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2262共通世界ヒトハ星ニカエル改xxx8/5 22:11:92202cfCB0PjQf4f6w
祥大さんの共通世界の参加作品?(http://chibifantasy.com/bbs/t12-1731.html)です。
芸術では初めましての人ですが、
優しく見守ってください(ぁ
↓↓↓ではではスタート!↓↓↓

改xxx8/5 22:12:352202cfCB0PjQf4f6w||223
命ある者は 星に帰り
無なる物は その形をとどめる

ヒトハニカエル
−第1話 人の形をしたヒト−



改xxx8/5 22:13:512202cfCB0PjQf4f6w||448
目を開くといつも同じ風景。
周りはガラス張り。
身動きが取れない狭い空間。
まるでデパートのショーウインドゥの中にいるよう。
ガラスには自分の姿が薄く映っている。
短い黒い髪、体は16歳の男の風貌、瞳は真紅。

改xxx8/5 22:14:172202cfCB0PjQf4f6w||343
 なんて見にくい姿なんだろう。
そんなことをいつも考える。
ガラスの向こうには同じようにガラスの中にいるヒト達と
一つの大きな紅い石のみ。
紅い石は目が痛くなるほど光を出している。
「この日でこことおさらばか…」
ふとつぶやく。


改xxx8/5 22:15:192202cfCB0PjQf4f6w||699
そして低い男の声が辺りに響く。
「…No45、No46、No47」
気が付けば足の所のガラスは無く。
深い暗い底に落ちていく。
 これが捨てられるってことなのか。
ふと思う。
新しい体が工場に入れば古いのは捨てられる。
使えない物は捨てられる。
あたり前のこと。

改xxx8/5 22:15:522202cfCB0PjQf4f6w||150

落ちる速度は瞬く間に速くなっていく。
そして建物の外から放りだされる。
まるで空を飛んでいるみたいだ。
下には赤い太陽
上は黒い煙を出しながら動く機械、工場。
「ぁあこんなに太陽は赤かったんだ。太陽、俺を見ているのなら止めてください」
思ったことを口にだす。
そんなことを言っても落ちるのは止まらず、ただ下に下に向かっていく。
落ちていく落ちていく自分の体。


改xxx8/5 22:16:582202cfCB0PjQf4f6w||331


------

この星にはタリスマンという物がある。
タリスマンは電気、火などを使うのに必要不可欠な物。
また人形、機械、そして人の屍を動かすことができる。
人の屍を動かす時には心臓の変わりにタリスマンを埋め込むことによって動かせる。
ただ、人だったときの記憶はなく無に戻る。
タリスマンの種類は二つ。
永遠に輝きが消えず使うことのできるタリスマン原石と
原石の光を普通の石に注入した消耗品のタリスマン。
消耗品の効力は約1日。
その日ごとに原石の光を浴びたり、原石にふれたりしなければならない。

改xxx8/5 22:17:492202cfCB0PjQf4f6w||485
そして原石。
原石はこの星に5つしかない。
紅い原石は機械街メカパレス、黄の原石は魔術村マジックビレッジに、
蒼い原石は鏡都市ミラール、碧の原石は空中遺跡スカイキャニオンに、
そして漆黒の原石は世界の終わりクレイジーパラダイスに。
それぞれが互いに支えあい反発しあう。
一つでも欠けたら星は崩れてしまう。

------


改xxx8/5 22:18:242202cfCB0PjQf4f6w||856
ついに体は地面にぶつかる。
ものすごい衝撃が体に走る。
だけど、痛みは感じない。
見渡すと機械やら止まったヒトの残骸。自分の仲間。
それは酷く、まるでゴミのように放置されている。
何かが腐ったような鼻を差す悪臭。


改xxx8/5 22:18:482202cfCB0PjQf4f6w||50
 元は人だったのに。
 なんでこんなに変わってしまうだろう。
 こんな体になるんだったら死んだままが良かったのに。


