1940 | 同じ空の下で〜一章〜「動き出す運命」一話 | 祥大 | 7/25 16:32:53 | 2192cfjwWTQQyXEQ. |
http://chibifantasy.com/bbs/t12-1764.htmlが、〜序章〜です^^ えっと、「共通世界(仮)」(http://chibifantasy.com/bbs/t12-1731.html参照)の作品です なぜ一章の一話かと言うと、「長いから分けたほうがいい」と、思ったからです 未熟者ですが、見てくれたらうれしいです^^ では、本編へレッツゴー! |
祥大 | 7/25 16:34:19 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||17 | ||
朝になった。だが、まだ寝ている少女が宿屋に一人。よっぽど疲れているのか、朝に弱いのか、どちらかだろう。 ガタッ! 突然、部屋のドアが開いた。 「鈴!おい!もう10時だぜ!起きろよ!」 入ってきたのは1人の少年。どうやら、仲間のようだ。 「ふぁ・・・。もう朝?」 「寝ぼけてんじゃねー!ほら、早くしろ!出発できねーだろ!」 「え・・・あ、うん・・・。って、飛鳥!乙女の部屋に無断で入ってくるんじゃないわよ!」 どうやら、勝手に部屋に入られたのが嫌だったらしい。ま、普通はそうだろう。 |
祥大 | 7/25 16:34:49 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||146 | ||
「誰が乙女だ!それに、ノックはしたし、いつまでたってもお前が起きねーから・・・」 飛鳥と呼ばれた少年は、必死に言い訳する。だが、言っていることはすべて本当のことに思えるが。 「ま、いいわ。とりあえず出てってよ」 「え?なんでだよ?」 「わかんないの?今から着替えるの!」 「あ、そうか・・・。わかった」 飛鳥はそう言って部屋を出た。 このような、飛鳥と鈴の会話で朝が始まった。 ――いつもの朝だった。 |
祥大 | 7/25 16:35:18 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||680 | ||
私は、部屋を出てから飛鳥と合流して町を出ようとしていた。 「この街での報酬は、34万円。いつもより少ないわね・・・」 「しょうがないだろ、この町の依頼は食糧確保とかの簡単なもんしかなかったんだし。あの依頼でこの量は多いほうだろ?」 ま、疲れたけどな。と、飛鳥が付け足す。 「ま、しかたないか・・・。さっさと次の町へ行きましょうか?」 私は、この町を早く出たい一心で言った。 「そうするか。じゃ、行くぜ」 そう言って、飛鳥が歩き出す。私も歩き出す。 まだ見ぬ、新たな町を目指して。 |
祥大 | 7/25 16:35:46 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||370 | ||
私は『舞原 鈴』(まいはら りん)。とりあえず魔道師なの。 それで、私の仕事はフリーの『依頼屋』。依頼所にある依頼を引き受けて解決する仕事ね。 大体は、魔力石の依頼が多いから報酬もたくさん。だから、副業として、『トレジャーハンター』もやってるわ。 で、隣にいるのが『木之本 飛鳥』(きのもと あすか)。こいつも依頼屋で、ある依頼をきっかけに一緒に旅をしている。 |
祥大 | 7/25 16:36:1 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||233 | ||
前の聞いた情報によると、歳は17歳。身長は176cm、体重は58kg。髪は茶色で瞳は黒。『魔剣技』を使うことが出来る魔剣士で、実力はまぁまぁ。本人は「最強だ」と、言っていたけど。 ちなみに、魔剣技の力を最大限に引き出せるのは魔道師ぐらいだそうで、それなら私にも出来るでしょ。と言って、私は飛鳥から魔剣技の基本を教えてもらった。 じゃ、私たちの紹介は終わり、と・・・。 |
祥大 | 7/25 16:36:25 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||251 | ||
「ついたぜ・・・」 飛鳥の一声。時刻は5時ごろ。あれから6時間ほど歩き続けていた。 「じゃ、さっそく依頼所に行きましょ」 「ちょ、ちょっと待て。少しくらい休んでから行ったって・・・」 「弱音をはかない。早く行かないと依頼がなくなっちゃうでしょ」 「へい、へい・・・」 飛鳥は不満そうに私を見るが、私の決意は変わらない。 私たちは寄り道せずに依頼所に向かった。 |
