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2350小説「プチストーリー」第二章二話sIs8/10 14:10:532201cfJlyKn/yFcwg
明日から田舎帰りするので今日のうちに今週号(?)を書きます。
今回で第二章は終了です(早っ
前回「第二章一話」
http://chibifantasy.com/bbs/t12-2256.html
一話の最後で突然話が急な方向に(意味不

三人はどうなるんでしょうか。
それではスタート〜
第二章二話「戦士の襲撃!」

sIs8/10 14:17:12201cfJlyKn/yFcwg||52
 三人は自分の目に異変が起こった、と感じた。だが、目は別におかしくない。今見ている光景は現実だった。
 見慣れない鎧を身に着けた人間が、村人に攻撃をしている。少し長めのナイフで村人の逃げる背中を切りつけ、高笑いしていた。な、何を見ているんだ?俺は・・・。落雷の脳は混乱していた。
 三人はただ目の前に集中していた。・・・後ろには全然気が回らなかった。

sIs8/10 14:25:102201cfJlyKn/yFcwg||484
 突然だった。落雷の背中が鈍い音を立てて二つに割れた。落雷の膝が折れた。落雷は前へ・・・前へ・・・地面にぶつかる・・・。そのまま勢いよく落雷は倒れた。
 落雷は背中に痛みが走るのを感じ取った。剣か?ナイフか?刃物で斬られたようだ。鋭い痛みがすぐに全身に走る。だが、傷はそれほどでもなかった。出血は多かったが。祥大はそれを見てすぐに応急処置の準備をした。しかし、怖さでなかなかはかどらなかった。よっぽど怖いのだろう。とテンポは思った。
 テンポは後ろを振り向いた。背後にはなんと、遠くで村人を斬っている人間と同じ格好をした人間がいた。

sIs8/10 14:33:02201cfJlyKn/yFcwg||890
 全員赤い鎧に長いナイフ、背格好もほとんど同じだ。そんな人間がざっと5、6人ほど・・・。さっきまで三人の後ろにはこんなに危険があったのだ。気づかなかったほうが不思議だった。なんて鈍感・・・とテンポは思った。
 テンポは落雷の方を見た。たくさんの包帯で落雷の背中が埋め尽くされていた。祥大は怖がると見境がなくなるらしい。落雷は別の意味で苦しんでいた。しかし、落雷はこれではいけないと思ったのか、重傷を負った体で立ち上がった。
「戦うぞ・・・二人とも」
それを聞いてテンポは安心した。落雷はこうでないとね。祥大は半べそをかいていた。

sIs8/10 14:38:322201cfJlyKn/yFcwg||409
 何でこうなるんだよ・・・祥大はそう思っていた。こんな奴らに勝てるわけ無いよ・・・。
 しかし、敵は待ってくれなかった。2、3人が三人に向かってナイフで斬りつけようとしてきた。それを三人は・・・・
 落雷はナイフで対抗した。しばらく戦士と落雷は動かなかった。がそのうち戦士のほうが体力が尽きて倒れかけた・・・ところを落雷が思い切りナイフで斬りつけた。戦士はそのまま動かなくなった。死んだのか?・・・違う、気絶したようだ。これで一人撃破した。
 

sIs8/10 14:44:172201cfJlyKn/yFcwg||396
 テンポは戦士の攻撃をさっとかわし、杖を出した。・・・まさか、魔法か?覚えたての魔法で対抗する気だ。テンポは叫んだ。
「食らえぇ!『ファイア』!」
呪文そのまんまだった。杖先から小さな火がでて、それが戦士に直撃した。熱そう・・・落雷はそう思った。
 魔法は見たことがなかったのか、戦士は少し焦げた鎧を震わせ、恐怖からか命からがら逃げ出した。それにつられて後の戦士も逃げ出した。そして、残ったのはたった一人になった。その戦士がこう言った。

sIs8/10 14:49:562201cfJlyKn/yFcwg||489
「ほう・・・なかなかやるじゃないか。私の部下をこうやって倒すとは。これは久々に手ごたえを感じそうだ。楽しい一戦にしてくれよ・・・」
 この言い方はさすがの落雷、テンポでもびびった。威圧感があった。だが、所詮はあと一人・・・倒せる!落雷はそう思った。
 戦士は速いスピードで三人に近づいた。落雷はナイフを、テンポは杖を、そして祥大は頼りなさそうに倒した戦士のナイフを握った。
「そうだな、まずは・・・そこのびびってるお前だ!」

sIs8/10 14:54:222201cfJlyKn/yFcwg||699
 戦士はそう言って祥大に襲い掛かった。祥大は「ヒィ!]と悲鳴を上げて逃げ出そうとした。それを戦士が無情にも斬りかかった。
 祥大は肩を斬られた。深くはなかったが、ものすごい痛みが走った。祥大はそれをこらえ、戦士を睨んだ。祥大にしては勇敢だった。しかし、戦士はひるむことなく、祥大に再度襲い掛かった。

