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2116同じ空の下で〜一章〜「動き出す運命」三話祥大7/30 15:3:482192cfjwWTQQyXEQ.
http://chibifantasy.com/bbs/t12-1764.htmlが、〜序章〜です^^
http://chibifantasy.com/bbs/t12-1940.htmlが、〜一章〜の一話です^^
http://chibifantasy.com/bbs/t12-2012.htmlが、〜一章〜の二話です^^
えっと、「共通世界(仮)」(http://chibifantasy.com/bbs/t12-1731.html参照)の作品です
なかなかいい話が思いつかないな・・・
これから更新のスピードがどんどんと遅くなっていくかも・・・
そんなことは置いといて、本編へレッツゴー!

祥大7/30 15:4:202192cfjwWTQQyXEQ.||757
 飛鳥は、ベッドに寝転んでいた。
 今日はすごく疲れていた。
 歩きすぎたし、鈴の過去のことも聞いたし・・・
 とにかく、疲れていたのだ。
 ふと、先ほどの会話を思い出す。
 鈴の言った「少しだけ強い飛鳥」というのが心に残っている。最近まで「ダメ剣士」だったので、少しはましだと思うが。
 ――俺は最強だっつうのっ!

祥大7/30 15:4:442192cfjwWTQQyXEQ.||944
 もしかしたら、自分の思い込みなのかもしれない。それでもいい。強くありたい。
 ――俺は弱いのかもしれない。でもなぁ、人一人ぐらい守れる力はあるんだよっ!
 その言葉を胸にしまい、飛鳥はベッドから跳ね起きると、外へと向かう。いわゆる、深夜特訓というものだ。
 飛鳥の思いは一つ。
 ――俺は、強くなるんだよっ!あいつを守れるくらいに!


祥大7/30 15:5:52192cfjwWTQQyXEQ.||525

「朝ですよ、起きてください。鈴さん」
耳に入ってきたのは真優の声。
 私は体を起こす。
「ふぁ・・・?もう朝?」
「はい。朝です。だから起きてください」
「もう後10分・・・」
私はそう言ってまた寝ようとするが・・・
「だめです。起きてください」
突然、後ろから体をつかまれると、ベッドから立ち上がらせられた。
 もちろん、真優の行動である。

祥大7/30 15:5:312192cfjwWTQQyXEQ.||928
 その行動はまるで、先を読んでいたかのようだった。
「ベッド直しますから、着替えてくださいね。そのぉ・・・別に、見たりしませんから」
「はい、はい・・・。着替えますよ。それに、女の子同士、見られたって気にならないし。それとも真優は私の身体、見たいとか?」
「そんなことは絶対ありえません」
 このような、鈴と真優の会話で朝が始まった。
 ――いつもと違う朝だった。


祥大7/30 15:6:92192cfjwWTQQyXEQ.||603

「えーと、これをこうして・・・。あっ!タリスマンが出てきたわ!真っ赤ねー。能力は中級の火の魔力石を加工した程度ねー。形はこれを参考にしてー、今度はあーして・・・」
春奈は、まだ魔剣を『見て』いた。
 ドタドタ、と階段を降りる音。おそらく真優だろう。
 次に聞こえた「お母さん、朝ご飯だよ」と言う声に対して、
「まだいいわ。あ、それと飛鳥くんに剣を返すのは今日の午後ぐらいだって伝えておいてねー。あ、お昼は食べるからねー」
と、普通に答える。

祥大7/30 15:6:362192cfjwWTQQyXEQ.||933
 不眠不休でこの答え方。少しも疲れた様子もなく、簡潔に答える。
 ドタドタ、と今度は階段を上る音。このとき真優は「ホントにお母さんってよくやるね・・・」つぶやいていたが、当の本人は魔剣を『見る』のに夢中で聞こえることはなかったが。
「火の能力だけじゃ芸がないわねー。そうだ!あたしの机の引き出しに何個かタリスマンが入ってたわねー。あれを使って・・・」
 どうやら、まだまだ魔剣を『見る』行為は続きそうだった。


