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2082*across_T_歩き出した物語*銀月7/29 18:1:482182cfLMvpixotkc6
「とりあえず、これから物語りは始まるわけだが・・・」
「進行はボク達でやりまーすw」

「ええと、まずはプロローグと第一章のさわり部分」
「すっごい中途に終わってるよね。根性のなさが伺えるよねぇ」

「・・・お前煩い。当分黙っとけよ」
「うぁ、ひっどーい。昨日ボクのエビフライ取ったくせによくもそんな・・・」

「その前にお前が俺のプリン食べたんだろうが!」
「子供みたいに喚かないでよー。たかだかプリンくらいで・・・」

ごす。

「・・・痛いー。暴力はんたーいっ」
「では、前置き長いですが、どぞ。あ、初めての方は下の方のスレ読んでから
 読む事をお勧めします。て、いないかもしれんが」

銀月7/29 18:2:102182cfLMvpixotkc6||282
プロローグ

 とある、小さな村。
 闇夜の帳の中に、赤が奔る。

「一人も逃がすな。一つの金品も見落とすなよ。・・・行け」
 声が一つ。足音は数知れず。
 その小さな村は、炎に包まれつつあった。

銀月7/29 18:2:292182cfLMvpixotkc6||556
「兄ぃ!裏にも炎が・・・っ」
 ごうごうと、炎の手が迫っていた。
 子供達が数人、恐怖に顔を歪めて寄り添っていた。先頭に立つ少年が、後尾で子供をなだめている少年に叫ぶ。状況は絶望的であった。
「ラクア、落ち付け。俺が必ず、おまえらを連れて逃げてやる!」
 兄ぃと呼ばれた少年が言ったが、突破口は見えていなかった。

銀月7/29 18:2:432182cfLMvpixotkc6||400

 目の前で、斧が振り下ろされた。ごとり、不気味なまでに鈍い音と共に・・・父親の首が落ちた。


銀月7/29 18:2:572182cfLMvpixotkc6||213

 目の前で、弟のように可愛がっていたラクアが斬り殺された。鮮血が散る。


銀月7/29 18:3:182182cfLMvpixotkc6||708
 残酷な男の顔だけが、鮮明に残っていた。太い眉、頬を一直線に走る刀傷。歪んだ口元。
 男が、勢い良く刀を振り下ろした。
(止めろ!これ以上、誰も殺さないでくれっ・・・)

 記憶は、そこで途絶える。少年が15の春。
 その村は、国で始めての山賊の来襲で全壊を迎えた。後に暗黒時代とまで呼ばれる、乱れた世界の始まりを告げた事件である。

銀月7/29 18:3:292182cfLMvpixotkc6||500

 それから、3年。


銀月7/29 18:3:522182cfLMvpixotkc6||43
1.トラブルメイカー


 首都、ラグーン。とある宿屋の一室にて。

「セーナ、おっはよーっ!」
「ぐぇっ・・・!」
 ベッドに飛び込んできた体重を受けて、セーナはかえるが潰れたような悲鳴を上げた。
「朝ですよ〜。今日はお仕事の日でしょ?」
 一瞬、花畑を垣間見てしまったセーナの上で、相棒がにこにこと言った。その、悪気のなさに腹を立てるタイミングを失って。
「ミルサ、とりあえず降りろ」
 それでも、口調だけは譲らずぶっきらぼうに答えた。ほいほい、と何にも考えていないのか素直に降りる相棒。えらく、機嫌がいい。

銀月7/29 18:4:302182cfLMvpixotkc6||940
「・・・で、今日はどっち」
「えへへ、本日のミルサはボーイでござる」
 意味不明な会話を一つ。二人の朝の、習慣その2。ついでに、1は言わずもがな先ほどのベッドダイブ目覚ましである。毎朝の被害者であるセーナは認めていないが。
「ボク、もう朝食済ませてきたから。セーナもちゃっちゃと食べてきてよ?もう一時間もしたら、出発するかんね」
「んあ?そんなに早く出てどうするんだよ」

銀月7/29 18:4:452182cfLMvpixotkc6||645
 今日の二人の仕事は、家出をした貴族の娘を探すこと。時刻はまだ6時を過ぎたばかりである。3日という猶予を貰っているのだから、もう少しゆっくりしてもいいだろうに。
 寝ぼけ眼で靴を吐きながら、セーナが尋ねる。何となく返事が予想できているだけに諦め半分の質問だ。
「もち、朝市でお買い物するため♪」
「・・・言うと思った。一人で行って来いよー・・・俺、買い物とかすげえ面倒なんだけど」
 本当にこいつは、女々しいっていうか、いや、まぁ半分そうだからしゃぁないんだろうが・・・。寝癖頭をがしがしと掻く。何だか、懐かしい夢を見たような気がした。覚えてはいなかったけれど。