改xxx8/5 22:19:152202cfCB0PjQf4f6w||41
涙が目から溢れてくる。
涙なんて流したって人に戻れるわけでもないし、止まるのを食い止めることはできない。
だけど、だけど溢れてくる。
「カミサマ俺を人に戻してください」
その声は工場の騒音によってかき消された。


改xxx8/5 22:19:342202cfCB0PjQf4f6w||212

…………

どのくらい時間がたったのだろうか。
辺りは薄暗くなっている。
空は太陽を失い、月が姿を表してきた。

自分には月が憎く思えてくる。
一日の終わり。つまり止まることを表す。
熱を帯びていた体は次第に冷たくなっていく。

改xxx8/5 22:20:12202cfCB0PjQf4f6w||983
「誰か助けて…」
精一杯出した声は静かな路地に響く。
けれど、一向に人が来る気はしない。
来たとしても助けてくれるわけはない。
原石が無くてはもう動けない。

改xxx8/5 22:20:182202cfCB0PjQf4f6w||885
二度目の死が訪れてくる。
助けを呼んでも誰も来ない。
ただ体が冷たくなるのを待つのみ。
まさに絶望そのもの。
 これは運命だったんだ。もう諦めよう。
そう思っても諦めきれない自分がいる。
なんだか悔しい。


改xxx8/5 22:20:382202cfCB0PjQf4f6w||649

 ぁあ目がかすんできた。
静かに目をつぶる。
生命の焔が消えるのを感じた。


改xxx8/5 22:20:592202cfCB0PjQf4f6w||765
「あれ?」
目を開ける。
手足は動くし、体は温かさを取り戻している。
 どうして…?

改xxx8/5 22:21:472202cfCB0PjQf4f6w||44
「危なかったね!大丈夫?」
女の子の声が聞こえる。
「君…誰?」
目を凝らしながら女の子を見る。
セミロングの黒髪、蒼い瞳、子供の風貌。
「ぁ私?私はロスト。ここの道を歩いてたらあなたが倒れてたから助けたの」
手には漆黒の石がついているネックレスが握られていた。


改xxx8/5 22:22:122202cfCB0PjQf4f6w||279
        ------続く------

改xxx8/5 22:23:452202cfCB0PjQf4f6w||7
------跡------
始めまして^^改xxxです。
今回?は祥大さんの共通世界に参加した物語を書きました^^
はんぱな所で終わってますが気にしないでください(ぁ
誤字、読みにくい、感想等あったらレスしてくださいねw
 ではではー^^

祥大8/5 22:32:472192cfjwWTQQyXEQ.||782
 こんばんは^^祥大です
真優「真優です」
 すごいですな・・・自分のがかすんで見える・・・
真優「人の屍まで動かせたんですね、タリスマンって」
 みたいだな^^詳細設定もすごそうだしなぁ・・・
真優「続きがすごく気になりますね」
 うむ^^ではでは、次回も待ってます^^

改xxx8/5 22:35:52202cfCB0PjQf4f6w||610
有り難うございますww
設定は微妙です(ぁ
多分後のほうで矛盾が生じてきてしまうかもしれませんw
ではでは感想有り難うございました(^^)

PIRATES8/5 23:34:282221cffB.iZM1cAlc||39
なんかええ話やなぁ・・・

たけし8/5 23:48:592211cftSqWgpWefDU||65
うまいです。
主人公の気持ちの書き方がものすごくいいっす。

アスキ8/6 8:58:102202cfwKIgBablNMk||936
おもしれ〜。
滝 「うちらの設定にも使えそうだな」
アスキ 「タリスマン原石とタリスマン・・・よし、この設定をちゃっかりといただ
     いて・・」
滝 「人のをパクらない!!」
アスキ 「うぅ・・人の見てると自分のがみじめになっていくようでつい・・・」
サラ 「話は署の方で聞くわ」
アスキ 「はい・・・最後に、次回も楽しみにしてます」


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