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2354魔道力学白書〜P10〜たけし8/10 17:3:22211cftSqWgpWefDU
後で書きます

たけし8/10 21:9:212211cftSqWgpWefDU||825
書きます

たけし8/10 21:11:532211cftSqWgpWefDU||986
「やっと出発できましたね。」
ベンがカシムに言う。
少し冷ややかに…
「お前、それは皮肉か?」
「さぁ?」

たけし8/10 22:14:42211cftSqWgpWefDU||911
ベン達は今、馬車で次の街に向かっている途中だ。
オソワレ村を出た後、関所を抜けて(無理矢理)、今は街道にいる。

たけし8/10 22:15:482211cftSqWgpWefDU||796
「それにしても遅いのー。これでは約束の日時に間に合わんぞ。」
「ど、Drまで…」
カシムは何故か2人に睨まれている。
それは、もう2週間前にさかのぼる―

たけし8/10 22:20:472211cftSqWgpWefDU||712
〜2週間前〜
Zzzz
カシムはシャモンの戦闘の後、死んだように寝ていた。
事実、彼は常人ならば死んでしまうほど体力を消耗していたが、
それは戦闘だけの為ではなかった。
彼の使った聖剣ルーナーは持つ者にとてつもない力を与える反面、
持つ者の精神力を急激に奪うものでもあった。
今、カシムはその副作用のせいで眠ってしまっている。
「よく寝るのぉー」
「ですね。」

たけし8/10 22:24:542211cftSqWgpWefDU||600
そんなカシムを見て、ヤンクとベンは言う。
すでに5日も寝ていた。
いくらなんでも寝過ぎだ。
「いくらなんでも寝すぎじゃろう。」
「ですね。」
またまたヤンクとベン。
実は、カシムはすでに3日前に起きていた。
しかし、面倒くさいという理由で狸寝入りをしていた。
「あんのぉーすみません、旅の方。」
ベン達が泊まらせてもらっている家のおばぁさんがヤンクに聞いた。

たけし8/10 22:28:112211cftSqWgpWefDU||38
「さーいきん、村の娘っこの下着ば盗みよる者ばおるんだけんども、そいつをなんーとかしてくんねぇべか?」
かなりなまりのはいった言葉で老婆は言う。
「ええ、いいですとも。」
とヤンク
「あんりがとう。」
そう言って、老婆は部屋から出ていった。
「さぁ、出番だ弟子2号。」
「ええ、僕ですか!?ていうか2号って!?」
ベンが驚く。

たけし8/10 22:30:402211cftSqWgpWefDU||808
「当然じゃろう。師匠の仕事は弟子のもの、弟子の手柄は師匠のものじゃ。」
「うう、こんな人だと分かっていながら付いて行く自分が情けない。」
ベンが嘆く。
「では、行って参ります。」
そう言い、ベンは家を出、聞き込みを開始した。


たけし8/10 22:34:372211cftSqWgpWefDU||523
村には人がたくさんいた。
シャモンが『村の奴等は殺した』と言っていたが本当は村の人達は、離れた街に商売に行っていたらしい。
『何故そんな嘘をついたんでしょう?』
とベンが聞いたら、ヤンクは
『カシムの奴を本気にさせる為じゃろう。昔、奴らは味方だったというし。』
と答えていた。
話しを戻す。
ベンは今、がたいのいい青年に事件のことを聞いていた。
どうやら大工のようだった。

たけし8/10 22:38:302211cftSqWgpWefDU||752
「ああ、知っているよ。こんな小さな村だからね。そんな噂はすぐ広まるんだよ。」
がはははは と豪快に笑う。
「そうなんですか。」
「そうだ。だから、お前も変なことをすれば、一気に有名人だ。おっと、道草食ってたらまた親方に叱られちまう。じゃぁな小僧。」
そう言い残し、青年はベンの元を去っていった。
「今のところ収穫なしかー」
ベンはため息をつく。
そんなベンに
「おはよ」
後ろから声をかけるものがいた。

たけし8/10 22:44:362211cftSqWgpWefDU||307
「おわあ!!」
ベンは驚く。
ベンが振り向いたところには一人の女の子がいた。
ベンが最初助けようとした女のこである。
幻滅されたのだが、シャモンと善戦したので、結局仲良くなったのだ。
「なんだ、サリーちゃんか…」
そして、その子の名前はサリーという。(注:魔法は使えないよ。)
「なーにしてんの?」
「今、巷で有名な下着泥の捜査だよ。」
「ここは巷って言うほどすごくないけどね。」
ベンの言葉にサリーはツッコム。