祥大 | 7/25 16:36:56 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||862 | ||
「この依頼なんてどう?」 私は手ごろな依頼を見つけて飛鳥に見せる。 「ん?何々・・・『依頼場所:町立研究所、依頼主:水谷 春奈(みずたに はるな)、依頼内容:魔剣の確認、報酬:魔剣の質により変動』。こりゃいい、俺の魔剣を見せるだけでいいんだな?楽勝、楽勝、と・・・」 簡単な依頼だ。ただ剣を見せるだけでいいなんて。 「じゃ、今から行くわよ」 「え!?少しくらいや・・・」 「休むのは後々。さっさと行くわよ!」 そういうわけで、私たちは依頼場所の『町立研究所』に、足を運んだのである。 |
祥大 | 7/25 16:37:47 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||712 | ||
「研究所のわりには小さいな・・・」 飛鳥が言った。 私たちは研究所の前まで来ていた。 研究所は、普通の民家よりも少し大きい感じの家で、見た目も民家。壁には『町立研究 所』と、大きく張り出されている。そのほかに、目立っている点はない。 「ま、見てたってしょうがないし、入ってみましょう」 私はそう言ってドアをノックする。 「はーい、開いてるから入ってきて」 1人の女性の声。おそらく依頼主だろう。早速、入ろうとドアを開けるが・・・。 |
祥大 | 7/25 16:38:9 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||71 | ||
「お邪魔し・・・煙?・・・コホッ、コホッ!もう!なんなのよ!いったい!」 そこは煙の世界だった。 それも、ピンク色の。 「あっ・・・。ごめんねー、今処理するから」 またもや女性の声。 ――処理?どうやってよ? 私はそう思ったが、次の瞬間には煙は消えていた。 「換気穴って便利ねー。すぐに換気できちゃう」 どうやら、換気穴と呼ばれるものを使ったらしい。 ――聞いたこと、ない。 |
祥大 | 7/25 16:38:45 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||70 | ||
「はい、はい・・・どなた?」 「あ、俺たちは依頼屋です。依頼を見てやってきたんだけど・・・。ここであってます?」 「あら、本当?魔剣の持ち主がいるなんて感激!早速、見せて」 飛鳥は、ひょい、と魔剣を持ち上げると、女性に見せる。 「あら、これが魔剣?普通の剣ねー。ま、いいわ。今日一日借りるから、家に泊まってきなさいよ。真優(まゆ)、お客さんに部屋空けてあげてー」 「え、泊めてくれるんですか?ありがとうございます!」 私は礼をする。実は、これを狙っていたのだ。 |
祥大 | 7/25 16:39:12 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||342 | ||
次の音は、階段を、ドタドタ、と降りる音。 「お母さん、呼んだ?」 女性をお母さんと呼んだ女の子。きっと、この子が真優だろう。 「ええ。この人たちに部屋空けてあげて。それと、ご飯もしてあげて。あ、あたしはいらないからね。ちょっと地下の部屋に閉じこもってるから。明日には出てくるから」 これから閉じこもる。きっと、魔剣を徹底的に観察するのだろう。 ――よくやるわ・・・。 「わかった。じゃ、こっちに来てください、お二人さん」 「ああ、行く」 飛鳥はすぐに真優の言うことに従う。もちろん、私もだが。 「じゃ、お母さん。がんばってね」 真優はそう言って、私たちを違う部屋に連れて行った。 |
祥大 | 7/25 16:39:49 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||365 | ||
「えっと、ここが飛鳥さんの部屋で、あっちが鈴さんの部屋です」 私たちは、部屋を案内されていた。 「うん、わかったわ」 私はうなずく。飛鳥もだ。 部屋もわかったところで、私たちは食堂へと足を運んだ。 「ちょっと、待っててくださいね。ご飯、作りますから」 「俺も手伝うぜ」 「暇だし、私も・・・」 私も飛鳥も、手伝ったほうがいいと思っていた。 |
祥大 | 7/25 16:40:5 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||235 | ||