銀月7/29 18:5:42182cfLMvpixotkc6||739
「えぇ、一緒に行こうよ〜。寂しいじゃん。ボク、独り言とか言うよ?変な目で見られるよ?」
「元々変だろ。それに、お前露店とか行くと勝手に一人で迷ってすげえ迷惑。最初から一人で行ってくれ」
「う、セーナの意地悪。けち、女顔、でべそ」
 冷たいあしらいに、ミルサがぶつぶつと文句を並べたてる。子供でも言わないような並びに、セーナの顔は呆れ顔である。右手でしっしと追い払ってみて、部屋のドアを開けた。

銀月7/29 18:5:212182cfLMvpixotkc6||599
「何言っても無駄。俺、朝飯食ってくるわ」
「さて、その朝食やらここ数日の気持ちいベッドでのおやすみは誰のお財布から出た結果でしょうか」
 セーナの足が止まる。ため息一つ。
「お供させてください。んで、この貧しい俺に朝飯くれ」
 結局、セーナの頭はミルサの財布にあがらないのだった。

銀月7/29 18:6:32182cfLMvpixotkc6||790

「ふぅー。喰った。何か眠てえ」
「腹八分目っていう言葉を知らないのかなぁ」
 朝食後、二人は宿を出て朝市の開かれる広場へと足を向けている。
 天気は快晴、透き通った青空に雲の姿もない。春を予感させるような、生暖かい風が頬を撫でていく。
「にゃぁーっ。何か気持ちいねぇ」
「・・・ん。俺はこの上なく眠たくなってきた」

銀月7/29 18:6:272182cfLMvpixotkc6||696
 かみあっているような、そうでないような会話を続けて数分。景色が民家の並びから、噴水を中央に構える広場へと変わる。ある程度、名のある朝市なだけあって暑苦しいほどにしきつめられた店では、客を待つ主人が暇そうにあぐらを掻いていた。
「おぉっ、わくわくしてきたぁ♪」
「うぇっ、くらくらしてきたぁ・・・」
 隣で歓喜の声を聞いて、げんなりするセーナ。とにかく、ミルサの買い物は女並に長い。しかも、究極の優柔不断に加えて、品定めに入ると・・・。
(そういやぁ、前の町では旅バッグを買うのに1時間かけやがったんだよなぁ)

銀月7/29 18:6:462182cfLMvpixotkc6||24
 その間彼は何をしていたかというと、隣の露店の兄ちゃんと口喧嘩のあげく取っ組み合いになって、もちろん勝利した上に商品を数点店主から汗だくの笑みで受け取っていた。
 いや、あれは、俺がガンを飛ばしただのいちゃもんつけて商品を買わせようとしたアイツが悪い。

「セーナ、見てぇ!これだけで米が炊けるんだってよ?凄くない?」
「・・・はいはい」

「セーナ、これこれ・・・手触りいい!やっぱ、宿のがじがじのタオルじゃあ肌に悪いよねぇ」
「・・・はいはい」

「・・・セーナは女顔だよねぇ。名前も女々しいよねぇ」
「・・・俺が聞いてないとでも思ったのかよ」

銀月7/29 18:7:12182cfLMvpixotkc6||418

 適当な相槌とあくびで過ごすこと2時間。とりあえず、セーナの忍耐力の限界である。
 確かに、露店の数も商品の品揃えもいいだろうが、これに喜ぶほどの財力も、そして物欲もあまり持っていない。彼にとっては、命と、その次に大事な刀が背中にあったらそれでいいわけだ。
 ミルサはセーナと会うまで、世界を知らなかったらしいので色々と物珍しいのはしょうがないかもしれないが、退屈と2時間付き合うほどセーナは大人ではなかった。

銀月7/29 18:7:202182cfLMvpixotkc6||118
「まだ買うものあんの」
「うーんと、とりあえず全部まわってから決めたい」
「・・・あそ。俺、宿に戻って寝てるわ。仕事始める気になったら起こして。・・・普通にな」
 まぁ、時間はいくらでもある。大して大きくもない町で、しかも懸賞金をかけられた貴族の娘を探すのだからそう急ぐこともないだろう。他の人間が見つければ、他の仕事を探すまでである。
「うー、了解。普通に起こすけど、ちゃんと起きてよ。セーナって、時々・・・」
「わぁったから、その話は止めてくれ・・・んじゃぁな」

銀月7/29 18:7:572182cfLMvpixotkc6||754
 不満足そうなミルサを置いて、セーナはさっさと広場を後にした。とにかく、退屈な買い物から解放されたわけだ。宿に戻って、体力温存、心地良い夢の世界へ!
 いい気分で歩みを進めるセーナだが、もちろん、そうそう都合良く進むほど世界は優しくない。


