2385 | 同じ空の下で〜二章〜「空の下にいる限り」一話 | 祥大 | 8/12 18:18:10 | 2192cfjwWTQQyXEQ. |
http://chibifantasy.com/bbs/t12-1764.htmlが、〜序章〜です^^ http://chibifantasy.com/bbs/t12-2329.htmlが、〜一章〜の最終話です^^ここから一章の話に行って下さい えっと、「共通世界(仮)」(http://chibifantasy.com/bbs/t12-1731.html参照)の作品です 早いもので、二章まで来てしまいました^^ 一章のキャラでないなぁ・・・ なので、二章からでも読んでいただきたいです^^ では、本編にレッツゴー! |
祥大 | 8/12 18:18:43 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||542 | ||
少し魔力石を見るのも飽きてきたときだった。 魔力石に傷が無いかを見るだけの単調な作業。 ――いくら見習いだからって仕事がこれだけじゃなぁ・・・。 僕だっていけないのはわかっている。だけど、暇だ――。 どうせ傷なんてありっこないよ。これまで見つかった例がないし、ちょっとくらいなら・・・。 |
祥大 | 8/12 18:18:59 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||191 | ||
そう自分に言い聞かせてポケットに手を入れる。この工房、人があまりにもいないので、作業服などは決まっていない。僕はいつもどおり白のTシャツに青のズボン。髪や瞳が青いからこの服装だとけっこう目立つ。でも、僕はこの服装が好きだった。 |
祥大 | 8/12 18:19:20 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||209 | ||
ポケットから出てきた物は――ハーモニカ。不自然に穴が開いているところがあったが、音には関係なかった。これを吹いているときは、楽しい気持ちになる。もちろん、精製の時もだが――。 |
祥大 | 8/12 18:19:38 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||665 | ||
肩の力を抜いて、吹き口に口を付ける。そして、吹く。 音が出る。そして、メロディーを奏でる。 あいつ曰く、綺麗な音色らしい。 僕は、永遠に吹いていたいと思った。 |
祥大 | 8/12 18:20:1 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||257 | ||
「こらぁぁっ!仕事サボってなにしとんじゃぁぁっ!」 工房に親方の声が大きく響いた。 「・・・すみませんでした」 僕が甘かった。まさか、今日に限って傷のある魔力石があるとは。 親方が怒るのは当たり前だ。 「今回はなぁ、俺が見つけたからいいものの・・・。傷ついてたら能力が半分にしかならねぇし、値段も安いんだからなぁっ!」 「・・・はい」 親方は、また怒鳴る。 |
祥大 | 8/12 18:20:24 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||188 | ||
親方の顔を見ると、いつもこう思う。 ――かっこいいんだけどなぁ。そのひげ、なんとかならないのかな。 まぁ、今は全然関係が無いのだが。 「技術だけじゃダメなんだよ。その・・・、仕事に対する思いがどれだけ強いかでなぁ・・・」 また、始まった。親方の長い話。いつも、事あるごとに聞かされている。 長い話なのだが、簡単にまとめると『技術と、仕事に対する思い入れが無いと上達しない』だ、そうだ。長いときは一時間にも及ぶ。 |
祥大 | 8/12 18:20:52 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||179 | ||
「ってことだ。・・・わかったか?」 「・・・わかりました」 今日の話は短かった。 助かったぁ・・・。 「やる気ねぇなぁ・・・。おい、輝!今日はもう帰っていいぞ」 「ホントですかぁ?」 「おう。その代わり、お前の家に夕食抜きにするように頼んでるからな。『やる気の無いやつに飯はいらん!』って言っておいたからな。今日、お前は飯抜きだ。そういうことで、じゃあな」 そう言うと、親方はすぐさま持ち場へと戻って行った。 「親方・・・そりゃ無いですよ〜」 僕はヘナヘナとその場に崩れ落ちた。 |
祥大 | 8/12 18:22:27 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||431 | ||
