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2189*across_U_寄り道した先に*銀月8/2 9:29:52182cfLMvpixotkc6
「こんちゃーっ!今日はセーナが泥の様に眠ってるんで、ボク進行でっすw」

「・・・あぅ、一人って虚しいぃ〜。セーナぁっ!起きてーっ!」
「ぐえっ・・・」

「ほら、前書きっ。これ読んでw」
「・・・お前、いい加減にしねぇとくびり殺す」

「ひぃぃぃぃぃぃっ」

今回は、ネタの都合で少々遠回り。
一つ大人の階段を上った、あの子の登場です^^
・・・ミルサがどうなったか?
・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ

銀月8/2 9:30:192182cfLMvpixotkc6||957
 所変わって、二人の泊まっている宿のカウンター。
 一人の少女と、宿主の親父が一騒動を起こしていた。ブロンドを軽く束ねた、色白の少女が大きな荷物を片手に何やらわぁわぁ叫んでいる。
「だからぁ、幼く見えるって言ってるでしょ?言葉分かります?これでも私、20歳なんですっ」
 げんなりした様子で、宿の親父。明らかに、ティーンエージャーの仲間入りを果たしたばかりの少女にもう2時間近くも捕まっている。
「君ねぇ、何度も言うけども。身分証明書もない人間、しかも女の子一人だろ?うちに泊めて、もし事件にでも巻き困れたらいい迷惑なんだよ」

銀月8/2 9:30:362182cfLMvpixotkc6||56
「何で起きてもないのに言いきれるのよ。お金はちゃんと払うって言ってるでしょ?これだから、大人は嫌いなのよ!」
 言ってしまって、口元に手を持っていくが時既に遅し。宿主は、ため息一つついて、カウンターから出てくる。
「20歳は十分な大人だろうに、ほら、嘘ついてないでさっさと家に帰りなさい。どうせ、家出とかしてきたんだろ?」
 よっこらしょ、と少女を抱えると、腕の中でじたばたするのを無視して宿のドアを開いた。

銀月8/2 9:30:582182cfLMvpixotkc6||857
「ちょっと!どこ触ってんのよっ、この変態親父っ!ロリコン、すけべーっ!」
「はいはい。ちゃんと家に帰るんだぞ。ご両親が心配してるよ・・・」
 ぽいっ、と放り出すと、中に入ってしまう。いきなり宙に放り出された少女は、うわぁっ、という小さな悲鳴とともに落下。どすん。
「あれ、何か踏んづけた」
 ナイスタイミングと言うべきか、恐るべし不幸者というべきか、彼女の下には不機嫌顔のセーナが見事に収まっている。
「どうでもいいからのけよ・・・」
「うわ、その言い方、まるで私が重たいみたいじゃない。失礼な人ね」

銀月8/2 9:31:182182cfLMvpixotkc6||765
「いいから、のいてくれって」
「あ、ごめん。それにしても、助かりました。キュートなお尻に傷がつかなかったのは、貴方の身を挺した受身のお陰ね」
 よいしょ、と荷物を持って立ち上がると、ぺこりをお辞儀をする。言葉が少々気になるが、礼儀は正しいらしい。笑顔もすれていなくて、好感の持てる少女である。
 今のセーナには通じていないようだが。
「お前が勝手に降って来たんだろうが・・・」
「だって、ここの親父、泊めてくれないんだもん。女の一人旅で何が悪いんだちくしょーっ!そこら辺の主婦に、あそこのおじさんはロリコンですよってネタ提供してやろ」

銀月8/2 9:31:442182cfLMvpixotkc6||385
 腹いせに、宿に向かって・・・でも恥ずかしいので小声で叫んでおく。
「ん、お前一人旅なのか?年いくつだよ」
 セーナの言葉に、少女がはっとした様子で振り向いた。何故か、うるうると瞳を濡らして。
「13歳のいたいけな少女は、お仕事にこの町に来たまま行方不明になったお兄ちゃん達を探して田舎から出てきたのでした・・・その道中、凶暴な犬と格闘すること数回、スリにあいかけて返り討ちにしてやること1回。・・・あのお陰で、豪華なお昼ご飯食べれたけど」
 お願いをするように手を組んで、こちらを上目遣いに見てくる。
(要するに、兄貴を探して犬に追っかけられて、スリの財布で昼飯を食ったってわけか)

