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1678〜君に伝えたい〜1章みきkana7/17 14:31:572228cfgVdO12Rwg8c
はじめて小説書くので、まだまだ未熟ですがどうかよろしくおねがいします。

みきkana7/17 14:35:202228cfgVdO12Rwg8c||859
俺は、森の中を歩いていた。何故か分からない。ただ、いつのまにかこの森にいた。
どうやったら抜け出せるのだろう・・・。周りを見回しても、あるのは大木ばかりで、空さえ木のすきまからしか見えない。どうしよう・・・。とりあえず、勘をたよりにあるいてみることにした。

みきkana7/17 14:43:262228cfgVdO12Rwg8c||47
30分ぐらい歩いただろうか・・・。だんだんと、光がさしこんできた。そろそろ休もうか・・・。そう思ったときだった。遠くから、きれいな笛の音が聞こえてきた。
誰かいるのか・・・?俺は、疲れていたことも忘れて無我夢中で音の聞こえる方へ向かって走っていった。
だんだんと笛の音が近づいてきた。その時だった。

みきkana7/17 14:54:542228cfgVdO12Rwg8c||916
少し遠くに人の姿が見えた。その人は、淡い水色のワンピースを着て、笛を吹いていた。どうやら、さっきの笛の音は、この子のものらしい。俺は、さらに近づいて声をかけた。
「あの、すみません。」
俺が声をかけると、その子は驚いたようだった。笛を吹くのをやめ、こちらをじっと見ている。
「あの俺、道に迷ったみたいなんです。この森の出口、分かりませんか?」
俺がそういうと、さらにその子はさらにおどろいた様で、目を見開いた。
よく見るとその子は、ずいぶんときれいな顔立ちをしていた。俺と同じぐらいの歳だろうか・・・。まっすぐに伸びた茶色がかった髪に、真っ白な肌がよく映えていた。

みきkana7/18 18:15:492228cfgVdO12Rwg8c||194
少女は、黙ったままだ。
「あの、出口・・・。」
すると少女は地面に何か書き始めた。
  私、喋れないんです。
「え・・・?声、出ないの?」
少女はこくんとうなずいた。
  出口は、分からない・・・。ごめんなさい、力になれなくて。
「そんなことないけど・・・。君はどうしてここに?」
  幼いころからずっとここに住んでるんです。気づいたときにはここに・・・。

みきkana7/18 18:23:12228cfgVdO12Rwg8c||619
「そうなんだ。じゃあこの森から出たことはないの?」
少女はまたうなずいた。
「ふうん。・・・でもどうしよう。どっちに行けば出られるのか・・・。君は此処から出ようと思ったことはないの?」
少女は顔を下に向け、困ったような顔をしていた。
  君じゃないよ。私は架瑚。・・・・出れないの。此処から、出たくても出れないの・・・。
「え?架瑚、それどういう意味?」
架瑚はものすごく困ったようにうつむいて、やがてこう書いた。
  話は長くなる。よかったら私の家に泊まっていかない?
「いいの?泊めてもらって。」
架瑚はうなずいた。

みきkana7/18 18:27:292228cfgVdO12Rwg8c||215
行こ。
「うん。家、近いの?」
 うん。
俺はこの子についていって大丈夫なんだろうか・・・?今日会ったばかりなのに家に招き入れるなんておかしくないか?それにこんな森に住んでいるなんて・・・。
「ねえ、架瑚はさっきどうして笛をふいてたの?」
架瑚は立ち止まって文字を書いた。
  私、声が出ないでしょう。だから、自分で音を出せるものがほしかったの。毎日、声を出すかわりに笛をああやって吹いてるの。


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