僕は『月下 輝』(つきした ひかる)、16歳。仕事は、タリスマン精製師!・・・の見習い。でもでも、もう一人でやっていけるレベルだ、って言われたこともある。一人立ちは近い!・・・はず。親方は相変わらず見習い扱いだけど・・・。でもでも!・・・やめよ・・・。キリが無いし。 |
祥大 | 8/12 18:22:45 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||737 | ||
身長167cm。体重47kg。家族構成はおじさんと、おばさんと・・・。血は繋がってない。わけあってそこに居候させてもらっている。 生まれたときに何かあったらしく、髪と瞳は青色。けっこう気に入っている。顔や声は、16にしては、こどもっぽすぎるの顔だ。絶対に年下に見られる。 特技はさっきのように、ハーモニカ!吹いてるときが、一番楽しい。音楽は、心を癒してくれる・・・そんな感じだから。 ・・・これぐらいかなぁ? |
祥大 | 8/12 18:23:16 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||954 | ||
道をとぼとぼと歩く。 ――今日はお昼も食べてないのに・・・。 やがて、家の前に着く。ドアノブに手を掛け、回す。 「ただいま〜・・・」 返事が無い。親方の話が本当だと、二人で外食に出かけたに違いない。 ――おじさんもおばさんも、親方に頭が上がらないんだから。困っちゃうよ。 おじさんもおばさんも、親方の言うことを何でも実行する。それも、僕に関してのことだけ。 なんで? |
祥大 | 8/12 18:23:44 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||180 | ||
とりあえず、自室へと向かう。待っていたのは・・・。 「お、お帰り〜。今日は早かったね」 女の子。見た目は12歳くらいの子供であるが、頭の中は僕と同じくらいだ。何故か僕の部屋に住み着いている。 「・・・なんでおじさんたちについていかなかったのさ?」 「輝もわかってるでしょ?私が他の人に見えないの」 「親方は見えてるじゃないか」 「親方さんは特別なの!まぁ、輝もだけど」 そうなのだ。何故かこいつは他の人には見えない。だから、僕の部屋にいても誰も気に留めないし、気づいてももらえない。 |
祥大 | 8/12 18:24:10 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||443 | ||
「ああ〜お腹すいたなぁ。おじさんたちがいたら私、料理できないしぃ〜・・・、輝、ご飯お願い」 「おじさんもおばさんも今日は外食。別にマナがしても大丈夫だよ」 「うぅ・・・ケチ!わかった、自分でやってくるよ〜。輝の分無しね」 「ケチでいいよ。それに今日はどうやっても食べられそうにないし・・・マナ?」 どうやら話している間に台所に行ったらしい。目の前にマナはいなかった。 「・・・あ、材料も一人分しか無いや。やっぱり輝の分無しみたい」 台所から聞こえる声。氷のタリスマンを使った冷蔵庫の中を見ていたらしい。 |
祥大 | 8/12 18:24:25 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||558 | ||
――結局、僕の夕食は無くなるんだね・・・。 「はぁ・・・。マナは食べてたらいいよ。僕はいつもの場所、行ってくるね」 「うん。ところで、いつもの場所ってどこ?」 「マナは知らなくていいの」 「じゃ、いいよ」 もっと聞いてくるのかと思ったが、あっさりと身を引いた。 ――はぁ、なんでこんなやつがいるんだろう? 僕はそう思いながら、外へと飛び出した。 |
祥大 | 8/12 18:24:40 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||637 | ||
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祥大 | 8/12 18:25:0 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||24 | ||
ときは、三年前にさかのぼる。 ある日、僕は山の中を歩いていた。 いつもの道だし、人通りも少なからずはある道だったのに、女の子が倒れていたのはび っくりした。 怪我はしていなかったけれど、心配になった僕は、抱きかかえて家に戻った。 とりあえず、ばれないように自分の部屋に戻り、ベットに寝かせておいた。 起きたらまず、なんで倒れていたかを聞かないと・・・。 |
祥大 | 8/12 18:25:27 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||999 | ||