たけし8/10 22:48:552211cftSqWgpWefDU||264
「いいんだよ、そんなことは。それよりなにか知らない?」
「知ってるよ私。」
「え、本当!?」
「うん。目の前にいる。」
「え、それって僕じゃん。何度も言うけど、僕はそんな人間じゃないよ。」
(まったく、お師様が『ベンは女ったらしで変態』とサリーに言うせいで僕は迷惑を被っている。)
ベンはそんなことを考えている。(半分当たっているが…)
「でもねー言い考えがあるの。」
「本当!?」
そして、サリーがベンに耳打ちする。

たけし8/10 22:53:462211cftSqWgpWefDU||689
〜その日の夜〜
ガサゴソ

ベンとサリーは草むらの中で息を潜めている。
2人の視線の先は…サリーの家になぜかこんな時間に干されている下着だった。
「ほ、本当に大丈夫?」
「大丈夫よ。サリーにお任せ。」
サリーには計画があった。それは、
『今日の夜に私の家に下着を干すのよ。(おかぁさんの)それを捕りに来た泥棒をベンちゃんがその銃で撃ち殺すの。』という14の少女にしてはなんとも壮絶な計画であった。

たけし8/10 22:57:242211cftSqWgpWefDU||530
(ほ、本当に撃っちゃっていいのかな?)
ベンは不安だ。
「べんちゃん、まだ迷ってんの?」
サリーがベンの顔をのぞいてくる。
顔を近づけて。
ドキン ドキン

ベンの心臓の鼓動が速まる。
(撃ってもいっか。)
ベンの考えは180度変わった。
あまりにもあっけなく。

たけし8/10 23:1:182211cftSqWgpWefDU||794
そして、30分後…
「あ、来たよ。べんちゃん。」
そう言ったサリーの指差す方をベンは見る。
いた。
黒い服に黒いズボン。頭には頭巾を被っている。
いかにも『僕チンは泥棒です』みたいな格好をしている。
「早く撃ってよ。」
サリーのその言葉に多少の妄想を抱きつつ、ベンは目標を狙い、引き金を引いた。
ドォーン


たけし8/10 23:4:122211cftSqWgpWefDU||699
以外とデカイがでた。
(しまった。)
ベンは胸中で舌打ちをする。
しかし、泥棒の反応は意外なものだった。
「痛ッテー――」
聞きなれた声。
(まさか…)
ベンの頭に嫌な考えがよぎる。

たけし8/10 23:4:532211cftSqWgpWefDU||475
ベンは泥棒のところまで駆け寄る。
サリーも後ろに続く。
そして、ベンは泥棒が頭に被った頭巾を剥いだ。
「あー―――――」
ベンとサリーとそいつの声が重なる。

たけし8/10 23:10:72211cftSqWgpWefDU||326
カシムだった。
「あー村を救ってくれた人だー。」
「なにやってんですか、カシムさん。」
「いやー奇遇だねお2人さん。君達も星を眺めに夜のお散歩かい?いいねー田舎は、星空が綺麗さ。」
カシムはHAHAHAと爽やかに笑う。
「バレバレですよ、カシムさん。その右手に持ってるのはなんですか?」
「あーそれ、おかぁさんのだー」
「違うよ。こ…これは女性の神秘的な防具さ。後学の為にちょっと拝借…」

たけし8/10 23:13:392211cftSqWgpWefDU||681
「なーにが『女性の神秘的な防具』ですか。そういうのを下着というんです。しかも
『後学』!?なんの学問ですか!?」
「全国女性を知ろうの会に…」
「だーもういいです。それはちゃんと返しておいてください。」
「で…でもさ、ベンも興味あるだろ?」
「ないです。いいから早く。」
ベンに言われて、カシムはしぶしぶと返していった。

たけし8/10 23:19:122211cftSqWgpWefDU||814
その後、カシムは罪を償う為、村の仕事を無償でした為にベン達の出発は遅れてしまった。
「でも、本当に遅いですよねー。何ででしょうお師様?」
「確かのー、頭に『カ』がついて、最後に『ム』がついて、真中の文字が『シ』の人間が下着泥をしたせいじゃぞ。」
もろカシムのことを言っている。
「うーすいませんでした。」
「えーなんでカシムさんが謝るんですか?悪いのはー頭に『カ』がついて、最後に『ム』がついて、真中の文字が『シ』の人ですよー。カシムさんは悪くないですよー」

たけし8/10 23:23:242211cftSqWgpWefDU||300
(こ…これはいじめだ。そして、俺は惨めだ―。)
とカシムはくだらないシャレを心のなかで言う。
「あーあ遅いなぁ。」
「そーじゃのー。」
「ううううー」
ベン達は次の街に向かう。
次に街はデイセカルッシ市の勢力内の街だ。
そこで、ベンに転機が訪れる。
まぁ、そんなことはつゆ知らず、ベンはカシムをののしっていた。

つづく

たけし8/10 23:24:292211cftSqWgpWefDU||32
もうすぐ、一章終わりです。
読んでくださった方、感想よろしくお願いします。


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