続く

銀月7/29 18:10:202182cfLMvpixotkc6||728
□あとがき□

「おい、ありえなく中途なんだが」
「だからボクが言ったじゃん」

えと、こんばんは。作者です。
モノ書き人生(といっても大したものではない)初めて、人様の前で小説を
後悔してます。あ、公開してます。
今まで読み手は、親友か同じモノ書き相手数人の為に、皆様の反応が恐ろしいです。
というわけで、今回はこれにて退散・・・。
モノ好きさん、いらっしゃいましたら、感想也、ご指摘也頂ければ幸いですm(__)m

銀月7/29 18:15:572182cfLMvpixotkc6||9
「・・・靴を吐くって、セーナ凄いよね」
「単なる誤字だろ」

「名のある朝市なのに、店主は暇なんだ?」
「まだ時間が早いんじゃねーの」

「セーナって、作者側の人間みたい・・・」
「そりゃ、命とキャライメージ握られてるからな」

まぁ、いいじゃん(ぱくり)

marinoe7/29 19:11:432181cfI8pDiqSSOyU||798
月様、今晩U・w・U となれないギャグを飛ばしたくなるほどおもしろいです。
壮絶なくらーい場面から、始まったはずなのに。。。。
セーナとミルサ、迷コンビ登場から、テンポと温度がガラっと変わりました。
読む者をグイグイ引っ張る説得力と表現力、さすがです。
ファラ登場までの導入部分も楽しい物語になっていて
ホーと、ただただ感心しております。
モノ好きな読者第一号には認定書をもらえるのかな?

ベベル7/29 19:32:12191cfuGVy8VoqCQE||90
アッア〜ン♪何かイイ感じ♪青空・海どぉこのロケーション♪

銀つんの小説読めてご機嫌のベベルです(●´ω`●)ゞエヘヘ
マリーちゃんも言ってる通り出だしとキャラ登場の温度差がたまら〜ん(〃▽〃 )
朝市の風景、セーナ・ミルサの人となりヽ(=´▽`=)ノ何だか目に浮かぶようです^^
朝の習慣が何だか微笑ましいwまぁセーナには迷惑なのかもしれないケド(笑)
誤字をさりげなくキャラを使いながら公表する演出が何だかにくいねぇ(誰
締めの部分に次回二人に何が起こるのか期待させられちゃいます∬´ー`∬ウフ♪

次も楽しみにしてるわん♪

loveless7/29 19:45:52211cfviIMppydVuw||653
活字が生き生きと脳内を巡って映像となって、
ほのぼのとした物語が私を楽しませてくれます。
出だしの話を感じさせないような朝の週間に始まり、
ミルサのお買い物やあいづちを打つセーナ。
最後の言葉で次回を期待させてくれて、何だか今からわくわくですw

マジュニア7/29 19:50:252031cfPkRgr2C3mOI||274
三年前の出来事と物語がつながっていくのが楽しみです
どうなってしまうのか・・・
これからも読ませていただきます

銀月7/29 19:54:272182cfLMvpixotkc6||246
マリーちゃん、こんばんは^^ノ
感想ありがとうございますm(__)m
手書きの認定書で宜しかったら、後ほど届けさせて頂きますw
あの二人は、そう付き合いは長くないのですが、かなり馬があうようです。
基本的に、この話はギャグです。というか、自分がシリアスになりきれない
人間なので(笑
マリーちゃんのギャグを見れて、ちょっと得した気分になったりw

銀月7/29 19:56:502182cfLMvpixotkc6||514
ベルちゃん、こんばんは^^ノ
感想ありがとm(__)m
朝の習慣は、一時期セーナが先に起きてやり返そうと目論んだんだけど、
寝顔の可愛さにほだされて、諦めてます(ぁ
誤字は・・・ワードに書いたのに_| ̄|○||| 気付かないふりで・・・(無理
次回は、あの人も出演します!・・・ああ、言い切っちゃった・・・。

銀月7/29 19:58:482182cfLMvpixotkc6||800
愛ちゃん、こんばんは^^ノ
感想ありがとうございますm(__)m
こちらがいつも愛ちゃんの小説にわくわくしていますが・・・
憧れる文体を持つ貴女にわくわくされると、とても嬉しいですw
似せてしまってはただの真似なので、愛ちゃんの小説から学びつつ、
自分なりの物語にしていけたらなぁと思っています^^

銀月7/29 19:59:572182cfLMvpixotkc6||587
マジュニアさん、こんばんは^^ノ
感想ありがとうございますm(__)m
3年前の事件は、深くではありませんが、後の展開に影響を
及ぼしているのは確かです。
次回も読んでいただけるとは、光栄ですw