祥大7/30 15:7:92192cfjwWTQQyXEQ.||165

「ええ!俺、あれないと落ち着かないんだよな・・・」
食堂に、飛鳥の声が響く。
「そうよねぇ。剣、無かったらなんにも出来ないもんねぇ」
「そういう意味じゃねぇ!ただ落ち着かねぇだけだ!・・・大体、それじゃあ俺がまるで剣がないと何も出来ねぇみたいじゃねぇか。それにだな・・・」
「はい、はい。強がりはいいから・・・」
「強がってねぇ!・・・まったく」
この光景を見て真優は思う。
 ――面白いけど・・・。悪いけど、強そうには見えないなぁ・・・
 どうしてもそう思ってしまう。

祥大7/30 15:7:402192cfjwWTQQyXEQ.||56
「・・・あのぅ・・・。ご飯、食べないんですか?」
 真優は、突っ込むわけでもボケるわけでもなく、普通に聞く。
「え・・・あ、食べるわよ。『腹が減っては戦に勝てぬ』って、言うでしょ?」
「『腹が減っては戦に出れぬ』だっつうのっ!間違ったことわざを使うのはやめろよっ!」
「・・・あのぅ・・・。二人とも間違ってますけど」
真優が突っ込む。おそらく初めてだろう。
 それに対して二人は、
「「え?そうだっけ?」」
と、二人ともそう言って真優を見る。
 真優の顔を見ると、必死に笑いをこらえているのがわかる。
 いつの間にか、漫才に真優も加わっているが、気にしないでおこう。

祥大7/30 15:8:12192cfjwWTQQyXEQ.||820
「とりあえず、食べてくださいね。・・・お魚、嫌いですか?」
出てきた朝食は、ご飯に魚、それとみそ汁。
「そんなことないって!ありがたくいただくわよ!」
 とりあえず、朝食が始まった。


祥大7/30 15:8:202192cfjwWTQQyXEQ.||316

「昼までここにいないとダメなんだよなぁ。それまで暇だなぁ。鈴、どうする?」
飛鳥が聞いた。
 朝食も終わり、食堂でくつろいでいるときだった。
「そうね・・・じゃあ、真優の昔話を聞きましょう!」
私は言った。
 すかさず真優が、
「嫌です」
と言うが、無視して話を進める。

祥大7/30 15:8:542192cfjwWTQQyXEQ.||493
「どんなのだろうなぁ。鈴のは昨日聞いたけど、真優のは聞いてないし俺はそれでいいぜ」
「ってことで真優、話しなさいよ」
私は満面の笑みをうかべて言う。
 まるで、獲物を捕らえたときのような笑みだった。
「わかりました・・・。話せばいいんでしょう、話せば」
「そうよ。真優はものわかりがいいわ。どこかの誰かさんとは違ってね」
「・・・それって俺のことか?」
「じゃ、話しますからよく聞いててくださいね」
 真優が語り始めた。
 私は、突っ込む飛鳥を無視して聞いた。


祥大7/30 15:9:142192cfjwWTQQyXEQ.||113

 ある町で、また新たな命が生まれた。
 元気な女の子だった。
 最初からある性と合わせて、女の子の名前は『水谷 真優』になった。
 親は、真優が生まれたことがものすごくうれしかった。

祥大7/30 15:9:322192cfjwWTQQyXEQ.||162
 真優が、10歳になったころだった。
 研究者だった父親『水谷 一郎』が、『タリスマンの特性』という題の論文で、ものすご
く名誉な賞をとった。
 内容はあまりよく覚えていないが、タリスマンの能力を8割まで引き出せる方法が書い
てあった。
 すぐさまこのことは、町中の噂になった。
 特異な存在となった真優は、どんどんと町の子供たちから孤立していった。

祥大7/30 15:10:152192cfjwWTQQyXEQ.||350
 真優はもう、13歳だった。
 そのときに、一郎にある手紙が着いた。
 内容はこうだった。

祥大7/30 15:10:302192cfjwWTQQyXEQ.||829
【前略、水谷一郎様。私たちは、あなたに提案を持ち掛けたいと思います。その提案は私たちの研究所で働きませんか?というものです。詳しくは言うと、あなたの論文を見て、とても興味を引くことがあり、私たちの設備の整った研究所で働いてほしいのです。給料は、1ヵ月に230万円払いましょう。どうです?悪い話ではないと思いますが。もし引き受けてくださる場合は、『デイセカルッシ市』の市立研究所までお越しください。あなたの賢明な判断を待っております。                

