2197 | 単純系小説『鋭利な刃物』第五弾 | beloved | 8/2 16:21:27 | 2209cfHoVooF8urB6 |
暴走が止まらない第五弾をお送りします。。 ポエマーかつアンダーグラウンド系殺人者泡沫唄胡と 金髪銜え煙草のキャラが未だに確立されてない死神氷室朝霧の 血と涙と肉と輝きを求める感情のもと表現されている、単純系小説です。 今回は初めてって方は、多分下の方に一弾から四弾まであると思います。 それにさっと目を通してから、お読みください。 |
beloved | 8/2 16:22:0 | 2209cfHoVooF8urB6||440 | ||
『霊喰いは悪魔に魂を売った人間のなれの果てだ。人間の急所を狙え』 『唄胡ちゃんが霊喰いに躯を触られたら、死ぬことを意味している。 ……奴等の毒気に当てられたら、只の霊はひとたまりもない。 もし触られそうになったら、言霊ではじき返すか巧く逃げろ。いいな』 |
beloved | 8/2 16:22:16 | 2209cfHoVooF8urB6||559 | ||
衝動は止められない。 最早歯止めが利かない。 |
beloved | 8/2 16:22:42 | 2209cfHoVooF8urB6||593 | ||
心の境界線が、音を立てて崩れる。 常識とか世界観とか綺麗事とか感情が、一気に爆発を起こしてしまう。 脳髄も脊髄も髪の毛も五感も、衝動が支配下に置いていく。 押し付けられていた川の水が反乱を起こして、呑み込む。 |
beloved | 8/2 16:22:55 | 2209cfHoVooF8urB6||466 | ||
無いはずの心臓が波打つ。 衝動と血肉を求める血液と、不誠実さと人を疑う感情で出来た肉。 ありったけの感情が弾けだした。 |
beloved | 8/2 16:23:12 | 2209cfHoVooF8urB6||338 | ||
「殺人は文化なんだからあたしが殺す。みんなみんなあたしが壊す」 |
beloved | 8/2 16:23:27 | 2209cfHoVooF8urB6||923 | ||
言霊ではない。 言葉でもない。 只暴走した衝動が型創ったモノを、空気に流しているだけ。 |
beloved | 8/2 16:23:43 | 2209cfHoVooF8urB6||210 | ||
なにかしら合ってて、何かしら間違ってるなんて嘘だ。 みんなみんな、間違ってる。 |
beloved | 8/2 16:24:1 | 2209cfHoVooF8urB6||481 | ||
マグマのように煮えたぎった殺意が、狂気を呼び覚ます。 衝動より強く、破壊的。 欲望へと。 轟々と唸る風と共に。 信実。 そんなモノはあり得なかった。 割れそうだ。 ぎしぎしと唸る心の楔と鎖が、瞬時に割れて砕け散りそうだ。 |
beloved | 8/2 16:24:20 | 2209cfHoVooF8urB6||131 | ||
飛び出した。 |
beloved | 8/2 16:24:36 | 2209cfHoVooF8urB6||987 | ||
壁を越えたところで、誰も解ってくれない。 あたしが居られない世界は、眩暈がするほど煩くて。 誰かあたしのことを理解して。 |
beloved | 8/2 16:24:52 | 2209cfHoVooF8urB6||712 | ||
ナイフで斬りつける。 その動作を幾度も繰り返す。 銃声が聞こえる。 朝霧も一緒に戦ってる。 |
beloved | 8/2 16:25:22 | 2209cfHoVooF8urB6||647 | ||
可哀想にしてれば、誰かが構ってくれるんじゃないかって思う。 ソレは嘘だ。 偽りを語ることは許されない。 『一人』になった人間は、徹底的にまで無視される。 可哀想にしていたって、誰かが構ってくれるなんて甘ったれたこと言ってる暇があったら、狂気を握って戦ってたほうが建設的。 鎌が振り下ろされる。 ナイフで弾く。 更に斬りつける。 崩れる。 美しい世界に似つかわしき、腐臭と亡骸。 |
beloved | 8/2 16:26:6 | 2209cfHoVooF8urB6||740 | ||
あたしはこれを求めていた。 血と肉と悲鳴。 ソレだけ。 |
beloved | 8/2 16:26:20 | 2209cfHoVooF8urB6||329 | ||
他に何も要りません。 神様あたしに苦痛と快楽をください。 |
beloved | 8/2 16:26:36 | 2209cfHoVooF8urB6||557 | ||
「逃げろ!」 朝霧の声は、鋭利だった。 |
beloved | 8/2 16:26:50 | 2209cfHoVooF8urB6||420 | ||
一瞬、何のことか解らなかった。 スローモーションのようだ。 ナイフを握り、彼等を屠っていたあたしは、ゆっくりと動いた。 粘膜を張ったような手が、すぐにあった。 逃げようと思っても、カラダが動かない。 凍り付いた。 |
beloved | 8/2 16:27:7 | 2209cfHoVooF8urB6||460 | ||
霊喰いの手が、あたしに触れた。 朝霧は叫んでいた。 冷たいと思った。 |
beloved | 8/2 16:27:26 | 2209cfHoVooF8urB6||9 | ||
言霊を放つことは、出来なかった。 |
