2265 | 題名未定っ | キリュウ | 8/6 11:12:51 | 2214cfnseBhLkNGQY |
こんにちゎ☆ 久しぶりにチビファン復帰です♪ (ぁとちょっとでキャラ消ぇる所だった。。Σ(○Д○;) 題は未定なんですが、小説を書くことにしました!感想くれると喜びます(*^∇^*) |
キリュウ | 8/6 11:14:11 | 2214cfnseBhLkNGQY||548 | ||
少女は月を見上げていました。 高い塔の小さな窓に、彼女の世界がありました。 「今日も…満月か。」 少女は笑って言いました。 少女は白黒の服を着ていました。 真っ赤な瞳をしてました。 そして少女は言いました。 ――私は一体何なのか。 少女は毎日、そこにいました。 そしてある日、小さな窓の、小さな世界を抜け出しました。 四角い世界を抜け出しました。 ――…自分を探す、旅に出よう。 |
キリュウ | 8/6 11:15:17 | 2214cfnseBhLkNGQY||97 | ||
♪ 「まったく お前は!何度遅刻すれば気がすむんだ!!」 生徒指導室・放課後・いつもの光景。 少年は重いまぶたを何とか開き、耳にタコができるくらいに聞きなれた科白をのみこんだ。 ―――必死にあくびも堪えた。 「だいたいお前、家から歩いて10分もかからないはずのココ学園に、どうしたら遅刻できるんだ!?」 「―――寝過ごしました。」 これが俺のお決まりのパターン。 そしてだいたい次に来るのが、 「お前はたるんでいるんだよ!!!」 こうしてあと1時間ほど、この声を聞くハメになる。 毎回毎回、よく同じ事を繰り返せるもんだ。 |
キリュウ | 8/6 11:17:37 | 2214cfnseBhLkNGQY||853 | ||
万年遅刻王・椎名カズユキ。 天竜学園中等部に通う2年生で、日々の行いから付いてしまった異名により、 この学園で彼を知らない者はいない。 そのおかげで彼は、何かをやらかす度に生徒指導室へ強制連行。 生徒指導室の常連となってしまった。 「これもあのハゲ野郎生徒指導のせいだ。」 |
キリュウ | 8/6 11:17:59 | 2214cfnseBhLkNGQY||843 | ||
口癖になってしまった科白は、カズユキの苛立ちをさらに増幅させる。 ちなみに生徒指導の苗字ははげい禿井といって、カズユキが勝手に“ハゲ”と呼んでいるだけであり、実際の頭はフサフサしている。ここは注意である。 (いつかゼッテェ 本当のハゲにしてやる) 日々こんな殺意を募らせていき、実は今現在、バリカンを制服の内ポケットに装備中である。 今だ狩る勇気はないのだが。 ♪ |
キリュウ | 8/6 11:19:19 | 2214cfnseBhLkNGQY||862 | ||
毎日が退屈で、少しの刺激が欲しい。 そう思うことはワガママなのだろうか。 翌日、万年遅刻王は珍しく遅刻せず、平和な教室の黒板を、深刻ぶった顔で見ていた。 (まったく…分からねェ…!!) 数学の時間。 いかにも偉い大学卒業してますよって顔のメガネ先生が、次々と黒板を白い文字で埋めていく。 (“X”って…何だ?! “π”って何の暗号だ?!!) 早くもカズユキの頭の上に、“?”のマークが所狭しと現れた。 (今ここで当てられたら終わりだ!きっとまたハゲにどやされる…!!) カズユキは必死に手を組み、祈るように時計を見た。 ――…早く終われ! 数学〜!! |
キリュウ | 8/6 11:21:11 | 2214cfnseBhLkNGQY||383 | ||
しかし、こんなときに限って先生というのは……当てる。 「おっ? 椎名、やる気満々そうだな。」 (やめれ! やめてくれ!!) カズユキの顔が、見る見るうちに青ざめていく。 「じゃあ――ここの問いを椎名、やれ。」 ――――…オーマイガッ カズユキはフラリと立ち上がった。――頭を抑えて。 「先生、頭痛と眩暈がするので保健室に行ってきます。」 凄まじく低い声で、ある意味殺気だったカズユキの気迫に押され、メガネ先生はおとなしく頷いた。 「しょうがないな。 保健委員、椎名を連れて行ってやれ。」 |
キリュウ | 8/6 11:22:16 | 2214cfnseBhLkNGQY||600 | ||
「――万年遅刻王の椎名君?」 名前を呼ばれ、カズユキは深い眠りから覚めた。 仮病がうまくいき、無事にベッドにたどり着いたカズユキは、すがる思いでベッドの中にもぐりこんでいた。 それから、どれくらいの時間が過ぎていたのだろうか。 「――――椎名くぅーん?」 …はい? カズユキは改めて声の主に視点を合わせた。 「万年遅刻王の椎名君? 早くしないと、下校時刻を過ぎちゃうわよ?」 くすくすと笑いながら、彼女は言った。 ―――アレルヤ☆ カズユキの目の前にいたのは、天竜学園中等部のむさ苦しい職員室の一輪の華、保健医・麗子だった。 |
キリュウ | 8/6 11:23:5 | 2214cfnseBhLkNGQY||174 | ||
――天使だ!ハゲとは偉い違いだ!! 「センセー保健医、今って何時ですか〜?」 カズユキは枕に顔を埋め、弾む声を押さえこんだ。 (今、職員室の華がいるっ! は… 白衣の天使…!!) 「今はー…午後の六時を過ぎた所かしら。」 カズユキは、自分の耳と目を疑った。 ―――…マジ? 目をこすり、おそるおそる時計を見つめる。 「………激ヤバッ!!」 布団が宙を舞い、信じがたいスピードでカズユキは保健室を去った。 「サンキュー! 華!!」 と残して。 「………華?」 ♪ |
キリュウ | 8/6 11:23:58 | 2214cfnseBhLkNGQY||572 | ||
「ただいまっ!!」 ドタバタと音を立て、一足の靴もない玄関の中に入った。 「ウヒィ〜! 洗濯物、洗濯物ぉ〜!!」 慌しくベランダの服を取り込み、カズユキは真っ暗な部屋の明かりを灯した。 ――季節は夏に入るか入らないか。 陽はまだ出ていたが、さすがにこの時間になると、洗濯物は危ない状態。 「まあ…いいよな!どうせ俺しか着ないんだし!」 しっかり湿気を吸った服をたたみながら、カズユキは1人ゴチた。 ―――やっぱり、まだ帰ってねェよな。 ほんの少し、寂しさを残して。 |
キリュウ | 8/6 11:27:12 | 2214cfnseBhLkNGQY||792 | ||
ふぃ〜っ(×△×;) 長ぃので、ぃったんここで切りますネ☆ 文字だらけ〜(´Α`;) まだまだ(たぶん)続きますョ☆★ それでゎε=ε=p(*^ω^*)ノ゛ |
特殊文字 by.チビファンタジー |