デイセカルッシ市、市長ミリア・キリング】

祥大7/30 15:10:502192cfjwWTQQyXEQ.||615
悪くない話だった。
 断る理由も無く、一郎は迷わず引き受けた。
 その数日後、一郎はデイセカルッシ市に旅立った。
 それから毎月、100万円の仕送りと手紙が届くようになった。
 手紙が毎月届いたおかげで、真優は泣くことが無かった。しかし、このころになると友達と呼べる存在もいなくなっていて、さびしくなる一方だった。


 それから2年後。真優は15歳になって現在に至る。


祥大7/30 15:11:112192cfjwWTQQyXEQ.||233

「こんなものです。面白くもなんとも無いでしょ?」
真優が言った。
「うん・・・。普通の話だった」
「いい生活してるな、ってことぐらいだな。思ったことは」
私と飛鳥がそれぞれの感想を述べる。
 私は、また口を開く。
「後は・・・聞いた限りでは、友達がいないってことよね?」
「はい。お父さんがいないからって皆相手にしてくれませんでした・・」
真優はさびしそうに言う。

祥大7/30 15:11:322192cfjwWTQQyXEQ.||844
「でも、もうそんなこと無いぜ!」
「・・・え?」
飛鳥の言葉に対して、真優は驚く。
「私たちだって、理由はどうあれ父親がいないしね・・・。それに、過去のことを話し合ったところでもう友達!ううん、もう、親友よ!」
「そういうこと。わかるか?俺たちはもう親友だぜ!」
鈴と飛鳥。二人の意見が一致した。

祥大7/30 15:11:472192cfjwWTQQyXEQ.||394
「飛鳥は昔話してないから違うでしょっ!」
「それは問題じゃねぇだろっ!友達、つったら友達なんだよっ!まったく・・・。それじゃあ俺が仲間はずれみたいじゃねぇか」
「実際そうじゃないの」
「だから、それが問題じゃねぇぇぇ!」
 結局、最後には漫談になってしまったが。

祥大7/30 15:12:122192cfjwWTQQyXEQ.||515
 次に聞こえたのは、真優の声。
「ホント・・・ですか・・・?」
「もちろんホント、ホント。私たちじゃダメなの?」
「そ、そんなことっ・・・っ・・・ありませんっ!」
 真優は泣きながら答える。よっぽどうれしいようだった。

祥大7/30 15:12:342192cfjwWTQQyXEQ.||542
「泣かない、泣かない。それと、その言葉使い直してよ」
私がまた言った。
 真優は、
「言葉使い・・・ですか?」
と聞き返してくる。
 その問いに対しては、飛鳥が答える。
「敬語を使うのはやめろ、って言ってんだよ。わかるか?」
「はい・・・わかりました!」
「だから敬語はやめなさいって」
「あ・・・うん。わかった」
「それでよろしい。ちゃんとそれで話しなさいよ」
「うん!」
こうした会話が続いた。

祥大7/30 15:13:182192cfjwWTQQyXEQ.||532
 私は、笑った。飛鳥も、真優も笑った。
 声を出して笑った。
 その笑い声は、町中に響き渡った。
 ――嵐の前の静けさだった。

祥大7/30 15:13:432192cfjwWTQQyXEQ.||476


続かせるつもり



祥大7/30 15:16:372192cfjwWTQQyXEQ.||234
あとがきする

はい、またまた同じ空の下でをお送りしました^^
お楽しみいただけたでしょうか?
今回も、派手な戦闘シーンは入りませんでした。今度はどうかな・・・
ではでは、感想、指摘、使用、質問等がありましたらレスください^^
次は三日後の予定です

おぐ7/30 15:58:382191cfmfnb6CTuitE||461
長い・・・
家に帰ってからじっくり読みます〜(今、児童館)

