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2205キミの声が聞こえるたけし8/2 21:6:462211cftSqWgpWefDU
ここはビッグタワー。
様々な目論見が入り組む場所。
今、運命の歯車が回りだし、物語を最終章へと導く…

たけし8/2 21:15:442211cftSqWgpWefDU||950
・浩介「はぁ、はぁ、はぁ」
浩介は今、50階にいる。
そして、目の前には2人の男女がいた。
1人は黒髪美人の女。
もう1人はどこから見ても普通の少年だった。
・白井「自己紹介をするわ。私は白井。」
・嵐山「僕は嵐山…って何度もお話したんで知ってますよね。」
嵐山はにこにこと笑っている。

たけし8/2 21:21:52211cftSqWgpWefDU||13
浩介は深呼吸をし、そして質問する。
・浩介「田中を殺したのはお前らだな。」
・嵐山「はい。といっても直接手を下したのはリーダーですが。」
嵐山はいまだにこにこしている。
・浩介「何で…」
浩介の言葉途中で、
・嵐山「なんで殺したんだって言うつもりですか?そんなの簡単ですよ。ねえ白井さん。」
・白井「ええ。いらなくなったおもちゃは片付けなくちゃ、ママにしかられるからよ。」
2人は不気味な笑みを浮かべる。

たけし8/2 21:25:272211cftSqWgpWefDU||232
・浩介「キ、キサマら。」
浩介は目つきを鋭くする。
・白井「あら、なんで怒るのかしら?田中を殺したかったのでしょう?」
・浩介「んなこと関係ネエ!!」
50階に浩介の声が響く。
・浩介「お前らはなんで人の命を簡単に考える。」
・嵐山「あなたにそんなことを言われるとは。」
嵐山は依然、にこにこしたまま、声のトーンを多少下げて言う、

たけし8/2 21:32:142211cftSqWgpWefDU||183
・嵐山「僕達能力者は人扱いされたことはありますか?あなたは、家族以外の人にはほとんどバレていませんが、僕や白井さんはいろんな人にバレましたよ。派手な能力なんでね。覚醒するのも早かったですし。」
・白井「それでも、同じ能力者ならあなたも、私達の痛みを分かってくれると思っている。それが、あなたを仲間に入れようとした理由の1つ。」
・浩介「1つ?」
浩介が眉をよせる。
・白井「あなたを仲間に入れようとした理由2つ目。これが本当の目的だけど。それは…」

たけし8/2 21:38:312211cftSqWgpWefDU||7
〜一方、森達は〜
・森田「も〜どうなってんのよ。浩介はどっか行っちゃうし、佐野君もいなくなるし。」
・山下「まーまー抑えて抑えて。」
・森田「ってどこ触ってんのよ。変態。」
バシ
山下が森田にたたかれる。
そして、山田は変なオカルトグッズを出していた。
・山田「こんな時はこのおなべを逆さにして…」
森田達は放送の命令など一切聞かずその場に留まっていた。

たけし8/2 21:43:262211cftSqWgpWefDU||503
そして、場所を戻して。
・浩介「もっかい言ってくれ。」
浩介は白井にそう言っていた。
・浩介「あんたの言ってることの意味がわからん?もっかい言ってくれ。」
・白井「しょうがないわねん。もう1回言うわよ。」
白井は学校の先生になった気分で説明する。
・白井「あたしの能力は簡単に言えば霊とおしゃべりで…」
・浩介「そこだ!!その最初のとこからわかんね。霊ってなんだ?おしゃべりって、お前の頭やばくねぇ?」
浩介は叫ぶ。

たけし8/2 21:49:92211cftSqWgpWefDU||350
・白井「うるさいわねぇ。霊っていうのは分かりやすく説明するための例えよ。」
【いや、全然分かりやすくないんですけど…】
浩介は心の中でつっこむ。
・白井「でーあたしの能力はその霊みたいなわけ分からん物から聞くことができるのよ。」
・浩介「なにが?」
・白井「だから、この世のありとあらゆる全ての知識のほんの断片よ。その能力であんたが、ミツルさんの能力を受け継いでいるって知ったのよ。」
浩介は質問する。
・浩介「ミツルってだれ?」


たけし8/2 21:58:382211cftSqWgpWefDU||959
・白井「前回の、25年前のテロのリーダーよ」
・嵐山「そして、僕達の大切だった人さ。」
そこで、嵐山が口を開く。どことなく寂しそうな笑顔で。
・嵐山「ミツルさんは25年前捕まった後、12年後、刑務所から逃げたらしい。そして、能力者ゆえに親に捨てられた僕達3人を拾って育ててくれた。」
・白井「あの時が一番幸せだったわ。たった4人だけど、家族が始めて出来たもの。だけど」
そこで、嵐山の表情が変わる。今まで見せなかった厳しいものへと。
・嵐山「5年ほど前、討伐隊のあいつが現れてから全てが終わった。」
【5年前?俺が丁度能力に目覚めた時だ。】

たけし8/2 22:5:202211cftSqWgpWefDU||683
浩介はそんなことを考えながら話を聞く。
・嵐山「そいつは部屋に入ってくるなり、ミツルさんを銃で撃った。僕達はミツルさんのおかげで逃げれたけど、ミツルさんは…」
・白井「そこから始まったのよ。私達の復讐は。討伐隊はもちろん、私達を迫害する普通の人も殺すわ。」
そこで、浩介が質問する。
・浩介「それと俺がお前らの仲間になるのはどう関係するんだ?」
・白井「関係おお有りよ。」
・嵐山「能力者が死ぬとその能力は誰かに移ります。大抵はお腹の中にいる胎児や、まだ幼い赤ん坊だったりするんですが、たまにそうでないことがあります。」

たけし8/2 22:20:62211cftSqWgpWefDU||245
一呼吸おいて、
・浩介「それがおれか?」
・嵐山「はい。なんでそんなことを知っているかと言うと…」
・白井「あたしの能力のおかげよ。ついこのあいだ、そうね…4ヶ月前かしら。突然、『それ』が聞こえて、あたしがそれをつぶやいたようなのよ。街中で。」
・浩介「ようなのって自分で言ったのに覚えていないのか?」
・白井「そうよ。あたしの能力は聞こえてきた声を口にだしたら、その後は一切その内容について覚えていないの。だから、周りの人が常に聞いてなくちゃ使えない能力なの。」
【今までの話からすると、こいつは戦うことができない。】
浩介は分析した。

たけし8/2 22:27:472211cftSqWgpWefDU||103
・嵐山「浩介さん。あなたはミツルさんの後継者なんです。始めからこっち側なんですよ。だから…」
・浩介「『一緒になってこの世界を壊そう』か?冗談じゃねぇ。これ以上誰かが死ぬのはがまんできねぇ。俺もお前らも含めて。だから俺はお前らを止める。」
【そうだ。なにも殺す必要なんかねぇ。殺したってなにも良くならねぇ。悪い考えのまま殺したってそいつは反省なんかしねぇ。反省させなきゃ意味がねぇんだ。】
浩介はやっと自分の中で答えを見つけ出した。
田中を殺すべきだったか、これからあいつらを殺すつもりで戦うべきかを。
・嵐山「ざんねんですね。では浩介さんには死んでもらいましょう。」
能力者同士の戦いが始まる。

たけし8/2 22:28:112211cftSqWgpWefDU||84
第12部 完

たけし8/2 22:28:452211cftSqWgpWefDU||26
今日はこれで終わりです。
読んでくださった方、感想よろしくお願いします。
あと、悪いとこや読みづらいとこなんかあったら、指摘してもらうとありがたいです。


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