銀月8/2 9:31:572182cfLMvpixotkc6||827
「昨日は隣町の宿に泊まれたのに、この町はどこも門前払い。冷たいよねー」
「ここは治安があんまり良くないからな。兄貴もそのうち帰って来るだろ。ごたごたに巻き込まれる前に田舎に帰っとけよ」
 何となく、こっちが巻き込まれそうなので、懐かれる前に逃げる事にした。面倒事は大嫌いである。ミルサの一件で懲りていた。これ以上、自分の身辺を騒がしくしてたまるものか。
(それに眠たい・・・早くベッドで静かな眠りにつきてぇ)

銀月8/2 9:32:132182cfLMvpixotkc6||546
「あ、自己紹介遅れた・・・私、ウツキっていいます。因みに、私が探してるのは双子のお兄ちゃんで、ヴァインとブロンゾっていうの。5日前かな・・・二人はフリーの傭兵をしてるんだけど、」
 何故か、事細やかに身の上話を始めるウツキという少女。風がブロンドを揺らして、一瞬見とれてしまったセーナだが、思い出したように右手を上げた。
「ストップ。何で、それを俺に話すわけ」
 嫌な予感。そういえば、ミルサも始めて会った時こんなすがるような瞳をしてたっけ・・・。
「久しぶりにお仕事の依頼が来て、予定では2日で帰れるって話だったんだけど、」
「だから、」
「連絡も全然ないし、その依頼主にも連絡つかないし・・・」

銀月8/2 9:32:362182cfLMvpixotkc6||997
 いい加減、大声出して追い払おうと考えたセーナだったが、少女の声が小さくなって嗚咽が混じりだすのに気付く。
「・・・はぁ」
 ため息一つ。後悔2つ。それでも、結局自分は目の前の少女を無視できないのだと分かっていた。
 なぜなら、それが目的で彼は生きているから。昔に救えなかった大切な人々に許しを請うように、見える全ての苦しみを助けたいのだ。
(偽善だって分かってる。俺はそんなにすげぇ人間でもないし)
「とりあえず、宿屋の主人に話しをつけてやるよ。だから泣くな。俺が変な目で見られるだろ」

銀月8/2 9:32:512182cfLMvpixotkc6||100
 照れ隠しに少女のブロンドを手荒く撫でて、宿への階段を上がる。振り向くと、目に涙をためた少女がこちらを嬉しそうに見ていた。
「んだよ」
「・・・聞いてなかった。貴方の名前」
「あぁ、セーナ。あとついでに一匹買い物中」
「一匹?・・・それにしても、声とか態度とか男だけど、貴方顔も名前も女っぽいよね。あと、泊まれるんならシャワーのついてるお部屋がいいな」
(・・・こんなの拾うんじゃなかった)

銀月8/2 9:34:172182cfLMvpixotkc6||512

くどいようだが、世界はそうそう優しくない。


銀月8/2 9:34:242182cfLMvpixotkc6||498
続く

銀月8/2 9:37:212182cfLMvpixotkc6||530
□あとがき□

「ねぇっ。セーナ・・・あのウツキって子と双子の兄ってさぁ」
「分かる奴には分かる。因みに、双子の兄には許可もらってねぇ」
「それって・・・」

えと、おはようございます。作者です。
ファラ登場かと思いきや、違うんです(笑
短編、というモノが中々作れない為に私の世界は構想するほどに
道が遠くなって行きます。それに加えて寄り道。
双子のお兄さん、勝手にイメキャラ使用ごめんなさい(汗
モノ好きさん、いらっしゃいましたら、感想也、ご指摘也頂ければ幸いですm(__)m

ベベル8/2 10:7:322201cf3e3cr235KpI||294
おはよー( ノ゚Д゚)ヨッ!

いいねぇヽ(=´▽`=)ノいいねぇヾ(=^▽^=)ノ
力が入りすぎず、かといって疎かにならない文の構成とストーリーウットリ♪・:*:・ ( ̄* )
ってかキャラいっぱい出てきたワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
この兄弟は・・・・・(・∀・)ニヤニヤ
ウツキのキャラがかわえぇ(ノ´∀`*)
・・・いや、ロリコンではござらぬので悪しからず(何
まだまだ貴女のこの世界にどっぷり浸かりたいベベルからでした(*- -)(*_ _)ペコリ

marinoe8/2 10:13:412181cfI8pDiqSSOyU||979
月様、おはようございます、ナ(`・ω´・  )ノダー!!
まるで、前述の詩の世界のような少女登場ですね。フフフ
セーナって、捨て犬を拾ってきてしまうというか、軒下で鳴く子猫は
無視できない、すばらしい性格のようですね。
よゐこですね〜シミジミジミ、これも奥が深そうですが。。。
無頼な双子のあんちゃん達にスゴーク会いたくなったモノ好き一号です。
おかげさまで、素敵な一日の幕開けになりました。