アスキ7/30 17:17:02202cfwKIgBablNMk||358
きっかりと最後まで読ませていただきやした。
フライ 「なんか、前回といい今回といい、ハンカチ必要かも・・・」
アスキ 「お前、感動するんだ・・・」
フライ 「失礼ね!!今回は・・・この話の作者!祥大!!」
祥大 「悪いな。『バーニング・ストーム!!』」
アスキ 「ぐはーーー!!」
フライ 「では、次回も楽しみにしてます^^」

loveless7/30 17:59:272182cfCFg0mczfMpk||595
椿「お疲れ様でしたーw」
リューク「最後で真優が泣いたところで、揃ってお前も泣きそう癖に、良くそんな明るい声で労えるね」
椿「うっさいよリューク!」
リューク「感動したよ。感動したけどね。椿の嘆き方は尋常じゃなかったよ」
椿(何も言わずに鈍器で殴る)
椿「じゃあ、次回も楽しみにしてますwでわでわw」

祥大7/30 19:28:442192cfjwWTQQyXEQ.||115
 暑い部屋・・・汗を書きまわってます、祥大です^^
鈴「レスをくれてありがとう!」
 この作品にレスをしてくださってありがとうございます
鈴「返すのはレス返しで」
 てことで、今回は鈴と一緒にレス返しをしていきたいと思います
鈴「張り切っていくわよ〜」

祥大7/30 19:30:432192cfjwWTQQyXEQ.||766
 おぐ、そんなに長いですか?
鈴「長いって言えば長いんじゃないの?」
 ま、帰ってこのスレ見たら感想お願いしますね^^

祥大7/30 19:36:372192cfjwWTQQyXEQ.||845
 アスキ&フライさん、最後まで読んでくれてありがとうございます^^
鈴「この作品では、ハンカチはいらないようなきも・・・」
 いや、一つの章に必ず感動する場面を入れるつもりだからいるよ、きっと
鈴「そう・・・。あんたの言う感動ってどんなのよっ!?全然感動にしてないじゃないの!」
 (鈴を無視して)では、次回を楽しみにされます^^
鈴「天より雷鳴を・・・『ライトニング』!」
 うっ・・・

祥大7/30 19:49:02192cfjwWTQQyXEQ.||798
 lovelessさん(リュークさん&椿さん)感想、どうもです^^
鈴「リューク、あそこは明るいところだから椿みたいでいいの!」
 鈴!呼び捨てはまずい!どうも、真優が泣いたところで一緒に泣いてくれて・・・
鈴「呼び捨てくらい気にしないで!ま、私もつられて泣きそうになったけど・・・」
 それ見ろ、結局感動シーンだから大丈夫なんだよ!泣いても
鈴「そうね・・・。ところでリューク、大丈夫で?」
 では、次回楽しみにされます^^(そろそろ自分でも参戦させようかな?)

いおり♪7/30 20:19:152101cfGNxYMJntlnk||391
面白いです!
鈴と真優の過去が明らかになりましたね〜後は飛鳥だけですか・・・・
でも、僕は鈴の過去を知らないんですよね〜知りたいな
続き頑張ってください

恋苺7/30 21:57:382031cfvoKv0U0PQS2||208
ドゥモ飛鳥ファン()のめぃですょ
また長く々書いてますねvv≪一応感想ナンデ敬語デイイマスネ

あぁv真優みたいな人とお喋りしましたUυ≪チビファンジャナイケドネ
本当に何回言っても敬語が直らない人..すごいですね
うん。飛鳥ファィトっ

祥大7/30 23:35:132192cfjwWTQQyXEQ.||203
 いおり、感想どうも^^
鈴「真優の過去もわかったし・・・後は飛鳥だけね・・・」
 そうだな。あ、鈴の過去を詳しく書いた番g・・・
鈴「それはまだ言っちゃあ、いけないのっ!もう・・・」
 はい、はい・・・では、続きをがんばらせていただきます^^

祥大7/30 23:39:142192cfjwWTQQyXEQ.||197
 めい、感想あり^^
 長々く書いております^^
鈴「ちょっとっ!飛鳥ファンですって!?私のファンは!?」
 飛鳥にはいるけど、鈴のは知らない
鈴「なによ、それ!帰ったら絞めないとね・・・」
 ま、それは置いといて・・・真優はこれからどんどん敬語を使わないようにしていきたいと思いますので・・・
鈴「飛鳥にファイトって伝えておくわ・・・。私の魔法と一緒に」
 怖っ!・・・では、次回も楽しみにしていてくださいね^^


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