イクス7/29 20:43:62202cfwKIgBablNMk||970
こんばんは^^
なんかほのぼのしてていいなぁ
私の絶対零度の小説に比べて、今回はギャグが活きてます
最初のシリアスな場面からの差で、さらに雰囲気が強化されてるような
次回も楽しみにしていますお^^

桃代7/29 21:6:372101cfyyoe3NLw61g||54
こんばんわ。前回は感想を書けませんでしたので
今夜は、はりきって書きます。

正直、今後どんなストーリーになるのか想像がつきません。
私にとってそこが一番の魅力でしょうか。
いきなりお父様の首が落とされたことは衝撃を受けましたが。
一人一人が背負っているものを忘れずに、主人公達の
駆け引きに注目したいと思っております。

続きが楽しみです^^



銀月7/29 22:8:412182cfLMvpixotkc6||306
イクスさん、こんばんは^^ノ
感想ありがとうございますm(__)m
根本的に、ギャグが好き&中身が8割ギャグな人間なので、
ついついそっち方面に偏り気味です(笑 というか、シリアスを書くのが
苦手と言うか・・・
皆様に、肩を落されないよう、頑張りたいと思いますm(__)m

銀月7/29 22:12:322182cfLMvpixotkc6||123
桃代さん、こんばんは^^ノ
感想ありがとうございますm(__)m
セーナもミルサも、それなりの過去を背負って生きています。
これを書きだすと、どろどろしていってしまうので、軽めに書いていますが、
その過去があるからこそ、二人は一生懸命笑って生きようとしています。
それがこの小説のメインテーマになっているような・・・。
なるべく期待に沿えるように・・・頑張ると何度も言ってますが(汗
頑張りたいと思いますm(__)m

アスターテア7/29 22:42:252191cfPnvcWYeM3QQ||866
はじめまして。
早速ですが、感想を書かせていただきます。

まず、冒頭部のシリアスな所に目を奪われました。
目の前に情景がまざまざと浮かんでくるような描写。
そして、それを更に引き立てる空間の使い方・・・どれをとってもお上手です。

また、それとは対照的なほのぼのとした朝の風景には、ふと笑みがこぼれでてくるような明るさや平和さ・・・ホント、素敵ですv
キャラも個性的で魅力があってテンポ良く読めました。

続きを楽しみにしています。

銀月7/29 23:44:432182cfLMvpixotkc6||403
アステターテアさん、初めまして^^ノ
感想ありがとうございますm(__)m

今、セーナとミルサがとても喜んでいますw
個性的・・・というより、濃い面々ですが、どうか今後もヨロシクお願いしますw
褒められると少々調子に乗ってしまうのですが・・・。
言って頂いた点、今後も忘れないようにしていきたいです^^

☆悠☆悠☆7/30 0:33:542191cf/vFARH2cJSw||25
銀さん^^
始まりましたね〜待ってました^^
来るのが遅いかぁ><悠ったら・・・

感想♪
情景が浮かんでくる上手い描写(朝市の雑踏や声など。
書き表していないのにバックに写ってくるようでw
やはり、これは銀さんの実力なんでしょう^^
読み手を飽きさせないテンポの良さに関心しました^^
ムリのない場面の切り替えなど、勉強になります♪
続きが待ち遠しい悠なのでした・・・

銀月7/30 1:1:212182cfLMvpixotkc6||621
悠さん、こんばんは^^ノ
感想ありがとうw
遅くないよ〜読んで貰って、感想まで貰えるなんて感謝感謝m(__)m
実力なんて・・・(汗 情景は、とてもとても苦手で、とある小説家の
作品を読んではお勉強してます。時々影響されてしまってるけど。
気が向いたら、続きも読んでやってねw

銀月7/30 3:55:252182cfLMvpixotkc6||84
うわぁ(汗
思いっきり、お名前間違えてますね・・・(滝汗

アスターテアさん、すみません_| ̄|●)))

beloved7/30 9:14:356120cfJt7U2X.s.KI||283
銀月さん、こんにちはです。
めっちゃつづきが気になりますねぇ(*´∇`*)
皆さんも仰ってるんですけども、展開に無理が無くて楽しかったです。
するするって読めちゃうし、見習わなければ……(汗)

銀月7/30 15:15:142182cfLMvpixotkc6||642
blovedさん、こんにちは^^ノ
するすると読めるのは、単純な物語だからかもしれません(笑)
ご姉妹から、感想頂けるとは嬉しい限りですw
私もお二人から学ぶ箇所がたくさんあります。
お互い、いい刺激を受けつつ、ステップアップしていきたいですね^^v

銀月7/30 18:31:502182cfLMvpixotkc6||1000
・・・また間違えてる_| ̄|○|||
ほんとに、ごめんなさい(汗 eが・・・なんで抜けるんですか_| ̄|●))


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