sIs8/10 15:1:242201cfJlyKn/yFcwg||642
 そこに、祥大は一点の弱点を見つけた。ここだ、ここを刺せ!祥大は自分に言い聞かせた。そして、祥大は戦士の攻撃を間一髪でかわし、戦士の腕の下にナイフを入れ込んだ。そして、祥大はナイフで戦士の横腹を力いっぱい刺した。
 刺したのと同時に、祥大に向かってナイフの刃先が戦士の体から出てきた。祥大は一瞬、もうだめだ、と思った。ところが、ナイフは祥大に届くことなく止まった。
 実はこのナイフは落雷のものだった。祥大に援護して後ろからナイフを刺したらしい。もしかしたら落雷は祥大がびびって反撃できないと思ったのかも知れない。まあどちらにしろ助かった・・・。

sIs8/10 15:5:382201cfJlyKn/yFcwg||393
 戦士は二人のナイフを抜いて三人から離れた。そしてどこからか傘を出し、それを開いて飛んだ。パラシュート?あの傘は不思議だった。そして戦士が上空からこう叫んだ。
「我らは『戦士の塔』の強き戦士!これしきで死ぬほど貧弱ではない!また会おう!フハハハハハハハハハ!」
 そして戦士は森の上へと姿を消した。

sIs8/10 15:9:542201cfJlyKn/yFcwg||712
「あ・・・逃げちゃった」
テンポはそうつぶやいた。本当に逃げられた・・・また襲ってくるのだろうか?落雷はそう思った。
 すると突然風が強くなった。え?風?三人は思った。なぜ風が?
そのまま風は強くなっていき・・・。すごい風だ。吹き飛ばされそう。しかし吹き飛ばされなかった。しばらくすると、弱くなった。
「ふう・・・。ちょっと遅かったか」
・・・?この声は?聞いたことがある・・・。三人は声のしたほうを向いた。

sIs8/10 15:15:82201cfJlyKn/yFcwg||674
「・・・あ!アスキさん!」
オズ森で三人に地図をくれたアスキがいた。アスキは三人に笑顔で振り向いた。しかし、アスキはあの時、門の町に向かって行ったはずだ。ここにいるのはおかしかった。
「あ・・・アスキさん、なぜここに?」
「それは後だ。その前に村人の傷を治してやらんとな・・・」
そう言ってアスキは村人のほうに行った。あれ?いつの間にか、あんなにいた戦士たちが一人残らずいない・・・。まさか、あの強風で飛ばされたか?

sIs8/10 15:18:282201cfJlyKn/yFcwg||582
 アスキは村人の傷を治すと、宿に行った。三人もついていった。
三人はアスキにここにいるわけを聞いた。
「ああ・・・俺な・・・昔っからすごい方向音痴でさ、門の町に行こうとしたら道間違えちゃったみたいなんだな。それでさっきフェントに着いたってわけさ」
方向音痴だったのか・・・だったら納得できる。

sIs8/10 15:22:92201cfJlyKn/yFcwg||38
 アスキは立ち上がった。そして荷物をまとめた。
「え・・・もう行くんですか?」
落雷は聞いた。
「ああ、これでも忙しいんでな・・・大丈夫。今度はアイテム使うからさ・・・おいおい、大丈夫か?って目で見るなよ・・・」
三人は方向音痴のアスキが信じれなかった。またフェントに来ちゃったりするんじゃないか?見たいな感じで。

sIs8/10 15:27:282201cfJlyKn/yFcwg||684
「おっとそうだ。これを渡そう」
落雷はアスキの手から何かを受け取った。また地図だった。
「次は『港町ケゼケゼ』に行ってみろ。あそこは活気があっていいぞ。それに旅の目的も見つかるかもしれん。お前たち、遊びで旅をしているだろう」
アスキに指摘されてしまった。確かに遊びのつもりでここに来てみた。ケゼケゼで思い知れ、か・・・。厳しかった。
「じゃあ。もたもたしてられんので行くぞ。また会えたら会おう」
そう言ってアスキは消えた。あ、ワープ・・・したのか。

sIs8/10 15:30:252201cfJlyKn/yFcwg||525
 三人は宿を出た。そして広大な森へと足を進めた。その足は今までよりもつよい歩みだった。
 行ってやろうじゃんか!『港町ケゼケゼ』!楽しみだ・・・
三人は今、旅をはじめて実感した。

sIs8/10 15:31:262201cfJlyKn/yFcwg||165
〜〜〜〜〜終了〜〜〜〜〜
長かった^^;一時間半もかかってしまった^^;
お疲れ様でした。第二章完結です

sIs8/10 15:34:312201cfJlyKn/yFcwg||217
〜お知らせ〜

皆様がこの小説をどう思われているのか次回アンケートをとりたいと思っています。
アンケートは
@印象の強い登場人物
A印象に残った町、ダンジョンなど
B印象に残った話
C自由な感想
の4つに分けてアンケートをとりたいと思っています。

sIs8/10 15:39:32201cfJlyKn/yFcwg||713
次回予告
話は意外な方向に!港町の運命を握る長編!
第三、第四、第五章まとめてひとつの話になります!
第三章一話「港町編〜港町への道 その一〜」

落雷、祥大、テンポの三人はアスキの勧めで『港町ケゼケゼ』へ行くことになった。
まずは港町へ行かなければ・・・


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