しかし、真優が、 「お客さんは休んでてください。長旅でしたのでしょう?」 と言って、手伝わせてくれなかった。 ――気を使わなくてもいいのに。 内心ではそう思っている私だが、せっかくの厚意だから休むことにした。 私は、気がつくと床に寝転んで、そのまま眠り込んでいた。 |
祥大 | 7/25 16:40:48 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||206 | ||
そこは、葬式の会場だった。 執事やらメイドやらの使用人たちがたくさんいた。 使用人たちがたくさんいるということは、おそらく、どこかの金持ちが亡くなったのだろう。 使用人たちは、片手にハンカチを持って涙を流している。 ただ、1人を除いて。 その使用人はまだ幼く、12歳ぐらいに見える。少女だ。 その少女に、1人のメイドが話しかける。 「どうして泣かないの?」 そう、少女に尋ねる。 「泣くことなんてできないから」 「どうして?」 さらに深く追求する。 少女は答える。 |
祥大 | 7/25 16:41:27 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||720 | ||
「だって、私はあの人の道具だから」 「え・・・?」 「私は道具だから。だって、道具は泣くことなんて出来ないでしょ?」 「どういうこと?」 さらにメイドは聞いた。 「あの人は、私をただの道具として扱った。だから、私はあの人の道具。泣くことも笑うことも出来ない」 少女の言葉に、メイドの表情は氷ついた。 |
祥大 | 7/25 16:42:10 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||899 | ||
「でも、持ち主はいなくなった。だから私は自由。この場所にいる意味なんてない。だから、ここからはいなくなる」 そう言って、少女は走り出した。 少女が見えなくなったころに、メイドの表情が戻る。 「あの子はここにいなかったことにしないと」 そう言って、メイドは使用人の名簿を取り出し、一箇所の部分を黒く塗りつぶした。 塗りつぶす前には、こう書かれていた。 『魔道師』と、名前ではないものが・・・ |
祥大 | 7/25 16:46:3 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||904 | ||
あとがきですか?(聞くなっ! えっと、「同じ空の下で」の一章の一話をお送りしました^^ これは、まだほんの一部です。これから一章が2話、3話・・・と、続いていきます でも、4話くらいで終わるでしょう^^ それと、http://chibifantasy.com/bbs/t12-1731.htmlのルールを見て、参加していただける方がいればレスください^^ 感想、指摘等のレスも待ってます^^ では、また・・・ |
いおり♪ | 7/25 17:9:1 | 2181cfkamRL.ytYYw||306 | ||
続きが気になります!また新たに登場人物が出てきましたね〜 魔道師ですかぁ、魔剣もどうなるか気になります〜まさか、分解されたりしないだろうな・・(笑) 頑張ってください |
ラピ | 7/25 20:36:4 | 2182cf9yvMxFLorSs||501 | ||
すごぉく続きが楽しみです^^ 文章の中で緊張感が出せるのがうらやましいです。 |
祥大 | 7/25 22:24:29 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||754 | ||
レス返し〜^^ いおり>登場人物、また出すつもりで名前は考えてなかったりして・・・ 魔剣はそのようなことには・・・なるかも(ぇ ラピさん>緊張感ですか・・・具体的にどんなのだろう?ま、いっか^^ 次は三日くらい先ですね・・・ |
アスキ | 7/25 22:26:57 | 2202cfwKIgBablNMk||832 | ||
お疲れ様〜。ほとんど人形みたいな子がでてきましたな。 本編にどう影響するか楽しみです。 |
祥大 | 7/25 22:38:45 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||940 | ||
レス返し2〜^^ アスキ>本編には、かなり影響する可能性ありなんです^^この子は |
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