2366 | 単純系小説『鋭利な刃物』第八弾 | beloved | 8/11 18:13:20 | 2209cfxP7JwjEKXp2 |
過去ログ。 サブタイトル。 第一http://chibifantasy.com/bbs/t12-2065.html 泡沫唄胡の殺人講座 第二http://chibifantasy.com/bbs/t12-2101.html 虐殺 命 衝動 第三http://chibifantasy.com/bbs/t12-2140.html 死神 氷室朝霧 第四http://chibifantasy.com/bbs/t12-2169.html 愛しき感情 醜い愛情 第五http://chibifantasy.com/bbs/t12-2197.html 破壊衝動あるいは狂気 第六http://chibifantasy.com/bbs/t12-2318.html 刃物の形 すなわち虚像 第七http://chibifantasy.com/bbs/t12-2342.html 我 神故に人を裁く |
beloved | 8/11 18:15:44 | 2209cfxP7JwjEKXp2||284 | ||
Do not touch me If I am touched since you will get damaged I walk like a shadow An oath will be taken if it is with you forever I will say that he likes until it dies Even if it changes this body into an edge I protect you. therefore Since it is a wish do not place which I say 『My heart is full of secrets 』 He made the smoke of a cigarette still smolder And it laughed cynically and said like this 『It is not necessary to know in your heart etc』 |
beloved | 8/11 18:16:35 | 2209cfxP7JwjEKXp2||374 | ||
『君の魂はね、“影を喰らう虚像”のヴィジョンが見えたんだよ』 『何それ?』 |
beloved | 8/11 18:17:0 | 2209cfxP7JwjEKXp2||711 | ||
タマシイヲクラウキョゾウ。 言葉の羅列で在りながら、あたしの心を揺さぶるには充分するほどの重圧を持っていた。 |
beloved | 8/11 18:17:24 | 2209cfxP7JwjEKXp2||996 | ||
『うん。影に成りすまそうとしてる虚像。 君が『闇』の意識が卒倒して強いことを表してる。 でも影に成りすますことすら出来るんだから、無限大の可能性を持ってるんだね』 |
beloved | 8/11 18:17:49 | 2209cfxP7JwjEKXp2||420 | ||
あたしはルイの考えに従うことにした。 一つだけ危険だが、現世に戻る手段はあると言った。 |
beloved | 8/11 18:18:30 | 2209cfxP7JwjEKXp2||158 | ||
煙草で焦がされた跡。 ナイフで斬りつけられた跡。 滅茶苦茶に殴られた跡。 皮膚のつねられすぎで破れた跡。 |
beloved | 8/11 18:19:5 | 2209cfxP7JwjEKXp2||575 | ||
「うわ凄いね」 あたしの上半身を見たルイは、興味津々にあたしの虐待跡を見ていた。 母さんに虐待と暴行を受けて躯に残った傷跡は、一生癒えることはないんだろう。 |
beloved | 8/11 18:19:25 | 2209cfxP7JwjEKXp2||696 | ||
この躯も。このココロも。 結局母の幻影に縛められた儘なんだろうか。 |
beloved | 8/11 18:19:41 | 2209cfxP7JwjEKXp2||343 | ||
そう思ったけど、ルイに渡された衣服に着替えて、馬鹿な考えは最早着ることのない制服に隠した。 |
beloved | 8/11 18:20:4 | 2209cfxP7JwjEKXp2||1 | ||
「ちゃんと助けられなくてごめんな」 その言葉は重すぎる。 あたしを助ける価値なんて無いのに。 助けたところで、何の利益もないのに。 |
beloved | 8/11 18:20:52 | 2209cfxP7JwjEKXp2||315 | ||
どうしてそんな風に悲しそうに笑うの? |
beloved | 8/11 18:21:34 | 2209cfxP7JwjEKXp2||751 | ||
「そんなこと、いわないでよ」 言った言葉すら、脆くて支えきれないあたしの心の重荷。 貴方を笑わせるんなら、あたしはなんだってするから。 悲しく笑うことを止めて。 |
beloved | 8/11 18:22:2 | 2209cfxP7JwjEKXp2||132 | ||
「ね、お願いだから、そんな顔しないで」 痛いよ。 貴方の其の静かな笑顔が嫌だ。 消してしまいたい。 絞め殺して、顔の筋肉を無理矢理動かして、笑い顔にさせてやりたいぐらいだ。 |
beloved | 8/11 18:22:24 | 2209cfxP7JwjEKXp2||367 | ||
