1668 | 窓から見える限られた君。〜三話〜 | えりんぎ | 7/17 2:15:59 | 2101cfclV69ZbqhwE |
景吾はあれから全然こなくなった。病室には全く来てないし練習にも来ていない。 裏切られたような感じが、脳内を駆け巡った。私は本能的にそのメモを捨てた。 メモを捨てて、約一週間。いつものように、病院の中を歩いていると見覚えのある少年とすれ違った。すれ違った時、嗅ぎ覚えのある香水も同時に香った。 誰か見当はついていた。でも、声が掛けられる状態じゃなかった。何故なら、その少年はあの時と違って瞳の輝きが失せていて・・・まるで、昔の私によく似ていた。 すれ違った後もう一度振り返って彼の姿を確かめた。その姿は間違いなく・・・、景吾だった。あの時とは何もかもが違う。 |
えりんぎ | 7/17 2:29:24 | 2101cfclV69ZbqhwE||59 | ||
織倉が通りかかって、私は織倉に景吾の状態を聞いた。 「ねぇ!織倉!景吾とさっきすれ違ったんだけどどうしたの!?」 尋ねると織倉はバツが悪そうな顔を浮かべた。 「・・・景吾君ね、この間テニスの試合で肩を痛めたの。怪我自体はどうって事ないけど、負けたショックで治りにくいんだ・・・。」 その事実を聞くと私は手当たり次第に病室の名札を見た。一階からくまなく探してようやく見つけた景吾の名前・・・ようやく会えると思うと、少し泣けてくる。 −バンッ! 「景吾!」 |
えりんぎ | 7/17 2:34:23 | 2101cfclV69ZbqhwE||788 | ||
ドアを思いっきり開くとそこにはさっきとは違う景吾がいた。いつも通り・・・、 いやそれ以上に楽しそうな目をしていた。 「優季・・・?久しぶりじゃん!元気にしてたか!?俺、実はさ試合負けてよ・・・ それくらいで入院してんだ・・・。馬鹿見たいだよな・・・。」 さっきまで楽しそうな顔をしてたのに、急に下をうつむいた。すれ違った時と同じ顔だ。私はそんな景吾は見たくなくて、景吾をそっと抱きしめた。 「辛い事があるなら、私に言ってよ・・・。私、景吾の力になりたいよ・・・。だから、私の事もっと使っていいから・・・。」 |
えりんぎ | 7/17 2:36:17 | 2101cfclV69ZbqhwE||516 | ||
☆第三話終了☆ やや強引な展開になってしまいましたね^^;景ちゃん入院しましたね!(何喜んでるのこの人)この辺りから、微妙なすれ違いと題名の真の理由がわかってきます・・・。お楽しみにw |
たけし | 7/17 23:53:34 | 2211cftSqWgpWefDU||992 | ||
最初から見ました。 こういう話けっこう好きです。 続きが気になってきました。 |
simuya | 7/20 15:34:47 | 2114cfBLe07WJ6Bgk||521 | ||
新作書いてるの今日知った・・・最初から読んできたよ! えりんぎちゃん頑張って☆ |
特殊文字 by.チビファンタジー |