
「ミイラ探しね…。よし、今度やろうか」
「だぁ!ちょっと!!冗談だから」
真に受けたようなキアのセリフにどらは慌てふためいた。
「も〜!ちゃんと説明しないと!怒るぞっ」

ピゅナ7/16 22:5:102211cfHh6KYqVbqRY||241
キアは、もう充分怒ってるじゃんか、と喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
「…わかったよ、わかった。…実は人探ししたくてココに来たんだよ。
 このアロン森の奥の何処かに小屋があって、そこに住んでいる人なんだ。
 その人は《黒の血》に妙に詳しくてね、ボクを一目見ただけで魔女である事を見破った
 人なんだよ…」
そう説明しながら、キアは目を細めた。
どらには、昔の事を思い出しているように見えた。
「……その人に夢について訊いてみようと思ったの?」
ようやく話が見えてきたどらは、機嫌を取り戻した。

ピゅナ7/16 22:5:262211cfHh6KYqVbqRY||57
「そ。魔法使いと夢は深い関わりがあるからね」
ふーん、と気の無い相づちをして、どらは何かを黙って考え始めた。
「…にしても、なっかなか見つからないなぁ。場所さえ特定できればワープできるのに…」
独り言をぼやきながら、キアは辺りを見渡した。
「…なぁ、キア。…それって、《運命の日》に関係無い…よなぁ?」
どらは不安げに尋ねた。
キアは優しく、安心させるかのように微笑んでみせた。

ピゅナ7/16 22:5:432211cfHh6KYqVbqRY||404
「さぁ。どうかな…。それが《運命の日》の前兆なら、従わなきゃね。
 かつてのバットマンのように、ね」
まるで他人事のようにあっさりと言われたどらは、不安を隠しきれなくなった。
さらりと言っておきながら、キアの表情はわずかに暗かった。
そんなキアが、どらにとって何よりも苦手だった…。

ピゅナ7/16 22:11:422211cfHh6KYqVbqRY||662
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目を通して下さって有難う御座いますw
え〜っと・・wお久しぶりですm(__)mもしくは初めましてw
以前にも小説を書いていたピゅナという者デス(*・ω・*)
更新遅れましたが、続きを書かせて頂きました。
誤字等があったらお申し付けくださいませ><;
できれば、また続きを書いていきたいと思ってます^^のでヨロシクです。
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祥大7/16 22:23:412192cfjwWTQQyXEQ.||890
こんばんは^^初めまして、祥大です
うーんと、とにかくすごいと思います
どうも、言葉にうまく表せないのですが、楽しいです
なんだか、簡潔な分で、すみません・・・
では、次があることを、激しく祈ってます^^

ぷっち7/16 22:38:512222cfD0ISPj0kMZk||768
キーター☆
待ってましたよぉw
・・キアさんがどうなってしまうのか
とても気になります。

エル・サイン7/17 11:19:372191cf1GD1ZPJ.Mqo||588
おう!これ見ちゃうと自分の小説が恥ずかしくなるw

恵梨7/17 18:47:362192cfLD0fwPo7xmU||607
毎回見てますwかんばってください♪

いおり♪7/17 22:17:242184cfk7q.DRsa.P.||502
ピゅナさんの小説は大好きです!ずっと、続きが出てくるのを待ってました。
今回もとても面白いです。続きまた書いてください!

mei☆7/18 4:4:492182cfRHw.tKA/FdQ||764
KIAきましたー^^
ちょっと雲行き怪しくなって来たけど、この先どうなるか楽しみです♪
次も楽しみにしてます〜!

アーヤ7/19 23:41:32227cfx31ZsxGy2KQ||433
待ってましたー!!やっぱりいいですねww続きまた楽しみにしてます^^

有芽7/20 13:9:562182cfD2WKtSEYqq6||743
待ってましたww

次回楽しみですwww

タロー8/28 20:51:572182cfsWsI9nSiWbw||937
オモシレェェェェ!


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