「笑って。ほら。スマイル」 でも、彼は、悲しげに嗤う。 泣きそうだ。 其の笑顔だけで、あたしは逝ける。 其の笑顔で逝ったところで、貴方を一生恨み続けるんだろうけど。 |
beloved | 8/11 18:23:7 | 2209cfxP7JwjEKXp2||558 | ||
「本当にごめんな、唄胡」 あたしのことを名前で呼んでくれたことも気付かないほど、あたしはその笑顔に隠された毒に犯されていた。 |
beloved | 8/11 18:23:31 | 2209cfxP7JwjEKXp2||700 | ||
彼はそれでも嗤う。 悲しい。 黒く。 どす黒く。 白く。 純白なほどに。 |
beloved | 8/11 18:23:55 | 2209cfxP7JwjEKXp2||992 | ||
「笑うなって言ってンでしょぉ……」 |
beloved | 8/11 18:24:39 | 2209cfxP7JwjEKXp2||499 | ||
輝きを失うことはしないで。 笑ってて。 あたしだけに笑いかけてて。 誰かの物にならないで。 死なないで。 夜の闇に呑まれないで。 太陽の光に浄化されないで。 あたしと一緒にいて。 笑って、泣いて、怒って、眠って。 我が儘が多いあたしだけど、これだけ良い。 |
beloved | 8/11 18:25:0 | 2209cfxP7JwjEKXp2||673 | ||
だから。 今あたしを撫でてくれる此の手を、無くさないで。 |
beloved | 8/11 18:25:41 | 2209cfxP7JwjEKXp2||629 | ||
葬り去ってよ。 あたしは人知れず呟く。 煌びやかな城で笑いかけてもらう日々は厭きるんだよ。 あたしは姫じゃないんだよ。 息を止めたって、『死』は訪れないんだ。 朝霧、あたしを殺してよ。 何か、疲れたな。 |
beloved | 8/11 18:26:2 | 2209cfxP7JwjEKXp2||756 | ||
「血の匂い……血の匂いがスル。」 煩い。 あたしは言う。 それは虚言。 意味もなさぬ譫言。 |
beloved | 8/11 18:27:13 | 2209cfxP7JwjEKXp2||552 | ||
「この城の客人からは…血の匂いがスル……!」 煩いったら。 結局腕を尽きだしても通り抜けるような、形のないコトバ。 |
beloved | 8/11 18:27:48 | 2209cfxP7JwjEKXp2||678 | ||
「ダメだ……食べたらいけないんだ」 握ったナイフのグリップを、汗で湿らせるほどに。 かんだ唇から、血が流れるほどに。 白い頬が紅く染まるように。 認めてほしい。 あたしは弱いんだ。 息を吐き、吸う。 |
beloved | 8/11 18:28:20 | 2209cfxP7JwjEKXp2||836 | ||
「ダメだっ……!」 がたッ! 天井の一部が崩れ落ち、堕ちるように這い出てきた人物。 |
beloved | 8/11 18:28:39 | 2209cfxP7JwjEKXp2||583 | ||
ノイズだらけの思考は崩れた。 あたしは鮮明に彼女の面影を手探る。 |
beloved | 8/11 18:29:4 | 2209cfxP7JwjEKXp2||262 | ||
結い上げられていない、手入れの成ってない赤毛。 星空どころか、闇すら恐れるような瞳の深さ。 ボロボロになった黒いワンピース。 架せられた手枷と足枷。 もうもうと立ち上がるほどの、咽せ上がるような濃厚な空気。 彼女じゃない。 |
beloved | 8/11 18:29:25 | 2209cfxP7JwjEKXp2||409 | ||
じゃあ此の少女は。 此の少女は誰。 |
beloved | 8/11 18:29:56 | 2209cfxP7JwjEKXp2||331 | ||
「ルイ……?」 ルイ=ルドワール。 彼女にうり二つの人物。 ルイではない『彼女』は、べたつくような闇のように、笑う。 |
beloved | 8/11 18:30:26 | 2209cfxP7JwjEKXp2||349 | ||
初の試み、英語。 頑張りました。気力がある人は翻訳してみましょう。 ルイちゃんに教えてもらった情報は、まだ伏せておきましょう。気分で。 今回は一場面がさらっと流れたりねちねちと書かれたりして、本当にバランスが悪いんじゃないかと思います。 椎名林檎サン聞きつつ、ぱちぱちと打ちました。 姉に林檎サンが沢山凝縮されたMDをもらって聞いてます。イイカンジです。 みんな、林檎サンは『東京事変』というバンドで活動するから デビューシングル「群青日和」聞きましょう!(最早関係ないよ) |
おぐ | 8/12 8:58:53 | 2201cf5SFZPfMMNuY||794 | ||
こんです^^今回も良かったです^^ 英語は・・・頑張って最初の方声に出して読んだんですけど・・・結局わからずじまいです。 難しかった・・・^^;いつか、訳された物を書いて下さいね☆ では、次回を楽しみにしてまする。 |
beloved | 8/12 19:11:12 | 2209cfz/WOgpfMPU.||208 | ||
こんにちわです。 こちらが訳になります。次回も英語がやってきますよ☆(え あたしに触れないで。 触ってしまえば、貴方が壊れてしまうから。 私は影のように歩く。 貴方と共に永遠に存在する。 あたしはこの躯を刃物に変えてでも、貴方を守り通す。 。 『あたしの心臓は秘密だらけなの』とあたしは言う。 彼は、煙草の煙を燻らせシニカルに笑い、 この『あんたの心の中なんて、知らなくて良い』と言った。 |
特殊文字 by.チビファンタジー |