銀月8/2 10:18:102182cfLMvpixotkc6||428
ベルちゃん、おはよー^^
脱力人間が書いてるからね☆
一兄妹出てきした・・・一応、物語のメインとも関わってくるので、
ウツキは当分の間、出てくる・・・かもしれないw

「・・・ベベルさんって、ロリコンだったのか」
「てか、先にナンパしたのはセーナだよねぇ」
悪しからずm(。_。;))m

銀月8/2 10:22:262182cfLMvpixotkc6||432
マリーちゃん、おはようございます^^
そうなのです、前述の詩の世界の少女です。フフフ

「セーナは、そんな性格じゃないよーっ。
 捨て犬に何故か懐かれたり、軒下で鳴く猫を眺めてたら家の主人に
 捨てるなと怒鳴られて強制的に連れて帰る事になる不器用さんなのだ」
「お前も捨てドラ・・・何でもない」

双子のあんちゃん達は、名前だけで終わる可能性大ですが、どうぞヨロシク^^b
皆の感想で、こちらも素敵な一日になりそうですなw

loveless8/2 11:2:502184cfQxYlY9jzNU.||538
おはよございます(ぺこり)
銀姉様のスレを発見しまして、眠気吹っ飛びましたw
ウツキちゃんのキャラが可愛らしい><
ほんわかと進んでいくストーリーが、とても楽しいですw
次回も楽しみにしております
でわわw

銀月8/2 11:23:242182cfLMvpixotkc6||636
愛ちゃん、おはようです^^
眠気が飛びましたか・・・頭のネジも飛ばされないように、注意ですw(ぇ

「セーナは有希ちゃんのファンなんだよねぇ。こっそり読んでるもんねぇ」
「おっおまえ、黙れ!何で知ってんだよ!それ返せ!」

今後も、ほんわかぁで行けると・・・いいですがw
また読んでやってくださいm(__)m

イクス8/2 12:21:272202cfwKIgBablNMk||95
拝啓。
うだるような暑さが続いております今日この頃。
銀月さんについてはますますご健勝の事とお喜び申し・・・
が付くほど面白いです。展開のスピードもちょうど良かったです


>くどいようだが、世界はそうそう優しくない。
この決め台詞で大爆笑。
銀月さんのセンスがにじみ出てまっす^^
今回はのんびり系で、今日の気候にぴったりでした。
これからもがんばって下さい。
銀月さんの小説で幸せな一日となりそうです

       草々

銀月8/2 13:9:272182cfLMvpixotkc6||488
イクスさん、こんにちは^^ノ
素敵なご挨拶ありがとうございますm(__)m

「作者がのんびりだから、ボク達ものんびりぼけぼけなるんだよねぇ〜」
「いや、お前は元々だから」

世界は〜のを思いついた時、ふとキノの旅の「世界は美しくなんかない」を
思い出したのは、秘密ですw

胡月★8/2 14:34:472196cf9hoWXNEAbUo||941
こんちわー(礼
のんびりとギャグ仕立てのストーリー、心がほんわかしますた(´ω`*)
後半部分のセーナの発言に陰が見えて、セーナの過去がますます気になるーっ!
そしてウツキがナイスなキャラでw
・・・う、なんか自画自賛してるみたいだ(ぁ

今までは、[岩蔭]Д・)←こんな感じで陰からこの小説を見てたんやけど、
今回は我慢しきれずに感想を書いてしまいますた
このままではキャラのイメージが壊れそうなので退散しまつ サッミ「岩陰]

銀月8/2 14:46:592182cfLMvpixotkc6||387
うったん、こんちゃ^^v
感想ありがとね〜w
セーナの過去自体は、冒頭の事件くらいなもんなんだけど、
ミルサとの出会いのいきさつは色々と・・・。
ウツキちゃんは、元気一杯、ひまわりみたいな子でっすw
もちろん、モデルのイメージまんま取り込んでますわ(ぁ
因みに、双子の兄弟もイメージまんま取り込んでるので、
出る機会があれば・・・誰のイメージなのか、分かるかも?


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