「輝君。入るわよ」 突然、おばさんの声。あわてて女の子を隠そうとするが、ときすでに遅し。 カチャッ、という音と同時におばさんが入ってくる。 「はい。これ、洗濯してた掛け布団。ベットの上においとくわね」 そう言って、おばさんはベットに近づき、布団を置いて――そのまま出て行った。 おばさんが出てから、少しの間沈黙が続く。 |
祥大 | 8/12 18:26:3 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||133 | ||
「あ・・・れ?おばさんに・・・この人が見えてないの?え・・・?」 そして混乱。その間に女の子は起きる。 「・・・。おはよー・・・。ん・・・?ここどこだ・・・?」 「うわっ!お、起きた〜?えっと・・・君、倒れてたから・・・その、僕の部屋に連れてきて・・・えっと、大丈夫?」 いきなりすぎて、さっきまで聞こうと思っていたことが言えなかった。って言うか、何がなんだかさっぱりだ。 |
祥大 | 8/12 18:26:25 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||545 | ||
「ああ、私倒れてたんだ・・・。お腹へってたからなぁ〜。うん!大丈夫だよ!そっか・・・助けてくれたんだ・・・。ありがとね!私は『マナ』!以後、よろしく!」 ――お腹がへっていたから・・・?生き倒れだったの・・・?それに、『マナ』だって? ああ、もう考えたって仕方が無いよね。とりあえずここは自己紹介するべきかな? 「大丈夫だったらいいんだけど・・・。僕は輝。月下輝。えっと・・・よろしく」 これが、僕とマナの出会いである。まぁ、とにかくわけがわからなかった。 |
祥大 | 8/12 18:26:46 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||7 | ||
実はこの話、後日談がある。 この次の日、僕は工房にマナを連れて行ってみた。 昨夜、さんざんおじさんたちに話しても信じてもらえなかったし、どうせ見えないんだから一緒に来ていても大丈夫だろう。 「ねぇ〜、輝ぅ〜。ここなに?」 「ここ?ここは工房だよ。ここでタリスマンを精製するんだ」 「へぇ〜」 「――ほう・・・。仕事をサボって工房案内とは、感心だなぁ」 声は穏やかであったが、恐ろしいほどの殺気を肌で感じた。 |
祥大 | 8/12 18:27:7 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||229 | ||
「お、親方ぁ〜!」 「こらぁぁっ!仕事に戻らんかぁぁっ!」 「は、はい!」 親方の怒鳴り声で、僕はすぐに持ち場に戻る。 ――あ、マナ置いてきちゃった。連れてこないと・・・。 そう思い、すぐにさっきの場所に戻る。 そこでは・・・。 「マナちゃんか。よし、俺が工房を案内してやろう」 「あ、お願いします」 親方がマナを案内しようとしていた。いや、問題はそこじゃなくて。 |
祥大 | 8/12 18:27:22 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||37 | ||
「マナと普通に話してるの!?親方ぁ!」 「おう!?話してちゃダメなのか?」 「いや、そうじゃなくて」 「じゃ、なんだ?話してみろや」 とりあえず、僕は昨日のことを話すことにした。 |
祥大 | 8/12 18:27:46 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||735 | ||
「はははっ!なんだ、そういうことか!はははっ」 「え・・・?どうゆうこと?」 僕の話を聞いて、親方は納得したかのように笑う。 「おう。説明してやらぁ。簡単に言うとな、マナちゃんは精霊だ」 「はい?精霊?あの、魔道師が精霊魔法を用いるときに必要な・・・?」 「おう、そうだ。だから、普通のやつには見えん。俺らは特別だ。」 「え?で、でも、精霊は魔法が使えないと見えないんじゃ・・・」 「だから、お前は使えるんだよ。ただ、訓練してないだけだ」 「ああ、そういうことですか・・・。って、えぇぇぇ!?」 誰だって、いきなり「お前は魔道師だ」って言われたら驚く。 ――つまり、僕は魔法が使えると? |
祥大 | 8/12 18:30:8 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||18 | ||
「まぁ、そういうことだ。でもなぁ、輝。魔法は自分で習得しろな。俺は使えん」 魔法なんてこの際どうでもいい。大事なのは、マナが精霊だったってことだ。 「ま、今日は帰ってもいいぞ。混乱してるだろうしな。これからのことを、マナと話し合えばいい」 「だって。輝、帰ろっか?」 マナはそう言って、僕を引きずりながら帰った。 その後で。親方が、 「やっぱり同じ血が流れてるってことか・・・」 と言っていたのだが、輝にはその情報は入っていない。 |