beloved | 8/2 16:27:55 | 2209cfHoVooF8urB6||82 | ||
世界が、砕けた。 |
beloved | 8/2 16:28:21 | 2209cfHoVooF8urB6||344 | ||
泣いてる。 心が。 夜が。 月が。 あたしを作る全てが。 何でこうなったんだろうって、呟いた。 途切れ途切れ。 ぶつりぷつりと。 |
beloved | 8/2 16:28:40 | 2209cfHoVooF8urB6||206 | ||
朝霧は、霊喰いを撃った。 最後の一体だった。 あたしの躯は冷たい。 冷えてる。 |
beloved | 8/2 16:29:3 | 2209cfHoVooF8urB6||719 | ||
あたしを突き放さないで。 泣いてしまうから。 あたしを認めて。 お願いだから。 あたしを捕まえてて。 見逃さないで。 愛は何処。 あたしを愛してくれる人は誰。 夢は何。 如何な色。 ピンと張った糸は切れた。 あたしは温もりを求めていた。 |
beloved | 8/2 16:29:19 | 2209cfHoVooF8urB6||740 | ||
「嫌だ」 言葉。 言葉の洪水。 |
beloved | 8/2 16:29:33 | 2209cfHoVooF8urB6||440 | ||
「あたしをそんな目で見ないで」 痛い痛い。 誰か助けてよ。 |
beloved | 8/2 16:29:46 | 2209cfHoVooF8urB6||676 | ||
「触れるなあたしに!」 ――差し伸べられた手は、はねのけられた。 あたし自身によって。 光をはねのけてしまった。 |
beloved | 8/2 16:30:6 | 2209cfHoVooF8urB6||769 | ||
あさぎりはかなしそうなかおをした。 からだがひえた。 |
beloved | 8/2 16:30:27 | 2209cfHoVooF8urB6||19 | ||
「助けて。朝霧お願いあたしを助けてよ」 |
beloved | 8/2 16:30:41 | 2209cfHoVooF8urB6||22 | ||
金切り声に近かった。 プライドなんて無かった。 人を求める事なんて無かったのに |
beloved | 8/2 16:30:55 | 2209cfHoVooF8urB6||588 | ||
恐くて仕方がないだけなのに。 只其れだけ。 這いずって掴んでないといけない。 離れて行っちゃうから。 |
beloved | 8/2 16:31:10 | 2209cfHoVooF8urB6||544 | ||
あたしは、まだ死にたくない。 死んだ躯なのに、切実に渇望した。 |
beloved | 8/2 16:31:28 | 2209cfHoVooF8urB6||404 | ||
「……絶対に、助ける」 朝霧はあたしの手を握ってくれた。 その手は、暖かい。 |
beloved | 8/2 16:31:44 | 2209cfHoVooF8urB6||264 | ||
というわけで、第五弾です。 泡沫嬢が死にそうです。以上。 氷室君は果たして彼女を守れるのか。 助けられなかったら物語は進みませんがね(ミもフタもない) 何かちゃんとした後書きじゃなくてスイマセン。 3.4.5日は旅行のため更新できません。 その中で精一杯ポエムとネタを練っていきたいと思います。 |
ベベル | 8/2 17:49:0 | 2201cfu5WrdKAIMUw||357 | ||
こんにちわ(*- -)(*_ _)ペコリ >他に何も要りません。 >神様あたしに苦痛と快楽をください。 あぁ・・・何か切ないっす(w_−; ウゥ・・ 自分で苦痛、痛みを求めるトコが少なからず他人とは思えない気がいたしまする。 って言うか泡沫嬢ピンチだし(((( ;゚д゚)))アワワワワ 氷室君ちゃんと守ってくらさい(ぁ カッコ良く泡沫嬢をこの窮地から救ってくれる事を願ってますペコリ(o_ _)o)) |
銀月 | 8/2 18:9:56 | 2182cfLMvpixotkc6||637 | ||
こんにちは^^ノ もしかすると、泡沫嬢はある意味でヒーローなのかも。 誰もが気付かない、気付けない不利をしてるとても深い闇の部分を 真っ向から受け止めて、独り闘ってたのかもしれないです。 でも、今は氷室くんがいるから、守って上げて欲しいです。 この物語を読むたびに、私はその闇の部分を再確認出来るようです^^ 次回を楽しみにしてます(__)b |
銀月 | 8/2 18:10:50 | 2182cfLMvpixotkc6||916 | ||
む、誤字が・・・「振り」ですね;; です。ばっかりだし(汗 拙い感想失礼しましたm(._.*)m |
beloved | 8/3 4:38:47 | 2209cfHoVooF8urB6||379 | ||
おはよー御座います。異様に早起きしてしまいました。(笑) →ベベル様 死んだら物語が以下略と言ってしまえばそうですが、氷室君がちゃんと泡沫嬢を助けてくれることを、私も期待してますよ(え 氷室君も広く大きな心を持って、彼女を受け止めてあげてください(えぇ →銀月様 誤字ドンマイです☆ 私も誤字が多いですからねぇ…。 彼女自身、自分自身の闇をコントロール出来なくなってきました。いつか乗っ取られるかもしれないかもしれないです(待テ。 氷室君がしっかりして、ちゃんと彼女を支えてあげてください(えぇ |
特殊文字 by.チビファンタジー |