祥大 | 8/12 18:30:29 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||489 | ||
ということで、話し合った結果、僕が魔法を使えるということもあって、契約という形になった。契約とは、魔道師が精霊魔法を使うために必要な行為である。 もちろん、すぐにでも契約を無効に出来るようになっている。 まぁ、こんなわけで、マナとは同居ということになっている。 |
祥大 | 8/12 18:30:54 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||195 | ||
**************************************** 続くといいなぁ・・・ |
祥大 | 8/12 18:33:43 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||878 | ||
あとがきっぽいもの 新章突入!やっとです^^ と言うことで、同じ空に下で〜二章〜をお送りいたしました^^ お楽しみいただけたでしょうか? まぁ、まだまだ序盤だし、ヒロイン格も出てないし・・・。 ではでは、感想、指摘、使用、質問等がありましたら、レスどうぞ^^ 追伸 今回は、レス返しに輝が登場です^^ |
たけし | 8/12 18:44:48 | 2211cftSqWgpWefDU||737 | ||
タリスマン精製師とは、すごいものを考えたなぁ。 またまた見たよ。 本当に面白い。 続きが気になって気になってしょうがないよ。 それではまた次のを見るからね〜^^ |
祥大 | 8/12 18:59:0 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||784 | ||
たけし、感想ありです^^ 輝「僕はもう一人前なのに・・・」 くよくよするな!大丈夫、次はいいことあるから!・・・多分 輝「多分ってそんなぁ〜」 ではでは、次もがんばらせていただきます^^ |
恋苺 | 8/13 12:8:27 | 2031cfvoKv0U0PQS2||106 | ||
⊃`ノ千ノヽ..*;:゜φ(・ω・`*) 一時間も説教ヵァUυいっそうのことやめちゃぇっ≪ォィ しかも夕飯抜きなんて最悪だねぃ↓↓..*;:゜ めぃも輝くん( ![]() ![]() うん(*゜-゜)(*。_。)これからの輝kunvsマナchanが気になります ![]() ![]() |
祥大 | 8/13 13:22:41 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||69 | ||
めい、感想どうも^^ 輝「やめたら将来が・・・」 弱気だなぁ。公務員にでもなれ 輝「そんなぁ〜。・・・お腹すいた・・・」 まぁ、気にするな ではでは、次もがんばります^^ |
リナリー | 8/13 14:12:41 | 2212cf6IJUPV/fLg2||581 | ||
この章から読んだけど、すっごく楽しく読ませていただきました♪ これからもがんばれ!!あっきー!! |
祥大 | 8/13 14:58:6 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||646 | ||
リナ、感想あり^^ 輝「楽しく読んでもらえて光栄だね、祥大」 だな。この章から読んでも楽しめるみたいだし^^ 輝「声援もきてるしね」 では、これからもがんばらせていただきます^^ |
リナリー | 8/13 16:52:51 | 2212cf6IJUPV/fLg2||545 | ||
あ、それと、宣伝になっちゃうんだけど、小説書いたから読んでね♪ あっきーがでてくるお話じゃないんだけど・・・。 それから、あとがきもかいたんで、読んでみて! 少し不愉快な場面あったら言ってね!! あっきーの真似しちゃったから・・・。 |
kyoko | 8/13 17:14:40 | 2211cf4id/QXHiPmg||141 | ||
こんにちは〜♪ すっごい面白いですねぃ♪ これからも頑張って下さい!!! |
祥大 | 8/13 19:30:33 | 2192cfjwWTQQyXEQ.||885 | ||
kyokoさん、感想ありがとうございます^^ 輝「面白いだってさ、うれしいね、祥大」 うん^^この章から読者が増えたりして・・・ 輝「どうだろうね」 では、次もがんばらせていただきます^^ |
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